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2008年9月 6日 (土曜日)

海につれて行って・・・(^_^)

朝は涼しいんだが、日が高くなるにつれ、昼前から真夏の蒸し暑さとなるんだよな。まだまだ暑いですね。特に、今年は蒸し暑い。この蒸し暑さが、結構、体にこたえる。このところ、昼ご飯を食べた後、毎日、睡魔に襲われています。

さて、それでも、夏は僕の大好きな季節。四季の中で一番好きな季節は、と問われれば、絶対に「夏」と答える。夏の雰囲気に合ったアルバムは多々あるが、今日は、70年代Jポップ、いわゆるニューミュージックのジャンルから、渡辺真知子の『海につれて行って』(写真左)を選択。

渡辺真知子(写真右)は、1956年生まれ。神奈川県横須賀市出身。現在でも、バリバリ現役のシンガーソングライターである。天真爛漫な人柄みたいで、ライブやテレビ出演時などでは、軽妙で明るいなトークが良いですね。僕は「迷い道」でデビューして以来、密やかなファンの一人として、長年、応援してきています。
 

Machiko_uminitsu

 
渡辺真知子は横須賀市出身ということで、海にまつわる曲が多い。1977年のデビューアルバムは、ズバリ『海につれて行って』。このアルバム、船山基紀がアレンジを一手に引き受けていて、内容的にはなかなかのもの。改めて聴いてみて思うのは、渡辺真知子は歌が上手い。今の耳でも十分に聴ける、ニューミュージック時代の佳作といえるでしょう。

当時のニューミュージックの他のミュージシャンのアルバムとは、ちょっと雰囲気が違うところが、僕には良い。どう違うかというと、他のミュージシャンのアルバムは、音のベースが「ロック&ポップス」。ビートルズやアメリカン・ポップスが音の根底にある感じ。

しかし、渡辺真知子のアルバムの根底には、音の根底には「ジャズやフュージョン」がある感じ。彼女の声量が豊かなことも影響していると思うが、実にジャジーな感じがする。テンポの速い曲はフュージョンの雰囲気。口先のボーカルとバックの演奏の雰囲気で誤魔化す、当時の流行とは一線を画した「正統派」な感じが実に良い。

アルバムの出だし「海のテーマ」から「海につれていって」につながるところは、いつ聴いても「いいなあ」と思う。そして続くは名曲「かもめが翔んだ日」。この冒頭の3曲は、全く持って「海の雰囲気」。

夏の雰囲気にピッタリのアルバム。特に、涼風吹き始めたこの季節にピッタリで、この季節に、思い出しては、棚から引きずり出して聴く、お気に入りのアルバムの一枚です。
 
 
 
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