一番良く聴くアル・ディ・メオラ
フュージョン全盛期から現在まで、アル・ディ・メオラ(写真右・以下アルと略す)がお気に入りである。アルは、1974年にチック・コリア率いる「リターン・トゥ・フォーエヴァー(RETURN TO FOREVER)」に参加し、1976年の解散まで在籍。
ラテン風味のジャズフュージョン的なプレイが最も特徴的。誰にも真似できないような速弾き、複雑なギターソロ、所謂、超絶技巧がウリ、といって、テクニック馬鹿では無く、そのフレーズの歌心も豊かで、フュージョン出身のギタリストの中でも頭一つ飛び抜けている。
では、そのアルのアルバムの中で、今までで一番良く聴くアルバムは、と問われれば、Al Di Meola『エレクトリック・ランデブー(Electric Rendezvous)』(写真左)。1982年リリースのアルバム。パーソネルは、Al Di Meola (g), Jan Hammer(key), Philippe Saiss(key), Steve Gadd(ds), Anthony Jackson(b), Mingo Lewis(per), Paco De Lucia(g) 。
1曲目「God Bird Change」、2曲目「Electric Rendezvous」は、相変わらずの超絶技巧。これでもか、これでもか〜、という早弾きフレーズの圧倒的な「攻めのギター」は少なくなりましたが、それでも、十分速いです。超絶技巧フレーズで無く、曲で「歌心」を聴かせる、という姿勢が見え隠れして、実に好ましい。
3曲目「Passion, Grace & Fire」は、かのパコ・デ・ルシアとのギターデュオ。恐ろしいほどの、超絶技巧スパニッシュサウンドで、口があんぐり。そして、4曲目「Cruisin'」以降のキーボードは、ハモンド・オルガン、アナログ・シンセサイザーと、70年代ロックを彷彿とさせる音色とフレーズが実に良い。
ジャジーで無いキーボード。どっちかと言えば、ロックっぽいキーボードは、ヤン・ハマーの参加の成果。どうも、自分にとっては、この70年代ロックを彷彿とさせる音色とフレーズが良くて、このアルバムが、今までで一番良く聴くアルバムになっていると睨んでいる。
ただ、6曲目の「Ritmo de la Noche」の、あからさまでベタな「タンゴの響き」に「ドン引き」するのは、今も昔も変わらない(笑)。
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コメント欄から失礼します。
アル・ディ・メオラを紹介して頂きありがとうございます。
今週ビートルズトリビュートのニューアルバム『オール・ユア・ライフ』が発売されます。
もしよろしければこちらのブログ、またはウェブサイトでご紹介頂けると幸いです。
フェイスブックページもぜひご覧になってみてください。
よろしくお願いします。
投稿: Al Di Meola 日本広報 | 2013年9月 9日 (月曜日) 09時33分