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2008年8月の記事

2008年8月31日 (日曜日)

涼風吹いて、ジャジーなギター

昨日までの約3日間、局地的大雨警報や記録的大雨情報、落雷警報など、あまり聞いたことの無い気象警報が飛び交って、いきなりの土砂降りの雨や落雷に見舞われた千葉県北西部地方であったが、今日の昼前から陽射しが戻って、やっとこさ天気は回復基調。

午後からは、涼しい風が部屋を吹き抜ける絶好の昼寝日和(笑)。この1ヶ月間ほど、仕事疲れが溜まりに溜まっているので、2時間ほど昼寝。吹き抜ける風が気持ち良い、というか肌寒さを感じるほど。気が付けば今日は8月31日。8月も今日で終わりである。

これだけ涼しくなると、メインストリーム系のジャズが聴きたくなるというもの。とりわけ、硬派でジャジーなヤツが良い。メインストリーム系、硬派、ジャジーとくれば、レーベルとしては「ブルーノート」でしょう。そして、ジャジーなヤツとくれば「ギターもの」かな。「ブルーノート」で「ギターもの」で「ジャジーなヤツ」かあ。ということで、今日はケニー・バレルを選択。

ケニー・バレルは、米国ミシガン州デトロイトの出身。バレルのギターは、しっかりと芯のある太さがあって硬質な音。硬質の音でありながら、紡ぎ出すフレーズはしなやか。そして、黒くてブルージーな質感が特徴。これぞジャズ・ギターの音、って感じです。
 

Kenny_burrell_introducing

 
ケニー・バレルのリーダー・アルバムは、どれもが「ジャジー」なんだが、今日は、覇気溢れる溌剌とした演奏が気持ち良い『Introducing Kenny Burrell』(写真左)聴く。デトロイトからニューヨークに進出し、間もない頃に録音したバレルの初リーダー盤。1956年の録音で、パーソネルは、Tommy Flanagan (p) Kenny Burrell (g) Paul Chambers (b) Kenny Clarke (ds) Candido (cga)。ブルーノートの1523番である。

パーソネルを眺めると、トミー・フラナガンの参加が目を惹くが、このアルバムは、やはり、主役のケニー・バレルのギターだろう。冒頭の「This Time The Dream's On Me」で、実に覇気溢れる溌剌としたギターが聴ける。この覇気溢れる溌剌さからは、従来の「ビ・バップ」系のギターを想起させる。が、バレルのギターは、「音の選び方」と「シングルトーンとコードの兼ね合い」が特徴的で、「ビ・バップ」系のギターとは一線を画する。

リズムセクションには、ピアノトリオに加えコンガが参加。このコンガの参加については賛否はあるだろうが、まあまあ、それぞれの演奏、特にバレルのギターにマッチしているので及第点。でも、コンガの参加していない2曲目の「Fugue 'N' Blues」と4曲目の「Weaver Of Dreams」を聴くと、よりバレルのギターが躍動感満点に前面に出て、バレルのギターを堪能できることからすると、コンガはいらなかったかな? 

でも、6曲目の「Rhythmorama」。この演奏、ケニー・クラークのドラムとキャンディドのコンガでの「リズムの洪水、リズムの嵐」。このパーカッションのみの演奏が6分30秒弱、延々と続きます。これは「やりすぎ」ですね。バレルの初リーダー作に、このパーカッションのみの演奏を入れた意図が良く判らん。

6曲目の「Rhythmorama」の存在が良く判らないのを除けば、良い雰囲気のアルバムです。ケニー・バレルのギターについては、初リーダー作とはいえ、テクニック的には既に完成されているので、安心してバレルのギターを楽しめる佳作です。
 
 
 
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2008年8月30日 (土曜日)

『Kind Of Blue』50周年限定盤

インターネットを利用しての「アルバム発売情報の収集」について、最近、実に楽になった。情報提供メールや情報ポータル、情報提供ブログの充実で、ほんと楽になった。速報ベースの情報は、毎日、仕事から帰宅して確認するが、速報ベース以外の情報は、土曜日の朝、まとめて確認するようにしている。

今朝、除法メールを一通一通確認していて、久しぶりに「オッ」と目を見張ったのが、マイルス・デイヴィスの『Kind Of Blue』50周年限定盤の発売予告。内容は、完全未発表テイクも収録した2CD、特大ポスターや未発表写真を掲載した60ページに及ぶ豪華ブックレット、55分のドキュメンタリーなどを収録したDVD、180グラムの青盤カラーLP(アナログ)など、とのこと(下写真参照)。

Kind_of_blue50

『Kind Of Blue』(写真下左)は、モード・ジャズの金字塔、いや、ジャズの金字塔。永遠の名盤である。パーソネルは、Miles Davis (tp) Cannonball Adderley (as) John Coltrane (ts) Wynton Kelly (p) Bill Evans (p) Paul Chambers (b) Jimmy Cobb (ds) 。1959年3月、4月の録音。トータル・セールスは実に1,000万枚を超えている、ジャズ界のモンスター・アルバムである。

1曲目「So What」から始まり、「Freddie Freeloader」、「Blue In Green」、「All Blues」、「Flamenco Sketches」のたった5曲が収録されているだけのアルバムなんだが、この演奏内容が凄い。ジャズというフォーマットでの「奇跡」だろう。これだけ美しいジャズの響きがあるか、これだけ美しい構築美があるか、これだけ美しいインプロビゼーションがあるか。

Kind_of_blue

アドリブ、インプロビゼーションがある限り、ジャズは一発勝負、同じ演奏は2度生まれないのが宿命なのだが、その2度と生まれ得ない、ジャズの奇跡的な演奏がここに詰まっている。ジャズを聴き始めて、2年目くらい、ジャズ初心者の学生時代、この『Kind Of Blue』を初めて聴いた時の衝撃は忘れない。まず思ったのが「これがジャズの演奏か?」。

ジャズの演奏って、ちょっと俗っぽくて、大衆的で、ちょっと雑然とした、熱気溢れる演奏ばかりだと思っていた。アーティスティックな面は少ないだろうと思っていた。でも、この『Kind Of Blue』を聴いて、その印象はガラッと、180度転換した。『Kind Of Blue』を聴いて、70年代ロック鑑賞の後、ジャズ鑑賞を自らの趣味にしたことに間違いなかったことを確信した。

しばらく途絶えていた、アルバム・コレクターの心をくすぐる限定盤ボックスの発売である。実に楽しみだ。LPも聴けるよう、久しぶりにレコード・プレイヤーを調整しておかないとね。フフフ、楽しみだなあ。
 
 
 
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2008年8月29日 (金曜日)

CTIレーベルは面白い

フュージョン全盛時代と言われる1970年代。そのフュージョン時代の代表的なレーベルがCTIレーベル。ヴァーヴ時代、クロスオーバー・ジャズ、ムード・ジャズのプロデュースで名を馳せたクリード・テイラーがプロデューサー。

ということで、CTIレーベルって、フュージョン・ジャズばかりが「てんこ盛り」かと思いきや、一枚一枚、CTIレーベルのアルバムを聴いてみると、意外や意外、フュージョン・ジャズ的演奏の中に、結構硬派なメインストリーム・ジャズの雰囲気が、そこはかとなく漂ったりしているから面白い。

今日、ご紹介する「TAMBA4」もそのひとつ。ピアニスト&作曲家のルイス・エサ、ベース&フルート&ヴォーカルのベベート、ドラムのエルシオ・ミリートの3人で結成された「TAMBA3」。このアルバムはドラムがルーベンス・オアーナに替わり、ギタリストにドリオが参加していた「TAMBA4」時代の作品。

この「TAMBA4」の『We and the Sea(二人と海)』(写真左)は、ボサ・ノヴァ最高のコンボと評される「TAMBA4」のCTIシリーズ第1弾にして、彼らにとって米国デビューを飾った記念すべき作品。

Tamba4_we_sea

中心人物であるルイス・エサはクラッシック出身。構成のガッチリした、実に硬派な、クラシックの視点を交えた新しいボサノバの解釈が個性的で、実に美しくハードなアルバムに仕上がっています。その統制の取れたアンサンブルは美しく、ダイナミックな音使いはオーケストラを聴いているかのようです。

エキサイティングな演奏を見せるジャズボッサの名曲『CONSOLATION』、『CHANT OF OSSANHA』、BEBETOが歌う『FLOWER GIRL』、ROBERTO MENESCALの名曲『WE AND THE SEA』。

その他の曲も、実にハードなラテン・ジャズ、ボサノバ・ジャズ。凡庸なフュージョン演奏にありがちな耳当たりの良さ、聴き心地の良さ、甘いムードは微塵もありません。このアルバムでの「TAMBA4」の演奏は、これはもうメインストリーム・ジャズ、といって良いほど、とてもハードで硬派な演奏です。

CTIレーベルからのリリースだからと言ってスルーするしてはいけません。CTIレーベルのアルバムの中には、1970年代、フュージョン全盛時代に、綿々と息づくメインストリーム・ジャズを感じることができる、内容の優れたアルバムが多々あります。
 
 
 
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2008年8月28日 (木曜日)

Yes Songs Side E & Side F

今日も昨日の続き。英国のプログレバンド、イエスの傑作ライブ『Yes Songs』のLPでいうところの「Side E & Side F」である。

この「Side E & Side F」は、一言で言うと「大団円」である。イエスのそのテクニック、その構成力、そのドラマチックな展開がふんだんに味わえる。これぞ、イエスの構築美極まれり、って感じ。

Side Eの前面を占める「危機」は、単純に「凄い」のひとこと。この難解な長尺物を、オリジナルのスタジオ録音よりも速いスピードで、スタジオ録音の演奏と寸分の狂いもなく、ほとんどノーミスで突っ走る。

この「危機」は、プログレを代表する名曲である。プログレッシブ・ロックの重要要素のすべてが詰まった名曲、名演である。曲が長く(つまり長尺モノということ)、歌詞は思索的であり(つまりは理屈っぽく)、クラシックやジャズの要素がふんだんに散りばめられており(つまりはアカデミックっぽい)、しかも、変速拍子の嵐(単調でなく、バラエティに富む)。
 

Yes_songs_3

 
Side Fは、「Yours Is No Disgrace」と「Starship Trooper」を収録。どちらの曲も、オリジナルは『The Yes Album』(サードアルバム)に収録されています。

オリジナルは、テンポがややゆったりとしており、ドラマチックな良い曲ではあるんだが、なんか物足りないなあ、って感じの曲だったが、ライブでは、圧倒的テクニックで「すっ飛ばす」。しかも、印象的な旋律、リフが満載で、どちらの曲も「やっぱり、こんなに良い曲だったんだ」と納得の演奏です。このSide Fの演奏こそ、「大団円」の表現がピッタリですね。イエスの真骨頂が味わえます。

この3日間、ずっとイエスの傑作ライブ『Yes Songs』をA面からF面までを駆け足で、振り返ってみました。こうやって振り返ってみると、この『Yes Songs』は、大傑作ですね。イエスの演奏内容は当然のこととして、曲の並び順、長さ、録音の良さ、どれをとっても、これはもう「奇跡的な」ライブアルバムです。

70年代のイエスのアルバムは、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」に、「プログレ世界の完全主義者/イエス」(左をクリック)として、取りまとめてご紹介していますので、興味のある方は是非どうぞ m(_ _)m。
 
 
 
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2008年8月27日 (水曜日)

Yes Songs Side C & Side D

昨日の続きである。英国のプログレバンド、イエスの傑作ライブ『Yes Songs』のLPでいうところの「Side C & Side D」である。

プログレならではの長尺物で、心ゆくまで弾きまくっているんだから、メンバーのソロのパートなんて必要ないだろう、と思うんだが、イエスの連中は、やるんですね〜、ソロ・パートを(笑)。

最初はギターのスティーブ・ハウ。4枚目のオリジナルアルバム『こわれもの』で披露したソロ・パート「Mood for a Day」を忠実に再現する。つまりは、オリジナルアルバムの演奏って、多重録音じゃあないんだよ、ってことを言いたいってこと。クラシック・ギターの奏法を彷彿とさせる「バカテク」に、思わず「息をのむ」。

続いて、キーボードのリック・ウェイクマン。ソロ・パートのタイトルは「Excerpts from "The Six Wives of Henry VIII"」なんだが、途中、ハレルヤ・コーラスが入ったりして、クラシック・マナーの繊細かつ流麗、ダイナミックなマルチ・キーボードを聴かせる。ウェイクマンの手癖が満載で、このソロ・パート、高校時代から好きです。
 

Yes_songs_2

 
当時、プログレのキーボードは、EL&Pのキース・エマーソンと、このイエスのリック・ウェイクマンの二人が代表的プレイヤーで、プログレ・ファンの中でも、エマーソン派とウェイクマン派に分かれていた。エマーソン派の方がメジャーだったんだが、僕は圧倒的にウェイクマン派。

この『Yes Songs』のソロ・パートを繰り返し聴いては「こんな風にマルチ・キーボードで弾いてみたい」と何度思ったことか。このウェイクマンのソロ・パートの終わりのサイレンの様なシンセサイザーの音が、次の曲「Roundabout」の前奏につながる辺りは、いまでもゾクゾクする。

いわゆるD面のラスト「Long Distance Runaround/The Fish」では、クリス・スクワイアのベース・ソロが聴ける。「Long Distance Runaround」から始まって、途中、ソロ・パートの「The Fish」(オリジナルは「こわれもの」に収録)が入って、また、「Long Distance Runaround」に戻るんだが、この後半の「Long Distance Runaround」部の終わりに、再度、クリス・スクワイアのベース・ソロが入る。

この終わりの部分のスクワイアのベース・ソロが壮絶。「これがベース・ソロか?」と疑いたくなる、一聴すると、まずは「ギター・ソロ」と勘違いするほどの「ギター・ライク」なベース・ソロ。エレキ・ベースをブンブンいわせながら、ギターの様なソロ演奏を延々と繰り広げる。とにかく凄い。エレベのジミヘンである。

この『Yes Songs』の「Side C & Side D」は、イエスのメンバー・ソロが堪能できる。それも、ライブの余興としての、顔見せ的なソロ・パートではなく、思わず仰け反ってしまいそうな、それはそれは超絶技巧な凄まじいソロ演奏を披露する。加えて、しっかりと歌心も備えていて聴き応え十分。当時のイエスのメンバーの「演奏力の凄まじさ」を再認識するのだ。
 
 
 
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2008年8月26日 (火曜日)

Yes Songs Side A & Side B

このところ、ジャズ&フュージョン系の話題が続いた。「懐かしの70年代館」はどうなったんだ、という声が聞こえないでもありませんね(笑)。いやいや、ロックも結構コンスタントに聴いてますよ。でも、このところ、ジャズ&フュージョン系の話題の方が面白かったんで・・・。

高校1年生の時、プログレ小僧となって以来、一番聴いたアルバムは、と問われれば、『Yes Songs』を挙げる。LP3枚組の超弩級のアルバムなんだが、46分のHiFiのカセットテープに、LP片面ずつダビングして、カセットテレコで、カセットデッキで、家で、学校で、喫茶店で、よく聴いた。

イエスは、演奏テクニックが素晴らしく、楽曲は、プログレらしい、クラシック組曲風の長尺物が多く、その構築美たるや、芸術的ですらある。EL&Pほどコマーシャルでなく、ピンクフロイドほど叙情的で無く、キング・クリムゾンほど、ジャズっぽく、かつ思索的では無い。メロディアスなフレーズが多く、印象的なリフが満載。ちょっとマニアックな香りがするが、難解では無い。

『Yes Songs』の LPで言うA面 & B面は、聴き応え十分。オープニングは、テープにて、ストラヴィンスキーの組曲「火の鳥」より。これ、今でも、イエスのオープニングを飾っていたりする、由緒あるもの。
 

Yes_songs_1

 
そして、その組曲「火の鳥」をリック・ウェイクマンのメロトロンが引き継ぎ、続いて演奏されるのが「Siberian Khatru」。このライブ演奏には「たまげた」。オリジナルは『危機』に収録されているのだが、スタジオ録音より演奏の速度が圧倒的に速く、アドリブ部のバリエーションが豊か。こちらの「Siberian Khatru」のほうが本家本元としたいくらい、目も眩むような圧倒的な演奏で、イエスは疾走する。

「Heart of the Sunrise」では、クリス・スクワイアのベースがブンブンブンブン唸りを上げる。これだけブンブンブンブンと重爆撃機のような唸りを上げるベーシストを他に知らない。そして、ギターのスティーブ・ハウは意外とハード。ブリティッシュ・プログレのギタリストはいずれも意外とハードな演奏で飛ばしまくる。

「Perpetual Change」などは、『The Yes Album』に収録されたオリジナルなど比較にならないほど、高度で、複雑で、印象的リフ満載、統制の取れた主旋律と柔軟な展開部。当時のロック・ライブでは冗長なドラムソロも適当な長さで耳障りにならない。バカテク集団イエスの面目躍如たる演奏。

B面ラストの『And You and I』は、イエスの構築美を代表する組曲の1曲。こちらはアドリブを排除し、決められた旋律と展開を、正確無比で圧倒的なテクニックでトレースする。

『Yes Songs』の LPで言うA面 & B面は、当時のエレクトリック・ジャズと相対する、ロックとしてのインプロビゼーションを繰り広げる。このイエスの演奏は、オフビートのノリの基本がロックンロールなので、一聴するとジャズっぽくないが、このオフビートのノリがスインギーなら、当時の最先端のエレクトリック・ジャズと対峙することが出来るほど優れたものだ。

ジャズという切り口から見ても、この『Yes Songs』の演奏は非常に優れたもので、一聴に値する。ブリティッシュ・プログレって、エレクトリック・ジャズやフュージョンとの境目が無い、と思っているが、当時のこのイエスのライブアルバムを聴いてみても、改めてそう思いますね〜。
 
 
 
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2008年8月25日 (月曜日)

ジョー・サンプルらしさが満載

本業の話だが、8月より支援に入ったプロジェクトが、思いのほか重傷というか重体で、ちょっとやそっとでは立て直せないことが判明。となれば長期戦になる訳だが、この「重体プロジェクトの立て直し」って、ことのほかストレスがかかる。加えて、トラブルが頻発するので、深夜までメンバーに付き合うなど、体力もかかる。

ということで、疲れとストレスからでしょう、今朝、胃痙攣に近い状態になって、久々にダウンしました。痛み止めを飲んで、小康状態を保ちつつ、今日は一日、グッスリと寝ました。久しぶりですね、一日中グッスリ寝たのは。夜になって、ちょっと回復してきました。

高校時代から、病気で床に伏せっている時は、音楽をかけて寝ることにしています。音が無いと淋しいということと、音楽が鳴っていた方が眠り易い体質をしているというのが理由です。

Joe_sample_carmel

体調の悪い時、ベットルームにあるステレオから流れる曲は、耳当たりの良い、少しだけ刺激の効いた音楽が具合が良いみたいです。いきおいフュージョン系のアルバムを選択することになります。今日は、久しぶりに、ジョー・サンプルの『渚にて(Carmel)』(写真左)を選択。

ソロ一作目『虹の楽園』(2007年1月7日のブログ参照)について作られた二枚目のソロ。柳の下にドジョウはいるか、とおもいきや、とても良い出来で、僕は、こちらの『渚にて』ほうが好きです。

ソロ一作目『虹の楽園』は、流麗というか、ファンキー色が薄くて、水彩画のような色合いの音作りで、叙情的な演奏を前面に出した、そんなサンプルのアレンジが特徴のアルバムです。

逆に、二作目の『渚にて』は、ファンキー色が強くなり、メリハリがついて、思わず体が動くようなリズミカルな曲が多くなったこと、メロディアスで印象的な旋律が多くなったことで、聴いていて楽しいアルバムに仕上がっています。

主役のジョー・サンプルは絶好調。フル・スケールで協調和音中心に、広がりのあるダイナミックな左手、旋律を奏でるシンプルな右手。ジョー・サンプルの特徴的なピアノが満喫できます。

今日は、このジョー・サンプル『渚にて』のおかげで、グッスリ眠ることができました(笑)。
 
 
 
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2008年8月24日 (日曜日)

デスモンドのアルトを堪能

涼しい。昨日から今日の午前中は、半袖だと肌寒いくらい。しかしながら、天気が悪く、湿度はそれなりに高い。それでも、この涼しさは何物にも代え難い(笑)。

昨日、一昨日と、デイブ・ブルーベック・カルテットについて語った訳だが、デイブ・ブルーベック・カルテットの管フロントは、アルトのポール・デスモンド。

デスモンドの柔らかで丸くスイングするアルトと、ブルーベックのパキパキとスクエアにスイングするピアノ、柔と剛、軟と硬、好対照なデスモンドのアルトとブルーベックのピアノが、デイブ・ブルーベック・カルテットの個性だった。

1967年、デイブ・ブルーベック・カルテットを解散して、それぞれ、ソロの道を歩むわけだが、ポール・デスモンドのアルト・サックスの本質が聴けるのは、このデイブ・ブルーベック・カルテットを離れて、ソロになってから。つまり、バックに、パキパキとスクエアにスイングする、ブルーベックの実に個性的なピアノをバックにしなくなってからである。

RCAレコード時代の諸作も良い出来だが、僕は、1970年代、CTIレーベル時代のデスモンドが、結構、好きだ。CTIレーベルは、ジャズ・フュージョン時代を代表するレーベルで、このレーベルのデスモンドについては、いかにもフュージョンという演奏の中でのデスモンドより、フュージョン最大レーベルであるCTIの中で、フュージョンというよりは、純ジャズに近い演奏をするデスモンドにより強い魅力を感じる。
 

Pure_desmond

 
CTIレーベルの諸作の中で、そんな「純ジャズ」的な魅力が溢れているアルバムが『Pure Desmond(ピュア・デスモンド)』(写真左)である。パーソネルは、Paul Desmond(as), Ed Bickert(g), Ron Carter(b), Connie Kay(ds) 。1974年9月の録音。プロデューサーは当然、クリード・テイラーである。

収録された曲は全て他人の曲、スタンダード中心の、パーソネルの顔ぶれから見ても、これはどう見ても「純ジャズ」のアルバムである。まず目を惹くのは、MJQの伝説的ドラマー、コニー・ケイの参加。このケイのドラミングが、このアルバム全体の「純ジャズ」トーンを決定付けている。

実に趣味の良いアルバムである。感心するのはギターのエド・ビッカート。ビッカートのギターの音色は、デスモンドの柔らかで丸くスイングするアルトに相性ピッタリ。出過ぎず目立た過ぎず、それでいて、ソロの時にしっかりと存在を主張する、これぞ、サイドメンという演奏に好感度アップ。

ロン・カーターのベースも、フュージョンの総本山CTIのアルバムでありながら、純ジャズ的な内容のこのアルバムでは、アタッチメントを付けての無駄なベース音の増幅も無く、よく問題視されるベースのピッチについても、このアルバムについては、まずまず合っていて、耳障りにならない。それどころか、マイルス五重奏団時代を彷彿とさせる、柔軟で硬質な「骨太ベース」を披露する。ここでのロンのベースは聴き応え十分。

主役のアルト・サックスのデスモンドは貫禄十分。従来からの、柔らかで丸くスイングするアルトは当然のこと、スタンダード演奏の中で、ハードなブロウを見せたりして、デスモンドのアルト・サックスの全貌を、このアルバムでは感じることが出来る。

僕にとって、大学時代、行きつけのジャズ喫茶での、お気に入りのアルバムでした。良くリクエストしました。冒頭「Squeeze Me」のデスモンドのアルトを聴くだけで、ほのぼのとした雰囲気につつまれます。フュージョン時代の「純ジャズ」アルバムとして、屈指の出来だと思います。
 
 
 
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2008年8月23日 (土曜日)

オーケストラとの共演モノ

今日の千葉県北西部地方は、半袖では寒いくらいの陽気。どんより曇り空ではあるんだが、今は涼しいことの方がありがたい。

ここまで涼しくなると、もう夏は終わりやなあ、と思い、しみじみとしてしまう。とりたてて、印象的な「ひと夏の経験」があった訳ではないんだが、夏の終わりはいつの時代もしみじみとしてしまうのだ。

さて、今日は、ジャズの「オーケストラとの共演モノ」について。ウィズ・ストリングスとして、特に、サックス奏者とトランペット奏者が好んで取り組む企画モノがよく知られている。チャーリー・パーカー、キャノンボール・アダレイ、クリフォード・ブラウンなどなど、それぞれ、ウイズ・ストリングスのアルバムを出している。

でもなあ、どの「ウイズ・ストリングス」モノを聴いていて、共通の不満点がある。ストリングスのアレンジや演奏が古い、もしくは稚拙。少なくとも、凡庸なアレンジ、凡庸な演奏がほとんど。主役は、ジャズのホーン系の演奏者なんだろうが、それにしても、バックのストリングスの演奏が問題なケースが多い。
 

Dave_b_brandenburg

 
ところで、昨日、ご紹介したデイブ・ブルーベック(Dave Brubeck)は、母親から受けたクラシックのトレーニングの跡と即興のテクニックが特徴で、確かに、ブルーベックのピアノには、クラシックの雰囲気が底に流れている。このデイブ・ブルーベックのカルテットとクラシック・オーケストラとの共演盤があるのだ。

アルバム名は『Brandenburg Gate: Revisited』(写真左)。デイヴ・ブルーベックが、自分のカルテットと兄ハワードの編曲・指揮による弦楽オーケストラとの共演を試みた異色の作品。これが、実に良くできた「ウイズ・ストリングス」モノなのだ。
 
まず、バックの弦楽オーケストラの演奏内容が良い。アレンジも良く、オーケストラの演奏技術も優秀。そして、何よりの特徴が、もともとクラシック・オーケストラは、演奏のアクセントは「頭打ち〜オン・ビート(前拍)」なんだが、このデイブ・ブルーベック・カルテットとの共演のバックをしている演奏を聴いていると、演奏のアクセントが、ふんわりと「後打ち〜オフ・ビート(後拍)」っぽい雰囲気なのだ。

ジャズ演奏のバックを意識した、優秀な演奏内容の弦楽オーケストラを従えた「ウイズ・ストリングス盤」は無敵である(笑)。この『Brandenburg Gate: Revisited』では、全編通じて、デイブ・ブルーベック・カルテットが素晴らしくスイングし、ストリングスと実に上手く融合していて、従来の「ウイズ・ストリングス」モノにありがちな、ジャズ演奏とストリングスがバラバラという感じが全く無い。

「オーケストラとの共演モノ」の中では秀逸な出来です。ジャズ入門として、クラシック畑のファンの方達も、このアルバムは入りやすいアルバムだと思います。
 
 
 
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2008年8月22日 (金曜日)

小粋なブルーベック・カルテット

本当に涼しくなった。夏物のスーツの上着を着ても、汗をかかないくらい。これだけ涼しくなると、最寄りの駅からの家路の歩きが、実に楽しい。このまま、涼しくなってくれないかなあ。

さて、涼しくなったら「純ジャズ」である。このところ、純ジャズを良く聴くようになった。やはり、涼しいのは良い。今日は、デイブ・ブルーベック・カルテットの『Jazz Goes to Junior College』(写真左)。ブルーベック・カルテットの小粋なライブ・アルバムである。

パーソネルは、Dave Brubeck (p), Paul Desmond (as), Norman Bates (b), Joe Morello (ds)。1957年の録音。ブルーベック・カルテットの要、ジョー・モレロが参加して間もない時期の記録になります。

なぜか、日本では、ブルーベックのピアノは、「スイングしない」「歌心が無い」「インテリ」等と結構、手厳しい評価がついて回りますが、僕は結構好きなピアノで、良く聴きます。確かに、ブルーベックのピアノは、丸く流麗にスイングはしない。といって、スイングしないのか、と言えばそれは違う。非常に特徴的なタイム感覚で、スクエアに、パキパキパキって感じで、スイングします。
 

D_brubeck_junior_college

 
この『Jazz Goes to Junior College』は、ブルーベックのカレッジものの一つ。他に、1953年の『Jazz at College of the Pacific』や、1954年の『Jazz Goes to College』などがあります。『Jazz Goes to Junior College』は、よく『Jazz Goes to College』と間違えられますので、気をつけて下さいね。

このライブ・アルバムでの、ブルーベックは絶好調。パキパキパキとスクエアにスイングしまくっています。結構、アドリブラインも流麗で印象的なフレーズもあって、「スイングしない」「歌心が無い」という、日本での評価はなんなんだろう、と思います。確かに、ブルーベックのピアノは「インテリ」な感じがしますが、これはそれぞれの楽曲でのアレンジが見事なせいでしょう。

アルトのポール・デスモンドも絶好調。この人のアルト・サックスを初めて聴いた時、「アルトをクラリネットのように吹く人だなあ」という印象を持ちました。この印象は今も変わりません。流麗で丸い、そしてスイング感抜群のアルトを披露します。ブルーベックのピアノとは好対照。この対比、落差が、お互いの演奏を引き立たせる効果があって、これが、ブルーベック・カルテットの持ち味です。

収録されたどの曲も良い演奏ばかりです。バックのモレロのドラム、ベイツのベースも堅実。特に、モレロは、ブルーペックのピアノ、デスモンドのアルト、好対照な二人を、実に上手いドラミングでサポートします。モレロのドラムは、ブルーベック・カルテットの重要な「隠し味」ですね。

ジャケットのデザインも良く、良いアルバムです。リラックスして、ゆったりとした気分で、小粋な純ジャズにドップリと身を委ねたい、と思った時にピッタリのアルバムです。
 
 
 
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2008年8月21日 (木曜日)

時には「ド」フリー・ジャズ

今日も夕方、東京は凄まじい夕立。雷は落ちまくるは、嵐のような突風、大粒の雨。目黒で立ち往生して、会社の連中と駅ナカの店で、串カツで一杯やりながら「雨宿り」(笑)。

雨が上がれば、涼しい夜。心地良い涼風。こうなれば、純ジャズから一気に「フリー・ジャズ」。それも、フリー・ジャズど真ん中、の「ド」フリー・ジャズ。そういえば、かなり久しぶりのド」フリー・ジャズ。

Albert Ayler(アルバート・アイラー)の『Prophecy』(写真左)。「Cellar Cafe」のライブ録音。1964年6月の録音。パーソネルは、Albert Ayler (ts) Gary Peacock (b) Sunny Murray (d)。

アルバート・アイラーは、60年代に現れたフリー・ジャズの旗手。彼のブロウイングこそが、フリー・ジャズと感じ入ってしまうほど、印象的なテナー・ブロウです。1970年、11月に行方不明となり、25日、ニューヨークのイースト川で死体が発見されました。公式には溺死とされているが、他殺説もあり、その真実は謎のままです。

Prophecy

ジョン・コルトレーンは来日時のインタビューで、もっとも自分に影響を与えた音楽家二人としてオーネット・コールマンとともにアイラーの名前を挙げていたそうです。

確かに、僕もそう思います。アイラーのフリー・インプロビゼーションを聴いていると、コルトレーンは足下にも及ばない。コルトレーンは、ハード・バップからフリー・ジャズまで、総合点で最高のテナー奏者。アイラーは、フリー・ジャズという限定された演奏ジャンルでは、明らかにコルトレーンの上を行く。

代表作「Ghosts, First Variation」をあくまでもシンプルに、自由に歌い上げるアイラーは美しい。フリーな演奏でありながら、印象的なフレーズあり、メロディアスなフレーズあり、フリーな中にも不思議な秩序が突如現れ、フリーな演奏はあくまでも自由。心の中から沸き立つようなフレーズの連続は、十分な聴き応え。

良いライブ・アルバムです。でも、「ド」フリーな演奏ですから、ジャズ初心者の方々には、ちょっとお勧めしかねます。僕も、ジャズ初心者の時、フリー・ジャズって、さっぱり判りませんでした。ジャズを聴き続けて、10年くらい経ってからですかね、何となく、抵抗なくすんなり聴けるようになったのは。ですから、このアルバムは、ジャズ中級者向け。
 
 
 
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2008年8月20日 (水曜日)

アトランティック時代のキース

最近、1960年代後半、キース・ジャレットの初期のリーダー・アルバムを聴いている。初期のリーダー・アルバムは、アトランティック・レーベルからのリリースが多いので、僕は個人的に、この1960年代後半のキースを「アトランティック時代のキース」と呼んでいる。

この1960年代後半のキースは、なかなか複雑なキャラクターをしており、キース独特のボイシングで、キース独特の節回しが楽しめる曲と、フリー・インプロビゼーションをベースとした曲、ピアノとベースとドラムが対等な対話形式の曲などが、ごった煮になって、ひとつのアルバムに入っている。

このキースの初リーダー録音『Life Between the Exit Signs(邦題:人生二つの扉)』もそうである。パーソネルは、Keith Jarrett (p) Charlie Haden (b) Paul Motian (d)。1967年5月の録音。厳密に言えば、このアルバムは、アトランティック・レーベルからのリリースではない。アトランティック・レコードの傍系レーベル「Vortex」からのリリース。
 

Keith_life_between

 
冒頭の「Lisbon Stomp」では、明らかにキース・ジャレットと判るボイシングに感心し、やっぱり、インプロビゼーション部分では、既に「ウィー、ウィー」と唸っているのにも感心し(笑)、でも、途中の展開から複雑かつ難解になるところに、1960年代後半のジャズというものを感じる。う〜ん、混沌とした時代だったんやねえ。

2曲目「Love No 1」では、リリカルで耽美的な演奏に聴き入っていると、いきなり、3曲目の「Love No 2」ではフリー・ジャズに突入する。これは難解。ジャズ初心者には手に余る展開である。4曲目「Everything I Love」以降は、リリカルなピアノとフリーなピアノがごった煮になっていて、実に興味深い。でも、一般的には複雑かつ難解です。

この「アトランティック時代のキース」は、キース・マニアが、キースのピアノ・インプロビゼーションについて、温故知新をするには良いアルバムではあるが、一般のジャズファンには、ちょっと戸惑う内容かもしれない。でも、これが面白いといえば、面白いんですけどね(笑)。
 
 
 
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2008年8月18日 (月曜日)

涼しい!... 純ジャズだ!

涼しい。一昨日の午後から、激しい夕立が2回あって、昨日は最高気温が22度。いきなり涼しくなった我が千葉県北西部地方。今日も、昨日の余勢を駆って「涼しい一日」。中部地方以西の方々、ごめんなさい。昨日、今日と涼しさを満喫しております。

涼しくなったら、やっぱり純ジャズが良い。今日は純ジャズの一日。久しぶりに聴いたMcCoy Tyner(マッコイ・タイナー・写真右)の『Nights Of Ballads And Blues』(写真左)。1963年の作品。マッコイ・タイナーのソロリーダー作の第3作目。収録曲を見渡すと、スタンダード中心の選曲が興味を引く。

パーソネルは、McCoy Tyner(p), Steve Davis(b), Lex Humphries(ds)。タイナーは、1960年にコルトレーンのバンドに加入しているから、コルトレーン配下で活躍中のソロアルバムということになる。

タイナーのスタンダード演奏って、曲によって「合う合わない」の差が激しいのが面白い。1曲目「Satin Doll」、8曲目「Days Of Wine And Roses」は、なかなかに「はまっていて」良い感じなのだが、3曲目の「'Round Midnight」や、6曲目「Blue Monk」は、まったくタイナーのピアノの特性に合わなくて、ちょっと「滑り気味」。
 

Mccoy_nights_of_ballads

 
しかし、このアルバムのタイナーって、既にコルトレーン配下で活躍中であるにも関わらず、コルトレーン・ミュージックの雰囲気が全く無いのが不思議。

どちらかといえば、バド・パウエル風で、パウエルより、端正で、早くて、テクニック良く、長いインプロビゼーションを展開している感じで、しばらく聴いていないと、タイナーのピアノだと判らないくらい。

でも、スティーブ・デイヴィスのベースは、ブンブン唸って、気持ち良くスイングしていて良いし、レックス・ハンフリーズのドラムは芸術的で、実に多彩なリズムを叩き出していて、タイナーのピアノを煽りまくる。

後のタイナーのピアノを知っている身としては、このアルバムのタイナーは、タイナーらしからぬピアノなんですが、スティーブ・デイヴィスのベースとレックス・ハンフリーズのドラムが健闘していて、ピアノ・トリオとしては、実にバランスの取れた、聴いていて楽しい演奏です。

意外と、タイナーらしからぬピアノが「不意打ちっぽい」ところが、このアルバムの良さかもしれませんね。
 
 
 
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2008年8月17日 (日曜日)

ジャズの小径・8月号の更新です

今年の夏は猛暑。先週、ちょっと涼しくなったが、先週の半ばには、また元の「酷暑」状態に戻った。しかし、昨日の2度に渡る「かなりド派手な夕立」により、今朝の千葉県北西部地方は肌寒い。

ちょっと雨がパラパラしたりのあいにくの天気ではあるが、かなり涼しい。22度しか無い。やっと暑さも一息である。中部地方以西の地方は、まだまだ「酷暑」が続いているみたいですね。残暑お見舞い申し上げます。秋の気配を感じるまで、もうちょっとです。頑張りましょう。

さて、仮想ジャズ喫茶サイトである、我がバーチャル音楽喫茶『松和』。今日は「ジャズ・フュージョン館」内の、1ヶ月に1回更新の月刊ページ「ジャズの小径」の8月号アップのお知らせです。

Bariton_sax_matsuwa

特集は「バリトン・サックスのジャズ」。ジャズは楽器を選ばない訳ですが、サックスも同様で、サックスには、音程の高い方から順に、「ソプラノ・サックス」「アルト・サックス」「テナー・サックス」「バリトン・サックス」と大きく分けて4種類のサックスがあります。

バリトン・サックスは「でかい、重い、値段が高いのに音は低い」、簡単に言うとそんな楽器。略して「バリサク」と呼ばれることが多い。でも、このバリサク、ゴリッゴリッ、ブリブリッとした低音が素晴らしいのなんのって。僕が、初めて、バリトン・サックスのジャズに出会ったのは、ブルーノートの諸作にサイド・マンとして顔を出しているペッパー・アダムス。

バリトン・サックス奏者と言えば、ペッパー・アダムス、サヒブ・シハブ、ジェリー・マリガンが浮かびますが、「ジャズの小径」の8月号では、私、松和のマスターの推薦盤として、ペッパー・アダムスとサヒブ・シハブのアルバムを、一枚ずつご紹介しています。以前、このブログでご紹介したアルバム記事の再掲ですが、バックナンバー的にアップしました。

バリサク、ゴリッゴリッ、ブリブリッとした低音が魅力な「バリサク」。特にジャズでは、ビッグ・
バンドのサックスのアンサンブルやソロでめっちゃ目立ってます。是非、一度、我が、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」(ここをクリック)にお越し下さい。
 
 
 
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2008年8月16日 (土曜日)

バイオリン・ジャズはいかが?

ジャズは楽器を選ばない。楽器であれば、その楽器を弾きこなせることが出来れば、どんな楽器でもジャズを演奏できる。例えば、クラシックでは無くてはならない楽器、バイオリンもそう。数が少ないながらも、優れたジャズ・バイオリニストは存在する。

パッと浮かぶのは、ステファン・グラッペリ、ジャン・リュック・ポンティ、そして、寺井尚子。いずれも、バイオリンのバーチュオーソで、卓越したバイオリンのテクニックを基に、優れたジャズ演奏を披露する。

今日、ご紹介するのは、ステファン・グラッペリ。1908年生まれ〜1997年没。ジャズ・ギタリストのジャンゴ・ラインハルトの相方としても知られ、彼と共に「フランス・ホットクラブ五重奏団」を結成し、第二次世界大戦前から晩年まで精力的な演奏活動を続けた。そのグラッペリのアルバムの中で、僕が一番好きなアルバムが『Young Django』(写真左)

Stephane_grappelli_young_django

1979年の作品。パーソネルは、Philip Catherine (g), Stephane Grappelli (vln), Larry Coryell (g), Niels-Henning Orsted-Pedersen (b)。ドラムレス&ピアノレスで、「フランス・ホットクラブ五重奏団」を想起させる編成。ドラムレス&ピアノレスが「粋」である。形式はジプシー系スイング。ギターがリズムとコードのパートを請け負って、グラッペリのバイオリンが縦横無尽に駆け抜ける。

当時71歳のグラッペリの演奏が、とにかく絶品。バイオリン独特の「枯れた味わい」のある音色が、実にしみじみとしていて良い。そして「ノリ」。グラッペリのバイオリンの「ノリ」が凄い。そして、このアルバムは録音が良くて、グラッペリのバイオリンの音が生々しい。

「革命児」と呼ばれたラリー・コリエル、「ヤング・ジャンゴ」と呼ばれたフィリップ・カテリーンのギターが凄い。オベーションの音が生々しく、新しい。そして、ベースのペデルセンのベースが良い。さすがペデルセン、と思わせる、ブンブンというベースの音。スイング感。ドライブ感。

バイオリン・ジャズの楽しむのに、格好の一枚です。ジャズのスイング感、ドライブ感が体験でき、ジャズ初心者の方へも絶対のお勧め。良いアルバムです。
 
 
 
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2008年8月13日 (水曜日)

純ジャズ...後を継ぐ者

世間は「お盆休み」なんですね。往き帰りの通勤電車の空いていること。いつもこんな感じで空いていたら、通勤も楽なのにね。来週から、また元に戻るんだろうけど、今週一杯は空いている通勤電車を楽しむこととしよう。

さて、最近のジャズ界を見渡すと、若手ミュージシャンが伸び悩んでいるように見える。ベテラン・ミュージシャンを60歳〜70歳代だとすると、中堅ミュージシャンは40歳〜50歳代。若手ミュージシャンは、20歳〜30歳代。今のジャズ界は、ベテラン・ミュージシャン〜中堅ミュージシャンが元気で、若手ミュージシャンがどうもいけない。

それでも、期待できる若手ミュージシャンはいるにはいる。トランペットのライアン・カイザーがその一人。ライアン・カイザーは、17歳でモンク・コンペティションに優勝。ミンガス・ビッグ・バンドやリンカーン・センター・ジャズ・オーケストラなどで活躍。メインストリーム・ジャズ一本で勝負する、純ジャズの「後を継ぐ者」の一人である。当ブログでも、約2年前、2006年7月7日のブログで、彼の初リーダーアルバムをご紹介している。
 

Uptown

 
そのライアン・カイザーつながりで、最近の純ジャズの状況を確認できる、実に良い内容のアルバムを見つけた。その名は『The Uptown Quintet / Live In New York』(写真左)。ライアン・カイザーをフューチャーしたアップタウン・クインテットのファンキーなライブ・アルバム。これが、なかなかイケる。

ちなみに、このクインテットのパーソネルは、SPIKE WILNER(p), RYAN KISOR(tp) ,IAN HENDRICKSON-SMITH(as) ,BARAK MORI(b) ,CHARLES RUGGIERO(ds)。

バリバリの若手が演奏する古典的ハード・バップ、それも、ファンキー・ジャズがメイン。音の重ね方、コードの選択、インプロビゼーションの展開など、実に新しくクールで、50年代後半〜60年代前半のハード・バップ&ファンキー・ジャズの焼き直しやコピーでは無い、しっかりと、最新の純ジャズの響きを有した、格好良くて、メロディアスで、楽しさ満載のアルバムです。

カバー曲については、4曲目「SWEET PUMPKIN」、6曲目「BLUE MINOR」を選曲しているのがニクイ。今までの若手で、こんな選曲をするミュージシャンは、なかなかいないぞ。

特に「BLUE MINOR」はニクイ。かのファンキー・ジャズの名盤、Sonny Clarkの『Cool Struttin'』の2曲目。これぞ、ハード・バップ&ファンキー・ジャズの名曲。面白い演奏ですよ。アルトのイアン・ヘンドリクソン=スミスは「端正な崩れのないジャッキー・マクリーン」、ライアン・カイザーは「端正なアート・ファーマー」。バリバリの若手ミュージシャン達が、端正な演奏で、端正なアレンジで料理する。この「端正」な部分を評価するか、気に入るかどうかが、このアルバムが好きになるかならないかの分かれ目でしょう。

他の彼らの自作曲も、しっかりとハード・バップ&ファンキー・ジャズしていて良いです。気持ちの良い、爽やかなハード・バップ&ファンキー・ジャズが満載です。僕は好きですね〜。現在のジャズ界の若手ミュージシャンの心意気が伝わる好盤だと思います。
 
 
 
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2008年8月12日 (火曜日)

ちょいと箱根に行ってきました

昨日はブログをお休みして、ちょいと箱根まで行ってきました。結構厄介な仕事の立て直しを請け負ったストレス解消と気分転換、そして短い夏休みを兼ねての小旅行です。

Dscn0026

箱根湯本駅までは、やっぱり暑いのですが、さすがに強羅駅(写真上)まで来ると、風の温度が違う。ちょっとヒンヤリしている風に感激。でも、陽射しが出てくると、やっぱり暑いですね。前日に少し雨が降ったらしく、湿気が多くて、汗が出ます。

Dscn0028

昨日は「星の王子様ミュージアム」(上写真)に行きました。ちょっと小振りなミュージアムなので、実はあまり過度な期待はしていなかったのですが、意外と楽しかったです。奥行きがあって、庭も良く整備されていて、ブラブラ歩いていて楽しいです。展示物も良く整理されており、「星の王子様」が好きな、または読んだことがある方には、良いミュージアムだと思います。

Dscn0054

今日は午前中は「ガラスの森美術館」(上写真)に行きました。ここは良いです。サイズ的にもまずまず。展示物も良く、ガラス細工、ガラス芸術などの歴史、そのサンプルが良く整理されていて、なかなか良い勉強になりました。お土産コーナーも広く、ガラス中心のお土産は見ていて楽しく、結構、面白いです。ガラス工芸の体験コーナーもあり、1〜2時間は十分に楽しめます。

Owaku_valley

昼からは、箱根観光の定番コース、強羅からケーブルカー、ロープーウェイに乗り換えて、終点桃源台まで、一気に乗りつぶす。さすがに、ロープーウェイから見る大涌谷の景色(写真上)は迫力がありますね。ケーブルカーは15分に1本程度の運行なので、とにかく混雑が凄いので閉口しますが(なんとかならんのでしょうかねえ)、ロープーウェイは良いですね。帰りには、大涌谷で途中下車して、温泉まんじゅうと温泉卵をゲットです(笑)。

今回、20年ぶりに箱根を訪れて思ったのですが、箱根は進化してますね。様々なミュージアムや美術館が出来て、これが、それぞれに、なかなか内容があるみたい。もう少し、箱根を極めてみたくなりました。
 
 
 
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2008年8月10日 (日曜日)

夏はユーミン(松任谷由実だよ)

夏になると、必ず思い出して、CDプレイヤーのトレイに載るアルバムがある。Jポップの世界、ニューミュージックの世界では、松任谷由実の『PEARL PIERCE』(写真左)。

1982年6月21日のリリースなので、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」の範疇からは外れるが、アルバムの中に詰まっている音のテイストは紛れもなく、70年代のJポップ、70年代のユーミン・ワールドを引きずっている。

このアルバムって、僕の中では、絶対に「夏のアルバム」なんですよね。恐らく、5曲目「夕涼み」、6曲目「私のロンサム・タウン」、7曲目「DANG DANG」あたりの曲の雰囲気が「夏」なので、ここら辺の曲の印象から、このアルバムは「夏のアルバム」って感じるのかなあ。

冒頭の「ようこそ輝く時間へ」から2曲目「真珠のピアス」へ続く部分も、夏の季節に聴く雰囲気が一番良い。恐らく、適度にリラックスして、適度に隙間のあるアレンジが夏向きなのかもしれない。
 

Pearl_pierce

 
夕涼み  作詞・作曲/松任谷由実

DAYDREAM 灼けつく午後
水撒きしてはしゃいだ あのガレーヂ
HEY! DREAM ゴムホースで
きみがふと呼び込んだ虹の精

みがいたルーフを金の雲が um... 流れた

窓を開けて 風を入れて
むせるくらい吸い込んだね
二人きりの夕涼みは
二度と来ない季節

STAY DREAM  傾いてく
陽差しの魔法はとてもはかないね
SAY DREAM 願いごとは
叶いそうになったら教えるよ

笑った瞳に細い月が um...映った

濡れた髪と 焼けたうなじ
むせるくらい抱きしめたね
二人きりの夕涼みは
哀しすぎる記憶

窓を開けて 風を入れて
痛いくらい吸い込んだね
濡れた髪と 焼けたうなじ
痛いくらい抱きしめたね
二人きりの夕涼みは
二度と来ない季節

やっぱり、この『PEARL PIERCE』は「夏のアルバム」ですね。
 
 
 
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2008年8月 9日 (土曜日)

このアレンジャーは凄い・3

1980年代に入っても、クインシー・ジョーンズの勢いは衰えない。1981年には、前作『Sounds...And Stuff Like That!!』を上回る大ヒットアルバムのリリースする。『The Dude(邦題:愛のコリーダ)』(写真左)。

このアルバムは、いよいよ。ダンス・ミュージックへの接近を果たし、ジャズ、フュージョンのエレメントを大胆に薄めながら、ギリギリのところで「ジャジーな雰囲気」をそこはかとなく維持しているのが「小粋」である。

ジャズ・フュージョンのジャンルで語ったほうが良いのか、広くブラック・ミュージックの範疇で語ったほうが良いのか、どちらが相応しいのかが判らない、これぞ「クインシー・ミュージック」と呼んで良い世界である。ブラック・ミュージックと呼ばれるジャンルの音楽要素をごった煮にして、クインシーのアレンジで統率を取った、言うなれば「究極のフュージョン」の一枚。

Qj_the_dude

フィーチャーされたヴォーカリストは、ジェームス・イングラム(男性)とパティ・オースティン(女性)。このなかからシングル・カットされた3曲目「Just Once」と、7曲目「One Hundred Ways」が81年のヒット・チャートを賑わし、冒頭の「Ai No Corrida(愛のコリーダ)」と合わせて、喫茶店やディスコ、異色なところではパチンコ屋でも、この『The Dude(邦題:愛のコリーダ)』に収録された人気曲が毎日の様にかかっていた。

しかしながら、冒頭「Ai No Corrida(愛のコリーダ)」が、どうも僕には「かなり俗っぽく」聴こえて、当時は、この『The Dude』には触手が伸びなかった。どうも際物っぽく思えてねえ。クインシー・ジョーンズも遂に俗世に身をやつしたか、と残念に思ったりもした。

が、この『The Dude』を手に入れて、実際に自分の耳で聴いてみると、これが良いんだなあ。ハービー・ハンコック、トゥーツ・シールマンス、アーニー・ワッツなどジャズ畑からはもちろんのこと、マイケル・ジャクソンがバック・コーラスに加わっていたり、スティーヴィー・ワンダーがシンセで参加していたりと、音楽のジャンルを超えた、そうそうたる顔ぶれが凄い。

今の耳で聴いても、冒頭の「Ai No Corrida(愛のコリーダ)」は、確かにちょっと俗っぽくて、複数回聴くと飽きが来るが、2曲目以降は、珠玉のクインシー・ワールド。これはもう純ジャズとは呼べず、といって、ブラコンとも違う、凄くクールなパフォーマンスがズラリ。

ジャズ、フュージョンでは無く、ジャンルにこだわらず、大きくブラック・ミュージックと捉えて楽しむ、実に広大な音世界が広がる逸品です。
 
 
 
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2008年8月 7日 (木曜日)

このアレンジャーは凄い・2

昨日、クインシー・ジョーンズの話をしたが、今日もその続き。ジャズのアレンジャーで「このアレンジャーは凄い」と思った最初のアレンジャー、クインシー・ジョーンズ(写真右)。一度聴いたら絶対に忘れない音やコーラスの重ね方、リズムの使い方、ブラスの使い方。

では、クインシー・ジョーンズのアルバムで、今まで、一番聴いたアルバムは、と言えば『Sounds...And Stuff Like That!!』(写真左)である。1978年の作。そうそうたるメンバーを集めて、もの凄く格好良いアレンジ・ジャズを展開する。

とにかく、全曲、クールで格好良い。最上級のファンクネス。ジャズをベースとしつつ、R&B、ソウルミュージックを存分に融合した、とにかくクールなアルバム。ドラミングの音を聴くと、直ぐにそれと判るスティーブ・ガッド。こちらもやっぱり、フェンダーローズの音を聴くと、直ぐにそれと判るリチャード・ティー。伝説のフュージョン・グループ「Stuff」から、この2人の参入が、クールなファンクネスを演出する。

Quincy_jones_staff

1曲目の「Stuff Like That」は、とにかく格好良い。熱いファンクネス。弾けるリズム。それでいて、底に流れるジャジーな雰囲気。4曲目「Tell Me a Bedtime Story」は、ハービー・ハンコックのエレピのアドリブ・ソロにそのままストリングスをユニゾンでかぶせた(凄いアレンジ!・凄いアイデア!)、なんともはや、クラクラするほど格好良い、「これぞ粋なアレンジ」の究極の逸品。

そして、個人的な極めつけは、ラストの「Takin' It to the Streets」。原曲はドゥービー・ブラザースの曲だが、このドゥービーの曲も、とてつもなくファンキーで、とてつもなくゴスペルチックなんだが、このクインシーのアレンジ、このアルバムでの演奏は、そのドゥービーの曲を上回る、うねるようなファンクネス。激しくソウルフルなボーカル。心が震えるようなゴスペルチックなコーラス。燃えるような間奏部のサックス。ああ、素晴らしい。なんてクールなんだ。この1曲だけでも、このアルバムは「買い」である。

このアルバムは、ダンス・ミュージックには少し距離を置きつつ、ジャズ、フュージョンのエレメントを十分に残こした、クインシーのペンなる「ジャジーなアルバム」。クインシーのアルバムの中で、僕が最高傑作と位置づけている凄いアルバム。良いアルバムです。聴けば判る!
 
 
 
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2008年8月 6日 (水曜日)

このアレンジャーは凄い

ジャズの楽しみは、それぞれの楽器のミュージシャンの演奏を楽しむ他に、ジャズの演奏をアレンジするいわゆる「アレンジャー」の編曲とその演奏を楽しむという切り口もある。

ジャズのアレンジャーで「このアレンジャーは凄い」と思った最初のアレンジャーは、Quincy Jones(クインシー・ジョーンズ・写真右)。1933年生まれで、1950年代から第一線で活躍を続け、グラミー賞をはじめとする音楽賞を多数受賞。ブラック・ミュージック界最大のプロデューサー&アレンジャーである。

クインシーのアレンジで、最初に感動したアルバムが、Quincy Jones『Walking in Space』(写真左)。1969年の作。時はフュージョン時代の前、まだ、フュージョンという言葉が無く、「クロスオーバー」と呼ばれた時代の、後のフュージョン・ジャズの先駆け的なアレンジ&演奏が聴ける。
 

Walking_in_space

 
どの曲も、とても参考になる、とてもクールなアレンジが施されており、実に聴きごたえのある内容。アメリカン・ルーツ・ミュージックをベースにアレンジが施されているが、アメリカン・ルーツ・ミュージックの中でも、ジャズをベースに、ブラック・ミュージックの中で、ジャズに近いところから、アレンジに取り込んでいる。ジャズをベースに、R&B、ファンク、ソウル・ミュージック、ゴスペルが渾然一体となっており、これぞ、アメリカン・ブラック・ミュージックという雰囲気に仕上がっている。

後のエレクトリック・ジャズ・ビッグ・バンドで使用される、楽器の重ね方、楽器の使い方、音色の使い方、リズムの使い方などのアイデアが、この『Walking in Space』には満載であり、このアルバムが、1970年代のフュージョン演奏、エレクトリック・ジャズ・ビッグ・バンドのアレンジに与えた影響は大きい。

一度聴いたら絶対に忘れない音やコーラスの重ね方、リズムの使い方、ブラスの使い方。クインシー・ジョーンズの個性が、このアルバムのあちらこちらで輝いている。ジャズ・アレンジャーの成果としては白眉の出来だと思います。
 
 
 
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2008年8月 5日 (火曜日)

こんなバリサクも良い

とても蒸し暑い。昨晩、結構、まとまった雨が降ったのに、この蒸し暑さはなんだ。そして今日。東京は、朝10時位から、激しい雷雨。一旦、上がったと思ったら昼過ぎて、14時頃から、またまた、激しい雷雨。ど〜ん、ど〜ん、と雷鳴轟き、土砂降りの雨。これで、涼しくなるかと思ったら、これが「ならない」。激しく蒸し暑いまま。ここは、亜熱帯気候か?

これだけ蒸し暑いと、音楽についても、さっぱりした爽やかな曲が欲しくなる。そういえば、先日、バリサク(バリトン・サックス、以下バリサクと略す)のお話しをした(2008年7月27日のブログ)。バリサクの音って、なんとなく夏の暑い季節に合うと思っているのは僕だけか?

バリサクの「ゴリッゴリッ、ブリブリッ」とした低音が魅力。今日のバリサクは、Sahib Shihab。サヒブ・シハブと読む。サヒブ・シハブは、ジョージア生れながら、ヨーロッパで活躍した、バリトン・サックス&フルート奏者。そして、そのサヒブ・シハブのアルバムは『Seeds』(写真左)。
 

Seeds

 
パーソネルは、Sahib Shihab (bs,fl,vib,bongos), Francy Boland (p),Jimmy Woode (bs),Kenny Clarke (drums) 。クインテットで吹き込んだ作品ということで、サヒブ・シハブの演奏が際だって、すっきり、さっぱりした、抜けの良い、聴きやすい演奏がギッシリ。1969年にドイツで録音した作品。

1969年の録音なので、演奏の雰囲気は、ラテンあり、サンバあり、爽やかなファンキー調あり、と当時の流行を踏襲したムード・ジャズ系です。ムード・ジャズというよりは、もうフュージョンですね、これは。決して、硬派のハード・バップ系、モード系の演奏ではありません。

でも、サヒブ・シハブのバリサクが「ゴリッゴリッ、ブリブリッ」という低音が、ムード・ジャズ系の演奏をグッと引き締めます。ですから、甘さは無いので、さっぱり爽やか、夏に聴きやすく耳に心地良いジャズです。

サヒブ・シハブは、バリサクだけでなく、フルートも吹いていて、これもなかなかの腕前。何故、サックス奏者って、サブ楽器として、フルートを選ぶんかなあ。ナベサダ然り、ルー・タバキン然り、エリック・ドルフィー然り。加えて、サヒブ・シハブは、ヴァイヴも弾いてます。マルチ楽器奏者なんですね〜。

このアルバム、激レア盤だそうで、どうりで今まで聴いたことが無いわけだ。CDでは現在、入手が難しいみたいですが、ダウンロードサイトには、結構、アップされているみたいなので、お聴きになりたい方は、ダウンロードが手っ取り早そうです。
 
 
 
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2008年8月 3日 (日曜日)

追悼・ジョニー・グリフィン

朝から室温は30度を超え、13時過ぎには、33度超えを記録した、我が千葉県北西部地方。暑い。猛暑、酷暑の類。もう何をする気も起こりません(笑)。

さて、去る7月25日、訃報が舞い込んだ。モダン・ジャズを代表するサックス奏者の一人、ジョニー・グリフィンが、フランス西部の自宅にて亡くなったそうです。1928年生まれだそうなので、ちょうど80歳。モダン・ジャズが確立された、1940年代以降、ビ・バップ期〜ハード・バップ期を現役で経験した、モダン・ジャズの大ベテランでした。

その訃報によると、その日に出演するコンサートの予定のわずか数時間前の死だったらしく、ベテランらしく、最期まで現役を貫いた、偉大なジャズ・ミュージシャンの一人でした。1960年代前半、ヨーロッパに移住し、グリフィンに関する情報も少なくなり、いつの頃だったか、デンマークの古城を住みかに悠々自適な生活を送っているらしい、なんて情報も伝わってきたりもしましたね〜(笑)。

グリフィンのサックスは、力強くて音が大きくハッキリして、こぶしが効いた節回し、そして、大らかな歌心、そして、早弾きさせたら、それはもう超絶技巧。パッセージを世界最速で吹く男としても名を馳せたこともあります。

グリフィンがニューヨークに出てきた当時(1956年頃)、NYのテナー・サックス界は、若手有望株として、ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーンが覇を争っていた訳だが、そこに、グリフィンが参入して、当時の評価としては、グリフィン一番、ロリンズ二番、コルトレーン三番の序列。
 

Johnny_griffin_introducing

 
確かに、NYに出てきての最初のリーダー・アルバム『Introducing Johnny Griffin』(写真左)を聴くと、2枚目のリーダー・アルバムながら、既に、スタイル、ブロウィング共に完成されていて、その内容たるや、他を寄せ付けない完成度があります。

日本では何故か人気が無かったですね。フリーに走り、ジャズに苦悩と苦闘を求め、スピリチュアルな雰囲気で偶像化されたコルトレーン。そのコルトレーンとは、全く正反対のキャラクター設定(本能のおもむくまま、歌心優先のブロウ)を押し付けたれたロリンズ。

日本では、このコルトレーン対ロリンズの図式で、テナー・サックスの世界が語られることが多かったんで、NYでは、この2人より評価の高かったグリフィンが、全く日本では無視された格好になった上に、先ほど書いたように、1960年代以降は、ヨーロッパに移住しちゃったんで、日本に、余計に情報が入ってこなくなって、まったくマイナーな扱いになったんでしょうね。

でも、僕は、ジョニー・グリフィンのテナー・ブロウが好きでした。確かに、コルトレーン、ロリンズより、ハード・バップなブロウは、グリフィンが圧倒的に抜きんでていて、ハード・バップなブロウを心から楽しみたい時は、絶対にグリフィンでした。とにかく、コルトレーン、ロリンズに比べて、安定感と歌心が違う。そして、グリフィンの「こぶし」の効いた癖のあるブロウが「たまらない」。この「こぶし」の効いた癖にはまると、グリフィンにドップリです(笑)。

惜しいテナー・マンを亡くしました。モダン・ジャズが確立された、1940年代以降、ビ・バップ期〜ハード・バップ期を現役で経験した、モダン・ジャズの大ベテランがまた一人、鬼籍に入ったことになり、実に寂しい限りです。なんか、学生時代から聴き親しんできたベテランが、一人一人と鬼籍に入っていくのは、結構、精神的にこたえる年頃になりました(微笑)。しみじみしてしまいます。ご冥福をお祈りいたします。
 
 
 
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2008年8月 2日 (土曜日)

スタンダードなトリオはいかが

暑いですね〜。ほんとに暑い。東京は31度を超す暑さ。でも、湿度が高くて、体感温度はもう「酷暑」レベル。でも、西日本はもっと大変ですね〜。大阪で34度、福岡では37度。いやはや、酷暑お見舞い申し上げます。皆さん、熱中症などに気をつけて下さいね。

さて、ピアノ・トリオの企画盤と言えば、過去から多々あるが、成功例は決して多くない。曲は皆が知っている大スタンダード曲を並べて、演奏するミュージシャンは「とりあえず」という感じで、聴き手好みの展開の演奏を繰り広げて終わる、というご都合主義的なアルバムが多いのは、プロデュース側の問題だろう(特に、日本のレコード会社には猛省を促したい)。

さて、ついこの間、iTunes Storeを徘徊していて、Tommy Flanaganの『Master Trio』(写真左)を見つけて、即ゲット。欲しかったんだよね、このアルバム。パーソネルは、Tommy Flanagan(p),Ron Carter(b),Tony Williams(ds) 。1983年の録音。このパーソネルを見て、直感的に「あっ、日本企画製作盤だ」を思われる方は、ジャズ通ですね。

ズラーっと並ぶ大スタンダード。そして、パーソネルに名を連ねるのは、ジャズ界のスター達。日本企画製作盤の特徴をしっかりと兼ね備えています。これだけだと、触手は伸びないですが、このアルバム、LP時代に聴いたことがあります。
 

Tommy_flanagan_master_trio

 
日本企画製作盤だということで、全くもって、内容は期待していなかったのですが、(それがかえって良かったのか)このアルバムを初めて聴いた時、「ん〜っんんんっ」と思いました。なかなか素晴らしい内容だったからです。

どの大スタンダード曲も、さすがはフラナガン、ちょっとひねりを効かせたアドリブを繰り広げます。続く、ロンのベースもなかなか小粋なベースラインで応酬。トニーのドラミングは、相変わらず、刺激的で、驚くべきポリリズムで応酬。

特に、このアルバムで驚いたのは、ロンのベースで、このアルバムがリリースされた1983年当時、ロンのベースについては、僕は評価していませんでした。アタッチメントを付けて電気的に増幅されたブヨブヨのベース音、ピッチが合っていない、音程の不安定なベース音。僕の耳には聴けたもんじゃなかった。

でも、このアルバムでは、彼の実力通りのベースが繰り広げられていて、これは、フラナガン効果とも言えるでしょうね。それほど、フラナガンのインプロビゼーションは職人芸的で、ひねりを効かせていて、実に刺激的だ。トニーのドラミングは、それはもう人間業とは思えません(笑)。しかも、フラナガンを引き立て、フラナガンを前面に押し出すドラミングは、それはそれは美しい。

ここでのフラナガンのピアノは、優雅でハッキリとしたタッチで、ドライブと歌心溢れ、近代的な響きと、そこはかとなくファンキー芳るもの。アグレッシブで刺激的なフラナガン。もともと、バップ・ピアニスト出身、これが彼の本質でしょう。決して力任せではない、抑制されたドライブ感が素晴らしい。これぞ、職人芸ですね。

フラナガンのピアノ・トリオに駄作無し。この『Master Trio』は、明らかに日本企画製作盤ですが、内容は良いです。聴いていて気持ちが良い。時々引っ張り出してきては聴きたくなる、愛聴盤の一枚になりそうです。
 
 
 
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2008年8月 1日 (金曜日)

一番良く聴くアル・ディ・メオラ

フュージョン全盛期から現在まで、アル・ディ・メオラ(写真右・以下アルと略す)がお気に入りである。アルは、1974年にチック・コリア率いる「リターン・トゥ・フォーエヴァー(RETURN TO FOREVER)」に参加し、1976年の解散まで在籍。

ラテン風味のジャズフュージョン的なプレイが最も特徴的。誰にも真似できないような速弾き、複雑なギターソロ、所謂、超絶技巧がウリ、といって、テクニック馬鹿では無く、そのフレーズの歌心も豊かで、フュージョン出身のギタリストの中でも頭一つ飛び抜けている。

では、そのアルのアルバムの中で、今までで一番良く聴くアルバムは、と問われれば、Al Di Meola『エレクトリック・ランデブー(Electric Rendezvous)』(写真左)。1982年リリースのアルバム。パーソネルは、Al Di Meola (g), Jan Hammer(key), Philippe Saiss(key), Steve Gadd(ds), Anthony Jackson(b), Mingo Lewis(per), Paco De Lucia(g) 。
 

Al_di_meola_electric_rendezvous

 
1曲目「God Bird Change」、2曲目「Electric Rendezvous」は、相変わらずの超絶技巧。これでもか、これでもか〜、という早弾きフレーズの圧倒的な「攻めのギター」は少なくなりましたが、それでも、十分速いです。超絶技巧フレーズで無く、曲で「歌心」を聴かせる、という姿勢が見え隠れして、実に好ましい。

3曲目「Passion, Grace & Fire」は、かのパコ・デ・ルシアとのギターデュオ。恐ろしいほどの、超絶技巧スパニッシュサウンドで、口があんぐり。そして、4曲目「Cruisin'」以降のキーボードは、ハモンド・オルガン、アナログ・シンセサイザーと、70年代ロックを彷彿とさせる音色とフレーズが実に良い。

ジャジーで無いキーボード。どっちかと言えば、ロックっぽいキーボードは、ヤン・ハマーの参加の成果。どうも、自分にとっては、この70年代ロックを彷彿とさせる音色とフレーズが良くて、このアルバムが、今までで一番良く聴くアルバムになっていると睨んでいる。

ただ、6曲目の「Ritmo de la Noche」の、あからさまでベタな「タンゴの響き」に「ドン引き」するのは、今も昔も変わらない(笑)。
 
 
 
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