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2008年8月29日 (金曜日)

CTIレーベルは面白い

フュージョン全盛時代と言われる1970年代。そのフュージョン時代の代表的なレーベルがCTIレーベル。ヴァーヴ時代、クロスオーバー・ジャズ、ムード・ジャズのプロデュースで名を馳せたクリード・テイラーがプロデューサー。

ということで、CTIレーベルって、フュージョン・ジャズばかりが「てんこ盛り」かと思いきや、一枚一枚、CTIレーベルのアルバムを聴いてみると、意外や意外、フュージョン・ジャズ的演奏の中に、結構硬派なメインストリーム・ジャズの雰囲気が、そこはかとなく漂ったりしているから面白い。

今日、ご紹介する「TAMBA4」もそのひとつ。ピアニスト&作曲家のルイス・エサ、ベース&フルート&ヴォーカルのベベート、ドラムのエルシオ・ミリートの3人で結成された「TAMBA3」。このアルバムはドラムがルーベンス・オアーナに替わり、ギタリストにドリオが参加していた「TAMBA4」時代の作品。

この「TAMBA4」の『We and the Sea(二人と海)』(写真左)は、ボサ・ノヴァ最高のコンボと評される「TAMBA4」のCTIシリーズ第1弾にして、彼らにとって米国デビューを飾った記念すべき作品。
 

Tamba4_we_sea

 
中心人物であるルイス・エサはクラッシック出身。構成のガッチリした、実に硬派な、クラシックの視点を交えた新しいボサノバの解釈が個性的で、実に美しくハードなアルバムに仕上がっています。その統制の取れたアンサンブルは美しく、ダイナミックな音使いはオーケストラを聴いているかのようです。

エキサイティングな演奏を見せるジャズボッサの名曲『CONSOLATION』、『CHANT OF OSSANHA』、BEBETOが歌う『FLOWER GIRL』、ROBERTO MENESCALの名曲『WE AND THE SEA』。

その他の曲も、実にハードなラテン・ジャズ、ボサノバ・ジャズ。凡庸なフュージョン演奏にありがちな耳当たりの良さ、聴き心地の良さ、甘いムードは微塵もありません。このアルバムでの「TAMBA4」の演奏は、これはもうメインストリーム・ジャズ、といって良いほど、とてもハードで硬派な演奏です。

CTIレーベルからのリリースだからと言ってスルーするしてはいけません。CTIレーベルのアルバムの中には、1970年代、フュージョン全盛時代に、綿々と息づくメインストリーム・ジャズを感じることができる、内容の優れたアルバムが多々あります。
 
 
 
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