やっぱ、夏は「ボサノバ・ジャズ」
昨晩の東京、凄い雷雨だったらしいですね。だったらしい、というのは、2年ぶりに再会した先輩と夜7時くらいから飲み始めて、雨が降ってきた、という店のおねーさんの話を聞いて、止むまで飲むか、ということで、腰を据えて夜中の11時過ぎまで飲んでいたので、昨晩の雷雨の記憶は全く無い。当然、山手線、京浜東北線が落雷で止まっていたことすら知らない。実に幸せな飲み会であった(笑)。
ということで、昨晩のブログはお休みとしました。なんか、このブログを休むときは、必ず飲みに行って夜中に帰るというパターン。でも、昨晩の様に、楽しい飲み会は、良い気分転換、良いストレス発散になって、止めろってったって、止められない(笑)。
さて、一昨日ご紹介したロン・カーター(b・写真右)の新盤が出た。ジャズ・ベースのベテラン中のベテラン、ロン・カーターの最新作は、ボサ・ノヴァとジャズがテーマ。題して『ジャズ&ボッサ』(写真左)。触れ込みは「ボサ・ノヴァ誕生50周年記念作品」。そうか、ボサ・ノヴァも早50年の歴史を重ねたのか。
題名が『ジャズ&ボッサ』。ジャズが先にきているところが良い。一昨日、このブログに書いた様に、ボサノバやラテン音楽のエッセンスを踏襲しつつ、しっかりとジャズのフォーマットで消化して、ジャズをベースとしつつ、ジャズのフォーマットを基本とした「ボサノバ・ジャズ」、「ラテン・ジャズ」でないとジャズではない、というのが僕の持論。
そういう意味で、この『ジャズ&ボッサ』は紛れもない「ボサノバ・ジャズ」である。モーダルでクール、純ジャズど真ん中、メインストリーム・ジャズとしての「ボサノバ・ジャズ」が展開される。緩急自在、繊細かつ抑揚の効いた、実に素敵な純ジャズが展開される。
ロンのオリジナルにはボサ・ノヴァ調の良い曲が多々あり、今回も5曲のボサ・ノヴァ調のオリジナルが収録されていて、その出来も良い。オープニングの「ソルト・ソング」は、ミルトン・ナシメントの隠れた名曲。8曲目は、ジョビンの名曲「Wave」。ラストは、ロンのオリジナルの名曲「サウダージ」の再演。
良い演奏です。蒸し暑い夏、やっぱ「ボサノバ・ジャズ」が良い。特に今年のような酷暑の夏に「ボサノバ・ジャズ」はよく似合う、というか、聴いていても疲れないし、ビール片手に聴くと、ほんと、どっぷりとリラックスできます。最近、ヘビー・ローテーションになっていて、僕の今年の暑気払い的なジャズ・アルバムです。
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