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2008年7月27日 (日曜日)

開き直ってバリトン・サックス

出だしがこればっかりで申し訳ないが「暑いですね〜」。今日は我が千葉県北西部地方も、33度を超える暑さ。でも、調べてみると上には上があるもんで、名古屋で37度、大阪で36度、岡山に至っては38度と、今年は「猛暑・酷暑」ですね〜。

ここまで暑さが続くと、開き直るしかない。明日からはノー・ネクタイのクールビズに身を固め、ハンドタオル片手の通勤になるんだろうし、夏バテ防止に食べ物にも気を遣わなければならんだろう。音楽ライフも、暑さしのぎの、耳当たりの良い音楽ばかりは聴いておれない。開き直って、絵に書いたようなハード・バップを聴いて、ドッと汗をかい、逆に、体の新陳代謝を良くして、この酷暑を乗り切るのだ(笑)。

ということで、今日はバリトン・サックスである。略してバリサク。バリトン・サックスは「でかい、重い、値段が高いのに音は低い」、簡単に言うとそんな楽器。大きさは長さ約1メートル、重さ約6キロ。 値段は中古の小型自動車とほぼ同額。気軽に吹ける楽器では無い。アルトよりちょうど1オクターブ低いので、管の長さもちょうど約2倍(写真右)。

このバリサク、ゴリッゴリッ、ブリブリッとした低音が魅力で、僕は大好きです。特にジャズでは、ビッグ・バンドのサックスのアンサンブルやソロでめっちゃ目立ってます。秋吉敏子・ルータバキン・ビッグバンドでバリトンサックスを吹いていたビル・パーキンスなんか、格好良かったなあ。

Pepper_adams_q

で、今日は、ジェリー・マリガンと並ぶ、ハード・バップを代表する、バリトン・サックス奏者、ペッパー・アダムス。そのペッパー・アダムスの記念すべき初リーダー作『Pepper Adams Quintet』(写真左)。若さ溢れる力強いプレーが心地良く、どちらかといえば、粋な編曲でオシャレなウエスト・コースト・ジャズでありながら、この『Pepper Adams Quintet』は、ハード・バップ感溢れるヴァイタルな一枚である。

そのヴァイタル感は、アップテンポの曲で楽しめる。2曲目「Baubles, Bangles and Beads」と3曲目「Freddie Froo」は、絵に描いたようなハード・バップ的な演奏で、その疾走感は素晴らしい。ペッパー・アダムスのバリサクは雄々しく、かつ流麗。あの大きなバリサクを、よくまあ、これだけ速く吹けるもんだと感心する。意外と健闘しているのが、スチュ・ウイリアムソン(Stu Williamson)のペット。スチュのペットの健闘があって、ペッパー・アダムスとのユニゾン、ハーモニーが映えているのだ。

逆にスローな、1曲目「Unforgettable」、4曲目「My One And Only Love」は、もう惚れ惚れするほど。バラード演奏に、バリサクがこんなに合うとは思わなかった(テクニックあっての話だけど)。ペッパー・アダムスのブロウは、アップテンポの時に増して、活き活きと輝いている。ここでも、スチュのペットが大健闘。ペッパー・アダムスとスチュ・ウイリアムソン、良いフロントです。

バリサクの、ゴリッゴリッ、ブリブリッとした低音で暑気払い。この『Pepper Adams Quintet』、ハード・バップ感溢れるヴァイタルな一枚で、スカッとしました。
 
 
 
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