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2008年6月 8日 (日曜日)

Watermark...「友人K」の思い出。

7日から「EURO2008」が始まった。今回は、オーストリア/スイス共同開催だから、現地時間18時ということは、日本時間では、8日の1時からのスタート。開幕試合のスイス×チェコから、激しく、スピードのある試合にビックリ。ポルトガル×トルコも、得点差以上に内容のある試合で見応えがあった。

おっと、「EURO2008」とは、欧州サッカー連盟(UEFA)主催による、UEFAに加盟する国と地域の代表チームによって争われるサッカーの大会である。欧州サッカーのワールドカップみたいなもの。欧州に限って実施される国別対抗なので、ほとんど時差も無く、選手のコンディションも維持がし易く、一説には、W杯より内容が充実していて面白いと言われる。って、ホント、W杯より面白い。

さて、このところ、アート・ガーファンクルの70年代のソロアルバムをCDで揃え直している。初ソロ・アルバムの『天使の歌声(Angel Clare)』については、このブログでもご紹介した(2008年5月24日)。

アート・ガーファンクルのソロ・アルバムと言えば思い出すのが、高校時代〜浪人時代の「友人K」である。彼とは高校時代同じクラスになることは無かったが、高校2年から、クラブの親友の奴に引っ付いて、部室に出入りするようになり、浪人時代は同じ予備校で一年を過ごした。

この男、非常に変わった男で、フォーク・ギターを弾かせると、サイモン&ガーファンクルの曲だけが弾ける。譜面が読めないので、レコードを聴いて、コードを探って覚えるという。これ、初めて見た時はビックリした。でも、歌は下手やったなあ。で、サイモン&ガーファンクルの曲を良く歌わされたっけ。

それほどにサイモン&ガーファンクルが好きだった「友人K」である。当然、アート・ガーファンクルのソロ・アルバムも買い揃えていた。彼の家に遊びに行って、初めて聴かされたアートのソロが『Breakaway(愛への旅立ち)』だったなあ。サイモンとのデュエット「My Little Town」が入っていて、メルヘンチックな世界と大人の哀感が入り交じる世界をリリカルに歌うアートが素晴らしかった。

Watermark

その「友人K」も一浪で目出度く「R大文学部」に合格し、離ればなれになって、お互い顔も見ることもなく、疎遠となった。まあ、大学が全くの別方向にあるんだから、出会うチャンスもほとんど無い。しかし、大学1回生の秋、一度、大阪梅田の紀伊國屋書店でバッタリと会って、彼の家まで遊びに行ったことがあった。

その時、彼の部屋で聴いたアルバムが『Watermark』(写真左)。ソングライター、ジム・ウェッブの作品で固めたソロ3作目。瑞々しいアートのボーカルが素晴らしく、シンガーとしてのアートの魅力が思う存分発揮された作品。傑作です。

「友人K」は、その頃、失恋したらしく、「失恋した時は、アート・ガーファンクルのソロ・アルバムが一番良いんや」ってなことを長々と語り、改めて、一曲目の「泣きながら目覚めて」を聴き返しながら、「俺は、大学を卒業したら、東京に行って漫画家になる。まずは漫画家のアシスタントになって修行して、漫画家になる」と語り出した。とても本気で言っているとは思えず、適当に「それも一つの人生かもな」なんて無責任な意見をする僕。

でも彼は本気らしく、「俺が漫画家になったら、おじん(当時の僕の愛称)の書いたエッセイを基に、漫画を書くから、その時は、あれ貸してくれよな」と言うので、「ええよ」と答えておいた。「あれ」とは、僕が高校時代から浪人時代にあった様々な出来事を素材に書きためたエッセイである。

それ以来、彼と出会うことは無かった。それでも、社会人になって、漫画家がデビューするのを聞けば、その漫画家の写真を雑誌で確認したり、ネットで確認したが、彼の顔を見ることは無かった。それどころか、同窓会名簿を確認したら「消息不明」となっていた。

どこに行ったのだろう。元気にしているんだろうか。東京に出てきたんだろうか。僕が高校時代から浪人時代にあった様々な出来事を素材に書きためたエッセイは、もう手元には無いが、もう一度書けと言われれば、書く用意はある。

アート・ガーファンクルの『Watermark』を聴く度に、ジャケットを目にする度に思う。「友人K」がヒョッコリ出てきたら面白いのになあ、と。
 
 
 
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