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2008年5月19日 (月曜日)

MJQ...再結成の思い出

モダン・ジャズ・カルテット(略称MJQ)。Milt Jackson (vib), John Lewis (p), Percy Heath (b), Connie Kay(ds)  の4名。1952年、結成当初、ドラムはKenny Clarkeだったらしいが、1955年にConnie Kayに変わっている。

ジャズに興味を持って、初めて買ったアルバムの一枚が、MJQの『ジャンゴ』。これが当たりで、ジャズ初心者としてはラッキーだった。暫く、MJQにはまることになる。でも、当時は既に、MJQは解散して4年。過去の伝説のグループになりつつあった。

が、である。1981年10月、突如として再結成する。この時の武道館のライブ録音をFMで聴いた。MJQのライブ録音を聴いたのは、これが初めてだった(まだMJQのライブアルバムを持っていなかった)。素晴らしい演奏だった。ジャズのライブは凄い、と舌を巻いたのを覚えている。

そのライブを収めたアルバムが『リユニオン・アット・武道館 1981』(写真)。確か、日本限定盤だったような気がします。このライブ録音は、先にお話ししたFM番組のエアチェック・テープ(カセットだよ)があったので、かなり聴きこんだ。で、20年前くらいに、すり切れてテープが切れた。暫く、そのライブ盤の存在を忘れていた。
 

Mjq_reunion

 
が、である。2003年に『Complete Modern Jazz Quartet Prestige & Pablo Recordings』がリリースされた。4枚組のボックスセットなのだが、MJQのPrestigeレーベルとPabloレーベルの時代のアルバムが、まとめて収録されている。お目当ては、Pabloレーベル、MJQの再結成後の晩年の録音である。

この中に『リユニオン・アット・武道館 1981』が収録されている。冒頭の「Softly, As in a Morning Sunrise」で、前奏が始まるやいなや、待ってましたとばかりの万雷の拍手。懐かしい。今の耳で聴いても、なかなかに白熱した、テンションが心地良い名演である。特に、ヴァイヴのミルト・ジャクソンとベースのパーシー・ヒースが頑張っている。良い演奏です。

MJQのメンバーは、2005年、ベースのパーシー・ヒースが鬼籍に入って、4人全員が天国に召された。それでも、彼らのアルバムは、そのほとんどがCDでもリリースされ、特に日本では、その人気故、あまり廃盤になることもなく、ショップに流通している。彼らの素晴らしさに、比較的楽に触れることができる環境にあるのは、実に喜ばしいことである。
 
 
 
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