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2008年5月 8日 (木曜日)

アート・ペッパー前期の定盤

しかし、夜中の地震のおかげで、完全な寝不足である。なんだか暑くて寝付けず、やっとウトウトしだした午前1時過ぎ、一発目がグラッときた。結構揺れたんだが、慣れとは恐ろしいもので、最初は地震かあ〜、でウトウトしていた。

ウトウトしていたら、なんだか背中がユラユラする。軽い眩暈でもしているのか、と思ったら、また、グラッと来た。連続するとは気持ちが悪い。揺れが治まったら、また背中がユラユラする。また地震か、と思ったら、グラッとくる。おいおい、寝られへんやないか〜、と思っていたら、午前1時45分、大きい揺れがドンッと来た。ちょっと慌てましたね。これだけ、連続して揺れた経験って初めて。

ということで、今日は完全に寝不足である。寝不足の時は判りやすいジャズが良い。4月30日のこのブログで、アート・ペッパー後期の傑作ライブアルバムをご紹介した。で、今日は、ペッパーの前期の定盤アルバムを2枚ご紹介したい。

一枚は、必ずと言って良いほど、ジャズ入門書に出てくる『Art Pepper Meets the Rhythm Section』(写真左)。これは確かに名盤。当時のマイルス・デイビス・クインテットのリズム・セクションである、Red Garland (p) Paul Chambers (b) Philly Joe Jones (d) を従えた、セッション・アルバムである。
 

Surf_meets

 
確かに良い内容である。出だしの「You'd Be So Nice to Come Home To」が全てを物語る。もともと、印象的なメロディーを持った優れたスタンダードである。それを情感豊かに軽やかに爽やかに、歌い上げるように吹き上げて、テーマ・メロディ後のブレイクが格好良く、それに続いて出てくるペッパーのアドリブの滑らかさ、爽やかさ。情感豊かに吹き進めるペッパーは確かに素晴らしい。

しかし、2曲目以降はそれなりで、良いことは良いんだが、出だしの「You'd Be So Nice to Come Home To」が抜きんでている分、ペッパーのアドリブは素晴らしいんだが、印象に残るメロディーラインが少ない、という雰囲気と、バックのリズム・セクションが結構、勝手に飛ばしている感じが、どうしてもフロントのペッパーのアルトと乖離しているみたいで、僕の評価はそれほどでもない。

それより、前期のペッパーのアドリブを愛でるなら『Surf Ride』(写真右)をお勧めする。これぞ、前期ペッパーの名演集。軽やかで爽やかで、生き生きとした躍動感溢れるプレイを展開している。一曲一曲は短いんだが、短い分、ペッパーのアルトのアドリブが堪能できるという仕掛け。

「アドリブが荒々しく、勢いだけで吹いている」、なんていう手厳しい評価があるが、そんなことはない。若さ故の、ピチピチとした輝くようなペッパーのアルトが実に眩しい。アドリブ一発勝負の演奏が、強烈にジャズを感じさせる。そして、ペッパーのアルトが良い音してる。アルトの真鍮が鳴るように、唸るように響くのだ。録音が1953年ということで、録音がちょっと悪い感じはするが、ペッパーのアドリブを聴いていると、そんなことは気にならない。

この『Surf Ride』のジャケットって良いでしょ。このアート・デザインって、ジャズのアルバムでアリなのか、と思う方もいらっしゃるでしょうが、野暮は言わない言わない。これって、当時のウエスト・コースト・ジャズの雰囲気を的確に表しているようで、僕は大好きです。LPジャケット・サイズだったら、額に入れて、壁に掛けて飾りたいくらいです。
 
 
 
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