再結成後のMJQについて
またまた、台風が関東地方の太平洋を北上して行った。またまた、風雨強し。それも、朝の通勤時間帯にである。朝、起きた時は、土砂降りの雨と強風。窓に叩き付ける雨の音が鬱陶しい。
朝ご飯もそこそこに、レインコートと登山用スパッツで完全防備し、待機していたら、ちょっと小やみに。「今のうちに行きなさい」と嫁はんに言われて、いつもより15分ほど早く家を出る。お陰様で、駅までまずまず濡れずに行けた。嫁はんに感謝感謝である。
さて、昨日、1974年に解散し、1981年にあっさりと再結成したModern Jazz Quartet の再結成コンサートのライブ・アルバムをご紹介した。これ、なかなかの内容で、最近、結構、愛聴している。アグレッシブな演奏が心地良い。
ジャズの解説書やジャズ・ファンのサイト、ブログを覗くと、再結成後のMJQは、全盛期の演奏を越えることは無かった、なんて御意見が多い。そうでしょうか? まず、MJQの全盛期ってどの辺りなのか、という疑問もある。もともと、MJQは結成された時には、もうかなりの水準のパフォーマンスで、かなり高度な内容での演奏を繰り広げていた。
再結成後も同様である。当時、1980年代前半と言えば、フュージョン全盛期が過ぎ、ウィントン・マルサリスをはじめとする若手ジャズ・ミュージシャンが中心になって、メインストリーム・ジャズの復活、復権が進められた。
そんな中でも、この再結成後のMJQの演奏レベルは高水準。これだけの内容のある演奏が、コンスタントにできるユニットやセッションがどれだけあっただろう。
『Together Again! Live At Montreux Jazz Festival '82』(写真左)を聴いてみて下さい。久しぶりのモントルーということもあってか、素晴らしい内容のライブ演奏が聴ける。冒頭「ジャンゴ」の高速演奏の素晴らしさ。続く、ライブ演目で有名な『Cylinder』も速い。でも、決して原曲の印象と特徴を崩さず、こんな速さでの演奏表現もあるんだ、と感心する。高速演奏でも、MJQは破綻することは無い。インプロビゼーションは、新しい感覚で素晴らしい。
再結成後のMJQも聴きどころ満載だと僕は思います。再結成後のMJQのアルバムが、CDでなかなか手に入らないという物理的な難点がありますが、ジャズ喫茶などでリクエストされてはどうでしょう。
ちなみに、懐に余裕のある方は、昨日もご紹介したボックス盤『Complete Modern Jazz Quartet Prestige & Pablo Recordings』をお勧めします。このボックス盤は、MJQの結成初期の頃と再結成後と、二つのMJQを楽しむことが出来ます。
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