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2008年4月 8日 (火曜日)

いける「増尾好秋+ヤン・ハマー」

今朝は酷い天候。もう「台風」である。強い風、強い雨。単なる低気圧の通過じゃない。それでも会社へ行かないと給料が貰えない(笑)。レインコートをはおり、登山用のスパッツを着けて、完全防備で駅まで歩く。強い北風にあおられて、横殴りの強い雨。なんなんだ、この天候は。

夜、通勤の帰り。まだ、雨が残っていて、しかも、北東〜北からの強い風。そして「寒い」。吐く息が白いじゃないか。おいおい、こりゃ〜冬に逆戻りだぜ。しかも、電車は遅れて来ないし、ホームで電車を待っている間、寒いのなんのって。だから、この季節、太平洋南岸を低気圧が通った時って、関東地方って、嫌なんだよな〜、まったく (T.T)。

加えて、仕事が忙しい。今日は計6つの打合せの連チャン。しゃべるしゃべる、最後には声が枯れてきた(笑)。まあ、慣れていると言えば慣れているので、疲れ切ることはないが、なんだか、息抜き+気分転換したい、帰宅の途。

そんな時は、ノリの良いインスト、やっぱりフュージョンが良い。ノリノリのフュージョンが欲しい。で、聴いたアルバムが、増尾好秋+ヤン・ハマーの『フィンガー・ダンシング』(写真左)。

エレクトリック・ギタリストと、キーボード奏者ヤン・ハマーの組合せなので、70年代ロックのファンであれば、ジェフ・ベック+ヤン・ハマーの組合せ『ライブ・ワイヤー』(写真右)を思い浮かべる。でも、これが面白いことに、内容と演奏の雰囲気は全然違う。
 

Finger_dancing_2

 
増尾好秋+ヤン・ハマーの『フィンガー・ダンシング』は、演奏の全体的雰囲気は、やっぱりジャジーなのである。ジャズのノリが全体を支配する。増尾好秋のギターのブレイク、間の取り方はジャズそのもの。ヤン・ハマーも増尾のギターの雰囲気に呼応して、しっかりとジャジーな雰囲気を醸し出す。

逆に、ジェフ・ベック+ヤン・ハマーって、あくまで「ロック」。「ノリと間の取り方」より、「印象的なリフとフレーズ」を重視する。ジェフ・ベックの繰り出すリフ、フレーズは明らかにロックのそれ。ジャジーなノリにはほど遠い、スマートでシンプルなインプロビゼーション。

増尾好秋+ヤン・ハマーの『フィンガー・ダンシング』って、ライブ録音ながら、かなりの箇所で、オーバー・ダビングされているらしく、ライブ盤と呼ぶには、ちょっと語弊があるらしいが、スタジオ録音として評価してみても、そこはかとなく漂うジャジーな雰囲気とノリは素晴らしい。どの曲も結構メロディアスなリフ、フレーズを繰り出しており、ノリの良いジャズ・フュージョンのアルバムとして、このアルバムは「好盤」だと思います。

ノリの良いインスト、ノリの良いフュージョン。「息抜き+気分転換」に最適。そんなアルバムは、学生時代に聴き込んだフュージョン・アルバムの中に沢山ある。『フィンガー・ダンシング』もその一枚。そういえば、学生時代にこのアルバム、良く聴いたなあ。CD化されるとは思ってなかっただけに、CD化された時は嬉しかったなあ。
 
 
 
 
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コメント

今晩は! 『松和』のマスターさん。
マスターはJAZZからロックまたフォークと幅広く音楽を楽しんでおられますね、私も元々ロック好きで、ギターも少しばかり爪弾いてた事もあり、特にギタリストには興味があります。ジェフ・ベックの鋭く硬い音の超絶テクニックは、お気に入りでしたね。
最近はロックはご無沙汰してますが、チョット聴いてみようかなと思っています。

増尾好秋さんの演奏は私の学生時代(かなり昔です・笑)新宿のたしか「ピットイン」といったと思いますがライブハウスで何回か聴いたことがあります。オーソドックスなJAZZからロック(フュージョンかな・・)まで幅広くやってましたね。懐かしい思い出です。
最近の彼のアルバムは、まるでチェックしていないので分かりませんが、渡辺貞夫グループ時代の彼の演奏は時々聴いています。(FM「渡辺貞夫マイディアライフ」を録音したテープをCD化して聴いています)
この番組ではオーソドックスなJAZZからロックまで色々なジャンルの演奏を貞夫スタイルで演奏していて楽しみの番組でしたね・・。ではでは・・。

minato-uchidaさん、どうも〜、松和のマスターです。

ジェフ・ベックでしたら、70年代のインスト・アルバム、である
「ブロウ・バウ・ブロウ」「ワイヤード」「ライブ・ワイヤー」
辺りが定盤だとは思いますが、最近のジェフ・ベックの方が凄い
です。昨年出た「ライヴ・ベック’06」や、一昨年リリースされた
「ライヴ・ベック!」がお勧めです。

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