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2008年4月27日 (日曜日)

小粋なハンク・トリオに癒される

一昨日の夜から風邪で具合が悪い。昨日は、午前中は外せない用事があったので、無理して外出したが、午後からはダウン。グッスリ寝たはいいが、風邪の状況は最悪に。夜には38度の熱を出して、ウンウン唸っていました。もともと、低血圧気味で体温が低いほうなので、38度程度の熱になると結構辛い。

今朝は熱も引いて調子は上向きだったのだが、鼻の調子がすこぶる悪い。よって、結構激しく咳が出て、またまたダウン。今日は日中は一日床に伏せっていました。咳止めを買ってきて貰って、ちょっと落ち着きましたが、風邪をひくと、いつも気管支に影響が出ていけません。今も、なんだかイマイチの体調です。

あちこち、メールを打ちたいのですが、Macの前に座るのもままならず、明日以降に繰り延べです。再度、熱は出したくないですからね。

風邪で床に伏せりながらも、音楽は欠かせない。静かな部屋で、病気で静かに伏せっているのが、子供の頃から嫌いで、中学時代からは、病床では、必ずなんらかの音楽が鳴っている。

病気で伏せっている時の音楽には気を遣う。あまりに優しすぎる音楽だと気分が暗くなるし、あまりに賑やかな音楽だと、更に熱が上がる(笑)。適度に優しく適度に賑やかな音楽が良い。そうなると、やっぱりジャズである。

ジャズといっても、フリーキーなジャズはとんでもなく、しみじみとしたジャズ・ボーカルは寂しくなっていけない。適度にリズミックで、適度に安らぐやつがいい。そうなると、ピアノ・トリオなんかが良い感じだね、ってことになる。
 

Hanky_panky

 
Hank Jones『Hanky Panky』(写真左)。1975年7月14,15日、NYのVanguard Sudioでの録音。 ちなみにパーソネルは、Hank Jones (p), Ron Carter (b), Grady Tate (ds)。当時、1967年〜1973年まで、リーダー作が途絶えていた巨匠ハンク・ジョーンズの11年振りのトリオ盤である。

今日聴いていた、ピアノ・トリオの中で、感じ入って聴いていたのが、このハンク・ジョーンズのトリオ盤。「Great Jazz Trio」で、華々しく第一線に返り咲く前のハンク・ジョーンズ。当時、リーダー作としては10年ぶりの、1975年に吹き込んだセッション。日本のジャズ・レーベル「East Wind」の制作。ジャケはイマイチなんですが、内容は極上のバップなピアノ・トリオ。

ハンク・ジョーンズ御大も、1975年当時はまだまだ若く、溌剌としたタッチと優雅な雰囲気が上手くミックスされた、上質のピアノ・トリオです。典型的なバップ・ピアノなんですが、ハンク御大の弾きっぷりは「典雅」。ファンクネス漂うブルージーなフレーズの中にも、どこか優雅で流麗な、品の良い雰囲気が見え隠れして、これが聴いていて、実に心地良いんですよね。

リズム隊が「良い仕事」してます。ベースにロン・カーター、ドラムにグラディ・テイトというメンバーも良い人選。あまり知られていない小粋なスタンダード曲や、個性的なミュージシャンズ・チューンを取り上げているところが興味津々。トリオ演奏としてのアレンジもバッチリ決まっています。

ハンクのバップで典雅なフレーズを聴きながら、「こんな小粋なピアノ・トリオがあったなんて忘れてたよ」と、なんだか得した気分。でも、体調はあまり上向きにはならない。夕飯食べたら、早々に、再び床につくことにします。
 
 
 
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コメント

うわ~ん!お風邪ですか。ネット友の中にはこの季節でインフルエンザに罹っちゃった人もいます。くれぐれもお大事になさってください・・・って、blog書いてる場合じゃないですよ~安静になさって。

yurikoさん、どうも。松和のマスターです。

ご心配をおかけしております。典型的で古典的な風邪でございます。
仕事が一段落してホッとしたこともあって、気が抜けたところに
ドッと疲れが出た感じです(^_^;)。

今日、やっと朝から起きられる様になりました。明日にはきっと
一応元気で会社に行けるものと思われます。しかし、このGWの
始めに、こんなに古典的で典型的な風邪を引いて、熱を出して
寝込むとは思いませんでした (T_T)。
 
 

お返事有り難うございます。それにしても今年はこの連休に風邪引きさんな人が結構多いですよね。4月に寒暖の差が著しかったからかも知れません。今年一年の厄を春先に落としたとお思いになって~、、、GW後半は気持ち良くお過ごしになれますように。

yurikoさん、ご心配をおかけしました。今日はやっとのことで、
会社に行けました(笑)。

今日一日中、調子がでませんでしたが、夕方から夜になるにつれ、
なんとなく、体調も回復してきたみたいです。まだ、好調とは
言えませんが、まずまずって感じです。

ホントに、寒暖の差に弱いな、と自らを再認識した次第です(笑)。

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