不思議な響きのピアノ・トリオ
一昨日からの風邪は、昨日は熱もひいてなんとか快方へ向かいつつあるが、今朝もなんだか体が怠くて、会社へ行こうにも起きられない。よって、今日は出社予定が急遽お休みに。
鼻の調子が良くない。よって、気管支の調子が悪くて咳が出る。咳って疲れる。咳止めを飲んで、午前中はグッスリ寝る。午後は、一昨日よりずっと寝込んでいて、腰が痛くなってきたので、ちょっと起きて音楽を聴く。
今日、聴いたアルバムは、ミッシェル・サルダビーの『ナイト・キャップ』(写真左)。1970年10月30日の録音。メンバーは、リーダーのミッシェル・サダルビー(p)、パーシー・ヒース(b)、コニー・ケイ(ds)。ベースとドラムは、モダン・ジャズ・カルテット(MJQと略す)で活躍の二人である。
ミッシェル・サルダビーは西インド諸島の生まれ。サルダビーのピアノの特徴は、明朗なブルース・フィーリング。彼のブルース表現は、明らかに「ブルース弾いてます」って感じで、誰が聴いても「これってブルースだよね」と言ってしまうような、独特なもの。
本作のバックをサポートするのは、MJQのリズム陣。特に、パーシー・ヒースのベースは、しっかりと粘っていて、実に心地良いベースの音。コニー・ケイのドラムは、細部に技の入ったパッション溢れる職人芸。
ミッシェル・サダルビーって、不思議な人で、この『ナイト・キャップ』だけが、今でも時折、ジャズ入門書などで紹介され、語られる。他のアルバムも入手は困難。でも、このアルバムは、聴いていて実に心地良い「ブルース・フィーリング」が素晴らしく、時々、思い出したように、CDプレイヤーのトレイに載せては聴いている。
明朗な「ブルース・フィーリング」が特徴の、不思議な響きのピアノ・トリオ。こんなに明快に「ブルース」が響くピアノ・トリオは見当たらない。この『ナイト・キャップ』というアルバム一枚のおかげで「ミッシェル・サダルビー」の名は、我々、ジャズ・ファンの記憶に残っている。
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