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2008年4月の記事

2008年4月30日 (水曜日)

アート・ペッパーの圧巻ライブ

やっと風邪も治ってきた。世間はゴールデン・ウィークと言うが、今日は会社。通勤電車も別に空いている訳ではなさそう。でも、天気は上々。でも、体調はまだまだ完全ではなくて、ちょいと辛い。

でも、聴きたい音楽の嗜好は、健康な状態に向かって上向き(?)。結構ハードな演奏、それもライブが聴きたくなる。昨日、アルト・サックスのジャズ・ジャイアント「アート・ペッパー」について語ったが、僕は、世間ではあまり評判の良くない、彼の後期の演奏も好きだ。

その後期の演奏の圧巻ライブが『The Complete Village Vanguard Sessions』(写真左)。全9枚組のボックス盤である。1977年7月28・29・30日、ヴィレッジ・ヴァンガードでライブ録音。

Art_pepper_banguard

プロデューサーはレスター・ケーニッヒ、レコーディング・エンジニアはボブ・シンプソン。パーソナルは、アート・ペッパー(as.ts)、ジョージ・ケイブルス(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。メンバーを見渡して、もう悪かろうはずがない。

アート・ペッパーの全てがここにある。リリカルで歌心のある優しいアートもここにいるし、コルトレーンに傾倒したエモーショナルなアートもここにいる。リリカルで歌心のあるアドリブも素晴らしいし、エモーショナルでフリーキーなアドリブも素晴らしい。

好き嫌いの主観を離れて言わせて貰うと、凡百なアルト奏者だと、これだけ優れた素晴らしい、プロフェッショナルな演奏は出来ないということ。このコンプリートボックス盤を聴き通すと、彼の後期の演奏が素晴らしく優れたものだったかが良く判る。この素晴らしい演奏を繰り広げているぺッパーが、わずか5年後に急逝してしまうとはとても思えない。

今日はこのボックス盤から、ちょいちょいと「つまみ食い」。「つまみ食い」でも、ペッパーの鬼気迫る演奏、ペッパーの優しい歌心ある演奏、どちらも楽しめる。そして、改めて感心する。そう、ペッパーは前期も後期も、彼の演奏人生の生涯を通じて、素晴らしい演奏を繰り広げていたということ。

「聴けば判る」。アート・ペッパーの後期の演奏がいかなるものか、まずは聴くこと。活字だけの情報だけで敬遠すると、意外と後悔したりする。
 
 
 
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2008年4月29日 (火曜日)

凛としたビターなアルト...

今朝、やっと体調が回復してきたのか、起き抜けの気分が違う。朝ご飯を食べに起きようという気になる。鼻も抜けてきて、やっと食べ物の味が判るようになった。振り返れば、土曜日の午後から床に伏せったので、丸2日程度、寝込んだことになる。いやはや、風邪とはいえ、結構大変だった。

今日はさすがに暖かい。でも、外に出ると風は少しヒンヤリする。なかなか気温が上がらない千葉県である。まだ、体は少し怠いが、寝てばかりでは、明日からの仕事に差し支えるので、散歩がてら買い物に。久しぶりの外出である。なかなかに気分が良い。

この風邪で寝込んだ3日間、寝ながらかなりの枚数のアルバムを聴いたような気がする (^_^;)。それでも、体調が悪い時は悪いなりの、耳障りの良い、落ち着いた感じのピアノ・トリオが中心になる。昨日あたりからは、体調も上向き加減で、アルバムの嗜好もちょっと意欲的になる。

昨日、久しぶりに聴いて感心したのが、アルト・サックス奏者、アート・ペッパーの『コンプリート・ウィンタームーン・セッション』(写真左)である。

このアルバム、1980年9月3、4日の録音、1981年に日本でも発売されている。その時のジャケットデザインは写真右のイラスト仕様のもの。これは日本独自仕様だそうで、僕としては、ペッパーの『ウィンタームーン』といえば、このLP時代のアルバムジャケットの方に馴染みがある。

Winter_moon

この『ウィンタームーン』は、ペッパー初のウィズ・ストリングス盤で、ペッパーの後期の傑作とされる。ペッパーは生涯の音楽活動は、麻薬が原因で収監された前と後で、前期・後期とに二分される。後期のペッパーはコルトレーンの影響を受け、コルトレーンばりのエモーショナルな奏法と従来のリリカルで歌心のある奏法が混じり合っていて、このエモーショナルな奏法の部分が、前期の「リリカルで歌心溢れる、加えて天才的なアドリブ」を絶対とするジャズ・ファンからは、どうも評判が悪い。

この『ウィンタームーン』は後期の演奏でありながら、エモーショナルな演奏に走ることなく「リリカルで歌心溢れる、加えて天才的なアドリブ」を思い出したペッパーとして、後期の傑作とされる。でも、それって、LP時代の収録曲だけを聴くとそうなんだけど、CDで再発されたコンプリート盤では、LPに収録されなかったセッションに、エモーショナルな奏法もしっかりと記録されている。

ウィズ・ストリングス盤として捉えるならば、このエモーショナルな奏法を併せ持ってこそ、ウィズ・ストリングス盤として陥りがちな、甘きに流されることもなく、逆に、ウィズ・ストリングス盤ゆえ、控えめながら、エモーショナルな奏法が、このウィズ・ストリングス盤全体の雰囲気を、最後の部分で、しっかりと引き締めているといえるのではないか。

LP時代の『ウィンタームーン』は、当時、少し雰囲気が甘いか、とも思ったが、コンプリート盤では、後期のペッパーの個性と特徴が、ウィズ・ストリングスという特殊なアレンジで実に映えていて素晴らしい出来だと思う。

昔、LP時代に収録されなかった曲を、コンプリート盤と称して、再発する行為については、ちょっと疑問視していたが、今回の『ウィンタームーン』の様に、コンプリート盤が故に、ペッパーの後期について、正統な評価が下せるってこともあるので、一概には言えないな、と思った。ようは聴く方のスタンスと追加収録曲との相対の仕方次第だってことですね。
 
 
 
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2008年4月28日 (月曜日)

不思議な響きのピアノ・トリオ

一昨日からの風邪は、昨日は熱もひいてなんとか快方へ向かいつつあるが、今朝もなんだか体が怠くて、会社へ行こうにも起きられない。よって、今日は出社予定が急遽お休みに。

鼻の調子が良くない。よって、気管支の調子が悪くて咳が出る。咳って疲れる。咳止めを飲んで、午前中はグッスリ寝る。午後は、一昨日よりずっと寝込んでいて、腰が痛くなってきたので、ちょっと起きて音楽を聴く。

今日、聴いたアルバムは、ミッシェル・サルダビーの『ナイト・キャップ』(写真左)。1970年10月30日の録音。メンバーは、リーダーのミッシェル・サダルビー(p)、パーシー・ヒース(b)、コニー・ケイ(ds)。ベースとドラムは、モダン・ジャズ・カルテット(MJQと略す)で活躍の二人である。

Michel_sardaby

ミッシェル・サルダビーは西インド諸島の生まれ。サルダビーのピアノの特徴は、明朗なブルース・フィーリング。彼のブルース表現は、明らかに「ブルース弾いてます」って感じで、誰が聴いても「これってブルースだよね」と言ってしまうような、独特なもの。

本作のバックをサポートするのは、MJQのリズム陣。特に、パーシー・ヒースのベースは、しっかりと粘っていて、実に心地良いベースの音。コニー・ケイのドラムは、細部に技の入ったパッション溢れる職人芸。

ミッシェル・サダルビーって、不思議な人で、この『ナイト・キャップ』だけが、今でも時折、ジャズ入門書などで紹介され、語られる。他のアルバムも入手は困難。でも、このアルバムは、聴いていて実に心地良い「ブルース・フィーリング」が素晴らしく、時々、思い出したように、CDプレイヤーのトレイに載せては聴いている。

明朗な「ブルース・フィーリング」が特徴の、不思議な響きのピアノ・トリオ。こんなに明快に「ブルース」が響くピアノ・トリオは見当たらない。この『ナイト・キャップ』というアルバム一枚のおかげで「ミッシェル・サダルビー」の名は、我々、ジャズ・ファンの記憶に残っている。
 
 
 
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2008年4月27日 (日曜日)

昨日より風邪で伏せっています

一昨日の夜から風邪で具合が悪い。昨日は、午前中は外せない用事があったので、無理して外出したが、午後からはダウン。グッスリ寝たはいいが、風邪の状況は最悪に。夜には38度の熱を出して、ウンウン唸っていました。もともと、低血圧気味で体温が低いほうなので、38度程度の熱になると結構辛い。

今朝は熱も引いて調子は上向きだったのだが、鼻の調子がすこぶる悪い。よって、結構激しく咳が出て、またまたダウン。今日は日中は一日床に伏せっていました。咳止めを買ってきて貰って、ちょっと落ち着きましたが、風邪をひくと、いつも気管支に影響が出ていけません。今も、なんだかイマイチの体調です。

あちこち、メールを打ちたいのですが、Macの前に座るのもままならず、明日以降に繰り延べです。再度、熱は出したくないですからね。
 

Hanky_panky

 
風邪で床に伏せりながらも、音楽は欠かせない。静かな部屋で、病気で静かに伏せっているのが、子供の頃から嫌いで、中学時代からは、病床では、必ずなんらかの音楽が鳴っている。

病気で伏せっている時の音楽には気を遣う。あまりに優しすぎる音楽だと気分が暗くなるし、あまりに賑やかな音楽だと、更に熱が上がる(笑)。適度に優しく適度に賑やかな音楽が良い。そうなると、やっぱりジャズである。

ジャズといっても、フリーキーなジャズはとんでもなく、しみじみとしたジャズ・ボーカルは寂しくなっていけない。適度にリズミックで、適度に安らぐやつがいい。そうなると、ピアノ・トリオなんかが良い感じだね、ってことになる。

今日聴いていた、ピアノ・トリオの中で、感じ入って聴いていたのが、ハンク・ジョーンズの『ハンキー・パンキー』(写真左)。ザ・グレイト・ジャズ・トリオが華々しくアルバム・デビューする前のハンク・ジョーンズ。当時、10年ぶりのリーダー作として、1975年に吹き込んだセッション。

ベースにロン・カーター、ドラムにグラディ・テイトというメンバーも良い人選です。あまり知られていないオリジナル曲を多く取り上げているところが興味津々。ハンク・ジョーンズ御大も、1975年当時はまだまだ若く、溌剌としたタッチと優雅な雰囲気が上手くミックスされた、上質のピアノ・トリオです。

ハンク・ジョーンズの『ハンキー・パンキー』を聴きながら、「こんな小粋なピアノ・トリオがあったなんて忘れてたよ」と、なんだか得した気分。でも、体調はあまり上向きにはならない。夕飯食べたら、早々に、再び床につくことにします。
 
 
 
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2008年4月25日 (金曜日)

聴いて楽しい、楽しく聴ける

昨日は大阪から、以前から懇意にしている後輩が東京に出張して来て、夜、急遽飲み会に。日帰り出張を皆で無理矢理、一泊させて、夜中まで盛り上がった。当然、家に帰り着いたのは「午前様」。よって、昨日はブログはお休みでした。

さて、昨日も一日、ぐずついた雨空で、時々、ちょっと強い雨も降って鬱陶しい一日。今日は天気は回復したが、窓の外、豊かな日差しの割りに、強い東風が冷たくて、なんだかちょっと肌寒い。4月の終わりとは思えない、ヒンヤリした一日。

ジャズ・ミュージシャンには、歴史に名を残す、ジャズの歴史を変えた「名盤」と呼ばれるアルバムを残す「ジャズ・ジャイアント」と呼ばれる人たちと、そうでない人たちとに大別されるが、そうでない人たちは「ジャズ・ジャイアント」に比べて、一段劣るのか、と言うと、そうではないのがジャズの面白いところ。

ジャズの名盤と呼ばれるアルバムには、ややもすると、気軽に聴けない、構えて聴く必要のある「重いアルバム」が結構ある。これはこれで、必聴のアルバムたちなんだが、構えて聴いてばかりだと、精神的に疲れて、ジャズが聴きたくなくなる恐れがある。

 
Backlash

 
そんな時、心を和ませてくれる「聴いて楽しい、楽しく聴ける」アルバムが活躍する。ジャズの歴史に残る、ジャズの歴史を変えたアルバムでは無いんだが、結構、引っ張り出してきては、定期的に繰り返し聴く「愛聴盤」というものがある。

今回、iTunes Storeでお安くダウンロードした、トランペッター、フレディー・ハバードの『バックラッシュ(Backlash)』。このアルバム、フレディー・ハバードの代表的アルバムで紹介されることもほとんど無い、知る人ぞ知るアルバム。存在は知ってはいたが、今まで購入する気もなかった。実は、iTunes Storeのリコメンドを見て、「お安い」だけでダウンロード購入したのが本音である。

これがである。とても「良い」。「聴いて楽しい、楽しく聴ける」アルバムなのだ。ソウルフルなジャズ有り、ジャズ・ロック有り、新主流派バリバリのモード・ジャズ有り。1966年のアルバムらしく、バラエティに富んだ内容。ハバードのペットは超一流の折り紙付き。

加えて、演奏全体の雰囲気が尖っていて、適度なテンションが心地良い。コマーシャルに流れ易い、ソウルフルなジャズ、ジャズ・ロックの演奏も、しっかりと「志の高い」テンションを保っていて、聴いていて楽しい。楽しく聴ける(笑)。

良いアルバムです。「お安い」だけで手に入れた、ちょっとハバードには悪い「不純な動機」だったが、手に入れて良かった。手に入れてから、もう4〜5回聴いた。「シビアなアルバム」の後、気分転換にピッタリの、息抜きにピッタリのアルバムである。

「聴いて楽しい、楽しく聴ける」アルバムは、ジャズ・ライフに必須。これが、長くジャズと付き合う、ちょっとしたコツだったりする。
 
 
 
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2008年4月23日 (水曜日)

新MacBook Proがやってきた!

昨日、待望の新メイン・マシン、MacBook Pro(写真)がやってきた。予定より一日早い「お着き」である。よって、昨日は仕事もそこそこに速攻帰り。早々に家に帰り着き、晩ご飯もそこそこに、セットアップを始める。

最近のMacは、今まで使っていたマシンからの移行プログラムが用意されていて、これが実に便利。メイン・マシンはぶっ壊れて起動しないが、サブマシンは元気なので、サブマシンの環境をそっくりそのまま、新マシンへ移行。約一時間半で移行は完了。

後は、iPodの音楽データをもとに戻したいのだが、これが出来ない。自分でコツコツとCDから落とした音楽データはハードディスクに戻せない。iTunes Storeで購入した楽曲しか、ハードディスクに戻せない。仕方ない。しかし、iPhotoのデータは完全移行できたので、まあ良しとするか。

約5時間かけて、基本的な移行は完了。外付けのハードディスクとの相性がなんか良くないのだが、これは原因解決に時間がかかるので、今度の土日の課題とする。で、就寝したのが、夜中の1時30分。今日は一日眠くて仕方がなかった(笑)。

Macbook_pro

よって、昨日のブログはお休みさせていただきました。なんせ、事故とはいえ、最新機種での待望のメインマシンのリプレイスです。嬉しくて嬉しくて(笑)。それと、早くメイン・マシンを立ち上げないと、不自由で仕方が無い。iPodの曲をリプレイスできないのが、とても困る。まあ、その不自由さも昨日まで。今日は高速で快適な、新メインマシンのめくるめく世界である。

とにかく、全ての処理が「速い」。しかも、画面が綺麗で明るい。さすがプロ仕様のMacのノート型である。デザイン良し、使いやすいマン・マシン・インターフェースも良い。Macの良いところは、PCの世界で悩まなくて良いということ。家に帰ってまで、コンピュータのことで悩むのは御免被りたい。

気がつけば、Mac歴15年。既に今回のマシンで、12機種目である。特に最近のMacは内容が良くて、使ってみて、満足度合いが高い。今のところ、絶対にWindowsにスィッチすることは無い。Windowsの使い勝手の悪さに不満を感じるのは、会社だけで良い。自腹を切って自らPCを手に入れるのならば、難しいことを考えずに、所有する満足感が高いMacが一番である。
 
 
 
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2008年4月21日 (月曜日)

時には新譜を...「西山瞳」

ちっともスカッと晴れないし、ちっとも暖かくならない千葉県北西部地方。もう4月も21日やぞ。昨年も4月は寒かった。今年も昨年ほどでは無いが「寒い4月」である。

さて、今日は、西山瞳の最新作『Many Seasons』(写真左)を聴く。といっても、初めてではない、そう4〜5回は聴き返している。といって、気に入ってのヘビー・ローテーションでは無い。どこか、ひっかかるところがあって、どこか足りない部分があって、それがなんだか判らないまま、5回は聴き直した。

西山瞳。1979年11月生まれ。大阪音楽大学短大部ジャズピアノクラス卒業。卒業後、エンリコ・ピエラヌンツィに傾倒。04年9月には、自主制作によるCD「I'm Missing You / 西山瞳トリオ」をリリース。05年横濱ジャズプロムナード・ジャズコンペティションにおいて、自己のトリオでグランプリを受賞。

07年7月には、ストックホルム・ジャズ・フェスティバルに日本人として初めて参加、そのパフォーマンスが大手地元新聞に取り上げられるなど、現地で大好評を得る。写真を見る限りは容姿端麗(ごめんね西山さん、実際にお会いしたことが無いので...)、期待の若手ジャズ・ピアニストの一人に数えられる。

経歴をみると、西山瞳は、ヨーロピアン・ジャズ・ピアノにグルーピングされる若手ピアニストになる。確かに、彼女のピアノの響きは、ヨーロピアン・ジャズ・ピアノのそれ。決してファンキーにならず、決してブルージーにならない、クラシック・ピアノの様な豊かな響き。和声的処理に優れて、テクニックよりも「響き」を聴かせる、雰囲気型のジャズ・ピアノである。
 

Hitomi_many_seasons

 
どの曲も、その「響き」が特徴的。意識してなのか、本能的にそうなのかは、本人に訊かないと判らないが、ファンキー&ブルージーな要素はほとんど見受けられない。そう言う意味では、レイ・ブライアントの6曲目「Sneaking Around」は選曲ミスだろう。逆に、冒頭の「Flood」は、そのリズムがユニークで、そのユニークなリズムにのって、西山瞳の「響き」のピアノが浮き上がってきて、実に印象的。

気になるのは、西山瞳の自作曲。どの曲も、覚えやすい、親しみやすいフレーズが不足しているので、同じ曲想、同じ曲調に聴こえてしまう。どの自作曲も曲自体の雰囲気は結構良いのに、これは実に惜しい。

アルバムを通して、これは良いフレーズを持った曲で、聴いていて楽しいと思ったのは、6曲目の「Sneaking Around」と、9曲目の「Hermitage」。彼女の自作曲と思いきや、「Sneaking Around」はレイ・ブライアント、「Hermitage」はパット・メセニーだった。

恐らく、自作曲のバリエーション不足が、それぞれの自作曲でのアドリブのバリエーション不足につながっているようだ。自作曲については、彼女のピアノの特徴である「響き」は十分活かしているので、あとは、フレーズの部分の改善が必要だろう。

彼女自らも「毎月1曲作ることを課題にしていたら、難化の一途をたどってしまって。この課題を1回リセットしようかと思うぐらい、エスカレートしているんですよ」と苦笑いしているらしい。 苦笑いしている場合では無い。それでは、彼女自身の才能が気の毒である。自作曲がシンプルになって、覚えやすい、親しみやすいフレーズが増えれば、彼女の「響き」と「音の重ね方」が個性的な「ヨーロピアン・テイストのピアノ」が、絶対に活きると思います。

そういう意味で、次作のスタジオ録音が楽しみな『Many Seasons』。『Many Seasons』は、課題を内包した、発展途上の一枚と言えるでしょう。でも、そのヨーロピアン・テイストのピアノ、その「響き」と「音の重ね方」は、彼女の個性が十分出ていて、ヨーロピアン・ジャズ・ピアノ系で、雰囲気型のジャズ・ピアノが好きな方にはお勧めです。これからの彼女の成長が楽しみです。
 
 
 
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2008年4月20日 (日曜日)

正統派でブルージー『JUNIOR』

夕方になって少し日差しが戻ったかに見えたが、それもつかの間のこと。この週末は、ず〜っと、どんより曇り空。しかも、北東の風が肌寒く、とても春とは思えない、我が千葉県北西部地方である。ほんとに天気が悪い。春とは思えない肌寒さである。

今日はうちの嫁はん、従姉妹の結婚式に出席の為、朝早く出かけてしまったので、一日お留守番。ということで、今日は一日、サブマシンMacで新マシンへの移行準備に集中する。そう、まだ「準備」である。

ぶっ壊れたメインMacの代わりを発注したんだが、キーボードをUSキーボード(無料だよ)にして発注したら、カスタマイズ品扱いになって、「出荷しましたメール」の出荷場所を見たら、なんと遠く米国カリフォルニアからの出荷になっていた。ということで、手元に来るのは23日。あ〜あ。

さて、今日も一日天気が悪いし、一日、部屋に閉じこもって、サブマシンMacにて、あれこれ移行準備を進めた訳だが、当然、一日中、バックには音楽が流れている。今日は、ロックはレーナード・スキナードを通し聴き、ジャズは、久しぶりに、ジュニア・マンス(写真右)に耳を傾けた。

僕は、ジャズ初心者の頃から、ジュニア・マンスのピアノが好きだ。派手なパフォーマンスは無いし、ジャズの歴史に燦然と名を連ねるジャズ・ジャイアントでは無いんだが、彼の素朴なピアノがとても好きだ。

マンスのピアノは、素朴、シンプル。一聴しただけでは「どこが良いんだ、このピアノ」と思ってしまうが、じっくり聴き進めると、ブルージーで、そこはかとなく漂う「黒さ」が何とも言えず良い感じで、しかも、テクニックは一級品。長く聴き続けることの出来る、飽きの来ないジャズ・ピアニストの一人である。
 

Junior_mance

 
「トラディショナル・モダン」という言葉がある。アルト・サックス奏者、ジャズ・ジャイアントの一人、キャノンボール・アダレイの口癖だったそうだが、ジャズの伝統をよくわきまえながら、しかも、前向きの姿勢を取って演奏していこう、というジャズ・アプローチの姿勢を言うらしい。そういう意味では、ジュニア・マンスのピアノは「トラディショナル・モダン」。

そのマンスの「トラディショナル・モダン」らしさが出たアルバムが、デビューアルバムのJunior Mance『JUNIOR』(写真左)。ベースがレイ・ブラウン、ドラムがレックス・ハンフリーズのトリオ構成。

まず、印象的なのが、ブラウンのベース。ブンブンブンブンと、思わず「これぞウッド・ベース」と感嘆の声をあげてしまうほどの、実に強烈なウォーキング・ベース。ハンフリーズのドラムは、ラフな音でありながら、しっかりと締まったドラミングで、全体の雰囲気をギュッと引き締める。このブラウンのベースが、ことのほか覚え目出度い『JUNIOR』ではあるが、やはり、主役はマンスだろう。

「当時、既に人気ベーシストであったブラウンは、新人のマンスを見下していた。マンスの意向に関わらず、新人の為に弾くのでは無い、我が道を行くベースを弾いた。ハンフリーズは、それを目の当たりにして、我関せず、自分の仕事に徹した。マンスは、そんな中、淡々とピアノを弾き続けるしかなかった」という無責任な評論があるが、とんでも無いと僕は思う。

マンス、ブラウン。ハンフリーズ、三位一体となったトリオ演奏が、このアルバムの味わいどころ。それぞれの曲の演奏のバランスをみると、ブラウンとハンフリーズは、精一杯、マンスを盛り立てていたと思う。そして、録音のバランスを平等に割り振ったところに、このアルバムの勝因がある。つまり、ミュージシャン達と裏方のプロデューサー+録音陣が一体となって、この名盤がある。

素朴、シンプル、ブルージー、で、そこはかとなく漂う「黒さ」。ジュニア・マンスのピアノは飽きが来ない。これぞ「トラディショナル・モダン」である。
 
 
 
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2008年4月19日 (土曜日)

フィービー・スノウの愛聴盤

雨は上がったが、北西の風が激しい、今日の千葉県北西部地方。空はスカッと晴れるどころか、どんより鉛色の雲が広がっていて、実に陰気な土曜日である。昨日、急激に気温が下がって、激しい気温の変化に弱い僕は、今日の体調は最悪。

それでも、午前中は食料の買い出し、午後は、髪をカットしに行って歯医者に行って、と忙しい土曜日。特に髪をカットしに行った時、店長といろいろ面白い話をして、ちょっと気分だけは上向きに。「食」と「民族」の話は、実に奥が深い。

さて、音楽の話である。今日も、昨日語った「フィービー・スノウ」である。どの本を見ても、どの評論を見ても、フィービー・スノウの代表作は、昨日ご紹介したデビューアルバムの『Phoebe Snow』とされる。

実は、昔からこの「XXXXの代表作はXXXXだ」と決めつけ調の評論を疑問に思っている。ひどい時には、その「代表作」だけを聴けば良いって感じで言い切っている。しかし、そのミュージシャンを理解するには、たった一枚だけの「代表作」だけを聴けば良いかというと、それでは片手落ち。他のアルバムも聴いて、総合的にそのミュージシャンを感じないと、人として「失礼」でしょう。
 

Never_letting_go

 
で、フィービー・スノウである。実は僕は、世の中の方々の大多数が代表作としている『Phoebe Snow』が全てだとは思っていない。このアルバム、僕にとっては、アルバム全体の雰囲気が硬質で、演奏全体の雰囲気が少し冷たく感じられ、もう少し暖かみがあれば、さらにフィービー・スノウのボーカルが活きるのに、と思う。

そういう観点では、僕は4枚目の『Never Letting Go』(写真)を愛聴している。さすがデビューから数えて、4枚目のアルバム。アルバム全体の雰囲気が実にリラックスしている。そして、どの曲もアレンジが良い。デビューアルバムの頃に比べて、良い意味で「ポップな雰囲気」が全面に出ている。明るく暖かい雰囲気が、どの曲にも漂っていて、聴いていて「ほのぼの」としてくる。バックの演奏もポジティブで、フィービー・スノウのボーカルが実に優しく暖かく映える。

ジャケットも良い。オリジナルLPのジャケットは見開き。ジャケット表紙の「踏ん張った女の子」だけ見ると、何をしているんだろうと思うんだが、このセピア調の写真の見開きジャケットを開くと、もう一方には子犬がいて、少女と綱引きをしている。実に微笑ましいジャケット。このほのぼのとした、微笑ましい感じが、このアルバムに充満している。

このアルバムを聴くと、フィービー・スノウは、デビューアルバム『Phoebe Snow』だけでは語れない、と思う。そうすると他のアルバムも聴きたくなる。こうやって、毎度毎度「底なしの音楽地獄」に足を踏み入れていくことになるのだ(笑)。

『Never Letting Go』は僕の愛聴盤。遠く大学時代、このアルバムが毎日のように、下宿で鳴り響いていたことがある。辛い出来事に遭遇した時、再起して前へ進まなければと思う時、フィービー・スノウのボーカルは、必ず僕の「心の力」になってくれた。そんな事を思い出しながら、今では、フィービー・スノウのボーカルは、僕の「リラックスの素」。ヒーリング効果抜群である。
 
 
 
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2008年4月18日 (金曜日)

我が愛しのフィービー・スノウ

昨晩から、結構激しい雨。夜半過ぎには、ざあざあ音をたてて降っていたが、明け方には北風も強まって、ごうごう、ざあざあ、喧しいくらいになって、なんと朝5時過ぎに目が覚めてしまった。

通常なら「おいおい勘弁してくれよな」ってことになるが、今日は「まあ、しゃあないな」。フフッ、今日は仕事はお休み。雨が降ろうが、槍が降ろうが、今朝は通勤しなくていいので、完全な「傍観者」。朝の7時過ぎには、雨風強く、小さな台風が来たような悪天候になったけど、今日は「あ〜、これは皆、大変やなあ」と思いながら、窓の外を眺めるだけ(笑)。

今日の午前中は、強い雨風は治まること無く、ただただ、家の中でゴロゴロ。こんな激しい雨風の日は、暖かい部屋の中で、一気にボックス盤などを聴き通すなど、ゆったりとした音楽に浸りきるに限ると、午前中は、キース・ジャレットのソロ・ピアノ『サンベア・コンサート』一気聴き。1976年の日本公演のライブ、CD6枚組ボックス盤を一気に聴き通す。しみじみとして、なかなかに良い感じである。

午後からは、先週、我がMacの主力機がぶっ壊れて、ついに新機種を発注したので、新機種へ移行する為の準備と調査に明け暮れる。音楽の無い静かな環境での作業は苦手。子供の頃から、完璧な「ながら族」なので、音楽が必要。外は小やみになったとはいえ、まだ雨が続く。

う〜ん、そう、こんな雨の春の午後は「ブルース」である。それも、ライトな現代的な「ブルース」が良い。でも、そんなミュージシャンがいるのか。これがいるんですね。1970年代後半、一世を風靡した、女性ボーカリスト、フィービー・スノウです。

Phoebe_snow_first

フィービー・スノウは、1952年7月、NY生まれ。高校生の頃に、カントリー・ブルースやジャズなどに開眼。1972年半ば、NYのビター・エンドのアマチュア・ナイト・ショーに出た際に認められデビュー。デビュー・アルバムは、1974年6月リリースの『Phoebe Snow』(写真左)。邦題は「サンフランシスコ・ベイ・ブルース/ブルースの妖精フィービ・スノウ」だったと記憶しています。

この『Phoebe Snow』、ジャズ、カントリー、ソウル、ゴスペル、フォークなど、アメリカン・ルーツ・ミュージックの様々な音楽の要素が反映されていて、聴いていて実に楽しい。しかも、そのアメリカン・ルーツ・ミュージックの様々な要素の中で、一番全面に出てくるのがブルース。

オールド・スタイルのブルースのエッセンスがアルバム全編を覆っている、実に落ち着いた、実に渋〜いアルバムである。「San Fracisco Bay Blues」が実に良い味を出していて、この曲が、このアルバム『Phoebe Snow』のアルバム全体の雰囲気を代表しています。

良いフィーリングです。今日のような、春の雨の日にピッタリな、ウェットで感傷的、力強くて繊細な、フィービー・スノウのライトでオシャレな「ポップなブルース感覚」。

数曲でテナー・サックスを吹いているズート・シムズをはじめ、「harpo's Blues」で小粋なピアノを聴かせるテディ・ウィルソン、オルガンで参加のボブ・ジェームス、良いアクセントを添える効果的なパーカッションはラルフ・マクドナルドなど、バック・ミュージシャンもジャズ畑中心に、そうそうたるメンバーで脇を固めています。

フィービー・スノウのやや低音を効かせた、芯が強いが、優しく丸いボーカル、これがヒーリング効果抜群。しばしば、仕事の手を止めて、聴き入ってしまうほどである。

早朝、激しい雨音で叩き起こされたけれど、久しぶりの平日休み。雨を雰囲気を出来る限り楽しむために、選んだ音楽。今日はことごとく当たって、なんだか精神的に充実した平日休みになりました。
 
 
 
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2008年4月17日 (木曜日)

ナベサダ・硬派な純ジャズ

またまた雨である。今年の春は雨が多いなあ。特に、関東地方は、この季節、雨が降ると寒くなることが多い。昨日はやっと、会社からの帰り道、最寄りの駅から歩いて帰る道すがら、頬を吹き抜けて風がやっと春らしい柔らかな風やなあ、と感じ入ったばかりなのに・・・。

さて、今朝は何を聴いて会社へ行こうか、と思って、iPodの白いダイヤルをグルグルしていたら、渡辺貞夫に行き当たった。しかも、フュージョンでは無い、純ジャズの渡辺貞夫(愛称ナベサダ)である。

純ジャズの渡辺貞夫、もともと彼は純ジャズの大御所。その傍らでフュージョンもやる、というのが、彼のスタンスなんだが、商売的には、フュージョンの方が売りやすいのか、フュージョンのナベサダの印象だけが先行している感じ。でも、純ジャズのナベサダについては、どのアルバムの良いモノばかり。

今日は久しぶりに『バード・オブ・パラダイス』(写真左)を聴く。このアルバムは愛聴盤で、学生時代から今まで、幾度聴いたか判らない。グレイト・ジャズ・トリオ(The Great Jazz Trio) 〜 ハンク・ジョーンズ(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウイリアムス(ds) 〜 をバックに、縦横無尽にアルト・サックスを吹きまくる。
 

Bird_of_paradise

 
もともと、バード(チャーリー・パーカーの愛称)のフォロワーだった渡辺貞夫。確かに、彼のアルト・サックスの奏法は、バードのそれ。でも、ちょっと違う。パーカーと比べると、ほんのりとロマンが漂い、アルトの音色が若干丸く、アドリブラインはバードのそれより、シンプルで判りやすい。

といって、テクニックに走らない、雰囲気で聴かせるアルト奏者かと思いきや、その印象は間違いで、ジャズとして純ジャズとして、しっかりとしたテクニックと歌心を持ち併せている。しっかりと理論立てて、曲毎にしっかりとした解釈の下、しっかりとアルトを吹き切る。

改めて、この『バード・オブ・パラダイス』を聴くと、ナベサダのアルトの音色、奏法、アドリブ、どれを取っても、素晴らしいことを再認識する。

しかも、バックの「グレイト・ジャズ・トリオ」が良い。特に、トニー・ウイリアムスのドラミングは凄い。超絶技巧なドラミングでフォービートを叩いたらどうなるか。凄いドラミングです。文字では表現できない「聴けば判る」。

ハンク・ジョーンズのピアノはシンプルで、そこはかとなくファンキーで黒く、ロン・カーターのベースは、悪名高き増幅アタッチメントが幅を効かしてはいるが、ピッチはいつもより合っていて、良いベース音を供給する。

この『バード・オブ・パラダイス』、収録されている演奏はどの曲も内容があって素晴らしい。このアルバムを聴く度にいつも思う。純ジャズの渡辺貞夫って素晴らしい。日本人ジャズ最高峰の演奏が聴けます。
 
 
 
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2008年4月16日 (水曜日)

Complete Bud Powell on Verve

昨日の続きである。昨日、ヴァーヴ時代のバド・パウエルは「結構良いです」と書いた。『Piano Interpretations』と『The Lonely One』はお勧めと書いた。で、手にはいるのだろうか。調べてみたら、amazonでは手に入らないが、HMVでは入手できるようだ。

最近、amazonのジャズCDの品揃えには不満を感じる。外国盤について取り扱い状況、在庫状況が日に日に悪くなっている。逆にHMVは取り扱い状況、在庫状況が比較的安定している。特に、amazon.jpのやる気の無さには、ちょっと閉口している。海外でしか発売されない新譜について、発売日当日で、在庫状況が「3-5週間後納品」ってものがある。いかがなものか。

amazon.jpに対しての愚痴はさておき、ヴァーヴ時代のバド・パウエルの決定盤の存在を思い出した。ヴァーヴ時代のバド・パウエルの正式録音が全て網羅されている『Complete Bud Powell on Verve』(写真)である。USA 輸入盤で、HMVで入手可能みたいです。

Verve_bud_complete

ボックス盤なので、ちょっと高価(今日現在:10,102円)ではあるが、どの曲も聴きごたえバッチリ。この1949年〜1951年の録音は、明るくゴージャス、テクニックもまだまだ素晴らしく(1940年代後半のような、呆れるほどの超絶技巧では無いが)、素晴らしい演奏ばかりです。流れるようなキータッチからは、ストイックで、ロマンチックなソロが繰り広げられる。当然『Piano Interpretations』と『The Lonely One』に収録された曲は全て入っています。

僕はこのボックス盤を、iTunesに入れて、アルバム毎に収録曲を「プレイリスト」で再編して鑑賞しています。我がメインのステレオ環境は、iTunesから、無線LAN経由にて、直接ステレオで再生できるようになっているので大変便利。音も、さすがにCDプレイヤー・ダイレクトには劣るが、しっかりとHiFiを維持して、なかなかの音で聴かせてくれる。

ヴァーヴ時代のバド・パウエルを堪能できるボックス盤『Complete Bud Powell on Verve』。良い企画ボックス盤だと思います。いつ在庫が無くなるかもしれない状態だと思われますので、その気があれば、早めに入手したほうが良いと思われます。書籍と一緒で「見つけた時が買い時」。これ真理です(笑)。
 
 
 
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2008年4月15日 (火曜日)

ヴァーヴ時代のバド・パウエル

この1〜2年のことだが、東京ではやたら電車が遅れる。時刻通りに来る鉄道として、世界一を誇った日本の鉄道の栄光もどこへやら、3〜5分は平気で遅れるどころか、混雑遅延で払い戻しってどういう事? 特に、JR東日本はちょっと「たるんでいる」。JR西日本のように、大事故を起こさねば良いが。

さて、このところ、仕事の方がちょっとテンパっている。別に残業だらけって訳では無いのだが、世の中に無いものを世の中に出そうとしているので、それなりに頭は使う。というか、かなり使う。でも、楽しい。会社に束縛されず、ちゃんと給料貰って、自由に自分のやりたいことをやれるって、なかなか幸せではないかと最近思っている。というか、あんまり、おらへんのとちゃうか、僕みたいな奴。

仕事に忙殺されると、硬派のジャズで、パキパキっと、脳みそをマッサージして貰うに限る。そんな、パキパキっとした硬派なジャズ、といえば、僕にとっては「バド・パウエル」。ピアノ、ベース、ドラムスの「ピアノ・トリオ」形式を創始した、「モダン・ジャズピアノの祖」である。

彼のピアノは、実に「男らしい」。タッチが強くてガンガン弾く。タッチが強くてガンガン弾いているんだが、早弾きは、それはもう超絶技巧、それでいて、バラードは情感タップリに、強いタッチで、しっかり弾く。これって、凄いことで、それはもう芸術的。アドリブはイマージネーション豊かに展開する。が、常に凄いかっていうと、そうではない。時には、オヨヨとずっこける(笑)。天才ゆえの「可愛げ」である。

Bud_powell_virve_1_2

彼のピークは、1940年代後半から1950年代初頭とされる。ジャズの入門書を見ると、どれもが判を押した様に、代表作は『バド・パウエルの芸術』『アメイジング・バド・パウエル』が代表作とされる。が、しかし、である。この代表作って「難しい」。ジャズ初心者の時代に聴くと何が面白いのか、何が凄いのかが、さっぱり判らない。どの演奏も、録音状態もあまり良くなく、演奏は尖っていて、とっつきにくく、超絶技巧なテクニックに驚く以外、バラードも「大声で歌っている」ようで、正直「何が良いんだ」と思う。

逆に、1950年代前半以降、麻薬やアルコールなどの中毒に苦しみ、精神障害を負ったことから、50年代中期以降の衰えは著しい。よって、一般的に、ヴァーヴ時代のパウエルは、あまり聴かれることが無いし、紹介されることも少ない。

でも、これがなかなか良いんですよ。今日は、1955年04月25日録音の『Piano Interpretations』(写真左)と、1955年のセッションを集めた『The Lonely One』(写真右)を聴く。『Piano Interpretations』(写真左)のジャケットなんて、なかなかのセンスでしょ。逆に、『The Lonely One』(写真右)のジャケットはなんとなく「怖い」(笑)。

どちらも、バド・パウエルの特徴が溢れていて、実に聴き応えがある。しかも、1940年代の最盛期にビンビンに感じられた「超絶技巧が故に、冷徹さ、とっつき悪さが全面にでる」部分が、この1955年の録音では、相当に改善され、超絶技巧の度合いはちょっと落ちたが、まだまだそれでも十分に「テクニック満点」。それでいて、バラードなんどは、歌心があって、しかもタッチは硬派で引き締まっていて、それはそれは「惚れ惚れする」。

『Piano Interpretations』は「ジャケ買い」そのままに、『The Lonely One』は、ジャケット写真にビビらずに、思い切って手にとって見て下さい。買うのもなんだなあ、という方は、しっかりとしたジャズ喫茶でリクエストしてみてはいかがでしょう。

『Piano Interpretations』の最終曲「Stairway to The Stars」は、両手を使った、美しいバラードですし、『The Lonely One』の「Willow Weep for Me」や「All the Things You Are」なんかは、往年のバド・パウエルに優しい歌心が宿っていて、取っつき易くて、なかなか聴き応えがあります。

ヴァーヴ時代のバド・パウエル。ジャズ本で紹介されることは、ほとんどありませんが、「バド・パウエル」入門盤として、好盤揃いです。思い切って、聴いてみて下さい。
 
 
 
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2008年4月14日 (月曜日)

1970年代の渡辺香津美

月曜の朝から本格的な雨で期限が悪い。しかも、電車はベタ遅れ。しかも、仕事がなんだか慌ただしくて、機嫌が悪い。しかも、帰りの電車の中で、マナーの悪い団塊のオッチャンや、ブツブツ大声で独り言を言う変な若者が至近距離にいて、機嫌が悪い。

機嫌が悪いながらも、通勤の往き帰りに聴く音楽は「ご機嫌」である。今日は久しぶりに、日本が誇るフュージョン・ギタリストの「渡辺香津美」である。彼の1970年代のアルバムから、『Olive's Step』(写真左)と『Lonesome Cat』(写真右)を選択する。

最近、こちらも日本が誇るフュージョン・ギタリスト「増尾好秋」を好んで聴いている。『Masuo Live』と『Finger Dancing』がお気に入りであるが、こちらの「増尾好秋」のフュージョン・ギターは、その根底に、そこはかとなく、ファンキーな香りとジャジーな雰囲気を感じる。純ジャズの香りを根底に感じさせながらのフュージョン・エレクトリック・ギターを聴かせてくれる。

では「渡辺香津美」はどうか。彼のフュージョン・ギターは、ファンキーな香りやジャジーな雰囲気は「かなり薄い」。といって、機械的な無機質なフュージョン・ギターでは無いし、ロック的なフュージョン・ギターでも無い。ありそうでない、とても個性的な、とてもクールなフュージョン・ギターである。渡辺香津美自身しか出せない音、フレーズ、メロディーが実に印象的というか個性的で、ついつい聴き込んでしまう。
 

Kazumi_watanabe_1

 
増尾好秋を、テナー・タイタン、ソニー・ロリンズが自己のバンドに招き入れ、渡辺香津美を、ジャズの帝王、マイルス・ディヴィスが自己のバンドに誘った、という出来事が、何となく理解できる、対象的な二人である。フュージョン・ギタリストとしての優劣を言っているのでは無い。どちらも、世界に通用する、日本が誇るフュージョン・ギタリストだっていうこと。

『Olive's Step』は、渡辺香津美の77年発表のソロ作。バックには坂本龍一(key)、つのだ☆ひろ(ds)、後藤次利、井野信義(b)といった面々。「Mellow Sunshine」などでは、やや変態チックな香津美ワールドが垣間見える。

『Lonesome Cat』は、78年、渡辺香津美がニューヨークに渡り、現地の一流ミュージシャンたちとのコラボを収めた作品。ジョージ・ケイブルス(key)、セシル・マクビー(b)、レニー・ホワイト(ds)らとのセッションが実に良い味を出している。「Somebody Samebody」のディストーションとフェイザーを強烈に決めたソロは、香津美ならではのユニークな音。既に変態チックですね。この変態チックなところが、きっと、マイルスのお気に召したのだろう。判る気がする。

この後、1978年『Village in bubbles(ヴィレッジ・イン・バブルス)』を経て、1979年に『KYLYN (キリン)』と『KYLYN LIVE』という、ジャズ・フュージョンの歴史に残る、とんでもないアルバムを世に出す訳だが、その話はまた後日。
 
 
 
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2008年4月13日 (日曜日)

「洋楽アルバム千枚漬」をゲット

昨日は春らしい暖かな陽気だったが、今日は打って変わって「冬の陽気」に逆戻りの千葉県北西部地方。冷たい雨も降って「寒い」。西日本は例年並みの陽気とかで暖かそう。羨ましい。このところ、東京は寒い日、そして雨が多く、4月とはいえ、ちょっと陰湿な日が続いています。

昨日、買い物に出たついでに、本屋を探索したところ、面白い本を見つけた。『洋楽アルバム 千枚漬 20世紀名盤珍盤必聴ガイド1000選 (SHO-PRO BOOKS) 』(写真)である。かまち潤著で、タイトルどおり1000枚の洋楽アルバムの情報・解説・データを凝縮したディスクガイド。

前書きによると、最近、10代~20代の若い世代から、何を聴いたらいいのか分からないという不満を耳にするようになったのが、出版した理由だという。そうなんだよね。最近、若い世代も、70年代ロックに興味があるみたいなんだよな。興味があるんなら、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」にもお越し下さいな(笑)。

Album_senmaizuke

まあ、この類の本は、最近、沢山でているので、あまり珍しくないのだが、立ち読みして、中身をパラパラ見てみたら、結構、マニア好みのアルバムが出てるじゃないか。単なるアルバム紹介本だったら、ありきたりの他の書籍にも紹介されている有名どころのアルバムを紹介して終わり、ってところだが、この本は、ちょっと違う。「どう考えてみても、このアルバムを選ぶのはマニアやろ」というアルバムが、チョコチョコと入っている。

特に、70年代ロック・ポップスは、名盤といわれる作品から、珍盤といわれるマニアック作品までも網羅しており、充実度が高いです。僕の場合、70年代ロック・ポップスが専門分野なのですが、この本は結構楽しめましたよ。サポートしているジャンルも、ロックだけにとどまらず、ポップス・R&B・オールディーズと幅が広く、R&Bやオールディーズに関しては、僕も疎いので、単純に読んでいて楽しい。

ちょっと、お値段がはるのですが(2,310円)、70年代〜90年代中心のロック&ポップス系のアルバム紹介本としては、内容もまずまずですし、一冊はもっておきたい類の本ですね。

この『洋楽アルバム 千枚漬』を読んでいて、「そうか、そんなアルバムあったなあ、今、CDで流通しているのかなあ」なんてブツが幾枚かあって、しばらくは「ネットでの調査」で楽しめそうです。
 
 
 
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2008年4月12日 (土曜日)

歌声に惚れたカーリー・サイモン

今日は朝から、まばゆいばかりの春の日差し。やっと「太陽」が帰ってきた、と感じる。昼前からグングン気温が上がって、昼過ぎには20度を越えた。やっと「春たけなわ」って感じなのだが、吹く風はちょっと冷たさが残っていて、欲求不満的な春の一日である。

春といえば、今日、食料品を買いに行って「ふきのとう」を見つけた。しかも、いたみはじめているとかで、破格値での放出。即ゲットである。僕は山菜系が大好き。今日の晩ご飯は「ふきのとうとアンチョビと舞茸のスパゲッティ」と相成った。アクセントに、ししとうとオリーブの実を入れて、和風の味付け、ちょちょいのちょいで出来上がり。これが絶品。「星三つ、いただきました〜」。

さて、3日前に、我が家のMacのメインマシンが壊れて、大変な事態になっている。新しいマシンを買うしかないのだが、新しいOSで、今使っている、かなり古いホームページ編集ソフトが動かないとのことで、ホームページの移行(立て替え)をしなければならない事態に。まあ、ちょうどホームページも9年運営してきて、全面的にリニューアルしたいなあ、と思っていたので、前向きに捉えて、ホームページのリニューアル計画作りに取りかかった。

いろいろとテーマ毎にネットで調査を進めなければならない。今朝はちょっと早起きをして、休みにしては、ちょっと早めの朝食を終えて、ネット調査開始。途中、買い物に出たので中断したが、夕方には、ホームページのリニューアル計画がほぼ出来上がった。来週は、新しいマシンを選定して発注。来週の土日から、約半年をかけて、ホームページの全面リニューアルをする予定です。
 

Carly_simon_no_secrets

 
「ながら族」の僕には、ネット調査のバックに音楽は必須。ふと、カーリー・サイモンが聴きたくなった。カーリー・サイモンは、米国NY出身のシンガーソングライター(以下SSWと略す)。1970年代前半のSSWブームの一翼を担った中心人物の一人。明るい動的なイメージから、女性SSWとして、キャロル・キングやジョニ・ミッチェルと並ぶ人気を誇った。

カーリー・サイモンと言えば、僕にとっては、まずは「うつろな愛(You're So Vain) 」。1972年に全米1位の大ヒットとなった名曲である。当時は中学生。深夜ラジオのリクエストで、夜な夜なかかっていて、聴く度に「ええ曲やなあ〜」。バックコーラスに、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが参加したことでも話題になった。この「うつろな愛」が収録されているアルバムが『No Secrets』(写真左)。

良い内容です。各曲ともアレンジが良いし、カーリー・サイモンのボーカルは、張りがあって、ポジティブで、明るくて、やや低音で、ソフトで心地良い。僕は、このカーリー・サイモンの「歌声」に惚れましたね。今でも、アルバムを通して聴くと、素直に良いボーカルやな〜、とポジティブな充実感に包まれます。

でも、このブログを読んでいる方で、カーリー・サイモンの名前を知っている方って、どれだけいるんでしょうか。今の若い方は、おそらく知らないでしょうね。でも、どの時代のアルバムでも「良いものは良い」。このカーリー・サイモンの『No Secrets』は、アメリカンポップスのファンの方には、世代に関係無く、お勧めしたい秀作です。

しかし、突然、我が家のMacのメインマシンが昇天するとは思わなかった。しかし、そこは「まめなA型」、加えて、長年の仕事柄、大事なデータはバックアップを取っていたので、最悪の事態は回避した。皆さん、PCは突然壊れます。大事なデータは必ず、めんどくさくてもバックアップを取っておきましょうね(笑)。
 
 
 
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2008年4月11日 (金曜日)

ボブ・ディラン&ザ・バンド

朝から、霧雨。しかも風が強くて、傘が役に立たない、厄介な霧雨。この季節の霧雨は寒い千葉県北西部地方。春は何処へ行った。昼前から、一気に天気は回復して、眩しいばかりの日差しが照り始めたが、夜の帰宅の道では、ちょっと寒い風が吹いて、どうも春という感じがしない。

しばらくジャズが続いたので、ちょっと耳が他のジャンルを欲し始めた。今日は、ジャズを離れて、70年代ロックへ。アメリカン・ルーツ・ロックの世界へ一直線。ボブ・ディラン&ザ・バンドの『The Basement Tapes(邦題:地下室)』(写真左)と『Before The Flood(邦題:偉大なる復活)』を通して聴く。

僕は高校時代から、ザ・バンドが大好き。というか、ロックバンドの中で、一番好きなロック・バンドを挙げろ、と言われたら、迷わず「ザ・バンド」を挙げる。アメリカン・ルーツ・ロックをベースとした、ザ・バンドの演奏は、高校時代から、「心の友」的な存在だった。

『The Basement Tapes(邦題:地下室)』は、正式なスタジオ録音ではない。デモ音源である。雑多な演奏集。歌詞は下品でいい加減。演奏も遊び半分で適当。地下室でのプライベート録音なので音質も良くない。でも、アメリカン・ルーツ・ミュージックをベースとした、シンプルなロック。The Bandのファーストの、Music from Big Pinkのデモ音源である。The Bandのマニア向けのアルバムといえる。よって、一般のリスナーは手を出してはいけない(笑)。
 

Bob_dylan_the_band

 
演奏はラフで、一発録り。デモ音源なので、アレンジもいい加減。でも、そのラフさとシンプルさが、臨場感を増幅して、ライブを聴いているような錯覚を覚える。しかも、ラフな演奏なのに、とにかく上手い。渋い。アメリカン・ルーツ・ロックの基本を聴いているような、アメリカン・ルーツ・ロック大好き人間の僕としては、聴いていてワクワクしてくる。

続く『Before The Flood(邦題:偉大なる復活)』は、高校3年の12月の始めに購入して以来、ずっと愛聴盤。浪人確定的で、一人寂しい冬の日長、このアルバムを聴いて、どれだけ力づけられたことか。そして、一人孤独な戦いであった浪人時代、ながら勉強のお供に、かなりの頻度でなってもらったなあ。

ライブであるが、演奏内容は濃く、充実している。とにかく上手い、渋い。ディランはノリノリ、加えて、ディランのバックでは、いつもは冷静な演奏に終始するザ・バンドがノリにのっている。ロビー・ロバートソンのコキコキギターは熱く燃え、ガース・ハドソンのシンセサイザーは唸りを上げる。リック・ダンゴのベースはブンブン野性的な低音を響かせ、リチャード・マニュエルのキーボードは躍動感溢れて、レボン・ヘルムのドラムは小粋に叩きまくる。

ザ・バンドらしくない、大衆に迎合した俗っぽいロックな演奏だ、なんて評価もあるが、何をすましているんだ、と言いたい。この『Before The Flood(邦題:偉大なる復活)』での、ザ・バンドの演奏は、彼らのピークを記録していると僕は思う。

ボブ・ディラン&ザ・バンドの『The Basement Tapes(邦題:地下室)』(写真左)と『Before The Flood(邦題:偉大なる復活)』を通して聴いて、気分転換、心がリラックス。ちょっとマニアックなアルバム選択なので、ほんと、一般のリスナーの方々にはお勧めできないが、70年代ロックのコアなファンには、一度は聴いていただきたい名盤である。
 
 
 
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2008年4月10日 (木曜日)

さすが、ジョー・ザビヌル

今年の春は雨が多い。今日も朝から雨。しかも「寒い」。朝、1階玄関のポストまで、新聞を取りに行くのが日課なのだが、玄関から出たら「寒っ」。今日の東京の最高気温は11度。吐く息が白い。冬に逆戻りである。

今日は、うちのカミさんは友達と遊びに出ていて、一人寂しい晩ご飯の「松和のマスター」です(笑)。しかし、晩ご飯は「松和のマスター」スペシャル、カレーヌードルのコロッケ添え。遠く学生時代にあみだした、究極の一品。そして、そのスペシャルを食した後は、バーボンをダブルで2杯いただく。う〜ん、至福のひとときである。

さて、昨日、ジョー・ザビヌルの「ワールド・ミュージック系ジャズ」について語った。1986年にリリースした『Dialects』では、シンセとサンプリングを駆使しすぎたあげく人工的な音作りになり、その反省にたって、1992年にリリースされた『My People』は、あまりに肉声の部分がリアルで、その部分だけを聴くと「これってジャズ? これって何のアルバム?」って感じになった。

では、ザビヌルの「ワールド・ミュージック系ジャズ」の最高作っていうのはあるのか? そこは、さすがにザビヌルは素晴らしい。これがあるんですね。2002年にリリースされた『Faces & Places』(写真左)です。

Faces_and_places

これは、ワールド・ミュージック系エレクトリック・ジャズとして、素晴らしい内容です。人工的で機械的な『Dialects』、あまりにワールド・ミュージックが全面に出過ぎた『My People』、その間をとって、エレクトリック・ジャズとワールド・ミュージックが、ほどよい割合でミックスされた、優れた内容のワールド・ミュージック系ジャズのアルバムになった。

この素晴らしい内容のアルバムを聴くと、ザビヌルって、こういう音楽がやりたかったのか、と感じ入って、感慨深いものがある。アーシーな音作りに変化していったウェザー・リポート。その中核人物がジョー・ザビヌル。

特に、この『Faces & Places』を聴くと、フッと、僕は大好きなんだが、一般的には、内容が良く判らないアルバムとして、ウェザー・リポートの唯一の失敗作的な評価をされている『Mr.Gone』って、こんな感じの音作りにしたかったのでは、と思ったりする。

エレクトリック・ジャズの部分は、どこをとっても「ザビヌルの音」。音の重ね方、ビッグバンド的なドライブ感のあるフレーズ、そして、シンセを知り尽くした「多彩なシンセの音」。どこをとっても、洗練され、成熟したザビヌルのキーボードである。そのザビヌルのキーボードに、ワールド・ミュージックの様々な要素が絡み合う。「これぞ、究極のフュージョン・ミュージック」って感じです。

明日も午後まで雨だそうな。でも、気温は回復するみたい。春の冷たい雨、というか、冬のような冷たい雨は、そろそろ、勘弁していただきたい(笑)。
 
 
 
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2008年4月 9日 (水曜日)

ワールド・ミュージック・ジャズ

ジョー・ザビヌルが好きだった。というのも、昨年の9月11日に亡くなってしまったからだ。ジョー・ザビヌル(写真右)は、オーストリアのウィーン生まれのジャズ・フュージョン・ピアノ・シンセサイザー奏者である。1970年、ウェイン・ショーター、ミロスラフ・ヴィトウスらととも、にウェザー・リポートを結成し大きな評判を呼んだ。

ジョー・ザビヌルは、ウェザー・リポートは、当初、ウェイン・ショーターの嗜好を全面に出して、コズミックな響きのエレクトリック・ジャズが特徴だったが、4枚目のアルバム『ミステリアス・トラベラー』から、アーシーなリズムを前面に出した、ワールド・ミュージック的な要素が強くなった。

その後、ウェザー・リポートでは、ウェインの嗜好をたてながらも、自分のやりたいワールド・ミュージック・ジャズを志向しつつ、レコード会社からはレコードの売上を求められ、ウェインのサックスをフューチャーしながらも、アーシーな音作りを志向しつつ、売れ先のエレクトリック・フュージョン的な演奏もしてしまうという、ザビヌルにとっては「中途半端」な時代が続いた。

Joe_zawinul_my_people

ウェザー・リポートを1986年に解散し、ザビヌルとしては、目出度く「ワールド・ミュージック・ジャズ」に邁進することとなる。早速、その解散した1986年に『Dialects』をリリースする。完全な「ワールド・ミュージック・ジャズ」ではあったが、シンセサイザーやサンプリングが全面に出た分、演奏全体に、無機質な雰囲気が蔓延し、肉声によるワールド・ミュージック系のボーカルを要所要所に配している割りには、人間的な匂いのしない、中途半端なアルバムになってしまった。

その反省を基に、1992年にリリースされた『My People』(写真左)。これは、肉声であるヴォーカルを大胆に使った色彩感豊かなサウンドが見事である。が、あまりに肉声の部分がリアルで、その部分だけを聴くと「これってジャズ? これって何のアルバム?」って感じになる(笑)。

キーボードの演奏部分になると、音の重ね方、フレーズの特徴、ブレイクの切り方、どれをとっても、ザビヌルのエレクトリック・キーボード・ジャズなので、「ああ、これはエレクトリック・ジャズなのね」ということになる。

まあ、ワールド・ミュージック系の音楽が好きな僕にとっては、この『My People』は「ギリ、ジャズでオッケー」なんですが (^_^;)。ただ、ジャズって観点で見ると、ちょっと、ワールド・ミュージック系の肉声ボーカルの部分がちょっと全面に出過ぎているかな、と思います。逆に、ワールド・ミュージック系の音楽が好きな人には、是非、お勧めのアルバムです。

昨日の台風の様な一日が過ぎ、今日もパッとしない天気の千葉県北西部地方。朝夕は肌寒く、これだから、未だに、関東地方の気候が好きになれない、元大阪人でした(笑)。
 
 
 
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2008年4月 8日 (火曜日)

いける「増尾好秋+ヤン・ハマー」

今朝は酷い天候。もう「台風」である。強い風、強い雨。単なる低気圧の通過じゃない。それでも会社へ行かないと給料が貰えない(笑)。レインコートをはおり、登山用のスパッツを着けて、完全防備で駅まで歩く。強い北風にあおられて、横殴りの強い雨。なんなんだ、この天候は。

夜、通勤の帰り。まだ、雨が残っていて、しかも、北東〜北からの強い風。そして「寒い」。吐く息が白いじゃないか。おいおい、こりゃ〜冬に逆戻りだぜ。しかも、電車は遅れて来ないし、ホームで電車を待っている間、寒いのなんのって。だから、この季節、太平洋南岸を低気圧が通った時って、関東地方って、嫌なんだよな〜、まったく (T.T)。

加えて、仕事が忙しい。今日は計6つの打合せの連チャン。しゃべるしゃべる、最後には声が枯れてきた(笑)。まあ、慣れていると言えば慣れているので、疲れ切ることはないが、なんだか、息抜き+気分転換したい、帰宅の途。

そんな時は、ノリの良いインスト、やっぱりフュージョンが良い。ノリノリのフュージョンが欲しい。で、聴いたアルバムが、増尾好秋+ヤン・ハマーの『フィンガー・ダンシング』(写真左)。
 

Finger_dancing_2

 
エレクトリック・ギタリストと、キーボード奏者ヤン・ハマーの組合せなので、70年代ロックのファンであれば、ジェフ・ベック+ヤン・ハマーの組合せ『ライブ・ワイヤー』(写真右)を思い浮かべる。でも、これが面白いことに、内容と演奏の雰囲気は全然違う。

増尾好秋+ヤン・ハマーの『フィンガー・ダンシング』は、演奏の全体的雰囲気は、やっぱりジャジーなのである。ジャズのノリが全体を支配する。増尾好秋のギターのブレイク、間の取り方はジャズそのもの。ヤン・ハマーも増尾のギターの雰囲気に呼応して、しっかりとジャジーな雰囲気を醸し出す。

逆に、ジェフ・ベック+ヤン・ハマーって、あくまで「ロック」。「ノリと間の取り方」より、「印象的なリフとフレーズ」を重視する。ジェフ・ベックの繰り出すリフ、フレーズは明らかにロックのそれ。ジャジーなノリにはほど遠い、スマートでシンプルなインプロビゼーション。

増尾好秋+ヤン・ハマーの『フィンガー・ダンシング』って、ライブ録音ながら、かなりの箇所で、オーバー・ダビングされているらしく、ライブ盤と呼ぶには、ちょっと語弊があるらしいが、スタジオ録音として評価してみても、そこはかとなく漂うジャジーな雰囲気とノリは素晴らしい。どの曲も結構メロディアスなリフ、フレーズを繰り出しており、ノリの良いジャズ・フュージョンのアルバムとして、このアルバムは「好盤」だと思います。

ノリの良いインスト、ノリの良いフュージョン。「息抜き+気分転換」に最適。そんなアルバムは、学生時代に聴き込んだフュージョン・アルバムの中に沢山ある。『フィンガー・ダンシング』もその一枚。そういえば、学生時代にこのアルバム、良く聴いたなあ。CD化されるとは思ってなかっただけに、CD化された時は嬉しかったなあ。
 
 
 
 
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2008年4月 7日 (月曜日)

ジャズの小径4月号を更新しました

バーチャル音楽喫茶『松和』ジャズ・フュージョン館の「ジャズの小径」の4月号をアップしました。4月の「ジャズの小径」の特集は『山中千尋』。山中千尋の新譜『アフター・アワーズ』を集中レビューしています。

この『アフター・アワーズ』は、2007年12月25日に惜しまれながらこの世を去った、オスカー・ピーターソンへのオマージュ的な作品。自作曲中心の彼女ですが、彼女にとっては初の、全曲スタンダードで固めた「スタンダード集」です。これがなかなかイケる。

今までリリースされてきたアルバムをずっと聴いてきて、あそこまでの演奏ができるのだから当然、と思っていましたが、今回の山中千尋のスタンダード集は溜飲の下がる思いです。自作曲も良いものが多いので、それはそれで、これからもどんどん極めていって欲しいのですが、時には、こんなスタンダード集も良いですね。

バーチャル音楽喫茶『松和』ジャズ・フュージョン館まで、お越し下さい。ちょっぴり模様替えもしました。

C_yamanaka_after_hours

また、縁あって「What's New」のコーナーに、PCM衛星デジタルラジオ「MUSIC BIRD」の広告バナーを貼り付けました。

Jazz0804_2

「8ch」はジャズ専門の番組で、専用のアンテナとチューナーは必要ですが、番組の内容を見ると、新譜・ライブも豊富に聴けるし、なんと、あの伝説のFM番組「油井正一のアスペクト・イン・ジャズ」のアーカイブが聴けます。「アスペクト・イン・ジャズ」だけでも聴きたいですね~。バナーは、この新着情報の下の「各部屋の案内」の下にあります。一度、アクセスしてみて下さい。コスト・パフォーマンスの良い、内容の良い番組だと思います。
 
 
 
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2008年4月 6日 (日曜日)

春爛漫の陽光うららかな一日

昨晩の天気予報を見ていて、さすがに日曜日の天気は花冷えも和らいで、一日晴れの行楽日和とのこと。音楽三昧の一日も良いが、これだけ暖かくなって、これだけ天気が良いとなると、さっそく、今朝は早起きをして、近くの干潟まで「恒例のウォーキング+花見」である。

今日の干潟は、どんどん干潮に向けて潮が引いて行っているところ(写真下)。ここまで潮が引くと、干潟らしく見える。満潮の時は(2月11日のブログ写真参照)、湖か池か、って感じで、「干潟」と言われてもピンと来ないんだが、ここまで潮が引くと、「干潟」を実感することが出来る。

Higata_20080406

先週の日曜には満開状態だった桜ですが、この一週間ほど「花冷え」の状態だったので、まだ、しっかりと花が残りました。近くの公園では、桜が「散り始め」の状態でした。でも、まだまだ満開に近い状態で、朝9時過ぎなのに、既に花見の場所取りが始まっていました。いや〜、今日は、心ゆくまで、満開の桜を堪能しましたね〜。

Sakura_20080406

「干潟ウォーキング」は、この干潟を一周するんですが、その道すがら、いろんな花や木々に出会います。今は「ゆきやなぎ」が満開です。真っ白な小さな花が沢山咲き乱れて「壮観」です。2年ほど前に、変に剪定されて花が咲かなくなって心配していたんですが、今年はやっと、再び咲き乱れ状態。

Yukiyanagi_20080406

春爛漫の陽光うららかな一日。早起きをして、午前中、干潟ウォーキングがてら、桜をはじめ、春の花々を、心ゆくまで堪能できました。昨日までの、ちょっと肌寒い北風も止んで、やっと春らしい気温になりました。今日は「音楽の話題」はお休み。これだけ、外は春爛漫。家の中で、おとなしく音楽を聴いている場合ではありません。「音楽を捨てろ、外へ出よう」です(笑)。
 
 
 
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2008年4月 5日 (土曜日)

春はユーミン(荒井由実だよ)

春ですね。朝の日差しの柔らかさが「春」。でも、北風が少し冷たくて、春本来の暖かさでは無い。どうも、桜が満開になってから、少し花冷え状況が続く、千葉県北西部地方です。

さて、ジャズをずっと聴き続けると、時々、他のジャンルの曲で「息抜き」したくなる。ということで、今日は、ジャズを離れて、70年代のJポップの話題を。

春になると、なぜかユーミンが聴きたくなる時がある。ユーミンといっても、松任谷由実ではない、荒井由実のほうである。ユーミンの荒井由実時代のアルバムは、ファースト・アルバム「ひこうき雲」から、「ミスリム」「コバルト・アワー」「14番目の月」、ベストアルバム「ユーミン・ブランド」。

春風吹いて、春ののどかな日差しの中で、フッと聴きたくなるユーミンは、まずは『コバルト・アワー』(写真左)。ジャケットも、ほんのりとピンク色が入っていて、春らしいと言えば、春らしい。

「卒業写真」「花紀行」という、春の季節の曲が入っている、という記憶が、春になると、この『コバルト・アワー』を思い出させるのかも知れない。
 

Cobalt_hour

 
「卒業写真」といえば、本家ユーミンのバージョンも良いが、僕は、圧倒的に、ハイ・ファイ・セットの「卒業写真」(写真右)が良い。ハイ・ファイ・セットのバージョンの「卒業写真」の前奏が流れるだけで、ウルウルしてしまう。そして、山本潤子さんのボーカルで「悲しい〜、ことが〜あると〜」と入ってくると、もう駄目。胸一杯になって感じ入ってしまう。まあ、それだけ、悪い思い出がいっぱい詰まった思い出の歌だと言うことです(笑)。

出だしの「コバルト・アワー」の調子は、明るくリズミカルで、これから展開される音世界を期待してワクワクする。明るくリズミカルといえば、5曲目の「ルージュの伝言」も実に良い。オールディズの曲調と、歌で歌われる主人公の女性が実に可愛い。ジブリのアニメ映画「魔女の宅急便」のオープニングでも使われましたよね。雰囲気ピッタリでした。

ドラマチックな展開の「航海日誌」の「海」も「春の夜の海」を思い起こさせるし、「少しだけ片想い」も、これからの「恋」を予感させるようなポジティブな明るさに満ちていて、気分は「春」。

7曲目の「CHINESE SOUP」は、季節を問わずの名曲。歌詞もウィットに富み、曲も素晴らしい。9曲目の「雨のステイション」に至っては、これはもう季節は、春を過ぎて梅雨。そして、ラストはなぜか唐突に、なぜ、この『コバルト・アワー』のラストに収録されたのかが未だに判らない「アフリカへ行きたい」で終わる。

でも、やっぱり、アルバム全体を通じて、松任谷正隆のアレンジが秀逸で、細野晴臣、林立夫、鈴木茂のビッグネームが並ぶ「ティン・パン・アレイ」のバック演奏が、実にポジティブで明るくて、ノリが良くて、聴いていて、ワクワクして、ルンルンで、思わず「心でスキップ」状態になるんですよ、このアルバム。

理屈はともかく、春はユーミン(荒井由実)。ふと聴きたくなるアルバムの筆頭は『コバルト・アワー』。今でも時々聴く良いアルバムです。
 
 
 
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2008年4月 4日 (金曜日)

「作曲&アレンジ」が素晴らしい

今日もハービー・ハンコックの話である。昨日は、ピアニストとしては、その特徴が複合的で判りにくい、と書いた。つまりは、ジャズ中級者向けのジャズ・ピアニストだと言える。しかし、である。ハービーの「作曲&アレンジ」の才能は一聴して判る、それはそれは素晴らしいものである。

若き日のハービー・ハンコック、1960年代の彼の「作曲&アレンジ」の最高傑作が『Speak Like a Child』(写真左)。1968年3月の録音。1960年代ジャズの総決算というか、成果の集大成的なアルバムである。パーソネルは、Thad Jones (flh) Peter Phillips (btb) Jerry Dodgion (afl) Herbie Hancock (p) Ron Carter (b) Mickey Roker (d)。フロントの管3本が、ちょっと変わった楽器で構成されている。

このアルバムでは、このちょっと変わった管3本にハーモニーとアンサンブルだけを演奏させ(アルバム全体を通じて、アドリブは一切無い)、そのハーモニーとアンサンブルをバックに、ハービーのピアノ・トリオが縦横無尽に演奏を繰り広げる。まず、この演奏コンセプトだけでも、実にユニーク。

そして、管3本のハーモニーの重ね方、アンサンブルの展開の仕方が実に個性的。印象派の絵画を見るような、広がりのある、それでいて、重厚な、そして繊細な、ハービーならでは音世界である。これは一聴して、直ぐにそれと判る。ハービーの自作曲、ハービーのアレンジ、これは独特のものがある。実に美しい、実にアースティスティックな世界である。

Maiden_speak

「聴けば判る」。ハービーの「作曲&アレンジ」の才能を感じたければ、このアルバムが一番。ジャズで、ここまで、アーティスティックな世界が表現できるのか、と感動すら覚える、それはそれは美しく、芸術的な音世界である。

かの有名な『Maiden Voyage(邦題:処女航海)』(写真右)も良い。題名からも判るとおり、「海」をテーマにした自作曲を配した、いわゆるコンセプト・アルバムである。1965年3月の録音。パーソネルは、Freddie Hubbard (tp) George Coleman (ts) Herbie Hancock (p) Ron Carter (b) Tony Williams (d)。当時の若手の精鋭ミュージシャンで固めたクインテットである。

冒頭のタイトル曲「Maiden Voyage」やラストの美しい「Dolphin Dance」をはじめ、収録されたどの曲も実に良い、美しい。モード・ジャズを基調に、フリーな要素とアーティスティックにアレンジされたアンサンブル。判り易く、美しく、キャッチャーなテーマ。そして、それぞれのミュージシャンが溌剌とした、最先端のインプロビゼーションを繰り広げる。

『Speak Like a Child』と比べて、それぞれの曲が、あまりに「判り易くて、キャッチャーなテーマと展開」を持っているので、曲のメリハリが効きすぎて、繰り返し聴くと、お腹一杯状態になって、ちょっと飽きる感じがあるが、ジャズ初心者の方々には、こちらの『Maiden Voyage』のほうが、聴き易いかと思う。

『Speak Like a Child』も『Maiden Voyage』も、まさに「ハービー・ハンコックの世界」である。ハービー・ハンコックにしか書けない音世界。彼の「作曲&アレンジ」の才能がフルに発揮された、素晴らしい音世界である。しかも、この彼の「作曲&アレンジ」の世界で、彼のピアノが、彼のピアノの個性が、くっきりと浮き出てきて、キラキラと輝いて響くのだ。

「作曲&アレンジ」が素晴らしい。ジャズの世界で、ここまで、ストイックに、アーティスティックな世界が表現できるのか。ジャズの定番である「恋愛の歌もの」のスタンダードでも無く、黒人の自由を主張するプロテスタントな響きからも全く離れた、ハービー・ハンコックならでは音世界がここにある。
 
 
 
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2008年4月 3日 (木曜日)

ピアニストとしては判りにくい

ハービー・ハンコックについてである。ハービー・ハンコックは、ジャズのミュージシャンとしては、マイルス・デイヴィスやビル・エバンスらと共に、ジャズ・ファンでは無い、一般の音楽ファンにも名前を知られている人気ミュージシャンである。

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)は、1940年生まれ。米国イリノイ州シカゴ出身のジャズ・ピアニスト、作曲家である。1960年代以降のジャズ・シーンをリードするジャズの第一人者であり、ストレートアヘッド・ジャズ、フュージョン、ジャズ・ファンクなど多彩なジャズ・スタイルが特徴。日本でも人気が高い。

で、彼のデビュー・アルバムである『Takin' Off』(写真左)とセカンド・アルバム『My Point Of View』(写真右)を聴いている。『Takin' Off』はブルーノートの4109番で1962年5月の録音、『My Point Of View』はブルーノートの4126番で1963年3月の録音。ハードバップ全盛期は過ぎ、モードやフリー、ジャズ・ロック、ボサノバなどが入り乱れる「ジャズ多様性」の時代。ハービーは、マイルスの下、モードやフリーを駆使しながら、「新主流派」とよばれる、有望若手メインストリーマーの一人。

どちらのアルバムも「曲が良い」。ハービーの自作曲はどれもが良い。『Takin' Off』の冒頭「Watermelon Man」は、前奏、テーマ共にキャッチャーでファンキーなメロディーが溢れていて「実に良い」。同じ系統の曲は『My Point Of View』でも聴かれる。冒頭「Blind Man, Blind Man」である。この頃のハービーの自作曲には、現代のジャズマンの自作曲に欠けている「キャッチャーで判りやすく口ずさめるようなメロディー」が溢れている。コンポーザー&アレンジャーとしての才能を、既にデビュー&セカンドアルバムで開花させているところはさすがである。
 

Takin_off_my_point

 
では、純粋にピアニストとしてはどうか。これが「判りにくい」。デビュー&セカンドアルバムのハービーのピアノ・プレイを聴くと、その特徴が一聴するだけでは判りにくい。他のジャズ・ピアニスト、たとえば、ビル・エバンスとか、チック・コリアとか、バド・パウエルとか、オスカー・ピーターソンとか、ウィントン・ケリーとか、だとちょっと聴くと誰が弾いているのか、が何となく判るんだが、ハービーはちょっと「判りにくい」。

ファンキーな雰囲気は「ホレス・シルバー」のようであり、和音を叩くように弾いたり、ちょっとフリーっぽいフレーズは「セシル・テイラー」のようであり、耽美的なバラードチックなフレーズを弾くときは「ビル・エバンス」のようであり、つまりは、幾人かの先達のプレイを織り交ぜた、複合的な個性をしている。その複合的な個性の中に、フレーズを転がすように弾く手癖で初めて「ああ、これはハービー・ハンコックのピアノだ」と確信できる。

だからかもしれないが、ハービーにはピアノ・トリオのアルバムが、他のピアニストに比べて極端に少ない。しかも、面白いことに、ハービーのピアノは、ハービーの自作曲で映える。管の入った編成で、ハービーの自作曲が映え、自身のピアノも映えるのだ。

これは、ハービー本人もブルーノートの総帥アルフレッド・ライオンも十分理解していたのではないだろうか。ブルーノートには、ハービーのリーダーアルバムが7枚ほどあるが、トリオ編成のアルバムは一枚も無い(まあ、ライオンはピアノ・トリオでの録音が少ないプロデューサーではあるんだけど)。

思うに、ハービーは、コンポーザー&アレンジャーとしての才能とジャズ・ピアニストとしての才能を併せて楽しむべきだと僕は思っている。ジャズ・ピアニスト単体では無く、コンポーザー&アレンジャーとと併せた「ジャズ総合力」として、ハービーを愛でないことには、彼の凄さは判らない、と僕は思う。
 
なんてことを考えながら、彼のデビュー&セカンドアルバムを楽しんだ、今日の通勤の往き帰り。周りを見れば、新入社員とおぼしき連中が、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ。まだ、通勤に慣れていないんやなあ。そんな連中を、ちょっと可愛いなと思ったり、ちょっと邪魔やなと思ったり。まだまだ、気温の上がりが鈍い今日一日でした。
  
  
 
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2008年4月 2日 (水曜日)

祝! ブログ開設・二周年です

今日で、このブログも二周年を迎えました。ホームページ・バーチャル音楽喫茶『松和』のブログとしてスタートしたのが、2006年4月2日。この2年間で、一日平均約50名の皆さんに、当ブログを訪れていただいており、ヒット数もアクセスカウンターを見ると、46,000ヒットを超えています。本当にありがとうございます m(_ _)m。

内容的には、ホームページで運営中の「ジャズ・フュージョン」と「70年代ロック」が話題の中心で、一般の方々にはちょっとマニアックな話題だな、と我ながら思うのですが、これだけの人たちに訪れていただき、そして、これだけのヒット数が上がったのか、不思議に思うこともあります。

想像していたよりも、読者の皆さんからのコメントやメールが少ないので、「このホームページやブログって、読者の皆さんにどう思われているのだろう」と疑心暗鬼になったこともありましたが、自分の楽しみの為に、ずっと継続してきました。

このブログも、出来る限り、ホームページで運営中のバーチャル音楽喫茶『松和』の基本思想である、ジャズ初心者の方々向けの「ジャズ・フュージョン案内」、70年代ロックを聴きたいと思っている方々への「70年代ロック案内」に沿った話題を提供したい、と思っています。

が、日常聴いたアルバムを中心に話題をとりまとめているので、ジャズ・フュージョン系の話題はちょっとマニアックな方向に傾くこともあります。でも、出来る限り、ジャズ初心者の方々、70年代ロックのファンの方に、なにか有益な情報になれば、と2年間、書き進めてきました。記事数も700に登り、ほぼ毎日のペースで更新を進めてきたことになり、自分でも「良く書くことがあるよな〜」と感心することもあります(笑)。

Kanban

我々素人のジャズ関係のホームページやブログは、心ないジャズ評論家の方々からは、「ジャズ評論、ジャズ入門をなぞった、ジャズ評論家の物真似的な、自己満足的なホームページやブログがほとんど」と酷評されています。確かに、ジャズ入門書や既存のジャズ評論をなぞるのでしたら、素人が運営するホームページやブログを読むよりも、ジャズ入門書や雑誌を買って読んだ方が確実ですからね。

しかし、既存のジャズ評論、ジャズ入門書の内容は絶対では無い、と思っています。音楽にはいろいろな聴き方、感じ方があると思っています。バーチャル音楽喫茶『松和』では、ジャズ入門書や既存のジャズ評論をなぞった、ジャズ初心者の方々向けの「ジャズ・フュージョン案内」は避けたいと思っています。「ふ〜ん、こんなアルバムもあるのか、こんな感じ方もあるのか」と、ほんのちょっとでも参考にしていただければ、と思って運営しているのが本音です。

70年代ロックの方も同じです。こちらも方は、もっと個人的な感覚で、情報をとりまとめています。70年代ロックの部分は「一人のファン」としての想いや思い出を綴っている、といった方が良いでしょうか。ですから、あまり深く詮索せずに「なんだ、マスター、そんな風に思ってるんだ」とか「なんだ、マスター、そのアルバム、聴いたこと無いの」と一笑に付していただければ幸いです。

でも、皆さんが、70年代ロックのアルバム紹介などを読んで、「おおっ、そんなアルバムがあったなあ、懐かしいなあ、聴きなおしてみるか」みたいな、ちょっとした「きっかけ」になれば楽しいな、と思っています。

最後に、もうちょっとコメントやメールを頂ければ、いろんな意味で励みになるのですが・・・(微笑)。

本家バーチャル音楽喫茶『松和』は、テスト運営を開始したのが、1998年6月1日でしたので、早10年近く運営していることになります。こちらも、まだまだ運営継続していくつもりですので、このブログともども、今後ともよろしくお願いいたします。
 
 
 
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2008年4月 1日 (火曜日)

体調を崩して完全にダウンした

3日前、土曜日の夜から原因はよく判らないんだが、完全に体調を崩した。別に風邪をひいた様子も無かったので「不意打ち」に近い状態。確かになんか疲れてはいたんだが、ここまで酷くなるとは思わなかった。

一昨日の日曜日には最悪の状況に。発熱に加え、お腹が痛くてたまらない。痛み止めもあまり効かない状況のまま、下の話で申し訳ないが、酷い時には、30分おきにトイレに通う有様。月曜日には、久しぶりに内科のお世話になった。風邪から来る細菌性の腸炎とかで、薬はもらうにもらったんだが、昨晩まではお腹の痛みとの戦い。当然、寝たきりである。

やっと今日の午後からちょっと落ち着いてきた。外は風が強くて大荒れの天気なのだが、快晴で日差しは強く、家の中から外を見ている分には、なんとなく気分が晴れ晴れする。体調も快方に向かっているんだろう、音楽を聴きたい、という雰囲気になってきた。

さすがに、一昨日〜昨日は、積極的に音楽を聴きたいという気分にもならず、昨晩まで、パソコンも立ち上げる気分にならず、ブログの更新もまったく手つかず。やっと、今日の夕方になって、まともにパソコンを立ち上げて、ブログの更新をしようかな、という感じにまで回復した。

会社でもいろいろなことが起こっていて、なにかと大変なのだが、思わぬところでダウンである。まあ、体調が中途半端な状態で仕事に就いても、集中力がとぎれて、適正な判断、適正なパフォーマンスは出せないので、こういう時は、思い切ってスパッと休むことが大切なんだけどね。

Md_books

さて、今日の午後から、ちょっと落ち着いてきたところで、先週の土曜日、ダウンする前に、毎週恒例の買い出しがてら、本屋に寄って、面白そうな、というか、コアなファンであれば絶対に触手を伸ばすであろう単行本を見つけた。

その名は『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究』。菊地成孔、大谷能生著の渾身のマイルス・デイヴィス論である。とにかく分厚い。とにかく高い。でも、チラッと立ち読みをして、中身を確認したんだが、これが「実に面白い」。でも値段が高い。でも欲しい。うちのカミさんにお願いをして、なんとか了解して貰って、即ゲットした。

東京大学教養学部で行われた講義録を大幅に加筆、3年の歳月をかけて上梓した最新刊で、とにかく内容がある。今まで世に出た「マイルス・デイヴィス論」を引き合いに出しながら、史実として定説となりうる部分はしっかり抑え、新説はその論拠をはっきりさせながら論理展開する。

最初の20ページ位を読んだだけなのだが、雰囲気と感覚だけでマイルス論を論じるジャズ評論家の皆さんとは一線を画した、大学の講義らしい、史実と論拠に基づく、論証法的な論理的な展開が実に面白い。これからのジャズ論というものは、こうあるべきだと強く感心した。

ジャズって、海外ではクラシックと同列の音楽ジャンルを形成している(我が国ではまだまだクラシック至上主義だが)。それに引き替え、我が国のジャズ論、ジャズ・ミュージシャン研究は、アルバムを聴いた雰囲気とミュージシャンの自伝集を読んだ雰囲気から、個人的な印象中心に語られがちな傾向にあって、学問としての「論証の成果」にまでは至っていないものが多い。

21世紀になって、我が国も文化的にも豊かな国になった。その我が国に、我が国の大学に、ジャズ専門の研究機関、研究講座が目立って見当たらないということは、もしかして実に寂しいことではないだろうか。これからは、学術的にその意義を見いだせるような成果が出てくることを期待したい、そんな気持ちにさせる『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究』の出現でした。
 
 
 
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