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2008年3月 1日 (土曜日)

「鴨川ホルモー」は面白い

3月1日である。子供の時から、3月の声を聞くと、なんだかワクワクしたものだ。2月は日本の季節の中で、一番寒い月。3月は梅が咲き、ひな祭りがあって、後半には春分の日が控えている。2月の寒い季節から、一気に春の季節へジャンプアップするようなイメージがあって、3月の声を聞くとワクワクする。

今朝は暖かな朝、昼過ぎ、北風に変わって天候が急変しかかったが、先週の様な激変は無く、暫くすると、北風は吹くが、そんなに寒くない、歩いていると汗ばむ位の陽気。今年の厳しい冬はもう去った、という感じ。いよいよ、春の到来である。

今日は、いつもの音楽の話題を離れて、最近読んだ本の話題を少々しよう。

子供の頃から本を読むのが大好きである。小学校の頃は伝記物とノンフィクションが大好きで、相当数の本を読んだ。中学時代は、天文学とノンフィクションとエッセイの日々。高校時代〜大学時代は純文学とエッセイと史学書を相当数、読みあさった。高校2年の頃から大学時代、文庫本などは、調子が良い時は、一日一冊のペースで読んでいたから、実にコストパフォーマンスが悪い読み方である(笑)。

でも、高校〜大学時代に純文学の大凡(おおよそ)を読破したことは、今の自分にとって、実に有意義なことだったと思っている。この5年位前から思い立って、再度、純文学系を読み直しているが、これはこれで面白い。若い頃の感じ方と、様々な人生経験を経た「今」の感じ方と、ちょっと違うところがあって、純文学の読み直しも結構良い感じである。

Kamogawa_horumo

ということで、このところ、本を良く読む。最近、話題の本もハードバックスで読むこともあるのだが、昔から本を沢山読んでいると、「面白そうな本の匂いを嗅ぎ分ける」というか「面白い本を選ぶ勘」が身についているらしく、本屋でいろいろと見ながら、直感で選んだ本で外れたことは無い。

最近、面白くて一日で一気に読んだ本がある。万城目学の『鴨川ホルモー』(写真左)である。「ホルモー」というのは「ホルモン」では無い。「ホルモー」とは、ある団体競技のこと。どんな団体競技なのかは「ネタバレ」になるので言えない。奇想天外な団体競技なのは確か。その「ホルモー」にまつわる青春群像、って感じかなあ。

時代設定は、ちょうど僕らの年頃と一緒。1970年代後半に大学時代を過ごした世代である。とにかく、若かりし頃の学生時代の生活や心の動き、男女間の心の動き、エピソードなどを、爽やかにあっさりと、それでいて、共感、追体験できる位に「リアル」に描写しているところが実に良い。加えて、文章の調子が僕好み。テンポが良い。読み易い。雰囲気はと言えば、う〜ん、そうそう夏目漱石の『坊ちゃん』に通じるものがあるかな。

話の展開が、予定調和的で良い。物語の途中で、きっとこの二人はこうなるとか、きっとこういう展開になる、と感じたことが、おおよそ実現される。これって、小説で大切な事で、予定調和が無い、外しっぱなしの小説に名作は無い。

『ホルモー六景』(写真右)は、『鴨川ホルモー』の続編。「ホルモー」にまつわる人物のエピソードを6話収録している。これも、小粋な短編小説なんだよね〜。『鴨川ホルモー』の続編なので、『鴨川ホルモー』を読んでないと、さっぱり理解できない話ばかりなので、『ホルモー六景』は必ず『鴨川ホルモー』を読んでからにして下さいね。

この『ホルモー』シリーズを読むと、高校時代〜大学時代を思い出す。小説に出てくる場面場面に共感を覚えたり、親近感を覚えたり、読み進めると懐かしい想いに浸りきる。読み終えると清々しい気持ちになれる。良い小説です。一読をお勧めします。そして、この『ホルモー』シリーズが良いと感じたら、『鹿男あをによし』もどうぞ(2月10日のブログでご紹介しています)。
 
 
 
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