最近のトラックバック

« チック・コリア&上原ひろみ | トップページ | 続・上原ひろみは「要注目」です »

2008年2月 5日 (火曜日)

上原ひろみは「要注目」です

一昨日の雪が、日陰にしっかり残って、今朝もちょっと滑りながらの通勤となって、危ない危ない。しかも、またまた、JRは遅れるし、一旦、大雪になると、いつになっても後遺症が後を引く、我が千葉県北西部地方。

今日の晩ご飯は、秋刀魚の天日干しと鰯の酢漬け。今年の近海ものの秋刀魚は油がのって美味いというが、確かに美味い。鰯の酢漬けは九十九里浜名産で、これまた美味い。これって、故郷大阪では味わえない味で、とにかく美味い。晩酌に芋焼酎のお湯割りをいただきながらの、日本ならではの魚の料理。日本人に生まれて良かったと思う瞬間である。

さて、昨日、チック・コリア&上原ひろみの『デュエット』をご紹介した。今日は、続けて、上原ひろみについてコメントしたい。上原ひろみは、ジャズ・ピアニストとして、要注目の一人です。何をいまさら、とお思いの方々もいらっしゃるでしょうが、確かにそうなんです。今まで黙ってましたけど、他意はありません。美味しいモノは隠しておきたかっただけです m(_ _)m。

デビュー・アルバム『アナザー・マインド』が出た時は、こりゃ〜まあ、凄い女の子が出てきたもんだね〜、くらいで、まあまあ将来性のある若手ピアニストだな、としか思わなかった。ちょっと可愛い女の子がジャズを演奏するだけで、デビュー・アルバムが出てしまう昨今(レコード会社のマンネリ)、2枚目以降が大事だよね、と気にもとめなかった。

そこで、2枚目『ブレイン』(写真左)である。趣味の悪いジャケットに騙されてはいけない。僕は、このアルバムで、上原ひろみが面白いと思った。何が面白いって、まずは冒頭の『Kung Fu World Champion』である。シンセサイザーの音が秀逸。シンセを良く知っている、弾きこなしている。僕は、高校時代からの「プログレ小僧」なので、シンセの音には「敏感」かつ「うるさい」。
 

Hiromi

 
このシンセって「機種」は何だ。調べてみたら「NordLead2」だった。う〜ん渋い。渋い機種選定である。実は、最近、生ピアノのトリオ演奏は、過去の偉大なジャズ・ピアニストが、大勢で、よってたかって極めに極め、その表現、演奏バリエーションについては、そろそろ飽和状態だと思っていた。それより、電子鍵盤を交えた、エレクトリック・キーボード、マルチ・キーボードのジャズには、まだまだ発展の余地、研究の余地があると感じていた。

そんな時に出会った『ブレイン』である。冒頭のシンセに心酔する「Kung Fu World Champion」という曲もあれば「Desert on the Moon」「Green Tea Farm」ではオーソドックスなアコースティックの曲で、そのリリカルな世界に感じ入ったりする。これぞ、マルチ・キーボードのジャズの可能性を示すものだと思う。しかも、収録曲全てが自作曲。コンポーザーとしての可能性も期待できる内容である。

そして、3枚目『スパイラル』(写真右)。趣味の悪いジャケットに騙されてはいけない。僕は、このアルバムで、上原ひろみについて確信した。これは面白い。上原ひろみは「要注目」である。ここまでくると、レコード会社の「やらせ」では無い、アーティストとしての、プロとしての「上原ひろみ」を頼もしく思った。これは、将来、大化けするかもしれない、これからの成長が楽しみな若手ミュージシャンとして「要注目」である。

この『スパイラル』は、前作『ブレイン』の発展形、『ブレイン』と対をなすアルバムだと思います。シンセと生ピアノの特性を十分に生かし切って、全編、自作曲で、自由に演奏しまくってます。バックの、Tony Grey(b) Martin Valihora(ds)も秀逸。このバックの二人がいての、上原ひろみのマルチ・キーボードである。このリズム・セクションは凄い。エレベ+ドラムの世界もここまで、表現できるようになったのか、と舌を巻く優れものである。

ラストの「Return of Kung-Fu World Champion」は絶品。シンセ「NordLead2」の音色と弾きこなしに酔いしれます。コンピューター・ゲーム世代の音。新しいジャズの音が聴こえてきます。この曲がアンコールでかかると一気に盛り上がるそうですが、判る気がするなあ。僕も大好きな曲です。

この『ブレイン』と『スパイラル』の2枚はお勧めです。マルチ・キーボードのジャズ・トリオとして、これからの可能性と発展が期待できる、そのプロトタイプのひとつがここにあります。う〜ん、言葉で全てを表現するのは難しいなあ。聴けば判る。日本盤のCDは価格が高くてなあ、と思われる方は、iTunes Storeなどでダウンロードすると、千円程度安く手に入れることが出来ます。特に、チック・コリアのエレクトリック・バンドが好きな方はマスト・アイテムですね。

では「上原ひろみのジャズ・ピアノって、どんなの?」ってことについては、長くなってきたので、また明日って事で。To Be Continued・・・。
 
 
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
 

« チック・コリア&上原ひろみ | トップページ | 続・上原ひろみは「要注目」です »

コメント

おおおお!?
ひろみさんですね!ひろみさんなのですね!?
実は大好きです!!!(笑)

brainもspiralも持ってます。
あたしが初めて聞いたのはspiralで、一曲目からかなり痺れたのを覚えてます。
それ以降のアルバムはチェックできてないのですが、またお財布に余裕ができたら手を出すつもり…

これからも一緒に注目していきましょう、マスター!

よおっ、へきちゃん。いらっしゃい。松和のマスターです。

そうですよ、あの上原ひろみさんですよ (^_^)v。
brainもspiral持ってるんか、うんうん、えらいえらい(笑)

spiralの一曲目から痺れたのであれば、へきちゃんもジャズは
いけますよ。確かにspiralは良い。僕もこのアルバムで、彼女に
注目しました。現在最新作の「タイム・コントロール 」も
良いですよ。お勧めです。早く新作でないかな〜。

うん、これからも一緒に注目していきましょう!
 

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/10276573

この記事へのトラックバック一覧です: 上原ひろみは「要注目」です:

« チック・コリア&上原ひろみ | トップページ | 続・上原ひろみは「要注目」です »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ