チック・コリア&上原ひろみ
案の定、今朝、昨日の雪はしっかり凍って、危ない危ない。10分ほど早めに家を出て、慎重に歩いて駅へ。昨日から、雪の上を歩いているので、歩くにしても、いつもと違う筋肉を使うらしく、左の足の付け根が痛い。
そして、案の定、JRはベタ遅れ。やれ、架線が凍っただの、車両故障だので、ダイヤは大幅に乱れて、そりゃ〜もう、殺人的な混み具合である。会社に行くだけで疲れた、今日の朝の通勤である (>_<)。しかし、学習能力の無いJR東日本である。大雪の時には決まってダイヤは大混乱する。もう21世紀なのに、なんとかならんか。
さて、最近のジャズの新譜から、お勧めのアルバムをご紹介したい。最近、手に入れた新譜で、感心したアルバムが、チック・コリア(Chick Corea)&上原ひろみの『デュエット』(写真左)。
ジャズ・ジャイアント、そして、僕の一番のお気に入りピアニスト、チック・コリアと若手女性ピアニストの有望株、上原ひろみのデュエット・アルバム。昨年9月24日から26日にブルーノート東京にてライヴ録音されたもの。CD2枚に全12曲を収録。僕は、DVD付き限定盤を入手しました。
これが、素晴らしい内容なんですよ。デュエットの神様、チック・コリアですから、さすがとしか言いようのない素晴らしい内容。上原ひろみの才能も再認識できました。素晴らしいピアノ・デュオです。
2人のオリジナル曲をはじめ、ビル・エヴァンスやセロニアス・モンク、ビートルズのナンバーまで、二人のピアノが一番映える楽曲をチョイスしており、なかなかにニクイ構成に口元が緩みます。ライブの前の日に入念にリハーサルをやったそうですが、その成果が十二分に出ています。
しかし、このピアノ・デュオを聴いて、明らかに上原ひろみは、チック・コリアのフォロアーだということを確信しました。でも、チックの特色であるスパニッシュ&メランコリックな面は全く無く、どう言ったらいいのか、上原ひろみのピアノは、チック・コリアのピアノから、スパニッシュ&メランコリックな面を除いて、メロディアスな面を増幅したような、とでも形容したら良いのでしょうか。どうりで、彼女のアルバムを聴いた時から、なんだか、しっかりと耳に残って、気になるピアニストの一人になった訳だ。
といって、上原ひろみは、チックを向こうに回して、結構、自由に弾いている。その自由なピアノをチックがしっかり支えつつ、チックの個性を爆発させる。それを良く聴いて、上原は、チックのフォロアーよろしく、カカカッと応える。でも、上原の個性をしっかり出して、チックのフォローに応えるところが潔い。チックもいつにも増して楽しそう。
良いデュオアルバムです。加えて、ブルーノート東京のオーディエンスの素晴らしい。良いライブって、良きにつけ悪きにつけ、オーディエンスの支援あってのことなんですよね。今回のオーディエンスは、実に良いオーディエンス。反応も良い。かけ声も小粋。まあ、こんなピアノ・デュオを目の前で見せられたら、普通じゃいられないよね。幸せだったろうな〜、このピアノ・デュオをライブで体験した人たちって。
今年の注目のチック・コリア。加えて、上原ひろみにも注目だ。今年は、上原ひろみの新作は出るんだろうか。出ないかな〜。出してくれないかな〜。
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