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2008年2月29日 (金曜日)

チック・コリアの隠れ名盤・2

あと一歩のところで風邪が完治しない。喉の違和感が残って、どうも変な咳がまだ出る。ちょっと体が怠い。仕事の方も、どうしても解釈しきれず、確信が持てない部分が残って、不満の残る「この一週間」であった(溜息)。

人の歩いていない場所に道を作る作業が、どれだけ「普通ではない感覚」が必要なのかは、幾度か経験があるので自分は判っているが、それを人に、特に、将来ある優秀な後輩に押し付ける訳にはいかないことも理解している。でも、今まで誰もやったことのないことを始めるには、普通の人から見ると「狂気の沙汰」な感覚が必要なことも、経験から判っている。う〜ん、悩みどころではあるなあ(溜息)。

さて、昨日のブログに書きましたが、体調がまだ万全でない時には、お気に入りのミュージシャンのジャズを集中的に聴くことが「元気の源」になる。今日も、僕の一番好きなミュージシャン「Chick Corea(チック・コリア)」のアルバムを集中的に聴く。

まずは『Friends』(写真左)。これは、チックのアルバムの中でも、一二を争う「お気に入り」アルバム。大学時代より、聴いた回数は数知れず。とにかく、良い雰囲気、良い演奏。外れ曲無し。チックの隠れ名盤ナンバーワン。

冒頭の「One Step」が、このアルバムの全てを物語る。チックの趣味の良い優れたエレピの演奏が秀逸。バックのスティーブ・ガッドのドラミングが今までのジャズに無い「不思議なビート」を刻む。そして、アタッチメントが気にならないジャジーなエディ・ゴメスのベース。そして、個性的なジョー・ファレルのソプラノ・サックス。この一曲で完全に、このアルバムに「まいった」。

全体的に、エレピ中心の演奏は「優しくて楽園的な明るい爽やかな曲」で、アコピ中心の演奏は「ストレートアヘッドな硬派で疾走感のある曲」な傾向。エレピが可愛い「Friends」なんぞ、何回聴いても飽きない。「Sicily」は、チックの個性、ラテンチックな香りが「たまらない」。そして、ラストの「Cappucino」なんぞ、こんなストレートアヘッドな演奏、他では「なかなか聴けないぞ」と感動する。
 

Chick_favorite_2

 
二枚目は『Three Quartets』(写真右)。先に紹介した『Friends』のリズム・セクション、チック・コリア(p)、エディ・ゴメス(b)、スティーブ・ガッド(ds)に、当時若手売り出し中のサックス奏者・マイケル・ブレッカーが参加した、1981年リリースのストレートアヘッドな名盤。

このアルバム、突如として、チックがストレートアヘッドなアルバムを出した、と話題を振りまいたアルバムですが、確かに、チック・コリア(p)、エディ・ゴメス(b)、スティーブ・ガッド(ds)のトリオ演奏の部分は、ワン・アンド・オンリーなピアノ・トリオで、それはそれは素晴らしい。どこから聴いても、チックがリーダーの演奏で、決して、1960年代ジャズのノスタルジックなコピーでは無い。

但し、当時若手売り出し中のマイケル・ブレッカーが、コルトレーンを縮小したような、ジョン・コルトレーンそっくりのサックスを吹いていて、どの曲の演奏もコルトレーンの奏法の域を出ず、単調な展開がちょっと「玉に瑕」かなあ。

まあ、マイケルも当時は若い。まだまだ駆け出しである。それを考えたら、マイケルも、チック・ゴメス・ガッドのリズム・セクションをバックに、ビビらず良く吹き回しているなあ、と思う。「栴檀は双葉より芳し」である。

ハービー・ハンコックなどは、V.S.O.P.をはじめとして、時々、この様な1960年代回顧の、ノスタルジックなコピー・ジャズなアルバムを出したりするが、チックはこれ一回。まあ、周りが「素晴らしい」というほど、本人は楽しくなかったんでしょうな。

1960年代回顧の、ノスタルジックなコピー・ジャズの問題点は、モードやシーツ・オブ・サウンドをはじめとする、テクニック優先的な演奏が中心になるので、印象に残るメロディや曲が少ないこと。メロディアスでキャッチャーな曲作りが得意なチックですら、この『Three Quartets』である。チックのピアノ・テクニックを愛でるには良いアルバムではあるが、ジャズに癒しを求める向きには、ちょっと辛い内容です。でも、チック・マニアにとっては、これはこれで良いんですが・・・。

チックのおかげで、体調が今一歩の時、仕事との兼ね合いで、ドップリと落ち込むことは回避されけど、前途多難な明日からの「3月」である。
 
 
 
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