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2008年1月31日 (木曜日)

「女子とジャズ」を振り返る

会社で若手の男の子に「好きな音楽ジャンルは?」と訊かれると、当然「ジャズ」と答える。そうすると、「ジャズですか〜、渋いですね〜、女の子に持てるでしょう〜、いいな〜」とくる。おいおい、なんか勘違いしてないか?

確かに、この5〜6年、密かなジャズブームである。洒落た飲み屋やバーに行くと、BGMにジャズが流れていることが多い。テレビでも、妙齢のモデルや女優が、にこやかに「ジャズって良いですよね、私、好きですよ〜」なんて言っている場面によく遭遇する。ほんまかいな。本当にジャズが好きで、本当にジャズを好んで聴いているかは疑わしいよな〜。

それもそのはずで、僕は高校〜大学時代から今まで、ジャズが好きで、ジャズを聴いていることで、女の子に関して良い思いをしたことが無い。良い思いなんてとんでもなくて、今まで、ジャズを聴いた時の女の子の反応に対して「意外な思い」をすることばかりで、良い事なんて全く無かったなあ。

大学時代だったか、「ジャズってどんなの?」って訊かれて、ちょうどジャズが判り始めた頃で、得意満面に「じゃあ、これ聴いてみ、ええで〜」とカセットでかけたアルバムが、当時、ジャズの最先端を走っていた、人気ナンバーワンのコンボ、ウェザー・リポートの『ヘビー・ウェザー』(写真左)。僕からすると、大のお気に入りの「名盤中の名盤」である。

冒頭一曲目、歴史的名曲名演の誉れ高い「バードランド」。天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスの前奏の部分だけで感激状態。ジョー・ザビヌルのシンセサイザーがからんで、ウェイン・ショーターのテナーが入ったユニゾンなんぞ感動モノ。そのバックでドラムとパーカッションが、ワールド・ミュージックよろしく、アフリカン・ビートをシャカシャカシャカシャカと刻んでいく。
 

Heavy_weather

 
で、この歴史的名曲名演の誉れ高い「バードランド」を聴いた女の子の第一声が「変わった音楽やね〜」。そして「なんか賑やかやね〜」、そして「なんかうるさいね〜」、そして最後に「よう判らんわ〜」。当然僕は「????」。うるさいと言われたからには、すごすごと、ボリュームを絞らざるを得ない (T_T)。

この時、初めて悟った。ジャズって一般万民にうける音楽ジャンルでは無い、ってことを。確かに、ポップスや歌謡曲など、印象的で判りやすく心地良い旋律の連続、主役が必ず全面に出ずっぱりな展開、飽きない程度の曲の長さ、という観点からみると、ジャズって判りにくい。

加えて、ジャズはビートが命なのだが、これが、普通のポップスと比べると前に出ていて「うるさい」。つまり、ジャズって、ジャズに興味の無い人には、不用意に聴かせてはいけない音楽ジャンルであることを深く悟った。

それ以来、決して不用意に、女子にはジャズを紹介しないようにしている。ジャズに興味があるという女子で、楽器を演奏した経験がある女子には、恐る恐る聴かせることはある。が、基本的には今まで、ジャズが好きだ、ということで、女の子に関して得をしたことは無い。

でも、ジャズ界では、日本人では、大御所、ビッグバンド・リーダー&ピアニストの秋吉敏子、最近の若手では、ピアニストの山中千尋、上原ひろみ、アルト・サックスの矢野沙織、中堅ボーカリストのケイコ・リーなど、優れた女性ジャズ・ミュージシャンが目白押し。本場米国でも、ビッグバンド・リーダーのマリア・シュナイダー、ピアニストのレイチェルZ、ボーカリスト&ピアニストのイリアーヌなど、これまた、優れたミュージシャンが、どんどん出てきている。

女子とジャズ、女子はジャズに疎いのでは無い。女子がジャズを理解できないのでは無い。日本人にとって、ジャズは聴き慣れない、ちょっと異質な音楽ジャンルなんだ、ということですね。ですから「私、ジャズが大好きなんです」という若い女性はちょっと信用できないんですよね。若かりし頃の衝撃的体験って、後を引きますよね〜 (>_<)。

「良い音楽だと思うんですが、どこがどう良いのか良く判らないんですよ」と言われる方がホッとするし、フォローのしがいがあるというものです。



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