こんな日もあっていいかな〜
昨日の朝から、ちょっと眩暈がする。ひどくならないうちに、今日は仕事を休んで一日グッスリ。寒さとストレスでバランスを崩したみたい。一日寝たら、なんとか治まった。
一日寝ていたんだが、何もせずに寝ていてもつまらないので、BGMをかけながら、ウトウトグッスリ。最近、ご無沙汰しているアルバムを中心にチョイス。そんな中、『Jutta Hipp At The Hickory House, Vol.1,Vol.2』、邦題『ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ Vol.1、Vol.2』、ブルーノートの1515番、1516番が印象的(写真左Vol.1,右Vol.2)。実に久しぶりの「聴き込み」で、改めてユニークなアルバムだな〜、と感心。
パーソネルは、ユタ・ヒップ(p)、ピーター・インド(b)、エド・シグペン(ds)。1955年録音。ユタ・ヒップはドイツ人女性ピアニスト。レナード・フェザーが入れ込んで、ドイツから連れてきた。Vol.1の冒頭では、最初にレナード・フェザー自らがユタ・ヒップを簡単に紹介しているアナウンスが録音されており、レナード・フェザーの入れ込み具合が良く判る。
その演奏はというと、録音された年が1955年。ビ・バップからハード・バップへの、ジャズのスタイルの激変期で、ユタ・ヒップの演奏スタイルと演奏内容は、当時としては時代遅れになりつつあった「ビ・バップ」に近い。しかし、ピアノ演奏の響き、インプロビゼーションの雰囲気は、整然としていてクール。
彼女のタッチは、黒人ミュージシャンのような、粘りのタッチ、オフビートでの過剰なノリ、特徴的な手癖などは全く無く、整然とした、クラシック的な雰囲気をそこはかとなく感じさせる、スクエアなノリ。これがクールなんですよね。
Vol.1は収録曲、演奏ともに整然としていて、ジャズアルバムとしては模範的な内容ですが、僕は、庶民的でメロディアスなナンバーと、整然としながらも、ちょっとノリがよくて、くだけた感じのVol.2の方が良いですね。
ユタ・ヒップ、マイナーな女性ジャズ・ピアニストですが、こんなアーティストの録音をしっかり残しているのが、ブルーノートの面目躍如。やっぱり、ブルーノートは素晴らしいレーベルですね。
さあ、体調も回復して来たし、明日からまた頑張ろうっと (^_^)v。
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