寒い雨の日、部屋で聴くジャズ
今日は一日、朝から冷たい雨。午後からは、時々、みぞれが混じる冷たさ。そんな中、夕方、髪のカットに行った。どうも、このところ、カットに行く時って天候に恵まれない。確か、前々回は、台風真っ只中だったような気が...(^_^;)。
僕にとって、一ヶ月に一回のカットは貴重な時間。一ヶ月の仕事と生活をリセットする重要な役割を持つ時間。店長と日頃の仕事の環境とは全く違う会話を交わし、全く違う刺激を受ける。これが、良い気分転換。そして、シャンプーをして貰う時など、それはそれは「至福の時」である(笑)。いやいや、いつも、お世話になっておりまする m(_ _)m。
さて、こんなに寒くて冷たい雨の土曜日。なかなか暖まらない部屋の中では、いつもと違って、静かなジャズを聴きたくなる。しんしんと冷える外の冬景色を見ながら、静かなジャズを聴く。静かなジャズと言えば、ピアノ・ソロかな。
ピアノ・ソロと言っても、ファンキーなソロだとノリノリになるので、相応しくない。やはり、遠い昔、クラシックの礎となった、古典音楽としての即興演奏的な「ピアノ・ソロ」が相応しい。となると、その最右翼のジャズ・ピアニストは、キース・ジャレット(写真右)に落ち着く。
キース・ジャレットのソロ・ピアノで、最近、ちょくちょく出してきては、聴き進めているボックスセットがある。それが『サンベア・コンサート』(写真左)。
1976年に行われた、日本各地におけるソロ・ピアノ・コンサートの実況録音盤。当時、LPで発売された時は10枚組で、計7時間近い分量に仰天したことを覚えている(しかも重かった・笑)。とても、貧乏学生の身分で手に入るものでは無かった。CDになって、6枚組のボックスセット。やっと手に入れることが出来た。
全8公演のうち、本作に収録されたのは京都(京都会館ホール)、大阪(サンケイホール)、名古屋(愛知文化講堂)、東京(中野サンプラザ)、札幌(厚生年金ホール)の5公演。各会場の演奏がそれぞれ1枚のCDに収められていて、6枚目には札幌・東京・名古屋におけるアンコール演奏が一括して収録してある。これを、聴く都度、一枚一枚、くじ引きのように、適当に選択して聴き進めていく。
静的な美しさがしみじみする京都、リラックスした雰囲気で弾きまくる札幌、ダークでリズミカルなエンディングの東京、上品でクラシカル大阪、儚い美しさ漂う名古屋。どの地域の演奏も、それぞれ個性があって甲乙付けがたい。ソロ・ピアノの名手、キース・ジャレットの面目躍如のボックス盤である。
冷たい雨、厳冬の冬景色。そんな景色が実に似合う、キースの『サンベア・コンサート』である。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
« It's a Beautiful Day | トップページ | ジャズの小径、08年1月号更新! »
コメント