新年に聴くアルバム・その3
今日は一日ノンビリ。朝、早々に買い物に出て、昼前には家に帰り着いた。午後からは、70年代ロックのデータベースをメンテナンス。そうそう、今日から、のだめカンタービレのパリ編が放送される。フフフッ、楽しみやなあ。
さて、新年に聴くアルバム・その3である。一昨日は「70年代ロック」、昨日は「純ジャズ」。で、今日は「フュージョン」である。フュージョンで、新年に良く聴くアルバムは、遠く学生時代から決まっている。79年リリースされた時、即買いだったアルバム。渡辺香津美『KYLYN』(写真左)である。
メンバーが凄い。渡辺香津美(ギター・写真右) 坂本龍一(キーボード、シンセサイザー) 矢野顕子(ピアノ) 村上ポンタ秀一(ドラムス) 高橋ユキヒロ(ドラムス) 向井滋春(トロンボーン) 本多俊之(アルト・サックス 清水靖晃(テナー・サックス) 小原礼(ベース) 益田幹夫(キーボード) ベッカー(パーカッション)等々。坂本龍一プロデュースの「真のフュージョンアルバム」である。
特に、LPでいうとB面、「E・DAYプロジェクト」からの、坂本龍一、高橋ユキヒロのセッションが素晴らしい。「アカサカ・ムーン」の坂本龍一と香津美の緊張感あふれる美しいデュオ。そして短いながら、僕の一番のお気に入り曲「KYLIN」。これらのB面曲を聴いていると、このアルバムがリリースされてから、約30年、日本のジャズ・フュージョン界は後退したのではないか、とふと不安になる位の、密度と内容のある演奏がギッシリ。
対して、冒頭「199X」から「マイルストーン」までの、A面曲も凄い。ここでは、村上ポンタ秀一のドラミングと渡辺香津美のギターが凄い。特に「マイルストーン」の演奏は凄い。これって、1979年の録音だろ。この「マイルストーン」の演奏内容を超える、日本のジャズ演奏が少ない事がちょっと残念。
いわゆる「異種格闘技セッション」で、そうそうたるメンバーが、しのぎを削り合った結果である、「音楽の化学反応」の強烈なエネルギーがこのアルバムに詰まっている。新しい音楽を生み出そう、新しい感覚を生み出そう、そんな気概と覇気が充満していて、実にポジティブな内容の名盤です。
そのポジティブさが、新しい年を迎えた、新年早々のこの時期にピッタリです。とにかく、坂本龍一のキーボードと渡辺香津美のギター、そして、村上ポンタ秀一と高橋ユキヒロのドラミングが、とにかく格好良い、そして、今でも、あの時の新しい風を感じることの出来る、素晴らしいアルバムです。
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