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2007年12月18日 (火曜日)

これは「たまげた音」である

前のブログにも書いたが、今回、冬のボーナスで、メインのステレオ・セットのプリメイン・アンプを買い換えた。今まで使っていたアンプも、はや13年が経過し、少しずつ、ガタが出始めた。

今まで使っていたアンプは、オーディオ・マニアからすると「中級アンプ」の範疇の価格帯のアンプだった。それでも、現行のスピーカーとの相性は良く、特に、アコースティック・ジャズはいい音がした。だが、そこは「中級アンプ」、エレクトリック系のジャズや70年代ロックになると、少し音の分離が悪くなって、音が固まりになって、ちょっとうるさい。それが悩みの種だった。

今回は、奮発して、オーディオ・マニアからすると「上級アンプ」の範疇のアンプを購入。価格については「道楽だ」と言われそうなので伏せますが、ノート型のPCが楽に買えるくらいのものです。

これがですね、やっぱり「上級アンプ」だけあって、凄い音がするんですよ。もともと、遙か昔、高校時代からのオーディオ・マニアなので、昔取った杵柄で、いろいろ調べて、現行のスピーカーとの相性をじっくり検討し、選んだアンプです。アコースティック・ジャズについては、完全に満足いく音が出ます。

Close_to_the_edge

アコースティック・ベースは、ブンブン胴鳴りがして、ドラムは目の前で叩いているよう、ピアノはしっかりピアノの音がして、トランペットはブラスの響き、テナーはリードの震えが聴きとれる。いや〜「上級アンプ」の威力って、これほどまでとは思いませんでした。

しかも、これは「たまげた音」だ〜、と感じ入ったのは、70年代ロック、プログレッシブ・ロックの定盤、名盤のあれこれ。それぞれの楽器の音の分離が素晴らしく、音の重なり、音のつなぎが良く聞き取れる。電気ベースの音もタイトな締まった低音になり、ドラムもしっかり聴き取れる。

今回、聴き直して驚いたのが、イエスの『危機(Close To The Edge)』(写真)。イエスは、ドラムス、ベース、ギター、キーボード、ボーカルという、ロックの基本的なメンバー構成だけで、信じられないくらい緻密で壮大な演奏を聴かせるバンドなんですが、スタジオ録音は多重録音を多用しているので、ステレオの音の分離が悪いと、音が固まりになって、演奏の雰囲気しか感じられない、個々の演奏の妙が感じることが出来なくて、平面的な聴き方になってしまうのですが、今回購入のアンプは凄い。

音の分離と粒立ちが良く、個々の楽器も、変な色づけの無い、それぞれの楽器の本来の音が出ていて、聴いていて楽しいこと楽しいこと。「こんな音が入っていたのか」とか「こんな音も入っていたのか」とか「こんな音の重ね方になっていたんだ」とか、新しい発見が次々と出てきて、聴いていて「楽しい楽しい」。

現行のスピーカーの実力をほぼ100%出し切るだけの実力のあるアンプを手に入れて、70年代ロックの定盤アルバムを全部、聴き直したくなりました(笑)。しばらく、この新しいアンプで、相当に楽しめそうです。
 
 
 
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コメント

お久しぶりです~(^^)

はうぅ。>アンプ新調
いいですね~~(^^)o○

yurikoさん、お久しぶりです、松和のマスターです。

しばらく、体調が悪そうでしたので、心配していましたよ〜。
体調はその後、いかがですか? 復活されたのでしょうか。

さて、アンプの件、へへへっ、そうなんです、良い音します。
『松和』がリアルのジャズ喫茶だったら、実際にお聴かせ
できるのにな〜って思います。

やっぱり、ステレオって、正直だなって思いました。しっかり、
検討し、選択して、投資すれば、やっぱりいい音で応えて
くれます。

ありがとうございます(^^;)
体調はまだ引きずってる感じなんですが
なんとか平穏にX'MAS&年越しは迎えられそうです。

>音の分離と粒立ちが良く、個々の楽器も
>変な色づけの無い、それぞれの楽器の
>本来の音が出ていて、聴いていて
>楽しいこと楽しいこと。

うぉお!
オーディオの理想ですね~~。
特に、ジャズはオーディオの力が
はっきり表れるジャンルみたいですね。

>リアルのジャズ喫茶だったら、実際に
>お聴かせできるのにな〜

私も、お店に伺って、実際に堪能させて
いただけるのにな~~~

yurikoさん、松和のマスターです。

うんうん、体調回復しつつあるのですね。
安心しました。くれぐれもご自愛のほどを。

明日からの3連休は、ステレオ鑑賞三昧と
なりそうです(笑)。

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