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2007年12月の記事

2007年12月31日 (月曜日)

いよいよ今年も終わりです...

いよいよ大晦日。今年もあっという間に過ぎ去った気がします。昨年は運気的にかなり辛い一年で「危機一髪」って感じでしたが、今年はちょっとは良かったかなあ。でも、8〜10月頃は、精神的にかなり厳し時期もありましたが、なんとか、乗り切った格好です。来年はちょっとは運気回復して欲しいなあ。

一方、ジャズや70年代ロックのアルバム・コレクションは順調で、特に、70年代ロックのアルバム・コレクションは、今年、飛躍的に充実しました。ほとんどが紙ジャケ、大人買いの世界でしたが(笑)。

ジャズの方は、基本的なリイシュー・コレクションは押さえたつもりですが、ライフワーク化しつつあるブルーノート全アルバム制覇については、一昨年の1500番台完全制覇に続き、4000番台制覇を目指しましたが、どうしても手に入らない1枚が障害で達成出来ませんでした。逆に、4100番台が充実してきて、こちらの方が先に完全制覇になるかな、と思っています。

Oomisoka

バーチャル音楽喫茶『松和』とこのブログの運営については、本業との兼ね合いで、なかなかまとまった時間が取れず、バーチャル音楽喫茶『松和』のサイトの更新の頻度がもう一つだった気がしてます。

逆に、このブログについては、ほぼ毎日更新できたのには満足しています。ブログについては、約1年8ヶ月で、35,000アクセスを越え、一日平均50アクセス以上を維持できるようになりました。

これもひとえに、バーチャル音楽喫茶『松和』のサイトやブログにアクセスし、訪問して下さる皆様のおかげだと思ってます。ジャズ初心者向けの「ジャズ入門サイトとブログ」、70年代ロックへの「再入門の為のサイトとブログ」を目標にやってきましたが、いかがでしたでしょうか。この一年のサイトやブログ運営を通じて、皆さんの音楽ライフに少しでも貢献できたとしたら、凄く嬉しいですね。

そうそう、もっと気楽にコメントして欲しいなあ、と思ってます。もともと、バーチャル音楽喫茶『松和』、そう、コンセプトが「音楽喫茶」ですから。松和のマスターも話し好きなので、コメントやメールで、ジャズや70年代ロックのこと、話しかけて下されば、出来る限り、お返事を返したいと思います。

まあ、本業の兼ね合いもありますので(当然本業優先しないと食っていけない・笑)、ちょっとレスポンスに時間がかかる時もあると思いますが、そこのところはご容赦のほどを・・・。

それでは、今年一年、お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします  m(_ _)m。
 
   
  
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2007年12月30日 (日曜日)

年末は初心に返ってパーカーを

昨日は遅くまで雨が残ったみたいで、朝のルーフバルコニーは、雨の跡で、すっかり濡れている。今朝は、朝食ネタが無いとかで、朝の散歩がてら、近くのセブンイレブンまで。セブンイレブンは久しぶり。すっかり正月モードの飾り付けや商品の陳列に目をみはるばかり。いや〜、年の瀬ですなあ。

この年の瀬は、ボックス盤のCDをMacのハードディスクに落として、聴きやすいように、iTunesでアルバム単位にばらす作業に勤しんでいる。

最近、プリメインアンプを買い換えてから、Macから無線で飛ばしてステレオで聴く方法で、音のほうも、オーディオ的に、まずまず鑑賞に堪えることが判ったので、それでは、iTunesの便利な機能を活用しない手は無いと、年末から年始にかけての休みの作業となった。

Charlie_parker_1

今日の午後は、そのiTunesでバラし終わった、チャーリー・パーカーの『The Complete Verve Master Takes』から、『Fiesta』(写真左)と『Now's The Time』(写真右)を聴く。

チャーリー・パーカーと言えば、ビ・バップの祖の一人。ビ・バップの演奏スタイルは、ハード・バップの礎である。やはり、ハード・バップ以降のジャズを聴く場合、たまには、ビ・バップの演奏にも耳を傾け、現代ジャズの礎の演奏の雰囲気を感じることは重要だと思っています。

チャーリー・パーカーやビ・バップといえば、激しいアドリブ合戦、超絶技巧な高速フレーズの連発で、ちょっと、ジャズ初心者の方には敷居が高い感じがしますし、ジャズのアルバム紹介を見て、いきなり、別テイクやアウトテイクが混じった『オン・ダイアル』なんてアルバムを入手して聴いた時には、何が何だか判らず、ただ激しく、やかましく、うるさいだけで、きっと、パーカーやビ・バップが嫌いになってしまうでしょうね。

しかし、この『Fiesta』と『Now's The Time』は違います。『Fiesta』パーカーが全編ラテンビートで通した、楽しく聴きやすいアルバムです。『Now's The Time』は、パーカーのワンホーン・アルバムですからパーカーの演奏の素晴らしさを素直に感じることが出来ますし、演奏的にも、1953年の録音で、内容的には、ハード・バップに近いテイストなので、パーカーのアルバムの中では聴きやすいアルバムです。この2枚は、チャーリー・パーカーを聴くのを躊躇している方には、是非お奨めしたいですね。

年末、年の瀬は、初心に返って、チャーリー・パーカーで締めくくりです。モダン・ジャズの原点を確認したような感じで、ちょっと清々しい気分です。
 
 
 
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2007年12月29日 (土曜日)

懐かしの『Smokin' in the Pit』

今年も、今日を入れて後3日。昨晩から降り始めた雨が残って、今朝は雨が降ったり止んだり。それでも、今日の東京は、暖かい空気が入ってくるのかして、予想最高気温は18度(実際は13度止まりだったけど)と、この季節としては高めの予報。ということで、姪っ子が高校受験ということで、朝から、湯島天神までお守りを買いに行ってきた。

最近、休みの日って、だらだら惰眠を貪ること無く早起きをして、朝早くから活動すると、一日の時間がかなり有効に使えるような気がして、朝からかなり活動的になっている。確かに、午前中に湯島天神に行って、三越本店でちょっと買い物して、家に帰り着いてちょうどお昼。昼ご飯を食べて、午後は丸々、趣味の世界に没頭することが出来る。そして、夕方、ちょっと早めに夕飯を始めて、余裕を持った充実した晩酌もできる(笑)。

この時期は、今年を振り返りながら、今年のトピックを中心に、ジャズのアルバムを選択して聴くのが、楽しい季節のだが、この2〜3年、ジャズ界では、鬼籍に入るミュージシャンが多く、特に、ジャズ・ジャイアントと呼ばれる巨匠たちが、次々と逝去していった。

今日、手に取ったアルバムは、ステップスの『Smokin' in the Pit』(写真)。1980年、東京・六本木ピットインでのライブ録音。

パーソネルは、マイク・マイニエリ(Vib)とマイケル・ブレッカー(ts)が中心となったアコースティック・ジャズ・グループ。ちなみに、ベースはエディ・ゴメス、ピアノはドン・グロルニック、ドラマーはスティーヴ・ガッド。このパーソネルのメンバーを見渡すと、ベースのエディ・ゴメス以外、当時のフュージョン畑で活躍していたスタジオ・ミュージシャン系である。

当時、フュージョン畑のミュージシャンが、アコースティック系ジャズに挑戦したということで、ジャズ・ファンの間で、センセーショナルな話題を振りまいた。今、聴いてみても、新しい、斬新なフォービートである。でも、当時は、旧来のジャズ評論家、ベテラン・ジャズ・ファンから叩かれた叩かれた(笑)。
 

Smorkin_in_the_pit

 
確かに、彼らの試みた、新しい感覚のアコースティック系ジャズの演奏について、全てが全て、成功していたとは思わない。けど、まず、スティーヴ・ガッドのドラミングが強烈な印象を投げかける。このドラミングは今でも斬新。普通、4ビート系のシンバル・レガートは「チー・チキ~チー・チキ」と8分音符の1拍目と3拍目にアクセントを置きますが、ガッドの場合はほぼ4分音符で、「チキチキチキチキ」とデジタル信号の様な、均一なビートを刻んでいます。

これが斬新だったなあ。新しい感覚のフォービートって感じがして、学生時代から今まで、ず〜っと、愛聴盤です。とにかく、不思議な感覚のフォービート。このアルバムが発売された、1981年当時、僕は、この新しいフォービート感覚が、これからのアコースティック・ジャズの主流になると思ってました。が、その後、ビート感覚までもが「1950年代ハードバップ回帰」となってしまい、なかなか、このデジタル感覚のビートを継承するミュージシャンが少ないのが残念です。

それと、マイケル・ブレッカーのテナーが上手い。まあ、この時代のマイケル・ブレッカーは、とにかく上手いというだけで、まだ個性が固まっていない時代なので、これがマイケル・ブレッカーのテナーの「実力の全て」と思われると困るのですが、とにかく上手い。時にはジョン・コルトレーンの様に、時にはウェイン・ショーターの様に吹くことが出来る。この上手さと器用さが、やっぱり、旧来のジャズ評論家、ベテラン・ジャズ・ファンから、叩かれに叩かれていたなあ(笑)。

でも、このマイケル・ブレッカーの演奏を聴いて、こりゃ〜こいつはそのうち、テナーの中核ミュージシャンになるなあ、とボンヤリと思ったことを今でも思い出します。そして、マイケル・ブレッカーは、おおかたのジャズ・ファンの予想通り、ジャズ・テナーの中核を担う重要なミュージシャンの地位に登り詰めました。

しかし、2005年6月、血液ガンの一種である骨髄異形成症候群を患っていることを明らかにし、一時的に容体は回復に向うも、今年2007年1月13日、白血病のため逝去。享年57歳。ジャズ・ミュージシャンとしては、演奏の円熟味という観点で、まだまだこれからという若さでの急逝だった。

マイケル・ブレッカーについては、1996年『Tales From the Hudson』より、アルバムの内容が充実してきて、いよいよ、21世紀のジャズ巨匠の仲間入りか、生涯の代表作がそろそろ出るか、と、かなり個人的に期待していただけに、実に残念な逝去であった。改めて、ご冥福をお祈りしたい。
  
   
  
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2007年12月28日 (金曜日)

ピーターソンの思い出...

オスカー・ピーターソンが逝ってしまった。これでまた一人、お気に入りのジャズ・ミュージシャンが、あの世に旅立ったことになる。ジャズを聴き始めて、30余年。ジャズを聴き始めた頃、バリバリ現役で活躍していたミュージシャンが一人一人と鬼籍に入るのは、実に悲しい。

オスカー・ピーターソンには、お世話になった。とにかく、彼のジャズ・ピアノは判りやすい。なにが凄くて、なにが素晴らしいかが、一聴して判る。スイング感とはどういうものか、インプロビゼーションとはどういうものか、実に判りやすく教えてくれた。

彼は、生涯に録音したアルバムは200枚以上とされるが、驚くことに、彼のアルバムに「駄作」は無い。どれもが「一定水準を保った」アルバムばかりである。確かに、カクテル・ピアノっぽい、軽音楽っぽいアルバムもある。が、それでも、ジャズとしての最低限の矜持は保っていた。

さて、オスカー・ピーターソンのアルバムの中で、今まで一番良く聴いたアルバムは、と思い返してみたら、『ナイト・トレイン』(写真左)だった。

Peterson_album

収録された曲は有名スタンダード中心だが、これが、どの演奏も絶品。ベタなスタンダードの「我が心のジョージア」までもが、立派なジャズに仕立て上げられている。冒頭の表題曲「ナイト・トレイン」は、機関車が走る様が、トリオ演奏で活き活きと表現されていて、実に楽しい。

加えて、感動の名曲、名演は、ラストの「自由への讃歌」。1960年代、キング牧師を中心とする「公民権運動」に賛同し、真の自由の実現を願って、ピーターソンが自ら作曲した名曲。敬虔な祈りにも似た感動の名演。

そうそう、もう一枚あった。『プリーズ・リクエスト』(写真右)。ジャズ初心者向けのガイド本に必ずといっていいほど出てくるアルバムなので、初心者向けのジャズ・アルバムと誤解されている向きもあるが、とんでもない。

一聴すると、実に判りやすい演奏なので、そんな誤解をしがちなのだが、実に高度な演奏を繰り広げているのだ。聴けば聴くほど味が出る、って感じのアルバム。聴きやすさ、親しみやすさと芸術性の高さとが両立している、素晴らしいアルバムである。

ピアノ・トリオの基本、見本のようなアルバムです。しかも、録音が良く、音が素晴らしく良い。ジャケットも「さあ、お客さんリクエストありませんか」とでも語りかけているようなニッコリ笑ったピーターソントリオの写真が良い。

う〜ん、この『プリーズ・リクエスト』のジャケット写真のピーターソンの笑顔を眺めていたら、なんだかジーンとしてきた。この『ナイト・トレイン』と『プリーズ・リクエスト』、これからも僕の愛聴盤であり続けるに違いない。
 
 
 
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2007年12月27日 (木曜日)

追悼、オスカー・ピーターソン

超絶技巧かつスイング感抜群のジャズ・ピアニストとして「鍵盤の帝王」の異名をとったジャズピアニストの巨匠、オスカー・ピーターソン氏が23日夜、腎臓疾患の為、逝去。82歳だった。オスカー・ピーターソンは、僕のお気に入りのジャズ・ピアニストの一人だ。そのピーターソンがあの世に旅立った。実に残念である。

93年に脳卒中で左手が動かせなくなったが、リハビリを受け、片手での演奏を続けた。感動した。しかし、今年になって、雑誌などで「不調」の報が相次いで、まずいなあ、と思っていた矢先の訃報である。落胆の極みである。

オスカー・ピーターソンと言えば、僕としては、ベースのレイ・ブラウンとドラムのエド・シグペンでの「ザ・トリオ」が印象深い。僕が初めて、オスカー・ピーターソンに出会ったアルバムは『ザ・トリオ/オスカー・ピーターソン・トリオの真髄』(写真左)。

Oscar_peterson_the_trio_2

ジャズ初心者の頃、あれは学生時代だった。こんな端正なジャズ・ピアノがあるんだ、とビックリした。とにかく上手い。とにかくスイングしまくる。歌心溢れる演奏。確実なタッチ。凄いジャズ・ピアノだと思った。感動した。特に、3曲目「シカゴ」は絶品。それから、彼のピアノは、今までずっと「お気に入り」。

あまりに端正で、あまりにスイングするので「テクニック優先のスイングの権化」などと、心ない評論家やジャズ・ファンに揶揄されたりしたが、フラットにジャズを聴く耳と感性を持っていれば、そんな「揶揄」も全く気にならない。

あまりに判りやすいジャズ・ピアノなので「初心者向け、入門者向けジャズ・ピアノ」のレッテルを貼られ、天の邪鬼なジャズ・ファンからは「オスカー・ピーターソンなんて初心者向けのピアニストさ」なんて、ひねくれた評価をされた。しかし、その判りやすさこそが「バーチュオーゾ」の証明だということを、大半のジャズ・ファンは知っている。

オスカー・ピーターソンのピアノは、ジャズ初心者から上級者まで、様々なレベルで、様々な切り口で楽しめる、感動させてくれる、希有なジャズ・ピアニストだった。冥福を祈りたい。
 
 
 
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2007年12月26日 (水曜日)

ジャズ・フュージョン館、更新!

この時期になると一年を振り返ることになるのだが、この一年、あまり振り返って甲斐のある出来事が無い。それだけ、平穏だったということもあるし、それだけ、何も無かった平凡な一年だったということもできる。自分としては、もう少し劇的な一年を生きたいと思うのだが、今の運気では無理か...。

昨年は最悪な運気だった。今年も良く無かったが、昨年よりは遙かに良かった。長かったが、やっと風が吹き始めた気がする。来年はちょっとは面白い年になりそうだ (^_^)v。

Hampton_hawes

さて、先日、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」を更新しています。今年最後の更新です。今回の更新は「ジャズへの招待状・ピアノ」のコーナーを更新しました。

今回の特集ジャズ・ピアニストは、ハンプトン・ホーズ(Hampton Hawes)。彼のピアノは「オフビート感覚で、もったりとした粘りがあって、跳ねるような、弾くようなピアノ」が特徴で、聴きなれれば、一聴して、ハンプトン・ホーズと判るほど、個性的なタッチです。僕にとっては、この個性的なタッチが「たまらない」。その疾走感溢れる演奏は、ビ・バップを彷彿させるもので、スピード感、ドライブ感たっぷり。

今回は、ハンプトン・ホーズのピアノ・トリオ「Vol.1」「Vol.2」「Vol.3」の3枚をご紹介します。この3枚のピアノ・トリオを聴けば、ハンプトン・ホーズの特徴的なピアノが良く判ります。ジャケットはVol.3、選曲はVol.2、総合でVol.1。とにかく、この3枚は甲乙付けがたい内容です。

ということで、さあ、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」までお越し下さい。ジャズ初心者の方の為のアルバム紹介が満載です。
 
 
 
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2007年12月25日 (火曜日)

懐かしの70年代館、更新!

いよいよ、今年もあと一週間足らず。今年もいろいろあった、というか、かなり酷い事もあったが、今年もギリギリのところで幸運にも切り抜け、なんとか、自分の意志通り、自分の納得する仕事を続けることで、今年を終えようとしている。

とにかく、自分の意志に反する事を強制されることは大嫌いだし、自分のやりたくないことを強制されるのも大嫌い。よくそれで会社人が勤まるなあ、と言われることが多いが、自分は曲げたくないので、自分の意志は貫くことになる。まあ、良く今年も生き存えたものだ。

Little_feat

閑話休題。バーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」を更新しました。今年最後の更新になります。今回の更新は「我が懐かしの70年代ロック」の部屋の更新です。今回の特集はリトル・フィート (Little Feat)。

リトル・フィートは、1969年に結成された米国のロック・バンド。ロサンジェルスを拠点にしながら、ニューオーリンズR&B、ブルース、カントリー、ジャズなど、アメリカン・ルーツ・ミュージックの影響を色濃く押し出しているサウンドが特長。商業的に恵まれませんでしたが、私、松和のマスターにとっては大好きなバンドでした。

さあ、バーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」にお越し下さい。70年代ロックの深い森に彷徨い、懐かしさと感動で胸一杯になること請け合いです(笑)。
 
 
 
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2007年12月24日 (月曜日)

大好きなジャズ・スタンダード・3

早朝、ザ〜ッとにわか雨が来たらしく、朝日に照らされた、雨で濡れた朝の景色。相変わらず寒い。加えて、西風が台風のように吹き荒れて、外に出るのも大変な、ここ千葉県北西部地方でした。一日中、強い西風が吹き荒れていましたねえ。

ということで、今日も一日、部屋の中でゴロゴロ。体調がなかなか回復しない中、散歩でも行って、体を刺激しようかとも思ったのだが、今日の風の強さは半端じゃない。でも、この三日間、運動不足だよなあ。食っちゃ寝、食っちゃ寝しているような気がする。

そんな中、朝からホームページの更新作業に入る。バーチャル音楽喫茶『松和』の今年最後の更新である。気合いを入れて、「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の両方を更新すべく作業に入る。ということで、今日は一日、ホームページ更新と年賀状の裏書きに勤しんだ。

ホームページを更新しながら、ジャズを聴き流す訳だが、聴きやすくて、ハード・バップもので、ちょっと芯の入ったヤツが一番良い。ビル・エバンスの『Portrait in Jazz』(写真左)とマイルス・デイヴィスの『Someday My Prince Will Come』(写真右)と続けて聴く。

Someday_my_prince

ビル・エバンスの『Portrait in Jazz』といえば、僕が大学に入って、ジャズを聴き始めて、かなり初期の頃に、お気に入りとなった一枚。もともと、中学時代まで、クラシック・ピアノを弾いていたので、ジャズを聴く時も、どうしても、自分が演奏できる楽器に走ってしまう。それも、ピアノ・トリオが聴き易くて、ビル・エバンスは最初のお気に入りミュージシャンになった。

繰り返し聴くうちに、9曲目の「Someday My Prince Will Come」が好きになった。可愛いメロディーとスイング感溢れる3拍子が好みにあって、ヘビーローテーションになった。が、解説を読んでみると、この曲、ディズニー映画「白雪姫」のテ-マソングとのこと。どっかで聴いたことがあると思った。邦題は、ちょっと、こっ恥ずかしい「いつか王子様が」。

ディズニー映画「白雪姫」のテ-マソングということで、同じジャズ初心者の友人に「これは、なかなか良いスタンダードやで」と威張るのもはばかられ、好きなジャズ・スタンダードではあるんだが、人知れず、ひっそりと、一人、家の中で聴く毎日が続いた(笑)。

と、ある日、大学生協のレコード屋に立ち寄ったら、マイルス・デイヴィスのLP『Someday My Prince Will Come』が目に入った。おお、なんと、あのジャズの帝王マイルス・デイヴィスが、「Someday My Prince Will Come」、邦題「いつか王子様が」を演奏しているではないか。即ゲットである。急いで、家に帰って、針を落としたら、ああ、なんと美しい、可愛らしい演奏なんだ。

ええぞ、マイルス。さすがや。この「Someday My Prince Will Come」を取り上げて、アルバムに収録するとは。それから、この「Someday My Prince Will Come」は、お気に入りのジャズ・スタンダードの仲間入り。

それでも、この曲名を挙げる時、英語で「Someday My Prince Will Come」と大きな声を出して言えるのだが、邦題の「いつか王子様が」は、こっ恥ずかして、未だに声を出して言えない(笑)。
 
 
 
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2007年12月23日 (日曜日)

大好きなジャズ・スタンダード・2

朝からまとまった雨。昨日は冬至。日の長さが一番短い日である。当然、日の出も遅い。年のせいか、毎日決まって、朝6時半には一旦目が覚めるのだが、今日は窓の外もなんだか暗い。朝、目が覚めた時に、窓の外が暗いのはなんだか寂しい。なんだか目覚めの悪い朝である。

昨日の夕方より、体調が優れない。怠くて、胃腸の調子がイマイチ。忘年会疲れと家人には苦笑いされている。そうかなあ。12月に入って、仕事の方が忙しかったので、それを言うなら仕事疲れだろ〜、と心の中で反論(笑)。

体調が優れぬが、今日は年賀ハガキを印刷しなければ。年賀状は、もう約10年来、パソコンで自作しており、これが結構デザイン的に面白くて、一年に一度の楽しみでもある。なるべく金をかけずに、ネットなどから、必要な画像をダウンロードして、Photoshopなどで加工して、年賀ハガキの裏デザインを作り、宛名書きを整理して、両面印刷する。今年は手際よく2時間半で完了。なかなかの出来にご満悦。

午後からは雨もすっかり上がって、晴れ間が覗くが、外は寒く、体調も優れないので、昼寝などで仮眠をとりつつ、ステレオで音楽を聴きながら、ゴロゴロして過ごす。これはこれで、冬の寒い日の贅沢な過ごし方のひとつだと思っていて、ワイヤレスのMacでホームページ更新の準備をしながら聴く、リラックス系のジャズは「なかなかオツなもの」である。
 

Mt_spain

 
今日の「ながらアルバム」は、 ミシェル・カミロ&トマティートの『スペイン』(写真左)。ミニカ共和国出身の鬼才ピアニスト、ミシェル・カミロ(写真右)と、フラメンコ・ギターの最高峰、トマティートによる、デュオ、1999年8月、ニューヨークにおけるスタジオ録音盤。超絶技巧のテクニックの二人による「ジャズとフラメンコの融合」が見事。

このアルバムの冒頭1曲目が「スペイン」。僕の大のお気に入りのジャズ・ピアニスト、チック・コリア(Chick Corea)の自作曲です。初出は、チックがリーダーのリターン・トゥー・フォーエバーのセカンドアルバム『ライト・アズ・ア・フェザー』のラストに収録されました。

ボーカル入りの、実にエキゾチックで、スパニッシュな、幻想的かつリズミックな名曲で、一発で好きになりました。それ以降「スペイン」の虜です。それからというもの、「スペイン」がカバー収録されているアルバムは、見つけ次第、即買いという状態で今日に至っています(笑)。

チックの曲は結構難しくて、良い曲でもなかなかスタンダードに鳴りませんが、この「スペイン」は、様々なジャズ・ミュージシャンにカバーされて、スタンダード化しました。今日においては、立派なジャズ・スタンダードとして、ジャズ・スタンダード集などに、名を連ねています。

このミシェル・カミロ&トマティートの「スペイン」は良い、実に良い。このアルバム、ジャケットはきわめて安易な作りですが(ジャケットのイラストもトホホですが)、中味は折り紙付きの超一級品で、特に冒頭の「スペイン」は絶品。シンプルなアコースティックな響きと少し哀愁を帯びたスパニッシュの香りが、原曲の魅力を100%引き出していて、実に良い。数々の「スペイン」のカバーの中でも、お気に入りの1曲です。

ああ、やっぱり「スペイン」は名曲やなあ。明日は、本家本元、チック・コリアの「スペイン」を聴こう。
 
 
 
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2007年12月22日 (土曜日)

カリフォルニアの青い空

朝から、どんより曇り空。寒い。窓辺に立つと、しんしんと寒さがガラス越しに伝わってくる。しかも、お昼前には雨も降り出した。12月下旬とは思えない厳しい寒さ。いつもは、エアコン暖房でしのげる室内の気温も上がらない。

底冷えのする土曜日の千葉県北西部地方です。しかも、お昼ご飯を食べた後、昼寝をして、目が覚めたら体調が激変していた。とにかくお腹の調子が良くないし、体が怠い。でも、この3連休にやらなければならないことが多い。年賀状を作らなあかんし、ホームページも更新したい、家の中の気になる箇所を修理したいし...。

しかし、体調が優れないからと言っても、音楽鑑賞だけは欠かさない(苦笑)。今日は昼寝をしながら、アルバート・ハモンドの『カリフォルニアの青い空』(写真左)を聴く。う〜ん、懐かしい。1973年のアルバート・ハモンドのヒット曲「カリフォルニアの青い空」を中心にしたハモンドのファースト・アルバム。

Albert_hammond

シングル「カリフォルニアの青い空」は、日本では1972年12月21日に発売され、オリコンチャート最高11位となり20万枚を売り上げた、アルバート・ハモンドの代表曲です。当時、ラジオから流れてきたこの曲を聴いて、米国西海岸の爽やかな青い空を想像し、夢見たものです。

歌詞を良く読むと、そんな感じの歌詞じゃなくて、ちょっとヘビーな内容の歌詞なんですが、音の感じがいかにも「カリフォルニア」していて、さらに、ひねりの無い「ズバリ」の邦題に引きずられて「爽やかな青い空」をイメージしてしまう(笑)。そもそも、原題は「It Never Rains In Southern California」。歌詞の内容と併せて、どうして、邦題が「カリフォルニアの青い空」になるのか、理解に苦しみます(笑)。

アルバート・ハモンドというと、どうしても「カリフォルニアの青い空」ばかりがクローズアップされますが、他の曲も、ピアノとギター中心の、いかにも、当時の米国西海岸の「シンガーソングライター」の楽曲らしい曲ばかりで、気軽に聴けるポップな感じが良い。1970年代前半の音の雰囲気がとても懐かしい。

うとうとしながら聴いていたら、なんだかビリー・ジョエルに似ているなあ、と思いました。確かに、曲の作り、アレンジの雰囲気が良く似ている。当然、ビリー・ジョエルの方がデビューが後なので、ビリーがアルバート・ハモンドを参考にした、というところがあったのかも知れませんね。

1970年代前半、米国西海岸の「シンガーソングライター」ブームの時代の音が詰まっていて、良い内容のアルバムです。しかも、今回のリイシューは「紙ジャケ&リマスター」ですので、即ゲット状態でした(笑)。
 
 
 
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2007年12月21日 (金曜日)

大好きなジャズ・スタンダード

いや〜、昨日は参った。いきなり、インターネットにつながりにくくなって...。この「つながりにくい」というところが困ったところで、CATVのインターネット・サーバーが悪いのか、自分のPC環境が悪いのかが判らない。

おまけに、2日前に、CATVのインターネット環境がバックボーンのつなぎ替えをやったみたいなので、余計に疑心暗鬼になって、夜中まであ〜でもない、こ〜でもない、と手を変え品を変え対応したが改善せず。

結局、今日になって原因が判ったんですが、CATVのインターネット設備の障害だったらしい。今まで、無かったことなんだが、やっぱり、バックボーンのつなぎ替え作業のミスだろう。最近の技術者、特にSEのレベル・ダウンは著しいというが、今回の障害もそれが原因なんだろうな〜。

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さて、初級を卒業したジャズ・ファンの方々には、きっと「お気に入りのジャズ・スタンダード」があると思います。このスタンダードがかかったら機嫌が良くなる。このスタンダードが収録されていたら、誰のアルバムだろうが買ってしまう。そんな、お気に入りのスタンダードがあるはず。

私の一番好きなスタンダードは「On Green Dolphin Street」。この曲はネッド・ワシントンの作詞、ブロニスロウ・ケイパーの作曲で、1947年の映画「On Green Dolphin Street(邦題:大地は怒る)」のテーマ曲です。マイルス・デイヴィスやビル・エヴァンスなどの演奏でスタンダード・ナンバーとして有名になり、インストゥルメンタル奏者には人気が高い曲です。

とにかく、この曲が入っていたら、誰のアルバムだろうが、絶対と言って良いほど、買ってしまいます。今回は、スタン・ゲッツの80年代のアルバムが欲しいなあ、と思って探していたら、この「On Green Dolphin Street」が冒頭に入っている『Serenity』(写真左)が目に入った。即、ゲットである(笑)。

購入して、手元に来て、即聴きだったんですが、良いですね〜「On Green Dolphin Street」。たっぷりとエコーがかかった、80年代ならではの録音なんですが、とにかく、スタン・ゲッツのテナーが良い。これだけ、男気たっぷりで、歌心満点なテナーは、さすがゲッツならではです。そのゲッツが、僕の大好きな「On Green Dolphin Street」を吹き上げる。たまりません。

昨日のCATVのトラブルが、全て許せるような優しい気持ちになりました。いや〜、やっぱり「On Green Dolphin Street」って良い曲だよな〜。
 
 
 
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2007年12月20日 (木曜日)

これぞ、ジャズの醍醐味である

本来は、昨日アップするブログだったのですが、昨日、地元CATVのインターネット・サーバーのトラブルで、アップできませんでした。ということで一日遅れでのアップになります。

さて、忘年会が続いて、かなり疲れている。一昨日はかなり飲んで、久しぶりに駅からの帰り道、真っ直ぐ歩いていないのが、自分でも判った(笑)。帰りついた家では、家人に「ろれつが回ってない」と笑われた。今日は、もう限界。定時上がりで早々に家に帰り着いた。

これだけ疲れてきたら、通勤音楽は「判りやすく、聴き疲れしないもの」になる。今日は、久しぶりに、Jimmy Smithの『House Party』(写真左)、ブルーノートの4002番である。
 

Jimmy_smith_house_party

 
このアルバム、「これぞ、ジャズ。これぞ、ハードバップ」って感じのアルバムで、かなりのお気に入りである。とにかく、メンバーが凄い。Lee Morgan (tp)、Curtis Fuller (tb)、George Coleman (as)、Jimmy Smith (org)、Kenny Burrell (g)、Eddie McFadden (g)、Donald Bailey (ds)、Lou Donaldson (as)、Tina Brooks (ts)、Art Blakey (ds)が、3つのユニットに分かれて、ハード・バップしまくる凄いアルバム。

しかし、このメンバー構成、ブルーノートの面目躍如たるものがあって、さすが、総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンである。ブルーノート・オールスターズって構成で、ブワーッとやってしまってもいいのに、ライオンは、それをやらない。

George Coleman (as)、Eddie McFadden (g)、Donald Bailey (ds)、Tina Brooks (ts)の当時の若手有望株あたりを混ぜているのが、実にニクイ。オールスターズって構成で売れればいい、ということは全くない。プロデューサーとして、このアルバムを録音する前の「構想」があり、その「構想」を基に、ミュージシャンの人選がある。これが「ブルーノート」ブランドである。

いい音してます。これぞジャズ、これぞハード・バップって演奏で、何回も聴き直したくなる、決して1回聴きでは終わらないアルバムです。
 
 
 
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2007年12月18日 (火曜日)

これは「たまげた音」である

前のブログにも書いたが、今回、冬のボーナスで、メインのステレオ・セットのプリメイン・アンプを買い換えた。今まで使っていたアンプも、はや13年が経過し、少しずつ、ガタが出始めた。

今まで使っていたアンプは、オーディオ・マニアからすると「中級アンプ」の範疇の価格帯のアンプだった。それでも、現行のスピーカーとの相性は良く、特に、アコースティック・ジャズはいい音がした。だが、そこは「中級アンプ」、エレクトリック系のジャズや70年代ロックになると、少し音の分離が悪くなって、音が固まりになって、ちょっとうるさい。それが悩みの種だった。

今回は、奮発して、オーディオ・マニアからすると「上級アンプ」の範疇のアンプを購入。価格については「道楽だ」と言われそうなので伏せますが、ノート型のPCが楽に買えるくらいのものです。

これがですね、やっぱり「上級アンプ」だけあって、凄い音がするんですよ。もともと、遙か昔、高校時代からのオーディオ・マニアなので、昔取った杵柄で、いろいろ調べて、現行のスピーカーとの相性をじっくり検討し、選んだアンプです。アコースティック・ジャズについては、完全に満足いく音が出ます。

Close_to_the_edge

アコースティック・ベースは、ブンブン胴鳴りがして、ドラムは目の前で叩いているよう、ピアノはしっかりピアノの音がして、トランペットはブラスの響き、テナーはリードの震えが聴きとれる。いや〜「上級アンプ」の威力って、これほどまでとは思いませんでした。

しかも、これは「たまげた音」だ〜、と感じ入ったのは、70年代ロック、プログレッシブ・ロックの定盤、名盤のあれこれ。それぞれの楽器の音の分離が素晴らしく、音の重なり、音のつなぎが良く聞き取れる。電気ベースの音もタイトな締まった低音になり、ドラムもしっかり聴き取れる。

今回、聴き直して驚いたのが、イエスの『危機(Close To The Edge)』(写真)。イエスは、ドラムス、ベース、ギター、キーボード、ボーカルという、ロックの基本的なメンバー構成だけで、信じられないくらい緻密で壮大な演奏を聴かせるバンドなんですが、スタジオ録音は多重録音を多用しているので、ステレオの音の分離が悪いと、音が固まりになって、演奏の雰囲気しか感じられない、個々の演奏の妙が感じることが出来なくて、平面的な聴き方になってしまうのですが、今回購入のアンプは凄い。

音の分離と粒立ちが良く、個々の楽器も、変な色づけの無い、それぞれの楽器の本来の音が出ていて、聴いていて楽しいこと楽しいこと。「こんな音が入っていたのか」とか「こんな音も入っていたのか」とか「こんな音の重ね方になっていたんだ」とか、新しい発見が次々と出てきて、聴いていて「楽しい楽しい」。

現行のスピーカーの実力をほぼ100%出し切るだけの実力のあるアンプを手に入れて、70年代ロックの定盤アルバムを全部、聴き直したくなりました(笑)。しばらく、この新しいアンプで、相当に楽しめそうです。
 
 
 
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2007年12月17日 (月曜日)

「レゲエ」に初めて触れた時代

しばらく、ジャズの話題が続いたので、今日は、70年代ロックの話題を...。かれこれ、3ヶ月前に手に入れて、会社の行き帰りで、ちょくちょく気分転換に聴くアルバムがある。Bob Marley & The Wailersの『Live In Japan 1979』(写真左)。

伝説の日本公演を収録した、Bob Marley & The Wailersのライヴ・アルバム。1979年、中野サンプラザでの熱狂が甦る。世界未発表音源の数々が収められた貴重盤。FM TOKYO録音のハイグレードな音質が嬉しい。

「レゲエ」に初めて触れた時代。「レゲエ」を初めて体験したのは、Eric Claptonの『461 Ocean Boulevard』に収録された「I Shot the Sheriff」だった。聴いた瞬間は「変なリズム」、聴き慣れるに従って「単純でノリ易い、病みつきになるリズム」に変わってくる。

Bob_japan_1979

そして、この「I Shot the Sheriff」が収録された、Bob Marley & The Wailersの『Live !』が日本でもリリースされる。これには「ブッ飛んだ」。凄いノリの、凄いテンションのライブ演奏。本家本元の「I Shot the Sheriff」を聴いたら、Eric Claptonバージョンは、つまらなくて聴けなくなった。そして、「 No Woman, No Cry」に涙する。本場の「レゲエ」を体験したアルバムが、この『Live !』である。

時は流れ1979年、Bob Marley & The Wailersの初来日。僕はFMで聴いた記憶がある。それが今回リリースされた『Live In Japan 1979』の元音源(FM TOKYO)ではないかと思う。「さすがに日本なので、観客のノリが悪いなあ」とか「手拍子が頭打ち(オンビート)になってるなあ」とか、そのFMを聴いた時と同じ感想が脳裏をよぎる。

観客のノリがちょっと悪かろうが、手拍子が頭打ちだろうが、細かいことは気にせず、演奏を盛り上げていくBob Marley & The Wailersは素晴らしい。演奏が進むにつれ、ビートは、ボーカルは熱くなっていく。

「レゲエ」に初めて触れた時代、「レゲエ」に初めて触れた日、そして、「レゲエ」が初めて日本に上陸した日。70年代半ばから後半は、ワールド・ミュージック系の「音」が、少しずつ日本に渡ってきた時代。「驚き」と「戸惑い」の連続でした(笑)。
 
 
 
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2007年12月16日 (日曜日)

ジャズの小径、12月号更新!

うううっ寒い。北風がビュービュー強く吹いていて寒い。昨日とはうって変わって、天気は良いが寒い一日。暖房をしていない書庫などは、室温が13度。今年は寒いなあ。

今日は早起きをして、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」の更新作業を、午前中かけて実施。今回は「ジャズへの招待状」の中の「ジャズの小径」のコーナー、12月号の更新である。

Jazz_komichi_200712_2

最近、クリスマス・シーズンが、再び、盛り上がっているように感じます。繁華街のあちらこちらに、クリスマス・ツリーが立ち並び、電飾がきらびやか。住宅地でも家の周りやアパートの窓に電飾が飾られる。なんだか、派手っぽくて、資源の無駄遣いをしているような気がして、どうも乗り切れません。

私は静かに、おごそかに、クリスマス・シーズンを過ごしたいクチですので、最近の派手な電飾にもパーティーにも無縁です。ということで、今月のジャズの小径は、静かにクリスマス・シーズンを過ごす方々にピッタリの、この季節にあったジャズのアルバムを2枚ご紹介します。

その2枚とは、デューク・ジョーダンの「フライト・トゥー・デンマーク」(写真左)と「北村英治・ミーツ・テディ・ウィルソン 君去りし後」(写真右)の2枚。

どちらも、このクリスマス・シーズンから年始にかけての「シンシンと冷える静かな夜」、照明を少し落とした部屋でバーボン片手に、キャンドル・ライトの、儚くも、ほのかに暖かい光の揺らめきを感じながら、しみじみと聴き入りたい一枚です。

皆さん、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」までお越し下さい。お待ちしております。特に、ジャズ初心者の方々、大歓迎です m(_ _)m。



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2007年12月15日 (土曜日)

レコスケくん Complete Edition

「朋有り遠方より来る、亦楽しからずや」の言葉を思い出させる昨日の宴席。昨日は楽しい宴席だった。暫くぶりの再会と歓談。

10年ほど前、業界の歴史に残る仕事をした。その時の、重要メンバーのひとり、仲間、友というよりは「年上の大先輩」。メーカー技術系のエキスパートである。

このほど、定年を迎えるにあたり、ご挨拶に来て下さった。良い仕事をしたメンバーは、一度、別れ別れになっても、再会すると、一緒に仕事をしていた時と全く変わらず、ピタッと感覚が一致する。これがまた嬉しい。良い宴席だった。かなり飲んだ。ちょっと今日は二日酔い気味である(笑)。

Rekosuke_ce

さて、今日は、音楽本のお話をひとつ。ミュージック・マガジン、レコード・コレクターズに掲載されていた、マンガ『レコスケくん』が新装本として再発された。レコスケくん(写真右)とは、この漫画の主人公で、アルバム・コレクションの道にドップリ浸かり、同士である我々に深い共感と感動を与えてくれる愛すべき存在である。

その新装本の正式名称は『レコスケくん Complete Edition』(写真左)。97年の初登場から07年の最新作まで、レコスケくんのすべてを収録した完全版で、『レコード・コレクターズ』に掲載された話に加えて、その他の書籍に登場した(そんなものもあったんだ)レコスケも漏れなく収録されている。

この『レコスケくん Complete Edition』の装丁がふるっていて、ユニバーサル・インターナショナルの「デラックス・エディション」シリーズを模したものになっており、その「デラックス・エディション」と同じ仕様のビニール・ケース入りになっているのがニクイ。マニア心をくすぐります。

この主人公のレコスケくんを読むと、アルバム・コレクターの感じ方、考え方、行動パターンが良く判ります。ちょっと極端かなあとも思うところもありますが、まあ、僕もよく似たところがあって、とても親近感を感じます(笑)。こんな音楽友達が身近にいたら、楽しいだろうなあと思いますね。

ガールフレンドのレコガールも可愛いですし、読み進めて行くと、遠い学生時代に戻った気分になります。そうそう、僕たちの学生時代って、レコスケ、レコガールのように、お金は無いけど、それなりに工夫をして、なかなかに充実した音楽ドップリ生活を送っていたんですよね〜。

音楽に関する内容もしっかりしていて面白いです。特に70年代ロックのマニアの方々には、一読をお勧めする、マニアにとっては、実に含蓄溢れる漫画です。
 
 
 
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2007年12月13日 (木曜日)

70年代後半、流行のジャズ

今日は朝から、結構まとまった雨。雨は大嫌いなのだが、たまには降って貰わないとね。少し風もあって、寒い雨の朝だったが仕方ない。このところ、湿度が低くてカラカラだったから、たまには降って貰わないとね。

今日は、Hal Galper(ハル・ギャルパー)の『Now Hear This』を聴く。昨年、国内盤にて、紙ジャケット仕様で復刻された、ヨーロッパのEnjaレーベルの日野皓正をフィーチュアしたアルバム。メンバーは、Hal Galper(p)、Cecil McBee(b)、Tony Williams(ds)、日野 皓正(tp)。

Hal Galperは、モロにMcCoy Tyner直系を感じさせるダイナミックなピアノが特徴。1970年代のジャズ・ピアノの流行のスタイルですね。ガンガンゴンゴン、ダイナミックに弾きまくるピアノです。でも、テクニックがあるので、やかましくない。ドライブ感と「ため」と「間」が命のジャズ・ピアノのスタイルでした。

Hal_galper_now_here_this

発売当時から、名盤、名盤と宣伝されているアルバムですが、名盤というよりは、70年代後半の流行のジャズ・スタイルを明快に感じさせてくれる佳作でしょう。キャッチャーで親しみやすい曲に乏しい収録曲の構成となっているので、印象に残りにくいのが玉に瑕ですね。

アルバム全体を通じて、Cecil McBee(b)、Tony Williams(ds)のリズム・セクションの演奏が光ります。この二人の演奏については申し分無い。特に、Tony Williamsはノリノリです。逆に、リーダーのHal Galperのピアノと、フィーチャーされた日野皓正のトランペットが、このリズム・セクションのバッキングに応えきれずに、ちょっと一本調子なのと不完全燃焼っぽいのが残念です。

それでも、1970年代後半の、当時流行のジャズ・アルバムとしては出来が良く、ピアノがガンガンにドライブしていくところにペットが突き刺さる、といったタイプの演奏。前年の1976年、ハービー・ハンコックを中心にした、VSOPクインテットが大受けして、メインストリーム・ジャズが復活しだしたころの演奏です。当時の流行の演奏の雰囲気が強く感じられる佳作だと思います。

ジャズ初心者の方々には、ちょっと判りにくいアルバムかもしれませんが、この1970年代後半の流行の演奏スタイルは、今のジャズにもつながる「先進的なスタイル」のひとつではあるので、このアルバムを通じて、その雰囲気を体験するには良いアルバムかもしれません。

ほんと、このアルバムって、70年代後半、当時流行のジャズの雰囲気がプンプン漂っています。僕にとっては、懐かしい雰囲気ですね〜。
 
 
 
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2007年12月12日 (水曜日)

スカッとフュージョンじゃ〜

今日は夕方6時から打合せ。しかも、なんだか知らんが、妙な盛り上がりを見せて、終わったのが21時過ぎ。おいおい、夕方6時からスタートの打合せだけでも許せないのに、3時間もかかるとは(怒)。まあ、内容のある議論だったから、まだ救われるけど...。

こういう時は、スカッとしたフュージョンでストレス解消するのが良い。スカッとするフュージョンはないか。そうだ、今日は、ビリー・コブハムの『スペクトラム』(写真左)だ。

メンバーは、Billy Cobham (ds)、Tommy Bolin (g)、Jan Hammer (key)、Leland Sklar (b)他。コブハムの1973年の出世作。う〜ん、懐かしい。学生時代に聴きまくったフュージョン名盤の一枚。
 

Billy_cobham

 
「ダダダダダダダッ」と、コブハムのマシンガンを撃ちまくるような、怒濤の超絶技巧ドラミング。とにかく凄い。これだけの高速ドラミングは他に類を見ない。冒頭の「Quadrant 4」から、すっ飛ばしの「機関銃」ドラミングがスカッとする。延々と打ちまくる訳では無いので、僕としてはOKなのだが、ドラム・ソロが苦手な人はダメかも。

このアルバム、僕は、4曲目「Stratus」以降の、LP時代で言うとB面の演奏が好きで、学生時代はB面ばかりを聴いていたような記憶があります。ボサノバ調あり、ファンキー調あり、バラード調あり、抑揚強弱メリハリが効いた、小粋なフュージョン演奏が良い。フュージョンといえば、テクニック優先、機械的な演奏という雰囲気がありますが、このB面は違う。特に、Jan HammerとTommy Bolinのバトルとも言うべきプレイの応酬に聴き入ってしまう。

最後にエピソードを2つばかり。Tommy Bolin(g)は2年後にDeep Purpleに参加し、Purple最後のギタリストとして名盤『Come Taste the Band』で渋くファンキーなギタープレイを披露することになる。そして、このアルバムに感じ入ったJeff Beckは、ギター・インストへの道に進み、『Blow by Blow』などのギターインストの傑作アルバムを世に出すこととなる。

いや〜、『スペクトラム』を聴いてスカッとしました。ストレス解消、明日も頑張ろう (^_^)v。



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2007年12月11日 (火曜日)

これまた異色のデュオである

チック・コリア(Chick Corea)といえば、僕の大好きなジャズ・ピアニストなんだが、異色のデュオ名盤の仕掛け人としても有名なミュージシャンである。

ゲイリー・バートン(vib)やボビー・マクファーリン(vo)とのデュオ名盤は有名で、ピアノ連弾としては、ハービー・ハンコックとのデュオが有名。ジャズの世界で、デュオといえば、ピアノとベース、ピアノとサックス、ピアノとギターが定番なんだが、チックの仕掛けるデュオはちょっと違う。

今回、チックが仕掛けたデュオは、なんと「バンジョー」。バンジョーとは、アフリカ系アメリカ人が、アメリカにおいて、アフリカのいくつかの楽器の特徴を取り入れて生み出した撥弦楽器(写真右)。今日ではバンジョーは通常、カントリー音楽やブルーグラスで使用される楽器とされる。

しかしながら、アメリカで発展完成された現代のバンジョーは、ディキシーランド・ジャズによく使われる4弦バンジョーとブルーグラスやオールドタイムで使われる5弦バンジョーを筆頭に、様々な形態に分化している。ということは、バンジョーって、ジャズの歴史から見ても、無関係な楽器じゃ無い訳だ。
 

Enchantment

 
今回、入手したのは、その「デュオ名人」チック・コリアとバンジョーの名手ベラ・フレックとの共作アルバム『Enchantment(エンチャントメント)』(写真左)。ベラ・フレックは、伝説的なブルーグラス・バンド、ニューグラス・リヴァイヴァルに在籍し、後に自らのバンド、ベラ・フレック&フレックトーンズを結成しその実力を世に知らしめたハイテク・バンジョー・プレイヤーとのこと(不明ながら僕は知らなかった)。

ジャズ・ピアノとバンジョー。どんな音楽になるのか、興味津々でしたが、これがまあ、なかなかのものでして。良い雰囲気です。バンジョーが、ジャズの雰囲気にピッタリあった、メランコリックな、ブルージーな、はたまた、エモーショナルな音が出せる楽器だとは思わなかった。カントリー&ウエスタンの演奏での、あのバンジョーの、あっけらかんとした、明るい雰囲気の音に騙されてはいけません(笑)。

さすがに、チックも、バンジョーとのデュオには、ちょっと構えたみたいで、「スペイン」とか、キャッチャーな有名曲はもってきませんでした(笑)。でも、このアルバムを聴く限りは、「スペイン」とか「ラ・フィエスタ」とか、アレンジ次第で演っても大丈夫だと思いましたが、どうでしょうか。

ジャズ・ピアノとバンジョー。ぱっと見、アンマッチな組合せですが、聴いてみると、なかなかいけます。バンジョーがですよ、こんなにジャズに合うとは思わなかった。面白い組合せです。それでいて、中身の演奏は、ジャズとして正統派。これこそ、フュージョンというのかもしれない。

カントリー&ウエスタンの花形楽器バンジョーをも受け入れてしまうジャズというフォーマット。いや〜、奥が深いですね。
 
 
 
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2007年12月10日 (月曜日)

ウイントン・マルサリスの肖像

今日は久しぶりに予定休。基本的に、一ヶ月にどこかで1回は予定休にして、有給休暇を消化がてら、日頃、時間が無くて出来ない、趣味に関するまとまった作業の時間に充てている。

今回は、フフフッ、ステレオのメイン・アンプを買い換えまして...(^_^)v。今まで使っていたメイン・アンプは13年間使いこなしてきたんですが、さすがに10年以上使ってきて、つまみのあちこちにゴミが溜まってきたのか、たまに右チャンネルから音が出なくなったり、ボリュームをさわるとガリガリと大きなノイズが出たり、少しずつ問題が出始めた。

メイン・アンプなので壊れてからでは遅い。とにかく、CD鑑賞が日頃の趣味で、これが無類の楽しみなので、アンプが壊れて、暫くの間、メイン・システムでCDが聴けなくなるのは辛い。
 
ということで、3ヶ月前から、我が家の金融庁と交渉、陳情を繰り返した結果、今年の冬のボーナスで購入OKの許可が下りた。メイン・アンプの買い換えは、ちょっとハンパな額じゃないんでねえ (^_^)v。

その買い換えたアンプのセッティングをしたくて、今日は予定休。とにかく、アンプ自体が25㎏程度あって、ハンパな重さじゃない。加えて、今回はスピーカー・ケーブルを全て張り替えて、スピーカーのスタビライザーも全て、最新の鋳鉄製に交換するので、とにかく手間ヒマがかかる。朝からセッティングし始めて、終わったのが、午後2時過ぎ。

いや〜、投資したおかげで、メイン・システムは、素晴らしい音になりました。書庫のサブ・システムもメインのアンプのお古を回したので、これまた音はグレード・アップ。
 
しかも、今回は、サブ・システムのアンプが余ったので、寝室にサブサブ・システムをくみ上げた。これが、またまたいい音で鳴る。これで、生活空間全てで、音楽がいい音で聴ける環境が出来たことになる。学生時代の夢がまた一つ叶ったことになった。喜ばしい限りである。
 
さて、その素晴らしい音にアップ・グレードしたメイン・システムで、音出しテスト。今回、手に入れた『ウィントン・マルサリスの肖像』(写真左)も、アップ・グレードした良い音で聴くことが出来た。
 
こ のアルバム、現在のジャズ界のトランペッターの最高峰のみならず、ジャズ界全体のリーダー格の一人である「ウィントン・マルサリス」(写真右)の栄えある 初リーダー作である。有名盤でありながら、暫くの間、廃盤になっていたのであるが、今回、やっと再発された。LPでは所有しているが、CDは無い。今回 やっとCDで購入。
 

Wynton_first

 
聴いてみると、面白いことに気がつく。ウィントンが、全力を出さずに、抑えに抑えて、ペットを吹いているのが感じてとれるのだ。録音メンバーは、Branford Marsalis (sax), Jeff Watts (ds), Clarence Seay (b), Kenny Kirkland (p),Wynton Marsalis (tp) Herbie Hancock (p) Ron Carter(b)Tony Williams(ds) Charles Fambrough (b)と新旧入り乱れての録音となっている。

この初リーダー作を録音した時、ハービー御大は「100%吹き切らなくて良い。70%位が一番良いんだ」とアドバイスしたそうだが、ウィントンは、融通が利かず、全体的に70%減じての演奏になって、なんだか不完全燃焼的な演奏になっている。

「70%の力でやれ」って言われたら、本来は「良い所、効果的な所」は残し、「やり過ぎの所、過剰な所」は省いて、70%に減じるのだが、ここでのウィントンは「良い所、効果的な所、やり過ぎの所、過剰な所」を全て併せた全体から、単純に30%減じた演奏になっていて、なんだか、ウィントンの生真面目な性格を垣間見るようで面白い。

賛否両論が渦巻いたデビュー作でした。確かに「良い所、効果的な所、やり過ぎの所、過剰な所」を、全て併せた全体から、単純に30%減じた演奏になっているので、賛否両論渦巻くのは判ります。
 
でも「良い所、効果的な所、やり過ぎの所、過剰な所」を全て併せた全体から、単純に30%減じた演奏で、これだけの演奏を残せたのですから、本来の「良い所、効果的な所」は残し、「やり過ぎの所、過剰な所」は省いて、70%に減じることが出来たら、どんな成果が出るのか、空恐ろしい感じがします。

しかしながら、このデビュー作から16年経った今でも、ウィントンの演奏は、未だに本来の「良い所、効果的な所」は残し、「やり過ぎの所、過剰な所」は省いて、70%に減じる、という方法について、悩んでいるフシが見え隠れするので、ジャズというのは、面白くもあり、厄介なものでもあります。

でも、僕は、この「生真面目な」ウィントンの演奏が好きです。若いうちから、小手先で受け狙いをしながら、世渡り上手な演奏する輩よりは、はるかに好感が持てます。頑張れ、ウィントン。もう少し、年齢を重ねたら、それが出来るようになる。

ジャズはライブであり、ジャズはインプロビゼーションである。ジャズの歴史を学び、理解するのは大切だと僕も思う。でも、歴史を音楽にし、歴史をジャズで語るのは、ちょっと違うのではないかと思っている。ジャズは過去の音楽では無い。ジャズは今でも進化しているのだから。
 
 
 
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2007年12月 9日 (日曜日)

本当のジョンの命日...

米国東部時間で、1980年12月8日23時07分、ジョンの死亡が確認された。享年40歳。米国東部時間だから、日本とは14時間の時差がある。日本時間では、1980年12月9日13時07分になる。

1980年12月8日22時50分(米国東部時間)、スタジオ作業を終えて、ジョンの乗ったリムジンがアパートの前に到着、ジョンが車から降りる。犯人のマーク・チャップマンは「ミスター・レノン?」と呼び止めると、銃を手に取り前に進み、両手で構え5発を発射した。4発がレノンの胸、背中、腕に命中、レノンは「撃たれた」と2度叫び、アパートの入り口に数歩進んで倒れた。

撃たれたのが、日本時間で、1980年12月9日の12時50分である。「ジョンが狙撃された」というニュースは、学生生協のラジオで聞いた。聞いた時は「ジョンが撃たれた」ってことが信じられずに、「そんなことないやろ」と勝手に思いこみ、「悪い冗談だ」とも思った。逆に「ジョンは撃たれても、きっと回復して戻ってくる」となぜか堅く信じこんでいた。しかし、既にこの頃、ジョンは瀕死の状態だった訳である。

そして、昨日のブログで書いたように、同じ学生生協のテレビのニュースで、ジョンの死を知ることになる。日本時間で、1980年12月9日の夕方には「ジョンの死」は公然の事実として、あらゆるメディアに広がっていた。テレビのニュースは、こぞって「ジョンの死」を報じ、ラジオをつければ、緊急の追悼番組を組んで、こぞってジョンの楽曲を特集。その情報の広がりの早さにビックリしたことを覚えている。

John_1

米国東部時間と日本時間の微妙な差はあれど、ジョンの命日は「12月8日」。12月8日といえば、あと16日経てば「クリスマス・イブ」。12月8日、ジョンの命日に、いつも真っ先に聴く曲が「Happy Christmas (War is Over)」。

この名曲の副題「War is Over」を見ては、いつも思いを馳せる。この「Happy Christmas (War is Over)」がリリースされた年が1971年。泥沼のベトナム戦争は、まだ終わっていなかった。実際に、終戦に至るまでには、それから、4年待たなくてはならなかった。

ジョンがこの世を去った年が1980年。この年は「モスクワ五輪」の年。ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議して、当時の米国を中心とした西側諸国(日本も含む)は、五輪をボイコットした年。9月には、イラン・イラク戦争が勃発している。

そして、今年。当時と比べて、世界の情勢は、あまり変化していない。しかも、戦争の問題に加えて、「地球温暖化問題」がクローズアップされてきた。ジョンの命日になると、日々の忙しさに追われて忘れていた、ある「疑問」が、ふっと頭に浮かぶ。

本当に人類は進歩しているのだろうか。

So this is Xmas And what have you done
Another year over And a new one just begun
And so this is Xmas I hope you have fun
The near and the dear one The old and the young

A very Merry Xmas And a happy New Year
Let's hope it's a good one Without any fear

And so this is Xmas For weak and for strong
For rich and the poor ones The world is so wrong
And so happy Xmas For black and for white
For yellow and red ones Let's stop all the fight

A very Merry Xmas And a happy New Year
Let's hope it's a good one Without any fear

(War is over, if you want it War is over now)
 
「Happy Christmas (War is Over)」より
    
  
    
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2007年12月 8日 (土曜日)

12月8日、ジョン・レノンの命日

昨日は「仕事」(決して飲みでは無い)が忙しくて、遅くに家に帰り着いたので、ブログはお休みしました。そういえば、昨晩、駅からの帰り道、久しぶりに「千鳥足」の中年男を見た。今時、まだ「千鳥足」で道を歩く人っているんやね。なんだか、懐かしいものを見たような気がしました(笑)。

さて、今日は、12月8日、ジョン・レノンの命日である。といっても、実際に、ジョンの死亡が確認されたのは、ニューヨークで、1980年12月8日23時07分。日本と14時間の時差があるから、日本では、1980年12月9日の13時07分となる。だから、「ジョンの命日」を厳密に言うと、日本時間では、明日になる。

今でも、その日のことは覚えている。「ジョンが死んだ」と知ったのは、大学生協の電気屋のテレビだった。NHKのニュースで知った。確か、14時の定時ニュースではなかったか。ジョンが撃たれたのは知っていた。でも、ジョンのことだから、きっとまた元気になって戻ってくる、と思いこんでいた。まさか、逝去するとは思わなかった。
 

John_shaved_fish

 
大ショックだった。すごく空しくなり、強い脱力感に襲われたのを覚えている。「なんでなんや」。下宿に帰って、親友と飲み始めた。どちらもジョンのファンである。痛飲した。ラジオから流れて来る「ジョン・レノン追悼番組」に、なぜそんな番組を放送するのか、となぜが怒りを覚えながら、ラジオから流れてくるジョンの歌声に涙した。それから一週間、友と痛飲した。喪に服した、と言って、大学には行かなかった。

最近、ジョン・レノンのソロアルバム関連が紙ジャケ化されて、リイシューされた。全部欲しいのだが、もう既に、ジョンのソロアルバムは、それぞれのアルバムで、2〜3バージョン持っていて、その上、今回の紙ジャケまで揃えるのもなあ、と思い躊躇している(苦笑)。

しかし、今回の紙ジャケ化の中で、今まで手に入れていないCDがあることに気がついた。ジョンの生前、唯一のベストアルバム『ジョン・レノンの軌跡(Shaved Fish)』(写真左)である。LPは持っていた。でも、CDでは持っていない。喜々として購入(笑)。

このアルバムには、1969年から1975年にかけてのジョンのヒット曲を収録。シングルのみでのリリースだった「Instant Karma」、「Cold Turkey」、「Happy Xmas(War Is Over)」も含まれている。ジョン自身で選曲し、ジャケットを監修し、そしてジョン本人公認の唯一のベストアルバムである。

季節柄「Happy Xmas(War Is Over)」に改めて感じ入る。良い曲ですね。そして、多感な高校時代、この冬に聴きこんだ「Whatever Gets You Through the Night(真夜中を突っ走れ)」。どの曲もジョンの個性が煌めいていて、全体の収録時間も適当で、秀逸なベストアルバムです。

ジョンが亡くなって、27年が過ぎた。僕もあれから27歳、年を取った。しかし、世界の状況は「あの頃」とあまり変わってはいない。
 
 
 
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2007年12月 6日 (木曜日)

マイルスのブート集を入手した

今日は木曜日。明日、頑張って会社に行けば、休みである。とにかく、本業の方で頭が忙しい。でも、新しいものを生み出す作業は楽しい。この状態が「このままずっと続けばいいのに」とさえ思う今日この頃。

さて、最近、マイルス・デイビスのブート集を手に入れた。『Complete Live Recordings 1956-1957』(写真左)と名付けられた、CD4枚組ボックス盤。CD4枚組ボックス盤のわりに、値段は3,500円前後。安い。安いのと、タワレコのポイントがたまっていたのとで、即ゲットしてしまった。

詳しく調べていないのだが、ネットショップの「ふれこみ」を見ると、あちらこちらのブート(海賊盤)に分散していた、1956年から1957年のライブ音源を集めて、ボックス盤に仕立て上げたものらしい。Miles Davis (tp)、John Coltrane (ts)、Red Garland (p)、Paul Chambers (b)、Philly Joe Jones (ds)、1950年代のマイルス最強のカルテットが主となったライブ音源が「てんこ盛り」。

さすがブートを集めただけあって、全ての音源が良好な音質という訳では無い。「えっ、これがブート?」と驚くような、かなり良い音質の音源もあって驚いてしまいます。まあ、さすがブートだけあって、「これはなあ」と苦笑するような音質の音源もあって、玉石混淆としているところが、またまたブート集らしくて良いものです。

Miles_live

4枚のCDをiTunesにおとして、音質の良いものをピックアップして、プレイリストにして再生してみると、あ〜ら不思議、マイルスのライブ・アルバムの出来上がり。これが、通して聴いてみると、なかなかの内容になるので、これまた、あ〜ら不思議(笑)。正式盤としてリリースしても遜色無い演奏内容で、今日の通勤の行き帰りで、かなり楽しめました。

Miles Davis (tp)、John Coltrane (ts)、Red Garland (p)、Paul Chambers (b)、Philly Joe Jones (ds)、1950年代のマイルス最強のカルテットのライブ演奏はどれも水準以上の良い内容です。マイルスは雰囲気があって、やはり上手い。コルトレーンも初々しく、ガーランドはシンプルで小粋、フィリージョーのドラムはさすがのドラミング。チェンバースのベースは堅実。やっぱり、このカルテットはただ者じゃないですね。これだけのカルテット演奏、今のジャズ界にもそうあるもんじゃない。

マイルスのライブ演奏って、一定水準以上のレベルを保っていて素晴らしいです。マイルスの「What's New ?」を久しぶりに聴きましたが、やっぱりマイルスってバラード演奏が突出して上手いです。「Yesterdays」も良いなあ。「It Never Entered My Mind」も良い。

それと、このボックス盤に、「Walkin'」「Four」と「Tune Up」がやたら入っています。きっと、マイルス、よほど、この3曲を演るのが好きだったのでしょうね〜。「Walkin'」と「Four」は、通勤の行き帰りで何度も聴くはめになったのですが、意外と飽きませんでした。さすがに、手慣れた曲なんでしょうね。「Walkin'」「Four」「Tune Up」は、演奏の度に、アプローチやニュアンスが微妙に違ってて、飽きが来ません。

音質の悪い音源も、じっくり聴いてみると、その演奏のニュアンスや雰囲気が実に興味深く聴きとれて、面白いです。特に、コルトレーンの代わりに、ソニー・ロリンズが入ったライブ演奏などは、興味深いですね。コルトレーンの代わりに、ロリンズが入っていたら、これはこれで「あり」だったと思います。

ブート(海賊盤)は、マニアの為のアイテムなので、ジャズ初心者の方は、決して手を出さないで下さいね。でも、たまに、録音状態が良くて、正式盤より出来が良い内容のものもありますが、それについては、ジャズ上級者の方に確認して、出来たら、試聴させてもらってから、購入することをお勧めします。ブートは当たり外れが激しいですからね〜。
 
 
 
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2007年12月 5日 (水曜日)

ハードバップの進化した姿

寒い。とても寒い。12月上旬とは思えない寒さがやってきた。でも、どうしようもないから、厚手のハーフコートを着て、会社へ行くしかない。あぁ、冬眠したい。

さて、昨日、一昨日とハードバップ黎明期からど真ん中の時代のアルバムをご紹介した。では、ハードバップってどこまで進化していったのか。ハードバップど真ん中のアルバムを聴き続けると、もっと進化した、尖ったアルバムを聴きたくなる。

今日の通勤音楽は、ベニー・ウォレス(Bennie Wallace・写真右 )。彼は、フリー系統のプレイヤーではない。伝統のジャズの範囲内で、限りなくフリーなサックス奏者ではあります。一聴して彼のプレイと分かる強烈な個性は、ただものではない。独特の、大らかなブロウでありながら、ちょっと引っかかるようなフレーズが特徴のウォレスは、一旦はまると病みつきになります(笑)。
 

Bennie_wallace

 
今日のアルバムは、僕のお気に入りのチック・コリアが参加した、1982年5月の録音の『Mystic Bridge』(写真左)です。ベニー・ウォレスは、チック・コリアを迎え、実におおらかに、そして、ちょっと引っかかるようなフレーズを連発しながら、気持ち良くブロウしています。才能ある個性的な本格派サックスとの共演ということで、チックも活き活きとピアノをプレイしていて、ウォレスもさることながら、チックのピアノもなかなかの内容です。

このアルバムを聴くと、伝統のジャズ演奏の枠を超えてしまったフリーでアバンギャルドな演奏ではなく、伝統のジャズ演奏の範囲内で、限りなくフリーで、時にアバンギャルドなテイストを交えながらも、しっかりと「演奏を鑑賞される」ことを意識した、ハードバップの進化形の一つを感じることが出来る。

録音メンバーを改めて眺めてみると、Bennie Wallace(ts)、Chick Corea(p)、Eddie Gomez(b)、Dannie Richmond(ds) と 新旧取り混ぜた感じの、今から思えば、実に面白いメンバー構成ですが、この構成で、ここまで尖った、伝統のジャズの範囲内で、限りなく自由な演奏が出来るとは、優れたジャズ・ミュージシャンって奥が深いです。

この『Mystic Bridge』、ベニー・ウォレスの個性的なサックスにひきずられて、チックの前衛的で先鋭的なピアノが目を覚まし、ゴメスのベースとリッチモンドのドラムが、職人芸を発揮して、ウォレスとチックに最適なリズムとビートを叩き出した、そんな感じの秀作です。

何度聴いても飽きの来ないアルバムのひとつです。ハードバップど真ん中で、ちょっぴり聴き疲れた時に「癒し」の先進的なアルバムとして重宝しています。
 
 
 
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2007年12月 4日 (火曜日)

「ハードバップ」ど真ん中

昨日は、ハード・バップ黎明期のお話をした。今日も続いて、ハード・バップのお話。今日は「ハード・バップ」ど真ん中、隠れた小粋なアルバムをご紹介したい。

そのアルバムとは、サド・ジョーンズ『デトロイト・ニューヨーク・ジャンクション』(写真左)、ブルーノートの1513番。パーソネルは、Thad Jones (tp)、Billy Mitchell (ts)、Tommy Flanagan (p)、 Kenny Burrell (g)、Oscar Pettiford (b)、Shadow Wilson (ds)、デトロイト出身者を中心としたセッション。

1956年3月13日の録音。1956年と言えば「ハード・バップ」ど真ん中である。ビ・バップのような、エキセントリックな派手さは無い。超絶技巧な「芸」を見せつける訳では無い。「鑑賞されること」を意識した、ジャズらしい落ち着きとスウィング感が溢れている。

Detroit_ny_junktion

特に冒頭「ブルー・ルーム」、3曲目「リトル・ガール・ブルー」の様なスローな演奏が美しい。アレンジの勝利。ハード・バップは「鑑賞されること」を意識したアレンジが、その鍵を握る。良く練られたテーマ部での「ユニゾン、ハーモニー、チェイス」。そして、それに続くインプロビゼーション。「鑑賞されること」を意識し、「芸術性」を追求した「プロ」の仕事。

面白いのは、ラストの「ゼック」の速いテンポの演奏。ここでは、未だ「ビ・バップ」の名残を感じることが出来る。ベースとドラムは、リズムをキープすることに徹し、フロントのインプロビゼーションはテクニックのみを優先する。1956年、「ハードバップ」ど真ん中の時代、まだ「ハードバップ」として改善の余地があることを感じる。

サド・ジョーンズはカウント・ベイシー楽団で人気No.1のトランペッターとして1953年から活躍、1965年、メル・ルイスとの有名なサド・メル楽団を立ち上げ、作編曲者・バンドリーダーとしての力量が評価されることになります。その兆しが、このアルバムのアレンジに感じることができて、至極納得してしまいます。

この『デトロイト・ニューヨーク・ジャンクション』、ジャズ入門書にあまりでてこないアルバムですが、「ハードバップ」をしっかりと感じることができる、なかなかの佳作だと思います。
 
 
 
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2007年12月 3日 (月曜日)

更なるジャズの楽しみ方...

今日は、久しぶりに、J.J.ジョンソンの『ジ・エミネント・J.J.ジョンソン Vol.1、Vol.2』を聴きながら、会社を往復。ブルーノートの1505番、1506番である。

ジャズという音楽ジャンルの歴史は長い。その長い歴史の中で、様々な演奏スタイル、演奏理論、他のジャンルとの融合など、ジャズ独自の音楽理論も確立されており、様々な研究も進んでいる。

どこかの評論家のように、ジャズの鑑賞について、単に「耳に心地良く、自らの好みにあった」アルバムやミュージシャンだけを選んで聴くということは、実に損なことに思える。自分の好みにあわないアルバムやミュージシャンは「聴く側と演奏する側の見解の相違」の一言でかたづけるみたいだが、それでは、プロのジャズ・ミュージシャンに対して、あまりにリスペクトの念が欠如している。失礼、無礼というものであろう。

同様に、この『ジ・エミネント・J.J.ジョンソン Vol.1、Vol.2』をただ聴くだけでは、自らの好みに合う合わないでかたづけるだけでは、全く面白くない。このアルバムの歴史的な背景、ミュージシャンのエピソードなどを押さえることによって、更にジャズ鑑賞が楽しくなる。

さて、このアルバムが録音されたのは、1953年〜1954年。ハード・バップが育ち始めた時代である。1940年代後半、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピーらが中心になって沸き起こった「ビ・バップ」という演奏スタイルは、その超絶技巧な演奏テクニックと難度の高いコード進行が特徴の「芸」であった。「芸」の世界は「流行廃り」が常である。1950年頭、ビ・バップは廃れつつあった。東海岸ジャズの暗黒時代である。

Jjjohnson

ビ・バップ全盛時代、トロンボーンの名手として名を挙げた、J.J.ジョンソンも例外では無かった。職にあぶれ、ジャズの将来に絶望した。28歳の若さで、第一線から身を引き、ロングアイランドで一般職に就く。たまに、声をかけられ、アルバイト的に録音に参加したりはしたが、基本的には机に向かう毎日が続く。

さて、ビ・バップの荒廃は、ビ・バップを基本に、ビ・バップの喧噪を脱し、演奏を「鑑賞する」こと前提に、聴きやすく、グループ表現を中心に、アレンジや作曲や演奏理論などの「芸術性」を全面に押し出した「ハード・バップ」を生む。

その新しい演奏スタイル「ハード・バップ」は、新進気鋭のミュージシャンを奮い立たせた。1953年〜1954年、一時、第一線から身を引いていたJ.J.ジョンソンは『ジ・エミネント・J.J.ジョンソン Vol.1、Vol.2』を録音する。

『Vol.1』を聴けば、混沌と喧噪の「ビ・バップ」の影を残しながら、しっかりと後の時代につながる「ハード・バップ」演奏の特徴が色濃く現れる。1曲目J.J.ジョンソンの自作曲「ターンパイク」のテーマ部分のユニゾン、ハーモニーの新しい響き、そして、メンバーそれぞれが、交換し合い、絡み合い、そして、競い合う、グループ・サウンズの煌めき。2曲目「ラバー・マン」の美しいバラードの響き。曲によってはコンガを入れてアクセントをつけるアレンジの妙。アルバムを通して、十分鑑賞に堪える、アーティスティックな演奏が素晴らしい。

そして、『Vol.2』では、完全に「ハード・バップ」していることが判る。冒頭「デイリー・ダブル」の溌剌とした演奏。「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー」「タイム・アフター・タイム」のバラード演奏の美しさ。よくアレンジされたユニゾンとハーモニー。テクニックと歌心が両立したインプロビゼーション。この『Vol.2』での演奏の響きは、完全に「ハード・バップ」である。

ジャズの歴史として、ジャズの演奏スタイルの内容を学び、「ビ・バップ」の演奏スタイル聴いて理解し、「ハード・バップ」の演奏スタイルを聴いて理解してこそ、この1953年〜1954年に録音された『ジ・エミネント・J.J.ジョンソン Vol.1、Vol.2』が更に面白く楽しく聴けるというもの。

ジャズのアルバムを「自らの好みに合う合わない」でかたづけるだけでは面白くない。ジャズの歴史や演奏スタイル、演奏理論を押さえながら、はたまた、ミュージシャンのエピソードなどを押さえながら、ジャズのアルバムを聴き進めていくと、更にジャズ鑑賞が楽しくなること請け合いです。
 
 
 
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2007年12月 2日 (日曜日)

『音楽ダイアリー Side-B』

もう既に12月。今日も朝から日差しがあって、ちょっと暖かさを感じる一日。午前中は、久しぶりに、ちょっと秋葉原にお出かけ。午後からは、昼寝をしたり、映画を観たりで、のんびりした日曜日の午後。

このところ、音楽本の新刊が充実していて喜ばしい限り。最近、音楽を聴きながら、読み進めているのが、小栗勘太郎著『音楽ダイアリー Side-B』(写真右)。

今年の4月10日のブログでご紹介した、小栗勘太郎著『音楽ダイアリー Side-A』(写真左)の続編である。

Music_dialy

歴史上の「今日」あった音楽にまつわる出来事を1日一話、アルバムと共に紹介したコラム集。『Side-B』は、年度の後半、10月1日から3月31日までの半年分。

ロック、ジャズ、クラシック、R&Bなど、音楽の主要ジャンルを網羅し、その日その日にまつわるエピソードが実に楽しい。日めくり感覚で適当に読み進めることが出来るし、ジャンルを選んで読み進めることも出来る。

この本は、是非とも、Side-A、Side-Bの両方を揃えて、読み進めて欲しいですね〜。といっても、西日本新聞社からの刊行ということも影響しているのか、なかなか普通の本屋さんには置いていないみたいなので、amazonのようなネットショップで検索して買った方が手っ取り早いです。

音楽本を読みながら、日曜の午後をノンビリ過ごす。音楽本を読みながら、平日の寝る前の一時間をノンビリ過ごす。忙しい日常の中で、ささやかな至福の一時です (^_^)v。



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2007年12月 1日 (土曜日)

エルトン・ジョンのカバー集

最近、ジャズ界では、70年代ロックやポップスのカバーが少しずつ増えてきた。70年代ロックのマニアでもある僕からすると、なかなかに良い傾向である。70年代ロックの名曲をどのようにアレンジして、ジャズとして演奏するのかが、実に興味津々である。

今回、手に入れたのは、イタリアのサックス奏者ピエトロ・トノーロ(写真右)がリーダーの『YOUR SONG THE MUSIC OF ELTON JOHN』(写真左)。メンバーが凄い。ジャズ界では、ベテラン中のベテランのスティーブ・スワロー(eb)とポール・モチアン(ds)、更に、パット・メセニーのブレーンでもあるギル・ゴールドスタイン(p&accordion)。

70年代ロック&ポップスの最大のエンタテイナー、エルトン・ジョンの数々の名曲をカバー、加えて、このメンバーである。必ず、触手が伸びるというもの。よって、即、購入である。

Your_song

「つかみ」の最初の一曲目は「Blue Eyes」。こいつは確か1982年リリースの『Jump Up! 』収録の曲ではなかったか。良い雰囲気で、美しい演奏。「つかみ」は、これでOK。このアルバムの内容が保証されたようなもの。良い演奏である。

3曲目は「Rocket Man」、このロックな曲をどうやって、ジャズに料理するのか。興味津々だったが、こういう、スインギーなアレンジがあるのね、感心。4曲目は「Your Song」。この曲はエルトンの初期の名曲中の名曲で、ジャズでは良く取り上げられる曲だ。さすがに、こういう「歌ものバラード」にサックスはピッタリ。良い演奏だ。

そして、6曲目「Goodbye Yellow Brick Road」。この名曲こそ、どうやってジャズにするの、って感じの曲。しかし、そんな心配など何処吹く風、このトノーロ率いるカルテットは、爽やかな風のように、飛ぶように泳ぐように、この名曲の旋律をジャズに紡いでいく。

全体を通して、エルトン・ジョンの名曲をかなり上手く料理しています。落ち着いた雰囲気の中で、名うての名手達が、原曲を損ねることなく、ガッチリとジャズとして表現していく。エルトン・ジョンのジャズ・カバーとしては屈指の出来だと思います。

こうやって、21世紀のジャズの中で、新しいスタンダードが生まれていったら良いなあ、と思います。特に、70年代ロック&ポップスには、ジャズの新しいスタンダードになりうる名曲が、ゴロゴロしていますからね〜。密かに期待しています。
 
 
 
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