Stardustと言えば、Clifford
昨日は、ココログのメンテナンスが、20時から始まった。ちょうど、その頃、ブログの原稿を打ち込んでいたのだが、アップしようと思ったら、メンテナンスが始まっていて、打ち込んだ原稿がすべてパー。くそ〜っ、ココログめ(笑)。ということで、再度、原稿の打ち込みである。
一昨日、お知らせした「ホームズ彗星」。日曜日の様子を一昨日のブログでお知らせしたのだが、一昨日の月曜日も、午後10時頃、5cm×10双眼で確認した。さすがに、仕事から帰っての平日の夜である。10cm×20双眼をセットアップする余裕は無い。
さて、ホームズ彗星の様子と言えば、日曜日に比べれば、ちょっと拡散したが、それでも、ペルセウスα星よりやや暗い、全光度2.5等級はキープしている。拡散した分、彗星らしい姿になった。下弦の月が煌々と照りつける中、肉眼でも、しっかりと確認できた。
昨日は、曇天にて見ること、叶わなかった。今晩は、今、ちょっと曇っているが、午後10時頃になると、パッと晴れることがあるので、もうちょっとしたら、確認してみようと思う。
さて、一昨日のブログで、ロン・カーターのアルバム『Stardust』について語った。しかしながら、『Stardust』と言えば、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)の『With Strings』(写真左)である。
このアルバムは、オーケストラをバックに、クリフォード・ブラウンが、朗々とトランペットを吹き上げる、それはそれはゴージャスなアルバムである。オーケストラをバックにしての演奏なので、ジャズというよりかは、上質なBGMである。
当時、ジャズのトランペット奏者の第一人者、というか、ジャズの歴史振り返って、トランペットのテクニックの面では最高の位置にいるクリフォード・ブラウンが、ストリングスをバックに、ジャズ・スタンダードを吹き上げるのだ。ジャズと呼ぶには、ちょっと戸惑うが、最上の軽音楽、アーティスティックな軽音楽と言えば、合点がいく。
とにかく、クリフォードのペットの響きが凄い。ブラスの響き、という表現がピッタリ。トランペットの真鍮をブルブル、美しく、輝くように響かせて、朗々と揚々とジャズ・スタンダードの美しき旋律を紡いでいく。凄いペットの響きである。冒頭の「Yesterday」から聴き進めていくと、胸が一杯になっていく。というか、お腹一杯になっていく。
そして、ラストの「Stardust」。その美しい旋律を、朗々と純粋に歌い上げていくクリフォードのトランペット。美しいことこの上なし。ジャズと言うより、限りなく美しい音楽と表現したら良いか。この演奏を聴いていると、ジャズとか軽音楽とかロックとかのジャンル分けが意味のないものの様に思えてくる。
しかし、それだけ、崇高な演奏ゆえ、この『With Strings』の全12曲を聴き終えた時、少し疲れを覚える。コッテリした洋食を食べた後のような、コッテリ甘い大型のケーキを食べた後のような、腹一杯、もう食べられません、というような満腹感を覚える。
僕はこのクリフォードの『With Strings』を聴き終えた後、決まって、ジャズを離れて、好きなロックのアルバムを聴いて「耳直し」をする。それほど、ジャズをコッテリと強烈に感じさせるアルバムなのだ。そういう意味で、クリフォード・ブラウンのトランペットを愛でるには最良のアルバムですが、ジャズ初心者の方には、ちょっとキツいかもしれません。
クリフォード・ブラウンのお勧めアルバムについては、我がバーチャル音楽喫茶『松和』、ジャズ・フュージョン館の中、「ジャズへの招待状」のコーナーで、ご紹介しています。一度、ご覧下さい。
さあ、そろそろ、午後10時が近づいてきた。今晩は「フォームズ彗星」の様子が確認できるだろうか。
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