最近のトラックバック

« 将来、期待のオルガン奏者 | トップページ | 久々にキースを聴きたくなった。 »

2007年10月23日 (火曜日)

表カモメ、裏カモメ

穏やかな秋の気候はどこへやら、なんだか寒くなった。朝の空気は冷え冷えしている。ネットで一ヶ月前の気温はどうだったか、と調べてみれば、9月22日の東京の最高気温は32.3度(!)、最低気温24.0度。今日の東京の最高気温が23.4度、最低気温が15.6度。一ヶ月で、気温が約10度下がったことになる。今年は遅くまで残暑が厳しかった分、気温が下がるのが急である。

今日は、久しぶりにお気に入りの、スタン・ゲッツの『ポートレイト』(写真右)を聴く。1972年7月23日、スイスのモントルー・ジャズ祭に出演した際のライヴ盤(録音時期・場所については、日本語ライナーノーツの訂正情報を転載)。ブートが正式なルートで発売されたようなアルバムなので、音はあまり良くない。が、聴けない音では無い。ブートとして考えれば、音はまずまず良い。

なぜ、そんなアルバムがお気に入りなのか。メンバーを並べてみると・・・、スタン・ゲッツ(ts)、チック・コリア(kb)、トニー・ウイリアムス(ds)、スタンリー・クラーク(b)。後に結成され一世を風靡した「リターン・トゥ・フォーエバー」の両雄チック・コリアとスタンリー・クラークが相並ぶ。そして、当時、中堅気鋭の天才ドラマー、トニー・ウイリアムス。そして、当時、既にジャズ・サックスの重鎮スタン・ゲッツ。

そして、演奏する曲が、1. キャプテン・マーベル、2. デイ・ウェイブス、3. ラッシュ・ライフ、4. ウィンドウズ、5. ラ・フィエスタと続く(曲名は日本語ライナーノーツでの訂正情報を転載)。そうそうたるメンバーでの名演ライブがズラリ。良い演奏です。熱演です。チックはフェンダー・ローズのみで弾きたおしている。そして、今の耳にも斬新なトニーのドラミング。このフェンダー・ローズの音が、エレクトリック・ピアノ独特の奏法が、そして、革新的なドラミングが、新しいジャズの響きを存分に聴かせてくれる。そんな中、ゲッツのテナーも、そこかしこに「新しい響き」。

Return_to_forever

当時、スタン・ゲッツのバンドにサイドメンとして名を連ねていたチック・コリア(Chick Corea)。確かに名義はゲッツのバンドなんだが、面白いことに、チックのフェンダー・ローズがバックで鳴り響いた瞬間から、どの曲も、チック・コリアがリーダーの伝説バンド、リターン・トゥ・フォーエバーの雰囲気にガラリと変わるから、あら不思議。そして、そして、ラストの、あの『リターン・トゥ・フォーエバー』(写真左)、愛称「かもめのチック」に収録された名曲「ラ・フィエスタ」。

このアルバム『ポートレイト』のラスト曲「ラ・フィエスタ」が、それはそれは、とんでもない名演なのである。熱くスリリングに吹きまくるゲッツ、負けじと高く舞い上がるようにローズを弾きまくるチック、二人を煽りまくり最高のテクニックで叩きまくるトニー、そして、ブンブンとエレクトリック・ベースを弾きまくるスタクラ。凄い演奏です。

本家本元『リターン・トゥ・フォーエバー』の「ラ・フィエスタ」も素晴らしい名演ですが、この『ポートレイト』の「ラ・フィエスタ」は、その上をいく、凄まじいばかりの熱演です。まあ、フロントにゲッツのテナー、バックにトニーのドラムやもんな。ちょっとばかし、録音が悪いのなんて、なんのその。チックの『リターン・トゥ・フォーエバー』がお気に入りなら、絶対にこの『ポートレイト』は手に入れるべきだと思いますし、絶対に聴くべき名演だと思います。

僕の大のお気に入りアルバムの『リターン・トゥ・フォーエバー』、愛称「カモメのチック」。この「カモメのチック」が「表カモメ」とするなら、今回ご紹介した『ポートレイト』は「裏カモメ」。この「表カモメと裏カモメ」、2枚併せて、チック・コリアがリーダーの伝説バンド、リターン・トゥ・フォーエバーを心ゆくまで堪能できます。

しかし、「ラ・フィエスタ」って名曲やなあ。今までに何百回聴いたかしれない、僕の大のお気に入りの名曲です。
 
 
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
 

 

« 将来、期待のオルガン奏者 | トップページ | 久々にキースを聴きたくなった。 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/8582421

この記事へのトラックバック一覧です: 表カモメ、裏カモメ:

« 将来、期待のオルガン奏者 | トップページ | 久々にキースを聴きたくなった。 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ