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2007年9月15日 (土曜日)

「粋Z」、彼の世に旅立つ

う〜ん、今日は朝から蒸し暑い。風はあるし、そこそこの冷たさの風なんだが、台風の影響なのか、湿度が高く、加えて、日差しがきついので、かなり蒸し暑い。朝から窓を開け放して、とりあえず我慢していたのだが、先ほど我慢しきれず、エアコンを入れました。とにかく、高校時代から湿気に弱く、今日の様な日は、どんどんと体力が衰えていくのが判る。

昨日は、会社で遅くまで検討会をしていて、そのまま、メンバーと晩飯がてら飲みに行ってしまったので、ブログをお休みしました。ちょっとこのところ、仕事が立て込んできました。

さて、三日前だったか、ネットでニュースを見ていたら、「ジョー・ザビヌルが死去」とあるではないか。え〜〜っ、我が目を疑いましたね。確かに体調を崩して、入院したことは知っていましたが・・・。かなりのショックでした。しばし呆然状態でした。

ジョー・ザビヌルとは、1932年、オーストリアのウィーン生まれのマルチ・キーボード奏者、コンポーザー。50年代後半に渡米し、キャノンボール・アダレイの下での活躍を経て、60年代後半、マイルス・デイビスと共演。70年に、ソロ・アルバム『Zawinul』(写真左)を発表した後、ウェイン・ショーター・ミロスラフ・ビトウスらと共に、ウェザー・リポートを結成。

このウェザー・リポートは、70年代〜80年代前半、圧倒的な音楽性と演奏力で、エレクトリック・ジャズ・シーンを牽引。ザビヌルによるシンセサイザーのプレイは、後のミュージシャン達に多大な影響を与えました。グループ解散後は、独自の活動を推し進め、90年代以降、ワールド・ミュージックに接近、ジャズのイディオムをベースに、そのワールド・ミュージックの様々な要素を融合させた、いわゆる「真のフュージョン・ジャズ」は素晴らしい内容でした。

Joe_zawinul

そのジョー・ザビヌルが死去したとは、実に残念でなりません。というか、かなりショック。もともと、私はキーボード系ジャズ(生ピアノを含む)が好きなので、彼のマルチ・キーボードは、大学時代、ウェザー・リポートに出会って以来、大のお気に入りで、リアルタイムでずっと追いかけてきました。

彼のキーボードは、ジャズのフォーマットのギリギリ範囲内で、エレクトリック・キーボードでしか出来ない音、エレクトリック・キーボードでしかなしえない演奏方法を創出し、エレクトリック・ジャズにおけるマルチ・キーボードとして、傑出した存在でした。

今日は、我慢していたエアコンをつけてから、ザビヌル追悼で、彼の初ソロ・リーダー・アルバム『Zawinul』(写真左)を聴いています。「In a Silent Way」の広がりのある牧歌的響きのネイチャー・ジャズ。「Doctor Honoris Causa」のどこか宇宙的な、神秘的な響きのする、それでいてリズミックで聴き応えのある先進的なエレクトリック・ジャズ。それまでに無いジャズの演奏がここにあります。ジャズという演奏フォーマットで、こんな表現も出来るんだ、と初めて聴いた時、かなり感動したのを覚えています。

今の耳で聴くと、内容的には、参加ミュージシャンの力量にばらつきがあり、これぞ決定盤というレベルではありませんが、ザビヌルの音楽性の全てがここに詰まっている、そんな内容のアルバムです。ザビヌルの音楽性を理解するには、まずは最初に聴かなければならないアルバムであることは、間違いありません。

最近の彼のアルバムは、ジャズのイディオムをベースに、そのワールド・ミュージックの様々な要素を融合させた、いわゆる「真のフュージョン・ジャズ」という内容で、充実していただけに、その死去が惜しまれます。特に、学生時代から、ずっとリアルタイムで、その演奏、作品に触れてきた、お気に入りのミュージシャンが鬼籍に入るのは、実に辛いものがあります。

2006年に創刊された、日本初のシニア向けファッション雑誌「Z」の創刊号の表紙に、突如として現れたジョー・ザビヌル。あの時も我が目を疑いましたが、ずっと「Z」の表紙はザビヌルだったような気がします。これももうすぐ、ザビヌルで無くなるんだろうな。改めて、謹んでご冥福をお祈りします。
 
 
 
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コメント

雑誌の表紙、お茶目な感じで普段とまた違ったザビヌルの顔を見る事ができましたが、それも含めて非常に残念ですね。ご冥福お祈りします。

いらっしゃいませ、猫ケーキさん。松和のマスターです。

ザビヌルの訃報、実に残念でした。毎回、雑誌「Z」の表紙を飾る
ジョー・ザビヌル。雑誌の表紙を飾るサビヌルは、電車の吊しの
広告でよく見ました。その度に「ザビヌルもまだまだ頑張っとるのお」
と思ってたんですが・・・。

バーチャル音楽喫茶『松和』は、今週はザビヌルの追悼週間です
(微笑)。
 

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