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2007年9月 4日 (火曜日)

そうだ、京都、行こう・・・

台風が近づいている。このままでは関東直撃コース。嫌やなあ。台風直撃は恐怖である。今週の金曜日から土曜日に来るかな。外れて欲しいなあ。

さて、タイトルの「そうだ、京都、行こう」、別にJR西日本の宣伝の片棒を担いでいるわけでは無い。ジョン・コルトレーンの十八番だった「マイ・フェイバリット・シングス」。彼の演奏を聴く度に、頭の中に「そうだ、京都、行こう」が浮かんでは消えていくのだ。

そのコルトレーンの、ニューポート・ジャズ・フェスティバルにおけるライヴ録音をコンプリートした企画盤が発売された。その名も「My Favorite Things: Coltrane at Newport」(写真左)。オリジナル・アルバム「セルフレスネス」「ニューシング・アット・ニューポート」などに分散されていた、コルトレーンのニューポート・ジャズ・フェスティバルのライブを一枚のCDにまとめた企画盤。1963年7月13日、1965年7月2日「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」にて実況録音。

コルトレーンのライヴで最も人気のある「マイ・フェイヴァリット・シングス」を2曲収録。1963年は、ドラムがロイ・ヘインズ。1965年はエルヴィン・ジョーンズ。ロイとジョーンズのドラミングの違いが楽しめる。 従来のノーマルな演奏形式を踏襲しているコルトレーンには、エルビン・ジョーンズよりも、ロイ・ヘインズのドラミングの方が優れていると思う。特に、1963年の「マイ・フェイバリット・シングス」は、コルトレーンとヘインズの組合せが実に優れていて、数ある「マイ・フェイバリット・シングス」の演奏の中で、僕は最高の演奏だと思う。

 Coltrane_at_newport

1963年と1965年で、コルトレーンの奏法の違いも明確。1963年の演奏は、従来のノーマルな演奏形式のピークで、ただただ「素晴らしい」の一言。1965年になると、エモーショナルでスピリチュアルな、激情的な咆哮が中心となり、当時の時代の要請とはいえ、今となっては、何故このような奏法が必要だったのか、少し疑問に感じたりする。

1曲目のバラード「アイ・ウォント・トーク・アバウト・ユー」の演奏が素晴らしい。コルトレーンのサックスのテクニックの素晴らしさが堪能できる。確かに上手い。凄く上手い。感情移入も適度で、高度なテクニックにいやらしさが全く無い。このバラード演奏を聴くと、いかにコルトレーンが、不世出の演奏家だったがが理解できる。この「アイ・ウォント・トーク・アバウト・ユー」を改めて聴くことが出来るのが、この企画盤の嬉しい不意打ちである。

1963年の「マイ・フェイバリット・シングス」を聴くと、コルトレーンが、冒頭はテーマをテナー・サックスで吹いて、その後、マイクからオフになるので、どうしたのかな、と思って聴いていると、ソプラノ・サックスの音がズバッと入ってくる。マイクから離れて、テナーからソプラノに持ち替えたんですね。こういうドキュメント性は、ライブ録音ならではの楽しみです。

「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」でのコルトレーンの正式録音が、一枚のCDで通して聴ける。これって、結構、良いんですよ。でも、ジャズ初心者の方には、ちょっとハードかな。

ジャズ初心者の方が、コルトレーンの素晴らしさに触れるのには、やはり、初期のリーダー作「コルトレーン」「ブルートレイン」「ソウルトレーン」あたりがお勧めですね。そして、「ソウルトレーン」のラスト曲「ロシアの子守歌」の、コルトレーンの「シーツ・オブ・サウンド」と呼ばれる高速演奏が苦痛で無く、優れた演奏として聴こえ始めたら、この「My Favorite Things: Coltrane at Newport」をどうぞ。

コルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」のテーマ演奏を聴いて、決まって、「そうだ、京都、行こう」を連想。どうもいかんな〜、と想いながら、1963年の演奏に惹き込まれる。逆に「そうだ、京都、行こう」のコマーシャルを見て、「マイ・フェイバリット・シングス」のテーマを聴いて、コルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」を思い出す。意外とこの連想連鎖、幸せ感を感じる。
 
 
 
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コメント

そうそう・・(汗)
JRによる一連のコマーシャルのせいで
今でもコルトレーンのこの演奏を聴くと
「京都へ。JR♪」っていうキャッチコピーが
女性の声で聞こえてきてしまうという(--;)

yurikoさん、ど〜も。松和のマスターです。

でしょう (^_^)。マイ・フェイバリット・シングスを聴くと、あの
コマーシャルが、思いっきり浮かんできますよね(笑)。しかも、
なぜか、コルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」の時が、
特にひどい(笑)。

いっそのこと、コマーシャルの「マイ・フェイバリット・シングス」、
コルトレーンの演奏にすればいいのに・・・(笑)。
 

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