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2007年9月 3日 (月曜日)

弾むように、跳ねるように・・・

ふふふっ、涼しくなったねえ。朝と夜は、もう完全に秋である。涼しい風が吹き抜けて、窓を開けっ放して、清々しい陽気である。日中は、日差しがきついので、少しモワッとするが問題ない。もう夏のスーツの上着を着て、ネクタイを締めても苦痛では無くなった。夏も終わりである。

さて、これだけ涼しくなると、通勤音楽はジャズになる。今日は、久しぶりに「ジャズの名盤」シリーズである。ハンプトン・ホーズを聴いている。今日は「ザ・トリオ Vol. 3」(写真左)を集中して聴く。可愛いワニのイラストのジャケット。このジャケットだけでも、このアルバムはOKである。ワニがジャズを聴いて、指で机を叩いて、リズムを取っている。う〜ん、良いジャケットだ。

リーダーのハンプトン・ホーズのピアノは、ハード・バップというよりは、ビ・バップに近い。スピード感溢れる、瞬間芸的な閃きのソロは、ビ・バップそのもの。明快なオフビートで、弾むように、跳ねるように弾く手癖。早い弾き回しの時、後ろに粘る感じが独特である。しかし、粘る感じはあるが、決してファンキーでは無い。黒くは無い。ウエストコースト・ジャズ独特の洗練された都会的な雰囲気は、ハンプトン・ホーズの独特な節回しにも、十分に感じられる。イーストコースト・ジャズには無い「乾いた感覚」。
 

Hampton_hawes_1_3

 
そのホーズの特徴は「ザ・トリオ Vol.1」(写真右)の方が判りやすい。速い弾き回しの曲が多く、ホーズのピアノの特徴が満載。左手は中音域〜低音域が多く、重心が低い、重厚な雰囲気が強い。男を感じさせるバップ・ピアノである。

明快なオフビートで、弾むように、跳ねるように弾き、後ろに粘る感じがあるのにファンキーでは無い。逆に、ドライな感じがするピアノなので、バラードでも、ゴツゴツして粘っこく、決して、ウェットな演奏にはならない。エバンス派のバラード演奏が前提で評価すると、「ハンプトン・ホーズはバラードに難点がある」という評価になるんだろう。僕はそうは思わない。ホーズの個性で弾くバラード、これはこれで個性があって面白い。

話を「ザ・トリオ Vol. 3」に戻そう。これは、1956年1月25日のセッション。メンバーは「ザ・トリオ Vol.1」と同じメンバー。Hampton Hawes(p), Red Mitchell(b), Chuck Thompson(ds)。「チュニジアの夜」「アイ・リメンバー・ユー」「恋人よ我に帰れ」などのスタンダードが実に心地良い。「ザ・トリオ Vol.1」より、洗練され、耳当たりが良く、リラックスして聴けるところが「また良し」。

ハンプトン・ホーズ。戦後、駐留軍の兵士として来日していた。「ウマさん」と呼ばれ、慕われ、日本のジャズ・ミュージシャンに多大な影響を与えたと言われている。彼の「乾いたロマンチシズム」。日本人に近いものを感じる。「ウマさん」、日本人ミュージシャンが、彼を、彼のプレイを慕った気持ち、判る様な気がする。
 
 
 
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コメント

ああっ♪ ワニさんだっ(^^)
時々引っ張り出しては聴いてしまいます。
でもVOL'1を持ってないんです。
(ワニさんに惹かれて購入した為(^^;;))

yurikoさん、お久しぶりです。松和のマスターです(^_^)。

おおっ、yurikoさん、ワニさん持ってますか。ナイスチョイスですね。
Vol.1も良いですよ。Vol.3に比べると、テンション張っていて、重心が
低くて、「硬派のバップ・ピアノ」って感じですが、スピード感があって、
聴き終えた後、スカッとします。

特に、冒頭1曲目の「アイ・ガット・リズム」のスピード感と爽快感は
たまりません。学生時代から、何回聴いたことか(笑)。
 

おお!今一番欲しいモノです。
>スカッとするアイテム

yurikoさんへ。松和のマスターです。

「トリオVol.1」は、ハンプトン・ホーズのトリオ・シリーズの最初ですから、
何の迷いもなく、自分の奏法そのままを出していますので、装飾や迎合が無く、
それだけでも「潔し」って感じで「スカッと」します (^_^)v。

やっぱり、冒頭の「アイ・ガット・リズム」そして、ラストの「キャリオカ」。
このラストのカリプソ・ナンバーは、パ〜ッと明るく楽しくなって、踊り出し
たくなります。実際のところ、時々僕は、この「キャリオカ」に合わせて、
踊っております(笑)。
 

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