初の輸入盤購入の思い出
立秋である。でも、暑い。蒸し暑い。朝、起きたら、ちょっと雲が出て日が陰っていたので、ちょっと涼しくて「しめしめ」と思ったが、30分もしないうちに晴れてきた。ちぇっ、強い日差しが照りつけて、結局は蒸し暑い朝。
暑い暑いと叫んでいても涼しくならないので、音楽の話題に移ろう。今日は、久しぶりに、ロキシー・ミュージックの「Viva! Roxy Music」(写真左)を聴く。このアルバム、僕にとって、実に懐かしいアルバムで、生まれて初めて買った「輸入盤LP」。
高校3年生の冬、プログレ、ハードロック、そして、アメリカン・ルーツ・ミュージック系ロック(スワンプやサザン・ロック)を聴いてきて、もう少し、幅を広げようと思い立ち、グラム・ロック系を物色し始めた。そこで、見つけたのが、この「Viva! Roxy Music」。しかも輸入盤である。値段を見ると、なんと1,800円。当時の輸入盤(米国盤だったかな)は、日本盤のLPと比べると500〜1,000円も安い。これはお買い得かもしれない、と思って、思い切って購入した。
これが、である。針を落とした瞬間から、「プチプチプチッ」と静電気の、結構大きなノイズが断続的に入る。当時、細かい神経の持ち主だった僕は、この静電気の音が我慢できない。しかも、レコードを保護する袋は紙だし、ライナーノーツは一切無し(英語のライナーノーツぐらい入っていると期待していた)。これでは、安かろう悪かろうではないか。これで一気に「輸入盤」嫌いになった。「輸入盤」を好んで購入するようになったのは、CDになってから。CDには「静電気ノイズ」は無いからね。
しかも、当時、プログレ、ハードロック、そして、アメリカン・ルーツ・ミュージック系ロックしか聴いたことのない僕の耳には、このロキシー・ミュージックのライブ「Viva! Roxy Music」の、どこが良いのかが判らない。冒頭の「Out of the Blue」は、格好ええなあと思った。でも、2曲目以降は、同じようなリズム、大仰で戯曲めいたブライアン・フェリーのボーカル、混沌とした音。まあ、それがグラムなんですが、当時はちんぷんかんぷん。さらに「輸入盤」が嫌いになった(笑)。
とまあ、さんざんだった「初の輸入盤購入の思い出」だった訳だが、今の耳で聴くと、この「Viva! Roxy Music」、グラム系ロックのライブとしても、ロック全般のライブとしても「傑作」だと思います。メリハリの効いたグラムな演奏は、単純に「上手い」と思うし、ブライアン・フェリーのボーカルも良い雰囲気を出していて好調、フィル・マンザネラのギターは「ダサうま」で僕は好きです。グラム・ロックのライブとして、実に良い感じですよ。
1970年代、玉石混淆としていて、LP時代の輸入盤購入って、結構ギャンブルだったような気がします。
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