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2007年8月17日 (金曜日)

マックス・ローチ死去・・・

今日、仕事で札幌に電話をかけたら「昨日より、気温が9度も低くて肌寒い位です」。へえ〜、北から涼しくなってきているんだ。ということは、こちらの方も・・・、と思った帰り道、ちょっと涼しい風が吹き始めて、酷暑も一息の兆し。明日は、8〜10度くらい、最高気温が下がるとか。ふ〜っ、期待してます(笑)。

昼休み、Webのニュースを見ていて「えっ」。「ジャズの名ドラマーで、モダンジャズドラムの開祖ともされるマックス・ローチ氏が15日夜、ニューヨーク・マンハッタンの病院で死去した。83歳」とあった。あ〜、また、ジャズの巨匠が逝ってしまった。

マックス・ローチ(Max Roach)。ジャズ・ドラム奏者。米国ノースカロライナ州生まれ。1943年にコールマン・ホーキンスのグループで活躍。以降チャーリー・パーカー、バド・パウエル、クリフォード・ブラウンなどと活動した。50年代半ばには、チャーリー・パーカーやクリフォード・ブラウンなどの相棒が次々と他界。ドラッグやアルコールに溺れるようになるが、最初の妻アビー・リンカーンさんの手助けを得て復活。60年代、フリー・ジャズの流れの中で、黒人問題を軸にしたアルバムなどを発表した。

Max_roach

この黒人問題を軸にしたアルバムの中で、当時の嫁はんだったアビー・リンカーンと発表した名盤が「We Insist!」(写真左)である。当時、米国での「公民権運動」を、勇気付けた傑作。「シット・イン」を模したアルバム・ジャケットは迫力がある。学生時代、このアルバムを初めて聴いた時は「おったまげた」。なんという迫力、なんという主張。これが鑑賞用音楽かといえば、正直、疑問を感じるが、これはこれで、当時、ジャズの使命であり、ジャズの果たすべき役割であった。

でも、このアルバム、演奏内容は、テクニック溢れる素晴らしい演奏なのですが、悲鳴のようなアビー・リンカーンのボーカルとか、フリー・ジャズ的要素が強く、アフロニズムを強調した作品や抽象的な作品が多いことから、ジャズ初心者の方には、ちと辛いかと。聴くときには心して聴いてくださいね(笑)。

あまり、リーダー・アルバムの数は多くないが、僕が、マックス・ローチのアルバムの中で、一番聴きこんでいるのは、「限りなきドラム」(写真右)。この「限りなきドラム」のジャケット、マックス・ローチの黒縁メガネ、スゲー地味なセーター、こんな姿がジャケットの表面を飾るって、ジャズの世界でしかありませんね。でも、なんだか雰囲気があって、ジャズらしくて、これはこれで実は気に入っています。

ドラムの教則本のようなアルバムで、ジャズ・ドラムのテクニックのすべてを披露してくれているような、めくるめくドラミングの世界。まあ、ラストの「イン・ザ・レッド(クリスマス・キャロル)」の演奏が、1966年の録音だけあって、フリー・ジャズしているので、初心者の方にはちょっとお勧めできないかな。でも、ジャズ鑑賞を趣味にしている方は、一度は聴いてみるに値する名盤。録音も実に良いですよ。

しかし、1940年代、ビ・バップの時代から第1線で活躍してきた、ジャズの巨匠が、また一人、逝ってしまった。寂しい限りである。マックス・ローチのご冥福をお祈りしたい。
 
 
 
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コメント

ショックです。かなりもう衰弱していると聞いていましたが、残念です。昔 (70年代後半)、西海岸のライトハウスでBilly Harper, Cecil Bridgewater等との共演を観ましたが、実に迫力のあるドラミングでした。Nommo も傑作でしたね。それにしても、偉大な戦士がまた一人他界してしまった・・・という印象です。ご冥福をお祈りします。

KOJIさん、お久しぶりです。

マックス・ローチの逝去はまことに残念でした。これで、1940年代、
ビ・バップ時代から第1線で活躍してきたミュージシャンは殆ど鬼籍に
入ったことになりますね。

仕方の無い事とは言え、学生時代から、リアルタイムで聴き親しんで
きた年長のミュージシャンが鬼籍に入っていくのを見るのは、実に
寂しいものがあります。
 

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