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2007年8月24日 (金曜日)

め〜ぐる巡る季節の中で、っと

朝は、まだ、ちょっと涼しかった。なんとか、スーツの上着、着て会社に行けた。でも、帰りは違った。蒸し暑い〜。凄く蒸し暑い。ほんと暑い夏である。たまらん。も〜、たまらん。

酷く蒸し暑い今週の通勤音楽は、70年代のJポップ週間である。今日は、蒸し暑い帰りの通勤音楽は、なんと「松山千春」。僕は、松山千春の初期の頃のアルバムが好きである。「君のために作った歌」(写真左)、「歩き続ける時」(写真右)がとりわけ好きである。松山千春の登場は、僕にとっては衝撃だった。

その頃のフォークは、惚れただの、腫れただの、好きになっただの、嫌われただの、失恋しただの、それだけの歌が多かった。それが、である。地域密着型フォークというか、地方志向フォークというか、地方に住む男の、生活に根ざした、様々な想いを歌に託す。それが、友人へのメッセージだったり、その地域への親しみであったり、人生の応援歌があったり、そして、その中のひとつに、その様々な想いの中のひとつに、好きな女性へのメッセージや想いがある。

Matsuyama_chiharu

「君のために作った歌」が、その代表例。ファースト・アルバムは、そのミュージシャンの本質を表すというが、このアルバムは、松山千春の本質の数々の断片が、キラキラと散りばめられている。

出だしの「かざぐるま」は、アレンジも平凡で、酷い出来なんだが、これで諦めてはいけない。次の「大空と大地の中で」から、徐々に、松山千春の本当の世界が現れ出でてくる。そして「オホーツクの海」、「足寄より」、「この道より道廻り道」で、彼独特の世界が現れ出でてくる。曲のアレンジなどは、もう平凡で酷いの一言だが、それでも、松山千春独特の世界が突出している。

そして、「歩き続ける時」である。このアルバムは、地域密着型フォークというか、地方志向フォークというか、地方に住む男の、生活に根ざした、様々な想いを歌に託す、松山千春の世界が良く現れた、彼の初期の傑作だと僕は思う。

出だしの「帰りたい」から、松山千春の世界が全快である。「上野発、はつかり5号、見送れば夕焼け」である。そして、「雪化粧」。北海道在住ならではの曲。続く、「あの日のままで」。地方で、都会に出て行った、好きな女性を待つ、そして、帰省してきたその女性を迎える男の心情を綴った秀作。似たようなシチュエーションを経験していた僕には、この気持ち、実に良く判った。すこしコミカルな曲調が、アレンジが実に良い。

「寒い夜」という、これも北海道在住ならではの曲が出てきて感じ入った後、「踊りましょうか」を経て、当時の松山千春を1曲で言い表す曲が出てくる。「良生(よしたか)ちゃんとポプラ並木」である。この曲は、当時の松山千春でないと書けない。絶対に書けない。いつか、中島みゆきも、オールナイト・ニッポンで、同じようなことを言っていた。


春は細道 ポプラ並木を 良生ちゃんと学校帰り
良生ちゃんは足が長く 僕はいつでも小走りだ
春のやさしい日差しを浴びて
ポプラ並木は 背伸び 背伸び

夏はかげろう ポプラ並木で みんな集まり チャンバラごっこ
良生ちゃんは正義の味方 僕は悪役 切られ役
夏の日差しにかげろう揺れて
ポプラ並木は 背伸び 背伸び

秋は夕暮れ ポプラ並木の 長い影はアベック・コース
良生ちゃんは女連れで 僕は一人でいじけるばかり
秋は木枯らし凍えるように
ポプラ並木は 背伸び 背伸び

冬は初雪 ポプラ並木を しばれた身体 丸めるように
良生ちゃんはスケート選手 僕は補欠のまた補欠
冬は一面銀世界
ポプラ並木は 背伸び 背伸び

あれからすでに 十年過ぎて 良生ちゃんは結婚をして
風の便りに聞いた話じゃ 男の子が生まれたそうだ
いつも僕らを見守るように
ポプラ並木は 背伸び 背伸び

いつも僕らを見守るように
ポプラ並木は 背伸び 背伸び


この「良生ちゃんとポプラ並木」は傑作である。何度も言う。当時の松山千春の世界を1曲で表している。僕は、この世界が、この松山千春の世界が好きだった。この世界は、今でも、時折、聴きたくなる。
 
 
 
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コメント

「~~、っと」シリーズ、大変懐かしく且つ面白かったです~。 

コメントありがとうございます。松和のマスターです。
 
70年代のJポップシリーズ、楽しんでいただけで幸いです。また、定期的に
この「〜〜、っと」シリーズ、続けていきたいと思っています(笑)。
 
本家本元、バーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」に、
「青春のかけら達」と題して、70年代のjポップのアルバムをご紹介
しています。こちらもご覧いただければ幸いです。
 

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