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2007年8月 4日 (土曜日)

ジャム・セッションの醍醐味・1

今日、東京の最高気温は34.8度。昼過ぎから、ちょっと用事があって出かけた訳だが、駅に向かう約10分の間で、暑さで軽い眩暈がした。駅に着いたら、ドッと汗が噴き出てきて不健康極まりない。整体〜歯医者〜パン屋〜散髪屋経由で家に帰り着いた時は、夕方の5時。さすがに、日が傾いたら、ちょっと暑さは和らいだけど・・・。

さて、今週は、ジャズ・フェスティバルについて、集中的にお話をしてきたが、ジャズ・フェスティバルのハイライトと言えば「ジャム・セッション」でしょう。ということで、今日は「ジャム・セッションの醍醐味」について、その醍醐味をダイレクトに感じることの出来るアルバムをご紹介したいと思う。

1967年10月、日曜の午後、ニューヨークの、かの有名クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのジャム・セッションのライブ録音。「JAZZ FOR A SUNDAY AFTERNOON Vol.1」(写真左)。とにかくメンバーが凄い。PEPPER ADAMS:ペッパー・アダムス(bs)、DIZZY GILLESPIE:ディジー・ガレスピー(tp)、CHICK COREA:チック・コリア(p)、RICHARD DAVIS:リチャード・デイビス(b)、ELVIN JONES:エルビン・ジョーンズ(ds)、MEL LEWIS:メル・ルイス(ds)、RAY NANCE:レイ・ナンス(violin)。どうやって、これだけのメンバーを集めることが出来たのか。リーダーは最年長かつビ・バップの総帥、ディジー・ガレスピー。

このアルバムのジャケットもなかなか優れていて、楽器のイラストがゴチャっと集まっていて、いかにも「ジャム・セッション」って雰囲気がとても良い。さて、この「ビレッジバンガードのスペシャル・マチネーのライブ録音」だが、普通のジャズのジャム・セッションにはあまり見られない、このライブ独特のメンバー構成に特徴がある。

Jfasa_vol1

バリトン・サックスのペッパー・アダムスと、バイオリンのレイ・ナンスの起用である。バリトン・サックス、バイオリンとも、ジャズの世界で演奏家の絶対数はかなり少なく、また、その少ない中で、第一線級の花形楽器ミュージシャンの向こうを張って、ジャム・セッションを繰り広げられるミュージシャンはかなり限られる。なかなか、ジャム・セッションの中に、バリトン・サックスとバイオリンが参加することは希なのだが、このアルバムにはいる。この二人の存在が、このジャム・セッション・アルバムの成功要因の一つでもある。

バリトン・サックスが、低音の魅力を最大限に発揮して、ゴリゴリ吹きまくる。決して下品ではない。ここでのペッパー・アダムスは実に芸術的だ。そして、無骨なジャズのフロント楽器に対比して、繊細でクラシックな雰囲気のレイ・ナンスのバイオリンが、ホットな演奏に効果的な陰影をつける。

そして、もうひとつの成功要因は、当時、ジャズの最先端を行くミュージシャンの参加。まずは「新進気鋭のピアニスト」、チック・コリアの参加。彼のテクニカルでモーダルで「クール」なピアノが、スタンダード中心のジャム・セッションに、当時の最先端のジャズの雰囲気を添えて引き締める。そして、ベースのリチャード・デイビス。ドラムのメル・ルイスとエルビン・ジョーンズ。当時のジャズ界最先端を行くミュージシャンがきら星の如く並ぶ。

そんなメンバーの中、ビ・バップの総帥、トランペットのガレスピーも楽しそう。いつもより、グッと抑えたトーンで、ジャム・セッションでは、いつもは目立ちたがり屋の彼も、今回は、全体の雰囲気を楽しむように、グッとシックに攻めてくる。

参加ミュージシャンは全員絶好調、それを聴く、ビレッジバンガードのマチネーのお客さんも演奏を楽しんでいる様子が伝わってきて、とても良い雰囲気のジャム・セッションです。
 
 
 
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