フュージョンで一番好きなバンド
暑いですね。今日も千葉県北西部地方は「体温越え」。これだけ暑いと家にいるのも嫌になりますね。昼を過ぎて、窓を全て開け放って風を通すのですが、なんと室温は36度。14時頃、もう辛抱できずにエアコンをつけました。ホッと一息です(笑)。
昨日まで、嫁はんの実家に避暑を兼ねて帰っていましたが、今年はあんまり避暑にはならず。これだけ日差しがきついとね。日中は室温は33度になって(それでも自分の家より3度位低いんだけど)、扇風機ブン回して、ひっくり返っていました。夜も寝苦しかったですが、扇風機を回すと寝られましたから、やっぱり夜は涼しかったです。
こんなに暑いと、音楽を聴く気がかなり失せてしまいますね。こんな時、私は、聴くとしても、集中して聴くこと無しに聴き流しが出来るよう、今まで聴き慣れた、お気に入りのアルバムを選びます。それも、聴き易いフュージョンものが中心になります。
良く聴くのが『Stuff !』(写真右)です。邦題は確か『スタッフ !!』だったかな。「スタッフ」とはバンド名で、そのファースト・アルバムです。「スタッフ」はニューヨークのファースト・コールのスタジオ系ミュージシャン6人によって結成されたオールスター・バンドです。
リチャード・ティーのキーボード、ゴードン・エドワーズのベース、エリック・ゲイルとコーネル・デュプリーのツイン・ギター、スティーヴ・ガッドとクリス・パーカーのツイン・ドラムス。フュージョンのジャンルで、私の一番好きなバンドです。
この「スタッフ!」は、フュージョンの名盤中の名盤。今までのジャズに無かった、8ビート基調のスインギーなビートを叩き出すスティーブ・ガッドのドラム。そのドラミングに乗って、クリストファー・パーカーのパーカッションが、そのビートに彩りを添え、コテコテにメロウで、あまりにファンキーな、リチャード・ティーのキーボードが圧倒的な迫力で飛翔し、コーネル・デュプリーがカラリと、エリック・ゲイルがウェットにギターを泣かせ、ゴードン・エドワーズのベースがブンブンと迫る。
ここまできてお判りのとおり、このバンドにはホーンが無い。ジャズの語りの主役となるサックスやトランペットが無い。いわゆるジャズの世界のリズム・セクションと呼ばれる楽器だけで構成されているのだ。
つまりが、このリズム・セクションが、圧倒的な馬鹿テクをもって、うねりまくるのだ。しかも、あくまで洒脱に、大人の世界で「うねる」のだ。圧倒的に黒くてファンキー、粘っこくて歌心溢れる、「スタッフ」独特のフュージョンの世界が素晴らしい。
意外と、コテコテにメロウでファンキーな、リチャード・ティーのフェンダー・ローズが、涼を運んでくる感じがして良い感じですが、ガッドの「正確無比なデジタルの様な8ビート」のドラミングとゴードン・エドワーズのブンブン・ベースが生み出す「不思議にうねる」リズムに煽られて、聴き進むにつれ「ノリノリ」になって、結果、汗びっしょり。それでも、このアルバムは聴いた後、爽快感が残って、清々しい感じになります。
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