カールトンの「これ一枚」
夜中に相当強い雨が降って、その強い雨音に目を覚まされ、ちょっと寝不足の一日。かなりの雨が降ったらしく、バルコニーの床は綺麗になってピカピカ。
たまには、強い雨も良いなあ、なんて呑気なことを思ったりしているが、ちょっと不謹慎。熊本県では大雨の被害が相次いでいる。熊本県で大雨の被害に遭われた方々には、改めまして、心から、お見舞い申し上げます。
さて、昨日、ラリー・カールトン(Larry Carlton)の「夜の彷徨」をご紹介した。このアルバムは、彼のトレード・マーク、ギブソンES-335の音色を堪能できる優秀盤なのだが、僕としては、ボーカル入りの楽曲が収録されているところが、ちょっと減点対象。カールトンのボーカルが好きな人には堪えられないんだろうけど、カールトンのギター演奏を愛する僕からすると、全編、ギター・インストルメンタルのアルバムを強く期待してしまう。
そういう観点から、全編、ギター・インストルメンタルのアルバムが、僕にとってのカールトンの「これ一枚」となる。それは、1981年リリースのLarry Carlton『Sleepwalk(邦題:夢飛行)』(写真左)。このアルバム、全編ギター・インストルメンタルで、カールトンのギター・テクニックを心ゆくまで満喫できる。
ただし、このアルバムのギターは、彼のトレード・マークであるES-335では無く、この時期、ラリーが愛用していたヴァリーアーツ社の特注ストラトの音である、とのこと。確かに、じっくり聴くと音が違う。でも、テクニック溢れるフィンガリング、官能的なチョーキング、彼独特のちょっとくすんだようなディストーション等、彼の個性は全く変わらず、冒頭から最後まで、徹頭徹尾、カールトンのギターが堪能できる。
本当に、カールトンはエレキが上手い。エレキ独特の雰囲気の出し方がほんとに上手い。ボリュームとかサスティーンとかクランチとか、エレキ独特の奏法で聴かせるのでは無い、エレキ独特の雰囲気で聴かせる、これがカールトンの素晴らしいところ。ボリュームとかサスティーンとかクランチとか、エレキ独特の奏法は、カールトンの場合は、あくまで「脇役」。
ファースト・アルバムの「夜の彷徨」よりも、この「Sleepwalk」の方が、アルバム・トータルとしてまとまっていると思います。僕としては、なんせ、全編、ギター・インストルメンタルなのが、たまらなく良いです(笑)。
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