ギターでソウルを歌う男 Cornel Dupree 『Teasin'』
今日もしっかりと、いかにも梅雨らしい空模様ですね。ラジオでは、北に行くほど晴れ間があるって言ってたので、北海道は晴れているのかな。私の住んでいる千葉県北西部地方は、昼すぎちょっと日が差し込みましたが、それ以外、どんより曇り空。しかも、湿度が高い。体力をじわじわと蝕むような湿気です。私は非常に苦手です。
さて、このボーナス・シーズンは、レコード会社も書き入れ時なんでしょうね、ジャズやフュージョンのリイシューが、この時期、集中するんですが、私のとっての、今回のボーナス・シーズン・リイシューの目玉は、ワーナーミュージック・ジャパンの「FUSION MASTERPIECE 1500」。フュージョン全盛の1970年代~80年代に発表されたベスト・セラー30タイトルを1,500円で2ヶ月にわたり一挙にリリースするもの。
その「FUSION MASTERPIECE 1500」の第1回発売が、6月27日だったのだが、発売された15枚の中から、6枚ほど、手に入れた。この「FUSION MASTERPIECE 1500」の目玉は、24ビットリマスターが施されていることで、ワーナーのフュージョン系の名盤って、リマスターされたことがなかったので、これも期待できる。
今日、やっと、宅配便で送られてきた荷をほどいて、聴いたアルバムが、Cornel Dupree 『Teasin'』(写真左)。1974年のソロ・デビュー作。これが実に渋いフュージョン・ギター・アルバムで、大学時代からの愛聴盤。
コーネル・デュプリーといえば、テキサス出身のギタリストで、有名なところでは、NYの伝説のセッションバンド「スタッフ」や「ガッド・ギャング」への参加、そして、さまざまなセッションをこなす、玄人受けのファンキー・ギタリスト。
この『Teasin'』って、コーネル・デュプリーの特徴あるフュージョン・ジャズ・ギターが堪能できるアルバムなのだ(ソロ・アルバムだから当たり前か)。グシャッとつぶしたような特徴ある音色が凄く特徴的で、これが実にファンキーな味わいを醸し出している。そして、ちょっと不思議なコードが繰り出てきて、それが、独特でブルージーな雰囲気を漂わす。デュプリーのギターの音色って、最初の1フレーズを聴いただけで判るくらい特徴的なのだ。
このアルバムのレコーディング・メンバーは、デュプリーをリーダーとして、リチャード・ティー(key)、チャック・レイニー(b)、バーナード・バーディー(ds)、ラルフ・マクドナルド(perc)、デヴィッド・ニューマン(sax)。このメンバーを見れば、大抵のフュージョン・ファンの方は、このアルバムに触手が伸びるのではないでしょうか。特に、リチャード・ティーのキーボードが良い雰囲気を出してます。後に結成される、NYの伝説のセッションバンド「スタッフ」のプロトタイプ的な部分も見え隠れして、興味深いです。
今日は、このコーネル・デュプリーの「ティージン」を聴きながら、新聞と本を読みながら、のんびりと過ごす日曜日の午後。梅雨時の過ごし方、こんな日があっても良いでしょう。
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