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2007年7月の記事

2007年7月30日 (月曜日)

ジャズ・フェスティバル・1

昨日の午後から夜、そして、今日の午後、途方もない雨が降った。雷も鳴って賑やかなことだが、雷が鳴ると梅雨が明ける言うが、関東地方、いつ、梅雨が明けるんですかね〜。でも、雨が降って地面が冷えて、北からの空気が入ってきて、湿気はあるが、今日は朝から涼しい一日。

さて、夏と言えば、ジャズ・フェスティバルである。今年も、全国各地で、ジャズ・フェスティバルが予定されている。日本の夏は暑くて蒸すので、ジャズ・フェスティバルには向かないんじゃないかと常々思っているんだが、それでも、日本では、ジャズ・フェスティバルは夏に集中している。

出来たら、季節の良い5月や10月にやればいいのに、と思うんだが、どうも、お祭りと言えば「夏」(盆踊りに近い感覚なんですかね)、野外コンサートといえば「夏」、という感覚で、どうも日本では、ジャズ・フェスティバルは「夏」に集中しているみたい。

この「くそ暑い」夏に、休みを取って、ジャズ・フェスティバルに馳せ参じるほど、若くはないのだけれど、ジャズ・フェスティバルといえば、やっぱり、独特の雰囲気がありますよね。やっぱり、ジャズと言えば、ライブですよね。う〜ん、季節の良い春か秋に、ジャズ・フェスティバルをやって欲しいな〜。

Newport

この暑い夏、ジャズ・フェスティバルに行けないまでも、その雰囲気を感じたくなったら、最近、必ず、引っ張り出すCDがある。「Happy Birthday Newport: 50 Swinging Years」(写真左)である。ジャズ・フェスティバルの名で有名なニューポート・ジャズ・フェスティバル(現在アメリカでは JVC ジャズ・フェスティバルと呼ばれている)の50周年を記念した3枚組コンピレーション・アルバム。古くは1954年からはじまったフェスティバルで、ジャズ界の中では、老舗中の老舗の「ジャズ・フェスティバル」です。

ルイ・アームストロング、デューク・エリントン、カウント・ベイシー、マイルス・デイビス、セロニアス・モンク、ジョン・コルトレーンなどのジャス・ジャイアンツをはじめ、オールスターバンド、ハービー・ハンコック率いるVSOP、そしてチャック・ベリー・ブルース・バンドなど、50年代〜70年代にニューポートに過去出演した大物アーティストの大変魅力的なラインナップ全28曲が収録されている。

このコンピCD(3枚組です)、ジャズ・フェスティバルの雰囲気を感じるのに、実に手っ取り早いCDで、しかも、ジャズの歴史が手っ取り早く感じ取れる優れもので、特に、ルイ・アームストロング、デューク・エリントン、カウント・ベイシー、ビリー・ホリディなど、ジャズの歴史的ミュージシャンのライブ・ハイライトを聴くことができる。

特に、冒頭の2曲、ルイ・アームストロングの演奏を聴いて、改めて、彼のトランペット演奏の素晴らしさと、特徴あるダミ声ボーカルの素晴らしさを感じました。そして、 「チェルシー・ブリッジ」での、ベン・ウェブスターとビリー・ストレイホーンのサックス演奏も感動モノです。

いつの夏も、仕事の都合もあるし、暑い夏に遠くまで足を運ぶ気にもならず、なかなか、最近の日本のジャズ・フェスティバルを経験できないでいる「体たらく」。そんな僕は、エアコンの効いた涼しい部屋の中で、日差しの強い夏の昼下がり、夏の日差しをガラス越しに感じながら、ジャズ・フェスティバルのライブ・アルバムを聴いて、その雰囲気を追体験している(苦笑)。
 
 
 
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2007年7月29日 (日曜日)

なぜか夏になると聴くロック

朝から湿度が高く、ぼんやり薄曇りの空模様。雨が鬱陶しいので、午前中の散歩がてら、参議院選挙の投票へ。いつもの選挙より人出があるみたいで、投票率は上々の様子。その後、歩いて買い物に出たけど、蒸し暑いのなんのって。汗グッショリで家に帰り着いたら、程なく、強い雨が降ってきた。ラッキー。

一昨日、「なぜか夏になると聴くジャズ」と題して、そのアルバムの一例をご紹介したが、今日は「なぜか夏になると聴くロック」である。暑い夏なので、高校時代から、暑苦しい「ハード・ロック」や「プログレ」はどうも聴く気にならない。高校2年の夏だったか、映研の部室で「暑い暑い」と言いながら、「暑い夏にピッタリのロックは無いんか〜」と騒いでいたら、「それやったら、レイド・バックやろ」と言われて、「???、レイド・バック?」。

レイドバック(laid-back)というのは「くつろいだ、のんびりとした、ゆったりした」という意味である。音楽の用語として良く使われるが、その場合、主にリズムの感覚を表す。具体的な例を挙げると、レゲエのリズムや、サザン・ロックのバラードなどの「ゆったりとくつろいだ感じ」が「レイド・バック」である。

Ec_twinc

さて、「ん〜っ、レイド・バックってなんやねん」と訊いたら、「そうやねえ、これもレイド・バックやで。聴けば判るわ」、と聴かされたアルバムが、エリック・クラプトン(Eric Clapton)の「There's One in Every Crowd (安息の地を求めて)」(写真左)。当時、1975年3月にリリースされたクラプトンの最新作であった。

クラプトンの「ギターの神様」のイメージからすると、全く拍子抜けしてしまう、クラプトンの歴史の中では、ちょっと異質な、真に「レイド・バック」したアルバムですが、幸いにも、当時、僕は、クラプトンと言えば、前作「461 Ocean Boulevard」しか知らなかった(笑)。でも、このアルバムは、クラプトンの数あるアルバムの中でも、いわゆる商業的な成功は収めてないが、ファンに人気が高い「隠れ名盤」なんですよね。

冒頭の「We've Been Told (Jesus Is Coming Soon)」。アコギの音が素晴らしく、心地良い。2曲目は、レゲエ・ソング「Swing Low Sweet Chariot」。枯れた調子のクラプトンのヴォーカルもさることながら、バック・コーラスのマーシーとイヴォンヌもリラックスして、良い調子で歌い上げているのが印象的。この曲、今でも大好きな曲です。5曲目の「The Sky Is Crying」は、レゲエ調の曲が多いこのアルバムの中で、際だったブルース・ナンバー。ライヴでも良く演奏される佳曲ですね。ラストの「Opposites」などは、リラックスの極みである。

このクラプトンの歴史の中では、ちょっと異質なアルバムですが、ブルーズ・レゲエ・ゴスペル系の曲を中心に、「軽快なジャマイカのリズム」、「テンションは高いがリラックスしたアコギの音」、「ここ一発のクラプトンのエレキの職人技」。心地良い「ロックな安らぎ」を感じる、夏にピッタリのアルバムの一つです。

夏になると、このアルバムを聴く。そして、このアルバムを聴いて思い出す。高校時代の夏、大学時代の夏。そして、社会人になって、生きることに働くことに忙しくて、このアルバムをパッタリ聴かなくなった。でも、このところ、また、夏になると、このアルバムを聴くようになった。遅まきながら、やっと、最近、人生に対して、余裕が出来てきたようである。
 
 
 
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2007年7月28日 (土曜日)

ジョン・レノン・トリビュート

うだるような暑さである。今日は隅田川の花火大会。暑いだろうな〜、蒸すだろうな〜。もうこの歳になって、花火大会に繰り出す元気は無いが、若い頃は行ったなあ。特に、高校時代から大学時代、「弁天さんの花火大会」には、よく繰り出したなあ。

テレビで見ても、花火は全く面白くないのだが、実は、今住んでいるマンションは、周りに高い建物が全くない。しかも、最上階ときているので、周りでの花火大会が、結構、楽しめたりする。花火大会が集中する土曜日の夜などは、マンションから見渡せる、周り270度の視界の中に、4箇所の花火大会の花火を、大小取り混ぜ、一気に見た思い出がある。

さて、先週、ビートルズのメンバー関連の最近のアルバムの動向をこのブログでお話ししたが、ポール、リンゴ、ジョージときて、ジョンが抜けている。おいおい、僕の中でのヒーローのひとり、ジョンが抜けているのはマズいよなあ。と思って、CDの収納棚を見ていたら、「なんや、これがあるやないか」。

Save_darfur

「MAKE SOME NOISE:THE CAMPAIGN TO SAVE DARFUR / メイク・サム・ノイズ:キャンペーン・トゥ・セイヴ・ダルフール」、ワーナー・ブラザーズが、人権団体アムネスティ・インターナショナルとのコラボレーションのもとリリースした、ジョン・レノンの名曲・代表曲のカヴァー・アルバム。アムネスティの音楽を通じたチャリティ・キャンペーン「メイク・サム・ノイズ」の活動の一環として、CDの売り上げによる収益の一部が、ダルフール危機に関する国際キャンペーンに寄付される。

グリーン・デイ、R.E.M.、U2、アヴリル・ラヴィーン、クリスティーナ・アギレラ、ブラック・アイド・ピーズ、ジャック・ジョンソン等のビッグ・ネームから、コリーヌ・ベイリー・レイ、レジーナ・スペクター等の若手迄、超豪華ラインナップのアーティスト達が本作品には名を連ねていて、このジョン・レノンのトリビュート・アルバム、聴きごたえ十分の優れものです。

「チャリティー=John&Yoko」の図式が胡散臭いなどと言わないで下さいよ。このアルバム、買いです。ジョンの原曲の個性とカバーしている、それぞれのミュージシャンの個性とが上手く噛み合って、「カバーを越えたカバー」と言って良い、優れた演奏がズラリと並んでいます。「捨て曲」無し。ジョンのファンの僕からすると、このアルバムでの、それぞれのカバーは秀逸で、ジョンの曲の良さが「しっかり」出ていて、聴いていて「とても楽しい」。

このトリビュート・アルバムを聴いていて、やっぱり、ジョンの曲はジョンの曲で、誰がカバーしても、どんなアレンジでカバーしても、ジョンの曲の「個性と雰囲気」が見え隠れして、ジョンのファンの僕としては、このアルバムのカバーを聴きながら、ついつい「ニンマリ」してしまう。
 
 
 
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2007年7月27日 (金曜日)

なぜか夏になると聴くジャズ

う〜ん、蒸し暑いぞ。凄く蒸し暑いぞ。朝から、モワッとした生暖かい風が吹いて、全く爽やかではない朝。朝の日差しも、鬱陶しいくらい暑い。も〜たまらん、「溶けそうだ」(笑)。テレビのニュースで、「今日、東京は今年一番の暑さ」と報じながら、バックの画像が「かき氷」。う〜ん、食べたいぞ、かき氷。

暑い夏には、ハードなジャズは、ちょっと避けがち。ゆったりしたテンポのハード・バップや、夏の雰囲気で聴けるフュージョンなどにどうしても偏ってしまう。仕方無いよね、これだけ、暑いとね。しかし、僕には、この暑い夏になると、必ず聴くジャズ・アルバムがある。

このジミー・ジュフリーの「ウエスタン組曲」(写真左)も、その「なぜか夏になると聴くジャズ」の一枚。録音メンバーは、ジュフリー(ts, bs, cl)、ボブ・ブルックマイヤー(tb)、ジム・ホール(g)のトリオ構成。この「ジミー・ジュフリー・トリオ」は、ジャズ・ファンの間では、概ね評判が悪い。

まあ、ベースもドラムもいないんじゃスウィングする訳が無い、と決めつけられ、ジュフリーは実験的な事をやっているのか,進歩的な事をやっているのか、はたまた、凡百な事をしているのか、さっぱり判らない、と揶揄され、ジミー・ジュフリーの名を聞いて、あからさまに「しかめっ面」をされる方もいて、散々である。
 

Westurn_suite

 
でも、そんな風評には惑わされず、一度、このアルバムを聴いて欲しいなあ。LP時代、B面にあった「Topsy」と「Blue Monk」、この2曲のスタンダード、このドラムレス&ベースレスのトリオで、気持ちよくスイングしています。アレンジがすこぶる良く、ジム・ホールのギターの洒落たリズム・キープと、ボブ・ブルックマイヤーのトロンボーンの低音がしっかりとベース・ラインをキープして、その上をジミー・ジュフリーのクラリネットが気持ちよさそうに、アドリブを紡いでいく。これはこれは、もう、全くもって「小粋」なジャズです。

そして、1曲目、LP時代にはA面の全てを占めていた「Western Suite(ウエスタン組曲)」。これが、日本のジャズ・ファンには、からきし評価されていないのですが、僕は、この曲の持つ「雰囲気」が大好きです。「ウエスタン組曲」と名付けられているだけあって、出だしの音の雰囲気が、もう、ジャケット写真が物語るように、西部劇の世界、米国西部の砂漠の世界。

そんな、西部劇の世界の雰囲気がフワ〜っと広がる。そんな雰囲気が僕は大好きです。しかし、よくまあ、クラリネットとトロンボーンとギターのトリオで、これだけ、雰囲気があって、厚みがあって、深みのある演奏が出来るもんだ、と聴く度に感心します。

この西部劇の世界、米国西部の砂漠の世界を想起させる「ウエスタン組曲」。なぜか、夏になると聴くアルバムです。きっと、「西部劇」な雰囲気が、夏の雰囲気を思い起こさせるのでしょうね。

特に、夏の終わりの季節の夕暮れ時にピッタリで、夏の終わりの夕焼けを見ながら、この「ウエスタン組曲」を聴くと、なぜかセンチメンタルな気分になって、不覚にも目頭が熱くなるときがあります(笑)。
 
 
 
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2007年7月26日 (木曜日)

夏のお勧め「リンゴ」

うえ〜、蒸し暑い〜。朝はそれほどでも無かったんだが、今日の夜、会社からの帰りは、ねっとりと体にまとわりつくような湿気。ちょっと歩くと、汗が噴き出てくる。まだ、梅雨の明けない、ここ千葉県北西部地方。しかし、この蒸し暑さは勘弁して欲しいなあ。

とはいえ、夏である。7月20日のこのブログで、リンゴ・スターの、新しいベスト・アルバムの話をしてから、リンゴ・スターのことを思い出して、このところ、リンゴのアルバムを引きずり出してきて聴いている。たしか、昔むかし、大学時代、夏になると、暑気払いによく聴いた、リンゴのアルバムがあったなあ〜、と記憶をたどると、必ず思い出して聴くアルバムがある。「Ringo's Rotogravure」(写真左)である。

Ringos_rotogravure

このアルバム、「RINGO」と「Goodnight Vienna」の後を受けて、「二番煎じならぬ、三番煎じ」と揶揄されて、評価の上で割りを食っているアルバムである。でも、前の2作に比べると、良い感じで力が抜けていて、僕にとっては、結構楽しめるアルバムである。

しかも、この「Ringo's Rotogravure」、冒頭から、オールディーズ風のR&Rあり、ウエスト・コースト・ロック風のバラードあり、カントリー風の曲あり、レゲエ風の曲あり、トロピカル風の曲あり、カリプソ風の曲あり、僕にとって、アルバム全体の雰囲気が「夏じゃ〜!」という雰囲気で、これが、夏の昼下がり、または、夏の夕暮れ、な〜んもせず、ゴロゴロしながら聴くのに「ピッタリ」のアルバムなのである。

ポール作「Pure Gold」もなかなか雰囲気が出てるし、ジョンが書いた「Cookin」は彼が主夫時代に唯一参加したレコーディングとしても有名。ジョージは陰鬱なバラード「I Still Love You」を提供。「This Be Called A Song」の作者はエリック・クラプトンで、スティール・ドラムをフィーチャーしたトロピカルな雰囲気が楽しい。このアルバム、豪華作曲陣もなかなかのものですよね。

「Ringo's Rotogravure」は、僕にとって、夏のお勧め「リンゴ」。夏になると、フッと思い出して聴くアルバム。ということで、今週は、結構、ヘビー・ローテーションになってます。
 
 
 
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2007年7月25日 (水曜日)

気合いを入れるには「これやね」

おいおい、今日も朝から「ピーカン」やぞ。しかも、昨日より蒸し暑い朝。今日も、ネクタイなんて締められるか〜。クール・ビズだ、クール・ビズ。しかも、ビジネス・カジュアルだ。今の会社は、そういう意味では実に居心地の良い会社で、完全ビジネス・カジュアルOKなので、曜日を気にせず、ビジネス・カジュアルで会社に行ける。

さて、今日はちょっとヘビーな仕事が待っていて、この仕事を今日一日で仕上げなければならない。これって結構シビアな仕事で、いかに集中して、今日一日で仕上げるか。今日は一日集中しなければならない。集中するには、会社へ行く間、精神的に、テンションを上げつつ、リラックスしなければ・・・。

そういう時は、単純な音楽が良い。適度にテンションがあって、適度に楽しく聴ける音楽が良い。こういう時は、ジャズはいかん。リラックスしすぎる。こういう時は、70年代ロックだろう。たまたま、昨日の夜、iTunes Storeで、Deep Purpleの「Live in Stockholm 1970」を入手したので、今朝の通勤音楽は「これ」だ。

Dp_live_in_syocholm

Deep Purpleの「Live in Stockholm 1970」。ちょうど、Deep Purpleの転機となった「In Rock」がリリースされた時期で、メンバー的には全く問題なく、演奏的にも全く問題ないはず。で、聴いてみると、これが「なかなか良い」。

1970年の非公式なライブ録音ながら、新発掘された4トラック・テープからの完全リミックスという「ふれ込み」は偽りでは無く、このリミックスは結構良い。1970年代のブートを聴いてきた耳からすると、このアルバムの音は、「正式ライブ録音」レベルである。このアルバムの音質を気にして、購入をためらっている方は、ご心配なく。

「In Rock」リリース当時のライブなので、その内容が悪かろうはずが無い。冒頭の「Speed King」から「Into the Fire」「Child in Time」の演奏は、スタジオ録音と比べてラフながら、そのライブならではの音がとても良い。

途中「Wring That Neck」での、ジョン・ロードのオルガンとリッチー・ブラックモアのギターの延々と続くソロと、「Paint It Black」延々と続くドラム・ソロには辟易するが、パープル・マニアにはたまらないだろう。そして、ラストは定番の「Black Night」。この「Black Night」、なかなか良いです。聴き応え十分です。

1970年、「In Rock」で、サイケ・モード、クラシックとの融合志向から脱却し、パープルならではの「ハード・ロック」様式を確立した記念すべき年。その年のライブ・アルバム。正式ライブ録音では無いのに「この音の良さ」、メンバーの覇気のある演奏。

このアルバム、パープル・ファンであれば、マスト・アイテムでしょう。
 
 
 
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2007年7月24日 (火曜日)

ひたすらに「ポジティヴ」

昨晩の天気予報で、今日も一日曇りで梅雨明けは全くいつになるか判らない、なんて、したり顔で、気象予報士が語っていたが、朝目が覚めたら、ここ千葉県北西部地方は「ピーカン」。しかも、今日は一日、ほぼ快晴。いったい、気象庁、気象予報士って何をしてるんやろか。ここのところ、予報が当たらない日が多いのは、まったく困りものである。

さて、ここまで、朝から「ピーカン」だと、ネクタイを締めて会社へ行きたくなくなる。ということで、今日は、ビジネス・カジュアル+クールビズ。ネクタイを締めないと、体感温度は2〜3度は違う。強い朝の日差しを浴びながらも、ちょっと涼しい感じで会社へGO!

これだけ「ピーカン」だと、通勤音楽も、ひたすらに「ポジティヴ」なものが良い。しかも、今、季節は夏。夏の「ピーカン」な朝は、やっぱりフュージョンでしょう、ということで、今日の通勤音楽は、ラリー・カールトン(larry Carlton)の『Stikes Twice』(写真左)。ラリー・カールトンのソロ第2弾のアルバムである。

Strikes_twice

冒頭、表題曲の「Stikes Twice」から、いきなり「ポジティヴ」な音。全く憂いの無い、ひたすら「ポジティヴ」なカールトンのギター。バックの演奏も、あっけらかんとした、単純に「ポジティヴ」なリズム。そして、アルバム全体を覆う、「熱帯の楽園」的な明るく、爽やかな、ネイチャーな雰囲気。いいですねえ、夏の晴れた朝にピッタリですね〜。

このひたすら「ポジティヴ」で、「熱帯の楽園」的な明るく、爽やかな、ネイチャーな雰囲気の中では、ボーカル入りの楽曲もほとんど気にならない。ただただ、心地よい風の様に、耳の中を、頭の中を、爽やかに吹き抜けていく。

このアルバム、デビュー・アルバムの「夜の彷徨」と比べられて、「練習曲くさい」とか「上手すぎるが故の弊害」とか、なにかと評価が低いアルバムですが、僕はそうは思いません。このアルバムの持つ、あっけらかんとした、全く憂いの無い、ひたすら「ポジティヴ」なカールトンのギターと、アルバム全体を覆う、「熱帯の楽園」的な明るく、爽やかな、ネイチャーな雰囲気がとても素敵なアルバムだと思います。

特に、3曲目の「Midnight Parade」は、聴き応え十分。ひたすら「ポジティヴ」で、楽園的でネイチャーな雰囲気は、ちょっとばかし、パット・メセニーのネイチャー・フュージョンを思い出したりして、素敵な雰囲気の楽曲です。

このカールトンのセカンド・アルバム「ストライクス・トワイス」。夏の晴れた朝にピッタリの、今の季節にお勧めのフュージョン・アルバムだと思います。
 
 
 
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2007年7月23日 (月曜日)

Weather Report トリビュート

昨日から、とても蒸し暑い日が続いている千葉県北西部地方である。とにかく蒸し暑い。しかも、天気は悪い。西日本では梅雨明けしたというのに、ここはどんより曇り空。しかも、凄く蒸し暑い。体力が徐々に奪われていく感じがする、不健康な蒸し暑さである。

昨日、Weather Reportの記事を書いたのだが、僕は大学時代から、ずっとずっとず〜っと、Weather Reportがお気に入りである。もちろん、Weather Reportのオリジナル・アルバムは全部揃えてあるし、今回、CD紙ジャケでも、全てを揃えた。エレクトリック・ジャズの範疇では、マイルスと並んで、Weather Reportは僕のアイドルであり続けている。

最近、そのWeather Reportのトリビュート・アルバムがいろいろと出てきている。結成以来36年。1986年解散して以来でも21年。もうフォロワーの世代が、エレクトリック・ジャズの中心ミュージシャンとして活躍している時代である。数々のトリビュートアルバムが企画されても不思議は無い。

Celebrating_the_music_of_wr

そのトリビュート・アルバムの中の「お気に入り」のひとつが、2000年にリリースされた「Celebrating the Music of Weather Report」(写真左)である。2000年と言えば、ちょうど、Weather Report結成30周年にあたる年。このトリビュート・アルバムの参加メンバーが凄くて、ジェイソン・マイルズ、ビクター・ベイリー、マイケル・ブレッカー、ランディー・ブレッカー、オマー・ハキム、アンディー・ナレル、ジョン・パテトウッチ、デビッド・サンボーン、ジョン・スコフィールド、トム・シューマン、デニス・チェンバース、ディーン・ブラウン、ビニー・カリウタ、スティーヴ・ガッド、ウイル・リー、チャック・ローブ、マーカス・ミラー・・・と、現在のエレクトリック・ジャズの代表的ミュージシャン総動員である。もうここまでくると壮観の一言。

選曲も渋くて、Weather Reportマニアにとって「納得の選曲」。特に、ちょっとマニアックな「Pursuit Of The Woman With The Feathered Hat」「Mysterious Traveller」「Palladium」「Cucumber Slumber」が選ばれているのが、実に「渋い」。「Pursuit Of The Woman With The Feathered Hat」なんて、曲名を発見したときには卒倒しそうになりましたぜ。この曲名を見て、即買いですわ(笑)。

選曲を眺めていて面白いのは、アーシーでワールド・ミュージック的なリズムを取り入れた4thアルバムから、リリース当時、問題作と言われた「Mr.Gone」の間に、選曲が集中していること。牧歌的、コズミック的な演奏が中心の3rdアルバム以前と、最高傑作と言われた「Night Passage」「Weather Report '81」とそれ以降のアルバムからは全く選曲されていないのが面白い。う〜ん、判るような気がするなあ。

オールスターのトリビュート・アルバムであるが、中身はかなり濃い。斬新な解釈、優れたアレンジ、そして、メンバーを見たら判るが、その演奏のレベルの高さ、どれをとっても、なかなか優秀な演奏が詰まっていて、聴きごたえがある。特に、アレンジが良い。落ち着いた、大人の雰囲気を漂わせた演奏ばかりで、オリジナルは結構ハードな曲も、結構、リラックスして聴けるのが秀逸。

特に面白かったのは、Jason Milesの手なる、10曲目の「Palladium」。トランペットのテーマのソロが斬新。アーシーで野趣溢れる、ワールド・ミュージック系の雰囲気満載のオリジナルが、トランペット・ソロが入っただけで、アーバンな雰囲気に早変わり。Weather Reportのオリジナルの数々は、カバーすることによる、はたまた、アレンジの変化による「発展・展開の可能性」が、まだまだ潜んでいることを示している。
 
 
 
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2007年7月22日 (日曜日)

Electric Jazzの最高峰

今日も朝のうち雨。10時頃いったんあがったので、近くのショッピング・センターまで散歩。梅雨の雨上がりなので、湿気が凄いが、日も照ってないので、歩く分には、まあまあの気候。でも、往復1時間くらいで、帰り着いたら、汗でびっしょり。

昼からは、とりたててやることもないので、新たに購入したCDがかなりたまってきたので、久しぶりにCDの棚卸しとデータベースへの入力を実行。ジャズでは、Weather Reportの全オリジナル・アルバムが紙ジャケで揃ってご満悦。

Weather Reportは、アメリカのエレクトリック・ジャズ・バンド。マイルス・デイヴィスの元で活躍していたジョー・ザヴィヌル (Key)、ウェイン・ショーター (ts,ss)の二人により1971年に結成。1971年から1986年まで活動し、ジャズの最先端を牽引した。

Weather_report_81

振り返ってみれば、このWeather Reportの音作りは、マイルスの「In a Silent Way」や「Biches Brew」のエレクトリック・ジャズの路線を踏襲し、発展させ、大衆化したことが最大の功績だろう。

初期は、「In a Silent Way」の牧歌的、コズミック的な演奏が中心のエレクトリック・ジャズを展開。4thアルバム辺りから、アーシーでワールド・ミュージック的なリズムを取り入れ、今度は「Biches Brew」の路線を発展させたエレクトリック・ジャズを展開。

彼らの演奏は、マイルスのエレクトリック・ジャズ路線よりも判りやすく聴き易いのが特徴。マイルスのエレクトリック・ジャズ路線を「文語調」だとすると、Weather Reportのエレクトリック・ジャズ路線は「口語調」に例えられると僕は思う。

その完成型が、1981年リリースの「Weather Report」(写真左)。結成10年目のアルバムとして、ファースト・アルバムと同じセルフタイトルをつけてリリースされた。ファースト・アルバムと区別するため、俗称「ウェザー・リポート '81」と呼ばれることが多い。

このアルバム、エレクトリック・ジャズとしては最高峰の演奏が記録されている。メンバーは、Joe Zawinul(key)、 Wayne Shorter(ts,ss)、Jaco Pastorius(b)、Peter Erskine(ds)、Rober Thomas JR.(per)という、Weather Report史上最強のメンバー。マイルスの「In a Silent Way」や「Biches Brew」から発展したエレクトリック・ジャズの成熟した姿が、このアルバムに記録されている。

このマイルスの「In a Silent Way」や「Biches Brew」からの発展の流れの中で、最初のエレクトリック・ジャズの成熟をみた1981年。この1981年は、マイルスが復活した年で、以降、マイルスは、その時々の、ジャズ以外のジャンルから、クールな音楽の要素を積極的に取り入れた、唯一無二のエレクトリック・ジャズを推進。また、Weather Reportは、1981年以降、Joe Zawinulの単独リーダー・バンドの様相を強くしながら、ワールド・ミュージック系の要素を積極的に取り入れた、新たな音作りを推進。

1981年、Weather Reportの「ウェザー・リポート '81」が発表されて以来、エレクトリック・ジャズは、新たな展開を迎えることになったのだ。
 
 
 
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2007年7月21日 (土曜日)

ビートルズ関連をもう一丁!

昨日は風邪で一日伏せっていて、今朝はちょっと回復した感じ。今日はなんだか忙しい一日で、午前中は、食料品と本の買い出し、午後からは、整体〜歯医者と渡り歩いて、先ほど家に帰り着いたところ。

整体は2週間に1回の割合で通っているが、2週間もすると肩や腰がちょっと張るので、ちょうど良い頻度。歯医者は別に虫歯では無いが、定期的に、歯石を取って貰っていて、定期的に通い始めて、もう4年目になる。

さて、一昨日はポールの新作についての感想を、昨日はリンゴのベスト・アルバムの情報をお伝えしたが、今日は、ビートルズ関連情報をもう一丁、お届けしようと思う。かの伝説のスーパー・ロック・グループ 「トラヴェリング・ウィルベリーズ」、永らく入手が困難だった幻の2枚のアルバム「Vol.1」&「Vol.3」がリイシューされたのだ。

Traveling_wilburys_1

「トラヴェリング・ウィルベリーズ」の凄さは、メンバーを並べてみれば判る。そのメンバーとは、ジョージ・ハリスン、ロイ・オービソン、ジェフ・リン、トム・ペティ、ボブ・ディラン。まず、このそうそうたるメンバーが一堂に会して、アルバムを録音し、アルバムを完成させたこと自体が奇跡である。もともとは、1988年、ジョージ・ハリスンがソロ作品のB面を録音するために、声を掛けたところから始まったらしく、純粋に、音楽と人間的なつながりだけで出来上がったプロジェクトだそうだ。う〜ん、ジョージらしいねえ。

「トラヴェリング・ウィルベリーズ Vol.1」は1988年リリース。「ハンドル・ウィズ・ケア」「エンド・オブ・ザ・ライン」といったヒット曲を収録し、ビルボード・チャートの3位まで上昇し、グラミー賞にも選出された優れもの。「トラヴェリング・ウィルベリーズ Vol.3」は、ロイ・オービソンが心臓病で亡くなった後、残った4人で作り上げた作品。不思議なことに、「Vol.2」が無い。録音されたらしいのだが、メンバーから、様々な理由でダメ出しされて、お蔵入りしたらしい。今回、出るかと思ったが出なかったなあ。

また、今回の特別盤には、DVDが同梱されていて、これが貴重な24分のドキュメンタリー「ザ・トゥルー・ストーリー・オブ・トラヴェリング・ウィルベリーズ」を収録していてビックリ。ジョージ・ハリスン自身も撮影を行っており、当時の模様が判る、とっておきの映像。

US盤は既に6月に発売されているが、日本盤は、この7月25日にリリースされる予定。当然、リマスタリングされているし、これは買いでしょう。早く25日が来ないかなあ。内容については、今回のリイシュー盤を聴いてから、改めて、ご報告しますね。
 
 
 
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2007年7月20日 (金曜日)

リンゴのベスト・アルバム

今日は珍しく朝から日が差している。スカッとはしないが、久しぶりの晴天の朝。しかしながら、このところ、風邪気味で体調が思わしくなかったのだが、遂に、今日、ダウンした。まあ、仕事も端境期なのか、緊急を要するものもなく、なんとなく暇なので、仕事はお休み。

さすがに疲れていたのか、昼ご飯を挟んで、ず〜っと、ウトウト寝っぱなし。やっと夕方になって、気分も良くなって、電子メールのチェックをしながら、このブログを書いている。

メールをチェックしながら気がついたのだが、リンゴ・スターのベストが出るんやねえ。リンゴ・スターにとって初となる、レーベルを超えたベスト・アルバムで、その名も『フォトグラフ:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・リンゴ・スター』。凄いぞ〜「ヴェリー・ベスト」やぞ〜。今のところ、ジャケット写真(写真左)も、なかなか渋いみたいで良好。リンゴのアルバム・ジャケットって、奇抜なものが多いからなあ。日本盤は9月5日の発売とのことです。

Ringo_best

この「ヴェリー・ベスト〜」に収録されるのは、1970年から2005年の間に、キャピトル、アトランティック、マーキュリー、ボードウォーク、プライヴェート・ミュージック、Kochからリリースされた、7曲のトップ10シングルを含む計20曲となるそう。具体的な曲目については、皆さん、別途、ネットで検索して下さい(笑)。

また、コレクターズ・エディションのDVDには、未発売のフィルムとヴィデオ・クリップ計7作品が収録されるようで、ネットの公式情報によると、DVDには「明日への願い」や「センチメンタル・ジャーニー」、「バック・オフ・ブーガルー」などのオリジナル・プロモーション・フィルムや、バック・オーウェンスとの共演が見られる「アクト・ナチュラリー」のミュージック・ヴィデオも含まれている模様とか。

このコレクターズ・エディションのDVDは見てみたいなあ。「ヴェリー・ベスト〜」の選曲も魅力的やし、これは買いやね。コレクターズ・エディション、予約しよ。

思えば、1977年の「Ringo the 4th」の、あの「肩車ジャケット」にドン引きして以来、リンゴのソロ・アルバムには、全く、触手が伸びなかった。1980年代以降のアルバムの中でも、結構、良い曲もあるらしいので、今回の「ヴェリー・ベスト〜」は楽しみ。

それと、ついでに、「Ringo」と「Goodnight Vienna」「Ringo's Rotogravure」の最新デジタル・リマスター、しかも紙ジャケで出してくれないかな〜。そしたら、即買いですぜ(笑)。
 
 
 
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2007年7月19日 (木曜日)

ポール、結構良いよね〜

どうも体調がすぐれない。どうも風邪をひいたようだ。このところ、千葉県北西部地方は、5月の陽気。半袖だとちょっと肌寒い朝が続いている。ここのところ、2日連続で、早朝、寒くて目が覚めている。どうも、これがいけないみたいで、喉がガラガラするし、なんか熱っぽい。

風邪気味の時は、ジャズは避けて、ロック・ポップス系の、ちょっとハードで、メロディアスで、聴いていて気持ちの良い、ポップスの王道を行くアルバムが良い。70年代のロックやポップスには、そんなアルバムがごちゃまんとあるが、今日は、ポール・マッカートニーの最新作「Memory Almost Full(邦題:追憶の彼方に)」。

ネットでは、結構、厳しい評価をもっらったりしているポールの新作なんだが、まあ、ポールって、昔っから、正当に評価される反面、一方で、なぜかは判らないが、厳しい評価をされることがしばしばあって、もうこの歳に至っては気にならない。しかし、「Memory Almost Full」の邦訳が、なぜ「追憶の彼方に」になるのかは良く判らない。
 

Paul_memory_almost_full

 
ダウンロードで手に入れて、まだ3回しか繰り返し聴いていないが、これ、結構、良いんじゃないか。デジタルとの相性がからきし悪いポール。1980年代から、デジタルの音作りに苦しんできたが(例:マッカートニーII)、今回のアルバムは、やっと、デジタルの音作りについて、折り合いをつけたような、そんな感じがする。デジタル系の音をバックに、ポールの個性的な曲とボーカルが上手くのっていて、違和感がほとんど無い。しかも、ちょっとオルタナ風のところもあって、古さを感じさせない音作りはさすが。

冒頭「Dance Tonight」の前奏には、なんとなくアイリッシュな響きを感じてワクワクする。ポールがアイリッシュな響きを活かした曲作りをすると無敵である。英国を感じさせる音。続く「ver Present Past」「See Your Sunshine」も完璧ポールらしい曲作りで、思わず頬が緩む。8曲目「Vintage Clothes」から、9曲目「That Was Me」と続くくだりは、実に良い。当代きってのメロディー・メーカーの面目躍如。

ええんとちゃうかな、今回のポールのアルバム。1970年代、ウイングス時代のきらびやかなヒット曲の数々と比べると、ポールの曲作りは渋くなったけど、ポールも、もう64歳。ええんとちゃうかな、渋くても。ポールの人生の年輪を感じさせて、僕はこのアルバムの曲作りの渋さもまた良しだ。

ジョンもジョージも、もういない。リンダもいない。リンダ亡き後、悪妻に悩まされ、残ったのは、ヨーコとリンゴ。もう、ポールにダメ出しできる同胞はいないし、ポールの創作意欲を刺激する人もいない。そんな中で、克己心をしっかり持って制作された今回のアルバム。ポールの人間的な面が愛おしい、そんなアルバムである。
 
 
 
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2007年7月18日 (水曜日)

トンガッたジャズで気分転換

朝から霧雨、気分は憂鬱。う〜ん、晴れんなあ。スカッと晴れんなあ。この1週間、台風も来たし、ず〜っと雨か曇り空。これだけ続くと気分は憂鬱。紫陽花は元気そうでなによりだけど、よくよく見ると、なんでそんなに元気よく咲いているんだと思えてくる。末期症状である。

こんな憂鬱な気分を吹き飛ばすには、トンガッたジャズで気分転換、憂鬱な気分一掃といきたくなる。トンガッたジャズといっても、フリーはいけない。フリー・ジャズをこんな状態に聴けば、もっと落ち込んでいきかねない。こんな時の、トンガッたジャズは、ハード・バップの最先端、フリーギリギリ手前でトンガッたハード・バップが良い。

ハード・バップの最先端、フリーギリギリ手前でトンガッたハード・バップ、といえば、以前紹介した、チャールズ・ミンガスのライブでしょう。前にご紹介したのが「ライブ・アット・カーネギー・ホール」だった。これも良いのだが、同じアルバムでは芸がない。で、ごそごそして取り出したのが、チャールズ・ミンガスの「ミンガス・アット・アンティーブ」(写真左)。最近、紙ジャケでリイシューされた、アトランティック系の知る人ぞ知る、隠れ名盤である。
 

Mingus_antibes

 
超有名なキャンディド盤 「プレゼンツ・ミンガス」のメンバーであるチャールズ・ミンガス、 ダニー・リッチモンド、エリック・ドルフィー、テッド・カーソンの4人に ブッカ—・アーヴィンが加わったクインテットのライブです。悪かろうはずがない。というか、凄いライブ・アルバムですよ、これは。

とにかく、フロントのドルフィーとアービンが吹きまくる、吹きまくる。アルトとテナーを吹きまくる、吹きまくる。ドルフィーは加えてバスクラを吹きまくる。ブラスの音色を響かせて、朗々と吹きまくる。フリーギリギリ手前、ハード・バップのマナーの中で、最大限、自由に吹きまくる。ドラムのリッチモンドも叩きまくる、叩きまくる。テッド・カーソンもペットを吹きまくる、吹きまくる。ミンガスのベースにコントロールされ、煽られ、叩きまくる、吹きまくる。

そのフロントをドラムをペットを、ミンガスのベースが、「行き過ぎんなよ」(ボンボンボン)、「よっしゃ〜、行け〜」(ズンズンズン)などとコントロールする。選曲も良し。コンポーザー兼リーダーのミンガスの面目躍如。「ジャズのライブはかくあるべし」って感じの要所要所の演出もニクい。オーディエンスもノリノリな様子が聴いていて判る。

まあ、理屈抜き、このアルバムの良さは「聴けば判る」。ジャズ初心者の方々には、ちょっとフロントの二人がちょっとうるさく感じられるかもしれませんが、この演奏は、完璧なまでの「ハード・バップ」、完璧なまでの「モダン・ジャズ」です。このアルバムは素晴らしいハードバップの「記録」です。

ハード・バップの最先端、フリーギリギリ手前でトンガッたハード・バップを、会社の往き帰りで聴いて、スカッと気分は持ち直し、さあ、明日も頑張って働くぞ、なんて意欲が湧いてくるから不思議です(笑)。
 
 
 
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2007年7月17日 (火曜日)

これが結構病みつきに・・・

朝から雨の千葉県北西部地方です。起きた時は、結構、強く降っていて、ちょっと憂鬱になったが、会社に行く頃には、ちょっと小降りになってラッキー。このところ、結構、雨が多くて、ちょっと飽きてきた。早く梅雨、明けないかなあ。

このところ、通勤の行き帰り、それぞれ、往きはこれ、帰りはこれ、と聴くアルバムを決めているんだが、収録時間の短いアルバムの場合、目的地にまだ結構時間があるのに、聴き終えてしまうことが、時々ある。そんな時、構えず気軽に聴けるアルバムを選ぶんだが、最近、気軽に聴くアルバムが、「Cannonball Adderley and the Poll Winners」(写真左)。
 

Cannonball_poll_winners

 
絵に描いたような、純正のハードバップ・ジャズで、とにかく、ちょくちょく聴いていて、知らない間に、これが結構病みつきになっている。パーソネルは、Cannonball Adderley(as) 、Wes Montgomery(g)、Victor Feldman(p.vib) 、Ray Brown(b)、 Louis Hayes(ds)のクインテット構成。それぞれのメンバーを見れば、名だたるジャズ職人ばかり。なるほど「Poll Winners」である。納得。

たまたま、これらのメンバーが西海岸に集まったから、という安易な理由だけで制作されたようだが、これが大当たり。ハード・バップのスタイルの成熟した姿を、職人5人がサラリと見せつける。そんなニクイ、小粋なアルバムである。選曲も、バップチューンや歌ものに加え、ヴィクター・フェルドマンの「The Chant」やバリー・ハリスの「Lolita」など知る人ぞ知る「渋い佳曲」ばかり。

リーダーのキャノンボールは絶好調。「どファンキー」ぶりを押さえて、気持ち良さそうに、歌うように、滑らかに、アルト・サックスを鳴り響かせる。このキャノンボールのアルトを聴けば、「ファンクの商人」などとは、決して、言わせないぞ。これって、意外とキャノンボールの名演の一つだったりして・・・。他のサイドメンも好調、好演。特に、ビクター・フェルドマンのバイブが聴けるのも嬉しい。レイ・ブラインの「どっしりベース」、ルイ・ヘイズの「職人芸ドラム」のリズム・セクションが、全体をカッチリ締めていて、気持ちが良い。

決して、ジャズ入門書やキャノンボールの名盤・名演に挙げられることは滅多にないアルバムですが、これって、結構、病みつきになりますよ。

最後に余談を。このアルバム、映画「スイングガールズ」で、竹中直人先生が、生徒達に熱く語っていたアルバムですよね。
 
 
 
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2007年7月16日 (月曜日)

「ジャズの小径」7月号アップ!

今日、午前10時13分頃、新潟県中越沖地震が発生。ここ千葉県北西部地方でも結構、揺れました。今もニュースで速報されている。被災された皆さん、心からお見舞い申し上げます。

さて、昨日、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」の名物コーナー、「ジャズの小径」のコーナーに2007年7月号をアップしました。昨日は、台風で外出できませんでしたので、「懐かしの70年代館」とともに、ホームページの更新を大々的に行いました。

Jazz_komichi_200707

今月の「ジャズの小径」は、最近、ネットのダウンロード・サイトのジャズのコーナーを徘徊するのが楽しみなのですが、そんな「サイト巡り」をしていて見つけた、「なかなかこれは聴きごたえのあるアルバム」2枚をご紹介しています。

「Bill Charlap / Live at the Village Vanguard」と「Art Farmer & Phil Woods / What Happens?...」の2枚ですが、このブログの熱心な読者の方は「あれっ」と思われる方もいらっしゃるかと思います。それもそのはずで、どちらも、このブログでご紹介したアルバムです。

我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」を訪れるお客様の中には、ブログは毎日見られないけれど、月1回更新の「ジャズの小径」を、毎月楽しみにしておられるお客様もいらっしゃいます。そういう事情もありますので、今回は、このブログから、加筆修正してのアップとなりました。ご了承下さい。

しかし、ジャズって奥が深いですよね。今回ご紹介した2枚のアルバム、ジャズの雑誌やアルバムの紹介本には出てこないアルバムで、CDショップでもあまり見かけないアルバムですが、iTunes Storeで見つけて、試聴してみて「これは!」と思い、ダウンロードして聴き込むにつれ、結構、病みつきになってしまいました(笑)。

これだから、ジャズのアルバムの探索って、なかなか止められないんですよね〜。
 
 
 
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2007年7月15日 (日曜日)

「懐かしの70年代館」更新です

台風は南にそれた。金曜日から、台風対策万全で望んだのだが、ちょっと拍子抜け。でも、いつも対策万全で望んだ時は、必ず、台風はそれるので、そのジンクスは守られたことになる。今までに幾度か、直撃を受けているが、直撃を受けたら、やっぱり相当な風雨で、恐怖の数時間を過ごすことになるので、それるにこしたことはない。

ここ千葉県北西部地方は、この夕方になって、雨は時々、さ〜っと降るが、風はほとんど普段通り。少し、日も差したりして、雰囲気は「台風一過」。明日は晴れるかなあ。

Mott_the_hoople_1971

今日は、台風が来るということで、一日外には出られないだろう、ということで、朝早起きして、ホームページの更新やメンテナンスを集中して実施。フォントのばらつきを直したり(Macでは綺麗にみられるのに、Winではなんだか文字が汚く見える場合がある)、Googleの検索バナーを貼ったり。そして、「懐かしの70年代館」を久しぶりに更新した。前の更新が春だったので、ちょっと更新が滞ってしまったなあ。

今回の「懐かしの70年代館」の更新は、「My Favorite Rock」の「ブリティッシュ・ロック」のコーナーを更新。このブログでもちょくちょく話題になった、グラム・ロックの先導者、「モット・ザ・フープル」をアップ。モット・ザ・フープルの黄金時代3部作、「すべての若き野郎ども」「革命」「ロックンロール黄金時代」を中心に語っています。

バーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」までお越し下さい。お待ちしております m(_ _)m。

しかし、「モット・ザ・フープル」というバンド名、知っている人、聴いたことがある人って、どれ位いるのかなあ。
 
 
 
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2007年7月14日 (土曜日)

ウイントン・マルサリスの最新作

台風が近づいている。ここ千葉県北西部地方は、朝から雨。時々強く降る最悪の天気である。しかも、こんな日に、歯医者の予約が入っているときた。まあ、今日から三連休なので、この大雨の中、燃えるゴミも出してきた。歯医者にも行った。帰りにパンも買ってきた。台風が近づいているというのに忙しいことだ。

閑話休題。こういう雨の日は、家でできる趣味が良い。読書然り、音楽鑑賞然り、ホームページの更新然り、ブログの更新然り。音楽鑑賞については、日頃、じっくり腰を落ち着けて聴きたいアルバムを聴くのが一番だ。ということで、ウイントン・マルサリスの最新作、かつ問題作といわれる「From the Plantation to the Penitentiary(邦題:自由への誓い)」(写真左)をピックアップ。

マルサリスは、現在、最も著名かつ中心的存在のジャズ・ミュージシャン、トランペッターの一人。ジャズ・アット・リンカーン・センター(Jazz at Lincoln Center)の芸術監督を務めている。デビュー時は「神童」と騒がれ、クリフォード・ブラウンの再来と言われた。しかし、彼は、それにとどまらず、彼の音楽の個性と独自性にいっそうの磨きをかけ、「ウイントン・マルサリス」という唯一無二の存在にまで登り詰める。

また、クラシック音楽の名演奏家としても有名。2006年現在で、16のクラシックと、30以上のジャズのレコードをリリース、6つのグラミー賞を獲得。また、マルサリスはジャズ・ミュージシャンとしては初めて、ピューリッツァー賞音楽部門を受賞した。

Wynton_plantation

と、彼の経歴を並べると、ミュージシャンとして完璧な経歴であることが判る。十代の頃から「天才」の名をほしいままにし、何もかも最高の結果でこなしてきたウィントン。彼は、いろいろと彼の人柄を紹介している文章を読むと、とても真摯で、頭の良い、好感の持てる人物のようですね。その真摯な部分とこれまでの経歴と今の自分のポジションから、ジャズ界における自分の役割と責任というものを冷静かつ真面目に考えているようです。

それ故、「ジャズ界のトップにいることは、かくも政治的でなければならないのか」とか、「理屈っぽくて、ジャズマンとして面白くない」とか、「ジャズの歴史を身にまとった権力の権化」とか、「トランペットが上手すぎてつまらない」とか、いろいろ揶揄されたり、批判されたり、誤解されることもしばしばです。

そんな中、最新作「From the Plantation to the Penitentiary(邦題:自由への誓い)」がリリースされたので、早速、ダウンロードして、最近、ちょくちょく聴いています。原題の「農園から刑務所へ」というタイトルは、自らのルーツである黒人が差別され続けている状況が、農園から刑務所に場所が変っただけで全く変わらない、という痛烈なメッセージが込められている印象です。自ら歌詞を書き、新人の女性歌手をフューチャーした壮大なジャズ組曲です。

こんなアルバム、突然出すから誤解されるんだよな〜。でも、ウイントンは真摯に、ジャズのフォーマットに則って、メッセージを発信していきます。アメリカン・ルーツ・ミュージックの様々な音楽の要素を融合し、スピリチュアルな雰囲気の中、密度の濃い、テクニックのある演奏は聴き応え十分。緊密なアンサンブルと、広くスペースを与えられたソロとの相乗効果で、6人編成のコンボなのにオーケストラのような多彩な響きを生み出していて、素晴らしい出来だ。

ウイントン・マルサリスの諸作については、評論家やジャズのベテラン愛好家の意見をあまり意識せずに、実際に自分の耳で聴いて、自分の感性で判断した方が良いと思います。これだけ、いろいろと誤解されたり、一方的に批判される、超一流ミュージシャンも珍しいですね。でも、これだけレベルの高い、ジャズ界最高峰の演奏を、風評に惑わされて、体験せずに終わるなんて、実にもったいない話だと僕は思うのだ。
 
 
 
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2007年7月13日 (金曜日)

Take It To The Limit ・・・

先週の日曜から、「ザナドゥ」がマイ・ブームの松和のマスターです(笑)。やっと、1週間が終わった。なんだか、体調がすぐれず、それでいて、仕事の都合上、休むことも出来ない1週間で、ちょいと辛かった。別に、忙しい訳じゃなくて、どちらかと言えば暇なんだけど、出なけりゃならん打ち合わせが散在しててねえ。

さて、このところ、フュージョン、グラムロックと続いて、ちょっと耳が「もたれた」。シンプルなロックが聴きたくなった。シンプルなロックは無いか、と探していたら、やっぱ、シンプルなロックと言えば、ウエストコーストでしょう、と勝手に思って、ウエストコーストの棚を物色し出した。そして、これだ!と手に取ったのが、「Randy Meisner(ランディ・マイズナー)」(写真左)。

1978年、ランディ・マイズナーのファースト・ソロ・アルバム。ランディ・マイズナーと言えば、ウエストコースト・ロックの雄、イーグルスのオリジナル・メンバーの一人。1977年、イーグルスの中で居心地が悪くなったマイズナーは、若干の休養期間の後にソロ活動を開始する。そして、そのソロ・デビュー作が「ランディ・マイズナー」。日本では『テイク・イット・トゥー・ザ・リミット』という邦題で発売されたのを覚えている。
 
このアルバム、やっつけ作業だったらしく、制作の準備は不十分で、マイズナーによる新曲は一曲も無い。他人の作による曲と、以前マイズナーが発表した曲のセルフ・カバー、そして、純粋なカバー曲と、選曲についても、かなり中途半端。

バック・メンバーにしても、J.D.サウザー、バイロン・バーライン、デヴィッド・キャシディー、ヴィクター・フェルドマン、マーティー・ペイチといった名前の売れたミュージシャンが一部参加しているものの、中心となっているのは無名で可もなく不可もない人々。

それでも、僕は、このアルバムのシンプルさが大好き。全体を通じて、演奏のレベルは中庸、インパクトに欠ける面が見え隠れするけど、それぞれの曲自 体の出来は、なかなかです。そして、何よりも、爽やかさと切なさが同居したようなランディーのリード・ヴォーカルを全編にわたって楽しむことが出来るところが良い。
 

Randy_meisner
 
 
カバーは、意外にもR&Bが多い。マイズナーの好みなんだろうな。ドリフターズのヒットで有名な「Save The Last Dance For Me(ラストダンスは私に)」には、ニヤリ。エリック・クラプトンが取り上げたことでも知られる「Please Be With Me」はとてもいいカバーやねえ〜。ジミー・ソウルのヒット曲だった「If You Wanna Be Happy」も良い出来です。カバーだけでも結構楽しめる。

そして、このアルバムの極めつけは、イーグルス在籍時代、彼の代表曲として誉れも高い「Take It To The Limit」の再演。イーグルスでの、仰々しまでの、ストリングス分厚い、荘厳なアレンジとは打って変わって、このヴァージョンは、ピアノとアコースティック・ギターだけをバックにしたシンプルなもの。これが「たまらん」。すごく良い。マイズナーのボーカルも丁寧で、感情がこもっていて感動ものですよ〜。

So put me on a highway and show me a sign
and take it to the limit one more time.

「もう一度とことんまでやってやってみるんだ」というこの曲のメッセージ、僕は、昔むかし、浪人時代に、落ち込んだ時、辛くなった時、悲しくなった時、良くしんみりと聴きこんだものだ(イーグルスのバージョンだったけど)。
 
そんな「Take It To The Limit」、若い時は、その時の思い出(あまり良い思い出ではなかったりする)が蘇って来て、避けていたこともあるけれど、歳をとった今や、この曲は、正に愛聴曲である。
 
 
 
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2007年7月12日 (木曜日)

かぐわしき「グラム」の調べ

台風が近づいている。近頃の台風は、日本に近づいて勢力が強まる傾向にあって、しかも、このところ、関東地方直撃、もしくはかすめて通るケースが多くて困る。うちはマンションの最上階なので、風の影響をもろ受ける。これが、勢力の強い台風の時は、ハンパじゃない。ああ憂鬱だなあ。

今日は朝から体調がすぐれず、会社、休もかな〜、って思ったんだが、どうしても外せない打ち合わせがあって、いやいや会社へ。体調がいまいちの時は、音楽はシンプルで、メリハリが効いて、リフやフレーズが印象的なロックが良い。「それやったら、グラムでしょう」。ということで、今日の通勤音楽は、モット・ザ・フープル。

グラムロック(Glam Rock)とはロックのスタイルの一つで、特に、1970年代前半に流行したスタイル。語源は"glamourous"(魅惑的)。中性的イメージで、化粧やきらびやかな衣装が特徴。音楽的には、演劇的なステージや物語風なコンセプト・アルバム、単純で官能的なビートやキャッチャーなサウンドが特徴。代表的なアーティストはT.Rex、デヴィッド・ボウイ、ロキシー・ミュージック、スレイド、モット・ザ・フープルなど。あのクイーンも、欧米での括りは「グラムロック」である。

Mott_greatest_hits

さて、モット・ザ・フープルである。モット・ザ・フープルの代表作には、「すべての若き野郎ども」「ロックンロール黄金時代」「革命」などがあるが、それぞれのアルバムから、代表的な楽曲を集めた「黄金の軌跡(モット・ザ・フープル物語)」が、モット・ザ・フープルの良さを手っ取り早く理解できて楽しい、「ながら」で聴くには、お勧め盤である。

中でも、冒頭1曲目の「メンフィスからの道」、4曲目「あの娘はイカしたキャデラック」(なんちゅう邦題や)、5曲目「すべての若き野郎ども」、8曲目「ロックンロール黄金時代」、11曲目「スウィート・ジェーン」等は、リフもフレーズも印象的、楽曲の調子も良く、コーラスや音の重ね方も「グラム」していて、聴いていて、心地良いことこの上無い。

ず〜っと、この「黄金の軌跡(モット・ザ・フープル物語)」を聴いていると、ほんと、モット・ザ・フープルって、良い曲やってたよな〜、と改めて感心する。とにかく、オシャレで、粋で、けっこう太くて、格好良い。これぞ「グラムロック」という感じ。モット・ザ・フープルを聴いていると、心の中に、70年代の風が吹き抜けていくようで、懐かしさと切なさで一杯になる。

それにしても、「すべての若き野郎ども」「ロックンロール黄金時代」「スウィート・ジェーン」は、今聴いても名曲やね。やっぱ、グラムはええなあ。
 
 
 
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2007年7月11日 (水曜日)

カールトンの「これ一枚」

夜中に相当強い雨が降って、その強い雨音に目を覚まされ、ちょっと寝不足の一日。かなりの雨が降ったらしく、バルコニーの床は綺麗になってピカピカ。

たまには、強い雨も良いなあ、なんて呑気なことを思ったりしているが、ちょっと不謹慎。熊本県では大雨の被害が相次いでいる。熊本県で大雨の被害に遭われた方々には、改めまして、心から、お見舞い申し上げます。

さて、昨日、ラリー・カールトン(Larry Carlton)の「夜の彷徨」をご紹介した。このアルバムは、彼のトレード・マーク、ギブソンES-335の音色を堪能できる優秀盤なのだが、僕としては、ボーカル入りの楽曲が収録されているところが、ちょっと減点対象。カールトンのボーカルが好きな人には堪えられないんだろうけど、カールトンのギター演奏を愛する僕からすると、全編、ギター・インストルメンタルのアルバムを強く期待してしまう。

Larry_carlton_night_walk

そういう観点から、全編、ギター・インストルメンタルのアルバムが、僕にとってのカールトンの「これ一枚」となる。それは、1981年リリースのLarry Carlton『Sleepwalk(邦題:夢飛行)』(写真左)。このアルバム、全編ギター・インストルメンタルで、カールトンのギター・テクニックを心ゆくまで満喫できる。

ただし、このアルバムのギターは、彼のトレード・マークであるES-335では無く、この時期、ラリーが愛用していたヴァリーアーツ社の特注ストラトの音である、とのこと。確かに、じっくり聴くと音が違う。でも、テクニック溢れるフィンガリング、官能的なチョーキング、彼独特のちょっとくすんだようなディストーション等、彼の個性は全く変わらず、冒頭から最後まで、徹頭徹尾、カールトンのギターが堪能できる。

本当に、カールトンはエレキが上手い。エレキ独特の雰囲気の出し方がほんとに上手い。ボリュームとかサスティーンとかクランチとか、エレキ独特の奏法で聴かせるのでは無い、エレキ独特の雰囲気で聴かせる、これがカールトンの素晴らしいところ。ボリュームとかサスティーンとかクランチとか、エレキ独特の奏法は、カールトンの場合は、あくまで「脇役」。

ファースト・アルバムの「夜の彷徨」よりも、この「Sleepwalk」の方が、アルバム・トータルとしてまとまっていると思います。僕としては、なんせ、全編、ギター・インストルメンタルなのが、たまらなく良いです(笑)。
 
 
 
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2007年7月10日 (火曜日)

AOR的ギター・フュージョン

ココログの緊急メンテナンス(10日の24時までの長時間メンテナンスだったらしい)で、10日分の更新が、翌朝になっちまったい。

なんだか、7月に入って涼しい日が続いている。クールビズって雰囲気じゃないので、7月に入っても、ネクタイを締めて会社通いである。でも、確かに暑くない。梅雨なので、蒸し暑いのは仕方がないとしても、確かに最近涼しい。雨もまとまって降るようになってきたので、梅雨入りの頃、心配された「水不足」の懸念も、少し和らいだ感がある。

さて、前に、ワーナーミュージック・ジャパンの「FUSION MASTERPIECE 1500」ことを、このブログで触れた。そう、フュージョン全盛の1970年代~80年代に発表されたベスト・セラー30タイトルを1,500円で、しかも24ビット・リマスターで、2ヶ月にわたり一挙にリリースする、フュージョン・ファンとっては、狂喜乱舞ものである。

その中に、ラリー・カールトンの諸作も入っていて、個人的に大満足である。ラリー・カールトンについては、大学時代に聴きまくったクチで、当然、学生時代は、カセットにダビングさせてもらって、聴きまくっていた。

いきつけの喫茶店で、友達とだべっている時も「ラリー・カールトン」、下宿の部屋で寛いで本を読みながら「ラリー・カールトン」、床について寝る時のBGMも「ラリー・カールトン」、連れの車で遠征する(「遠征」といって体育会系のそれでは無い、古墳や遺跡の調査のことを僕たちの間では「遠征」という)も時も「ラリー・カールトン」。でも、麻雀の時は、あまりにリラックスしてしまって良くなかった「ラリー・カールトン」。とにかく、「ラリー・カールトン」一色に染まった時期があった。

Larry_carlton

特に、お気に入りは、ソロ・デビュー作の『Larry Carlton(邦題:夜の彷徨)』。彼のニックネームは、「ミスター335」。これは、本作で使用している愛用のギター、ギブソンES-335に由来する。自らのスタジオも「ルーム335」と名付けたほどで、この当時のカールトンは335にぞっこんだった。僕たちも、彼の335にぞっこんだった(笑)。

この『Larry Carlton(邦題:夜の彷徨)』のアルバム全体の雰囲気を一言で言うと、「AOR的ギター・フュージョン」。リラックスした大人の雰囲気が粋な、それでいて、ギターのテクニック、バリバリのフュージョン・ファンにとっては堪えられない雰囲気のアルバムだった。

冒頭の「ルーム335」など、何回聴いたか判らない。3曲目の「ナイト・クローラー」もカールトンのギター・テクニック満載で言うこと無し。続く「ポイント・イット・アップ」も彼のギターの音色に痺れるし、5曲目の「リオのサンバ」も余裕あるテンポが素敵でこの上ない。中には、彼のボーカルの入ったもののあるが、まあこれはこれでご愛敬。まあ、良しとしよう。

あまりに流暢で、整然としていて、破綻が無く、譜面を読むような演奏なんで、古くからの純ジャズ・ファンの方々からは、「フュージョンの代表例」として、冷たい眼差しで見られることが多かった「ラリー・カールトン」。でも、このES-335の音色、テクニック溢れるフィンガリング、官能的なチョーキング、彼独特のちょっとくすんだようなディストーション、どれもが、最高に格好良いことは、否定できない事実ですよね。このアルバム、ほんと、先入観無く聴くと、結構良いですよ。

しかし、やっとのことで『Larry Carlton(邦題:夜の彷徨)』をCDで手に入れた。昔のマスタリングでは、ちょっと音的に辛いかな〜、と思って、そのうち、紙ジャケで、そのうち、最新のリマスタリングでリイシューされると、長年、じっと待っていて、今回、やっと満願がかなった。

時には、辛抱強く我慢すると、良いこともあるな〜(笑)。

      

 

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2007年7月 9日 (月曜日)

日本人もなかなかやぞ〜

アジアカップ初戦、日本×カタール戦の前半を見ていて、イライラがつのって、爆発寸前の松和のマスターです。ええかげんにせえや、もうジーコ・ジャパンの「体たらく」の二の舞はゴメンやで〜。蒸し暑いのはわかるけど、チャレンジ精神の欠如とイマジネーションの欠如だけはなんとかせえや。45分走れなんて言わんけど、緩急つけたトータル・フットボールと、いかないもんですかね〜。

さて、話は急に変わって、ジャズ・ピアノのソロに話になる。ジャズのソロ・ピアノというと、キース・ジャレットが有名である。彼はかなりの数のソロ・アルバムを出しているが、どれもが、ジャズ・ピアノの語法とクラシックの語法をミックスした独特の音作りで、水準以上の素晴らしいものばかりである。

キース以外で、ソロ・ピアノでの有名どころは、モダン・ジャズ・ピアノの巨匠、ビル・エバンス。キースとは全く異なる、あくまで純粋に、ジャズ・ピアノの語法のみでの素晴らしいソロ・ピアノを聴かせてくれる。その他、数はアルバムの数は少なくなるが、チック・コリア、ハービー・ハンコック、レイ・ブライアント、オスカー・ピーターソンと、ジャズ・ピアノの有名どころは、それぞれ、素晴らしいソロ・ピアノのアルバムを出している。

Watarase

それでは、日本のジャズ・ピアニストって、どうなんだろう。ジャズ・ピアニストの有名どころと比肩するレベルの、ソロ・ピアノのアルバムはあるんだろうか。これが、あるんですねえ。それは、板橋文夫の「渡良瀬」。1982年リリースの、LP時代は「幻の名盤」と言われた、日本人ジャズのソロ・ピアノの秀作である。

板橋文夫。国立音大在学中よりジャズに興味を持ち、活動を始め、渡辺貞夫クィンテットにてプロデビューを果たす。その後日野皓正、森山威男グループに参加する一方、自己のトリオでも活躍し、1982年には、ソロアルバム『渡良瀬』を発表。1985〜87年にはエルビンジョーンズ・ジャズマシーンのワールドツアーに参加。他にもレイ・アンダーソン(Tb)など世界的なミュージシャンとのワールドツアー行い国際的に活躍。

この1982年リリースの「渡良瀬」。いいですよ〜、これ。日本人によるジャズでのソロ・ピアノなので、「和」が基本という先入観がありますが、そうではありません。ジャズの伝統の根幹である、アメリカン・ルーツ・ミュージックの要素もしっかり押さえて、時には、フリー・ジャズの要素も散りばめ、しっかりとジャズの基本を押さえた上で、そこはかとない、日本人のDNAを揺さぶる旋律と、墨絵を見るような、メリハリが効いてはいるが、大仰ではない、「侘びさび」の世界を彷彿とさせる「抑揚と強弱」とが、他の「ジャズ・ソロ・ピアノ」と一線を画する。

冒頭の「いつか王子様が」の繊細な音の紡ぎ方、5曲目の「渡良瀬」の日本の原風景を彷彿とさせる音作り、ラストの「グッドバイ」の美旋律。旺盛なチャレンジ精神と溢れんばかりのイマジネーション。全編通じて、世界に通じる、日本人を代表する「ジャズ・ソロ・ピアノ」の名盤です。
 
日本×カタールの試合結果が入ってきた。くそ〜、引き分けか〜。あかんな〜、このままでは・・・。
 
 
 
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2007年7月 8日 (日曜日)

1980年を思い出した・・・

今日は、早朝5時起き。嫁はんが、友達と行田の古代蓮を見に行くとかで、早々に出かけて行った。こちらとしては、別に行きたいところも無いので(梅雨時はねえ)、やおら、お勝手の食器棚の大掃除、そして、それが飛び火して、洗面所の大掃除と相成った。いや〜、綺麗になった。綺麗好き、掃除好きのA型の面目躍如である(笑)。

さて、閑話休題。最近、お気に入りのテレビ・コマーシャルが幾つかあって、そのひとつが、携帯のキャリアであるソフトバンクの「ホワイトプラン」のコマーシャル。のキャメロン・ディアス、可愛いですね〜。季節外れの雪が、インパクトがあって楽しい。加えて、キャメロンが着てる服も、なかなか可愛い。そして、お気に入りの最大の理由が、そのバックに流れる音楽。

Xanadu

初めて、この「雪」バージョンのキャメロンのコマーシャルを見た時、歓声を上げてしまいました。そのバックに流れる音楽。ああ、懐かしい。時をさかのぼること、あれは1980年。ELOとオリビア・ニュートン・ジョン(ONJ)のサウンド・トラック盤「ザナドゥ」。このアルバム、LPだった時代は、A面は「ELO」サイド、B面は「ONJ」サイド、コマーシャルで使われている「ザナドゥ」は、A面「ELO」サイドの5曲目。「ELO」サイドでありながら、この「ザナドゥ」だけは、オリビア・ニュートン・ジョンのボーカル。

このONJのボーカルが可愛くて良かったんですよ〜。ONJのボーカルを前提に、ONJのボーカルを最大限に活かすべく作曲、アレンジされた「ザナドゥ」。冒頭一音から最後の一音まで、ジェフ・リン節が炸裂しまくり。素晴らしい出来のロック・ポップスです。僕はこの頃、大学生。このサウンド・トラック盤は聴きまくりましたね。A面の「ELO」サイドばっかりでしたけど・・・(笑)。

このオリビア・ニュートン・ジョン+ELOのコラボの「ザナドゥ」をバックに、雪の中、キャメロン・ディアスが携帯しながら歩く。どんどん降る雪。降りすぎる雪(笑)。可愛い笑顔のキャメロンと「ザナドゥ」。このコマーシャルを見る度に、幸せな気分になります。

そういえば、前のコマーシャルには、ノーランズの「I'm In The Mood For Dancing(邦題:ダンシングシスター)」を、バックに使っていたなあ。なんだか、最近のソフトバンクのコマーシャルって、(ポップス好きだった)僕らの世代の心を鷲掴みやねえ。
 
 
 
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2007年7月 7日 (土曜日)

ハード・バップの萌芽

どんよりとした梅雨空が戻ってきた。日差しが遮られて、昨日とはうって変わって、ちょっと涼しくて、湿気を含んだ北風が吹いて、すっかり梅雨の季節に逆戻り。昨日と比べると、気温差が激しくて、気圧も変化し、ちょっと体調も優れない。憂鬱な土曜日である。

午後、整体に行って、かなりあちこち、痛んでいることが判った。あっちこっち、かなり丁寧に整えて貰って、ちょっとだけ、体調が戻った感じがする。それでも、やたら眠かったり、お腹が急に痛んだり、不具合はいろいろ残っている。この季節は、子供の頃から、どうも苦手である。

さて、昨日は、「ハード・バップのプロトタイプ」の話をしたけど、では、「ハード・バップの萌芽(物事の起こるきざし)」って、いつ頃からなんだろう、どのアルバムからなんだろう、と思って、1948年〜1952年あたりの名盤・名演と誉れの高いアルバムを、昔、聴き比べたことがある。

昨日は、ハード・バップのプロタイプのひとつとして、マイルス・デイビスの「ウォーキン」をご紹介したが、そのマイルスのアルバムの中で、「ハード・バップの萌芽」が、かなり明確な形で現れているアルバムがある。そのアルバムとは「ディグ」(写真左)。録音メンバーは、Jackie Mclean(as)、Art Blakey(ds)、Walter Bishop Jr.(p)、Sonny Rollins(ts)、Tommy Potter(b)、Miles Davis(tp)のセクステットによる1951年10月の録音。

Miles_dig

当時、LPレコードという長時間録音(最長片面約25分)に耐えるフォーマットが出現し、長時間演奏の録音が出来るようになった。そのLPの長時間録音可能なフォーマットを活用すべく、録音されたアルバムのひとつが、このマイルスの「ディグ」である。

長時間録音が可能になったので、当然、「間の取り方、緩急の付け方、強弱の付け方、そしてタイミング」を創意工夫して、ビ・バップよりも遙かに長いアドリブをクールに表現することが可能になった。つまり、LPフォーマットが出現したおかげで、ハード・バップという演奏スタイルの台頭に拍車がかかったということ。

この「ディグ」を聴くと、「間の取り方、緩急の付け方、強弱の付け方、そしてタイミング」を創意工夫して、ビ・バップよりも遙かに長いアドリブをクールに表現する、という部分に、ハード・バップ・スタイルの萌芽を強く感じることが出来る。特に、マイルスについては、「間の取り方、緩急の付け方、強弱の付け方、そしてタイミング」について確信を持ったソロを聴くことができる。他のミュージシャンは、まだ、そのハード・バップ・スタイルのコンセプトが理解できず、手探り状態でソロを演奏していることが感じられる。

テーマのユニゾンやハーモニー、ソロのバッキングなど、ハード・バップ・スタイルの代表的コンセプトである、グループサウンドの創成については及ばないが、ビ・バップ時代の、超絶技巧な技を聴かせるアクロバティックで単調なソロから脱却し、「間の取り方、緩急の付け方、強弱の付け方、そしてタイミング」を創意工夫して、アドリブをクールに表現する、という部分で、この「ディグ」では、ビ・バップで活躍していたミュージシャンが、率先してチャレンジする姿が明確に記録されている。

ということで、この「ディグ」というアルバムは、ハード・バップの萌芽の記録として評価すべきアルバムで、演奏の内容は、ハード・バップ・スタイルに関して、手探りの状態での演奏が多く、演奏内容としては、名盤・名演とはいいがたい。

でも、2曲目の「イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン」の、丸〜い、そして優しい、マイルスのソロは素晴らしい。僕は、この1曲を聴きたくて、この「ディグ」を引っ張り出すことが良くあります。歌うように、クールに、女を口説くようにソロを吹く、そんなマイルスの真骨頂ですね。
 
 
 
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2007年7月 6日 (金曜日)

ハード・バップのプロトタイプ

今日は梅雨の中休みか、なかなかの好天。風も適度にあって、あまり湿気を感じない。外を歩いても、日差しは夏の日差しできついが、湿気を感じないだけ、歩きやすい。このところ、梅雨空が続いていて、精神的にも、ちょっと鬱陶しい感じがあったので、今日は、なんだかノビノビする感じ。

今日は、このところ、ハードな出張が続いたのと、仕事が滞って(周りにいろいろ働きかけをしたものの、レスポンスが悪くて)やることが無くなったので、今日は仕事はお休み。正式には、先週土曜日の振替休日である。昨晩から約10時間ぐっすり寝て、ちょっと体調も回復。天気もなかなか良くて、精神的にもノンビリした、なんにもしない一日。

さて、こんな日の音楽は、モダン・ジャズでも聴いて、ノンビリしたいもの。そういえば、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の常連の方から、マイルス・デイビスの「ウォーキン」を手に入れたよ〜、というメールをもらって、無性にマイルスの「ウォーキン」が聴きたくなって、このところ、マイルスの「ウォーキン」を結構聴いている。

改めて、このマイルス・デイビスの「ウォーキン」(写真左)、1954年の録音で、それまで、麻薬で不調をかこっていたマイルスが、自力で麻薬を断ち、彼の立直り、復活を印象づける名演奏として名高いもの。それも、ただ、復活を印象づけるだけではない、この「ウォーキン」には、ジャズ演奏の代表的スタイルである「ハード・バップ」のプロトタイプとしての要素がぎっしり詰まっているのだ。
 

Miles_walkin

 
ジャズの定評として、ハード・バップの誕生は、1954年2月ニューヨークの名門クラブでのライヴ、アート・ブレイキーの「バードランドの夜」とされる。まあ、この話は大袈裟で、ハード・バップというスタイルが、一夜のうちに「オギャー」と生まれ出るなんてことはないので、この「バードランドの夜」の演奏も、ハード・バップのプロトタイプのひとつとして挙げられるということだろう。

しかし、このマイルスの「ウォーキン」は、ハード・バップというスタイルが一番判りやすい、プロトタイプ的な演奏として、ジャズ初心者の方から、ベテランの方まで、広く推することのできる名盤だと僕は思う。

特にタイトル曲「ウォーキン」を聴いて欲しい。冒頭テーマ演奏のユニゾン・ハーモニーの付け方が、まったくもって、ハード・バップ的である。アドリブの部分については、さらに顕著で、「間の取り方、緩急の付け方、強弱の付け方、そしてタイミング」を創意工夫して、ビ・バップよりも遙かに長いアドリブをクールに表現する。そして、そのアドリブでのバッキング。アドリブをしている傍らで他のミュージシャンがバッキングするなんて、ビ・バップの時代には無かったこと。

つまり、ハード・バップは、個人の演奏を尊重しつつ、グループ・サウンドの醸成に力点を置いた、演奏スタイルであることが理解できる。ビ・バップの様に超絶技巧な高速テクニックだけを要求するのではない、「ハード・バップ」は、非常にアカデミックな、そしてクールな演奏スタイルであることが、この「ウォーキン」を通じて、大変良く判る。

そして、一番ハード・バップの特徴として挙げられるのが、ベースとドラムの役割の向上。ビ・バップでは、リズム・キープと、アドリブ演奏の引き立て役という限定された役割に限定されていたが、ハード・バップではその役割が、グループサウンドの醸成という枠の中で、かなり変化し、向上しているのが良く判る。リズムの打ち方にも、様々な工夫が施され、アドリブ楽器と同様、「間の取り方、緩急の付け方、強弱の付け方、そしてタイミング」を創意工夫して、グループサウンドの醸成に貢献している。

まあ、そんな難しいことを感じなくても、このマイルスの「ウォーキン」、ハード・バップを代表する名演・名盤として、ジャズの好きな、全ての方にお勧めできる逸品です。それと、古い昔の歩行者用信号機の写真を使って、「Walkin'」とシャレた、印象的なジャケットも素敵です。
 
 
 
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2007年7月 5日 (木曜日)

Deep Purpleもライブが良い

ディープ・パープルの「ライブ・イン・パリ」を手に入れた。第3期ディープ・パープルの貴重なライヴ音源、第3期ディープ・パープル、リッチー・ブラックモア在籍時最後のパフォーマンス。

ディープ・パープルは、オリジナル・アルバムも良いが、僕は、ライブ・アルバムが一番。彼らの特徴、彼らの個性を感じられてとても良い、と思っている。代表的な例は、第2期ディープ・パープルの最高傑作の誉れも高い「ライブ・イン・ジャパン」。これは、徹頭徹尾、ハード・ロックの構築美が、ライブ・アルバムという奇跡的な形で保存された、素晴らしい記録である。

今回、手に入れた「ライブ・イン・パリ」。第3期ディープ・パープルの貴重なライヴ音源、第3期ディープ・パープル、リッチー・ブラックモア在籍時最後のパフォーマンス。内容はと言えば、これが素晴らしい。ネットの一般の人々の評価を見ると、かなり評価が分かれているみたいだけれど、僕は評価します。

Dp_paris

冒頭のチューニング2分間は、いいかげんにしろや、って感じなんだけど、いきなり「バーン」に入るスリリングなひととき、そして、この「バーン」の疾走感。アブストラクト寸前のリッチー・ブラックモアのギター・ソロ。そして、それに絡むジョン・ロードのオルガン。やっぱ、ディープ・パープルって、リッチーとロードが、お揃いで存在しないと「ディープ・パープル」ではない。僕の見解はこれ。

リッチーもプロなので、観客が溢れんばかりに見に来ているライブで、リーダーシップがとれなくなって、バンドに嫌気がさしていたからといって、いい加減な演奏をする「たま」では無い。そんなことで、いい加減な演奏をする男だなんて、リッチーに失礼千万。

ライブだから、エラーもあるし、のらないまま終わる曲もあるだろう。でも、僕は、この「ライブ・イン・パリ」の、第3期ディープ・パープルの演奏は、熱くて、疾走感があって、崩れ落ちる寸前のギリギリの緊張感がある、これも、ディープ・パープルの名盤のひとつとして数えられるべきアルバムでしょう。

冒頭の「バーン」や「スモーク・オン・ザ・ウォーター」そして「ハイウェイ・スター」。往年の名曲の、この第3期メンバーならではの演奏が楽しい。とはいえ、全編通じて、ハード・ロックの完成形のひとつを追体験できる、素晴らしいアルバムだと思います。
 
 
 
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2007年7月 4日 (水曜日)

ミンガスはライブが良い・・・

出張から帰ってきて、モダン・ジャズである。純ジャズである。出張時は、iPod nanoを持って行くので、いきおい、Jポップ中心の音楽リスニングになる。これが、5日中4日になれば、純ジャズの禁断症状が出てくる。今日の通勤音楽は絶対に純ジャズである。

純ジャズといっても、やわな純ジャズでは駄目で、バリバリの純ジャズが良い。と思いながら、家を出て、マンションのエレベーターの中で、iPodのダイヤルをグルグル回す。そして、目にとまったのが、チャールズ・ミンガス。よしよし、これだ、これ。ということで、今日の通勤音楽は、チャールズ・ミンガスの「ミンガス・アット・カーネギー・ホール(Mingus At Carnegie Hall)」(写真左)である。

ジャズのベーシストのリーダー・アルバムって、その評価が結構、難しい。ジャズ・ベースって、その楽器の特性故、音色の個性が表れにくい。音の大きさ、リズム感、早弾きのテクニック、これくらいしか差異化要素が無い。それでも、ジャズ・ジャイアントの類のジャズ・ベーシストは、必ず、その音が聴き分けられる。でも、その音の個性だけでは、リーダー・アルバムを作り続けるには、ちと辛いものがある。

よって、ジャズ・ベーシストのリーダー・アルバムは、ベースの個性的な音に加えて、コンポーザー及び、バンドリーダー、音楽監督としての才能を前面に出してのリーダー・アルバムが多い。代表的なのが、アコースティック・ベースとしては、今日、ご紹介しているチャールズ・ミンガス、そして、ロン・カーター、晩年のレイ・ブラウン。エレクトリック・ベースでは、ジャコ・パストリアス、マーカス・ミラー。最近の若手からすると、クリスチャン・マクブライド。ジャズ・ベーシストには、ベースという楽器だけで、リーダー・アルバムとして勝負せずに、総合音楽家としての才能で勝負している例が多い。
 

Mingus_carnegie

 
で、チャールズ・ミンガスである。彼は、ベースの個性的な音に加えて、コンポーザー及び、バンドリーダー、音楽監督としての才能を前面に出したリーダー・アルバムがほとんどである。有名どころでは、ジャズの演奏に物語り的要素を加えた「直立猿人」、黒人意識の高まりと決意の念を示した「ハイチ人の戦闘の歌」が圧巻な「道化師」。シニカルな「フォーバス知事の寓話」が目玉の「ミンガス・プレゼンツ・ミンガス」。でも、今の耳で聴くと、「ん〜っ」と思ってしまうアルバムもあって、コンセプト・アルバムは時代とともに風化しやすい、ということを痛切に感じる。

でも、ミンガスには、ライブ・アルバムがある。ミンガスを堪能するには、ライブ・アルバムが一番、これが僕の持論である。太くて大きい音のベース、誰が聴いてもミンガスの音作りと判る個性的な音作り、ベースのテクニックを駆使してのバンド全体の統率、そして、バンド・カラーを決定づける花形ミュージシャンの採用。これらの要素を明快に我々の前に提示するのが、ミンガスのライブ・アルバムである。今日聴いた「ミンガス・アット・カーネギー・ホール」は、そういう観点から素晴らしい出来のライブ・アルバム。

大きくて太いベースが先導する「C Jam Blues」。ベースの音だけでスイング感が抜群。ベースに煽られてノリノリの9人編成のミンガス集団。時は74年1月、NYはカーネギーホールでのライブ。

 John Handy(as)が、ソロ戦争の幕を切って落とす。各ミュージシャンとも個性炸裂の大ソロ戦争で、ゴリゴリ・バリトン・サックス Hamiet Bluiett、ビュルビュル・テナー George Adams、循環ブレッシング+迫力満点なロングトーン・テナーをぶちまけて、瞬時に他を亡きものにする「主役花形」ミュージシャンの Roland Kirk、細めのミュート・ペットが味わいを添える Jon Faddis、軽やか爽やかなアルト・サックス Charles McPherson(as)、全員が素晴らしいソロを繰り広げる。そのバックで、的確に指揮し、ソロイストを鼓舞し続けるのが、ミンガスのベース。

凄い迫力に圧倒される。ミンガス・グループは、いつの時代も、ライブでは、その時代、その時での、最先端のハード・バップを聴かせてくれる。決して、フリーには走らない。決して、ファンクには走らない。決して、フュージョンには走らない。いつの時代も、ジャズ演奏の王道を行く、我らがミンガス・グループである。

ミンガスほど、聴いていて心地よく、ノリノリになって、心昂ぶるベースは無い。しかし、それは、彼のコンポーズ、アレンジ、そして、音楽監督としてのメンバーへの的確な指示と音作り、これら全てが出揃ってこそ、ミンガス最高のベースが聴けるのだ。

そういう意味で、この「ミンガス・アット・カーネギー・ホール」はお勧めです。たった2曲で約46分。聴く前はちょっと長いかなあと思うんだが、聴いてみると一瞬(ちょっと大袈裟?)。ちょっとハードかもしれませんが、ジャズ・ファン必聴の一枚でしょう。
 
 
 
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2007年7月 3日 (火曜日)

夏はやっぱり高中やね〜

いやはや、あっという間に7月である。もう今年も半年が経ったのか〜。しかも、暑くなったなあ。でも、今年の梅雨は、あんまり雨が降らないみたいで、各地で水不足が心配されている。

昨日、今日と松山に出張だったんだが、松山でも水不足が深刻とのこと。しかし、昨日は午後、松山に降り立った時には、既に雨が降っていて、どんどん強くなる。結局、今日の朝までず〜っと降っていた。朝、新聞を見ると、約1年ぶりに、50ミリ以上のまとまった雨がふったそうだ。ダムも貯水率が50%回復したとのこと。ちょっと一息ですね。

でも、そのおかげで、松山市内の、今日の日中の蒸し暑いこと、蒸し暑いこと。打ち合わせが午前中に終わって、帰りの飛行機の時間まで、ちょっとあったんで、松山城に登ろうか、と思ったけど、登山口まで行くと、ちょっと急な坂道で、城まで約20分とある。この蒸し暑さで、スーツ、ネクタイ姿では、ちょっと無理と判断して断念。ほんと、昼時だったんだけど、食欲を減退させる蒸し暑さで、ぐったり。

さて、今回の出張では、高中正義のアルバムを集中して聴いていた。「夏だ、海だ、高中だ」というキャッチ・コピーが昔あったが、確かに、高中の音って、夏の海にピッタリくる。そんな感じで、彼のアルバムをハシゴしていたんだが、彼のアルバムを聴きながら、高中の最高傑作って、どのアルバムだろうと考えた。

The_rainbow_goblins

彼のアルバムって、そのアルバムの中に、素晴らしいギター・インストルメンタルの曲があると思えば、ボーカル入りのちょっと変な感じの曲があったり、どう考えたって、このアルバムの中では場違いでしょう、という曲があったりして、アルバム通して、アルバム全編、ギター・インストルメンタルの曲で統一されているアルバムは僅かである。

僕は、高中のテクニック溢れ、歌心溢れ、魅力的なフレーズ溢れる、ギター・インストルメンタルの曲をこよなく愛している。全編ギター・インストルメンタルの曲で統一されているアルバムが一番、と思って聴き進めていったら、これこれ、これですよ。「虹伝説~ザ・レインボウ・ゴブリンス」(写真左)。絵本『虹伝説』をもとに曲をつけ、81年3月にリリースされたアルバム。僕の希望通り、全編、高中のギター・インストルメンタル一本の名盤である。

この「虹伝説~ザ・レインボウ・ゴブリンス」は、いつ聴いてもいいなあ。他のアルバムでは、必ずといってほど入っている、ボーカル入りのちょっと変な感じの曲があったり、どう考えたって、このアルバムの中では場違いでしょう、という曲が全く無い。しかも、収録されている全ての曲が、とても良くできていて、一気に聴き通してしまう。やっぱり、この「虹伝説~ザ・レインボウ・ゴブリンス」、このアルバムが最高傑作でしょう。

リリース当時、絵本『虹伝説』をもとに曲をつけたコンセプト・アルバムなので、プログレっぽくなるのかな、と想像していたら、全然、プログレっぽくなくて、ちょっと意外だったのを覚えています。高中のギターってブルースが基調やないからな。やっぱり、プログレっぽい雰囲気を出すには、ブルージーで「暗い、濡れてる、泣いちゃう」みたいな音が必要で、高中のギターって、ファンキーだからなあ。といって、当時流行のフュージョン・インストルメンタルでも無い。このアルバムって、高中オリジナルなんですよね。

激しく蒸し暑い松山を歩きながら聴く「虹伝説~ザ・レインボウ・ゴブリンス」。夏はやっぱり高中やね〜。
 
 
 
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2007年7月 2日 (月曜日)

今日もちょっとお休みです。

先週金曜日に続き、今日もちょっとお休みです。急に出張がパタパタと決まって、先週は北は札幌へ飛びましたが、今日は、南は四国に飛びます。梅雨の季節の出張は、雨が鬱陶しかったり、湿度が高かったりで、かなり精神的にも疲れるのですが、仕事ですので、仕方が無いですね。自らが計画して行く出張だったら、この季節は絶対に避けますよ。

ということで、今日も先週の金曜日に続き、バーチャル音楽喫茶『松和』は、臨時休業させていただきます。

明日の夕方には戻ってくる予定です。明日、また、お会いしましょう。
  
  
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2007年7月 1日 (日曜日)

ギターでソウルを歌う男

今日もしっかりと、いかにも梅雨らしい空模様ですね。ラジオでは、北に行くほど晴れ間があるって言ってたので、北海道は晴れているのかな。私の住んでいる千葉県北西部地方は、昼すぎちょっと日が差し込みましたが、それ以外、どんより曇り空。しかも、湿度が高い。体力をじわじわと蝕むような湿気です。私は非常に苦手です。

さて、このボーナス・シーズンは、レコード会社も書き入れ時なんでしょうね、ジャズやフュージョンのリイシューが、この時期、集中するんですが、私のとっての、今回のボーナス・シーズン・リイシューの目玉は、ワーナーミュージック・ジャパンの「FUSION MASTERPIECE 1500」。フュージョン全盛の1970年代~80年代に発表されたベスト・セラー30タイトルを1,500円で2ヶ月にわたり一挙にリリースするもの。

その「FUSION MASTERPIECE 1500」の第1回発売が、6月27日だったのだが、発売された15枚の中から、6枚ほど、手に入れた。この「FUSION MASTERPIECE 1500」の目玉は、24ビットリマスターが施されていることで、ワーナーのフュージョン系の名盤って、リマスターされたことがなかったので、これも期待できる。

Teasin

今日、やっと、宅配便で送られてきた荷をほどいて、聴いたアルバムが、コーネル・デュプリーの「ティージン」。1974年のソロ・デビュー作。これが実に渋いフュージョン・ギター・アルバムで、大学時代からの愛聴盤。

コーネル・デュプリーといえば、テキサス出身のギタリストで、有名なところでは、NYの伝説のセッションバンド「スタッフ」や「ガッド・ギャング」への参加、そして、さまざまなセッションをこなす、玄人受けのファンキー・ギタリスト。

この「ティージン」って、コーネル・デュプリーの特徴あるフュージョン・ジャズ・ギターが堪能できるアルバムなのだ(ソロ・アルバムだから当たり前か)。グシャッとつぶしたような特徴ある音色が凄く特徴的で、これが実にファンキーな味わいを醸し出している。そして、ちょっと不思議なコードが繰り出てきて、それが、独特でブルージーな雰囲気を漂わす。デュプリーのギターの音色って、最初の1フレーズを聴いただけで判るくらい特徴的なのだ。

このアルバムのレコーディング・メンバーは、デュプリーをリーダーとして、リチャード・ティー(key)、チャック・レイニー(b)、バーナード・バーディー(ds)、ラルフ・マクドナルド(perc)、デヴィッド・ニューマン(sax)。このメンバーを見れば、大抵のフュージョン・ファンの方は、このアルバムに触手が伸びるのではないでしょうか。特に、リチャード・ティーのキーボードが良い雰囲気を出してます。後に結成される、NYの伝説のセッションバンド「スタッフ」のプロトタイプ的な部分も見え隠れして、興味深いです。

今日は、このコーネル・デュプリーの「ティージン」を聴きながら、新聞と本を読みながら、のんびりと過ごす日曜日の午後。梅雨時の過ごし方、こんな日があっても良いでしょう。
 
 
 
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  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2021年4月
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