陽水の初期は、実にマニアック
我がバーチャル音楽喫茶「松和」の「懐かしの70年代館」に「青春のかけら達」という、70年代の懐かしのJポップを語るコーナーがあるんだが、ちょっと最近、ほったらかし。「これじゃあ、いけないなあ」と反省して、資料を再整理中。
その資料を整理している中に、井上陽水がある。70年代、井上陽水の初期の頃、叙情フォークしている曲は苦手で好きではないんだが、フォーク・ロックしている曲、ちょっとアバンギャルドな詩の内容の曲って、当時から結構気にいっている。
特に、アルバム全体がフォーク・ロックしていて、アバンギャルドな詩が目立っているのが、1974年10月に発売された「二色の独楽」。ロックに目覚めて、自分でロックのアルバムを買い始めて、リアルタイムで経験した陽水が、この「二色の独楽」が最初。このアルバムを初めて聴いた時、当時、まだまだ浅い経験ながら「これはロックや、フォークやない」と思った。
今回、このアルバムを調べていて、再認識したことがひとつ。このアルバムって、LA録音なので、ちょいとバック・ミュージシャンを調べていたら、ギターがレイ・パーカーJr.とデビット・T・ウオーカー、ベースがウイルトン・フェルダー、キーボードにジョー・サンプル・・・等々。
おいおい、なんて豪華なバックなんだ。こりゃ〜、もうフュージョンの世界。道理で、重厚でファンキーな音だと思った。アレンジも良いし、この「二色の独楽」ってアルバム、陽水のアルバムの中でも、指折りの「ロック・フュージョンに傾倒したアルバム」ではないだろうか。
この「二色の独楽」に収録されている曲は、どの曲も良くできていて、僕の好みじゃない「叙情フォーク」的な曲も無く、どれも、今の耳で聴くと、聴き応えのあるものばかり。そんな中でも、僕は、とても個人的な理由で、ラストの「太陽の町」が、しみじみしていて、好きです。う〜ん、当時を思い出すなあ〜。
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