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2007年6月23日 (土曜日)

リマスターは、やっぱり音が違う 『The Köln Concert』

昨日のまとまった雨、梅雨本番の雰囲気は、一日で終わり。今日は朝から快晴。日差しは夏の強い日差し。昨日、まとまった雨が降った割りには湿度が低く、風も適度にあって、日陰では過ごし易いのだが、日の当たる場所では、暑い暑い。

今日は、美味しいパウンド・ケーキの店があるってことで、ちょっとお出かけ。昼ご飯は、久しぶりに、お気に入りの店でラーメン食って、ご満悦。その後、電車に乗って、その「お店」に行って、パウンド・ケーキをゲット。その後、整体に行って、一駅分、歩いて家まで帰る。今日は歩いたなあ。約13,000歩。買ってきたパウンド・ケーキは、評判通りの美味さ。これもご満悦。

その「お店」でパウンド・ケーキを買ってから、整体の予約時間まで、少し時間があったので、近くのCDショップに、冷やかしに立ち寄る。この店、在庫の状況が悪く、陳列されているCDも偏りがあって、CDショップとしては「悪い店」の部類。最初は買う気は無かったのだが、ジャズのコーナーに来て気が変わった。
 

Keith_koln

 
キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」(写真左)の紙ジャケットを見つけた。この紙ジャケットは、2001年3月と8月に発表された、キース関連の紙ジャケの全20タイトルの再発の一枚。「ケルン・コンサート」は、当然、所有しているが、購入したのは、もう16年も前のこと。今回の紙ジャケ再発、最新リマスターではないものの、限定盤ゴールドCD。そろそろ買い直してもいいかな〜、と思いだし、しかも、紙ジャケ、LP時代の雰囲気を再現していることもあるので、思い切って購入。

早速、家に帰ってから聴く。う〜ん、やっぱり、音が違う、音が・・・。言い表しにくいんだが、ピアノの音の粒立ちが良く、響きがピアノらしくなっている。まあ、16年前のCDと最新のCDとは違いがあって当たり前だけどね。音全体がなめらかになっている。今日の夕方、この音で、今回「ケルン・コンサート」を結構、堪能した。

「ケルン・コンサート」はいつ聴いても良い。キースの音世界のベースにある「アメリカン・ルーツ・ミュージック」のエッセンスを、ECMレーベルの豊かなエコーの響きとクラシカルな旋律のオブラートに包んで、左手のジャズのビートに乗せて、キースは、唯一無二のピアノ・ソロを表現する。

音が良いって、音楽を聴く上で重要な要素だ。CDを初めて購入し、その音のひどさに驚いたのが、20年前。技術の進歩って凄いですね。最近のリマスターなどは、LP時代の音を凌駕するものまで出てきた。これからの、更なる進歩が楽しみだ。
 
 
 
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コメント

マスター 初めまして ケンと申します。

実は mjqの画像をGoogleで探していたらこのお店にたどり着きました。

記事を拝見いたしましたところ 興味深く大変 面白い記事で毎日 少しづつ記事を遡っていましたら ケルン・コンサートのところに来ましたので思わずコメントを書きたくなりました。

ケルンの一曲目が大好きで結構寝る前に聞く頻度の多いアルバムです。

音が波のように次から次に押し寄せて来る感じが心地よく大好きな一枚です。

いつも思うのですがキースの音色は非常に気品溢れる音色なんですよね

あとキースのアルバムではメロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユーが大好きです。

なぜかと言えばこのアルバムはメロディに忠実であり どこまでも美しい。なにより 唸り声がほとんど入らないので。

また 楽しい記事を期待しております。

では 失礼いたします。

初めまして、ケンさん。松和のマスターです。
バーチャル音楽喫茶『松和』をご愛顧いただきありがとうございます m(_ _)m。

さて、ケルンの1曲目、私も大好きです。ダイナミックな曲の展開とピアノを
大らかに鳴らすキースのテクニックにはいつも感心することしきり、です。
たしかに、キースのソロ・ピアノには気品が溢れていますよね。ヨーロピアンな
香りとでもいうのでしょうか・・・。それでいて、そこはかとなく底にジャズの
ビートが流れているのが、たまらなく良いですね。
 
キースの唸り声。これって、キースを攻略するのには、絶対に避けては通れない
「踏み絵」みたいなものですね。この唸り声がどうしても生理的に受け付けず、
キースを聴くことができないジャズ者初心者の方々が沢山います(笑)。
 
 

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