この本、お勧めですよ〜。
無類のお人好しでお節介で、子供の頃から、損ばかりしている。とにかく、困っている人がいると、放っておけないたちで、助けを求められると、何をおいてでも駆けつけるたちである。でも、このお人好しでお節介な性格って、決して得なことは無い。
助けに走って、良い時は良いんだが、一時、悪い状況に陥ったら「お前が悪いんだ」なんて直接言われるのは良くあることだし、助けに入って、状況が良くなったら、それっきり、ってことも良くある。まあ、お人好しでお節介な人間の条件は、決して見返りを求めないこと、決して礼を求めないこと、なんだけど、時に落ち込むこともしばしばである。が、持って生まれた性格だから仕方が無い。
愚痴はさておき、ジャズ本のご紹介をしよう。『ジャズマンはこう聴いた! 珠玉のJAZZ名盤100』(河出書房新社)という本が出た。僕のお気に入りの著者の一人、小川隆夫さんの著書である。昨年の8月に刊行された『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』の続編にあたるものだ。これが、実に面白い内容のジャズ本なのだ。
ジャズというジャンルの音楽は、アルバムを聴いて楽しむという基本中の基本の楽しみ方の他に、ジャズ本を読んで、その本を読んで得た知識をベースに、アルバムを聴くともっと面白くなる、という楽しみ方もある音楽ジャンルだと思っている。アルバムや収録曲のエピソードがことのほか面白い。ジャズって、即興演奏の個性、演奏者の個性、作曲者の個性など、個性を楽しむ音楽である。つまり、「人」が中心の音楽ジャンルなので、その「人」にまつわるエピソードは、ことのほか面白い。
アルバム名やアーティスト名を伏せたまま、レコードないしはCDを試聴してもらい、そのアーティスト名を当てるお遊びを「ブラインドフォールド・テスト」と言うが、その「ブラインドフォールド・テスト」が、「アイ・ラヴ・ジャズ・テスト」のタイトルで、約20年もの間、『スイングジャーナル』誌に連載されていた。その「アイ・ラヴ・ジャズ・テスト」のインタビュアーが、著者の小川隆夫さん。この「アイ・ラヴ・ジャズ・テスト」は、僕も、初回からずっと愛読させていただいていました。その「アイ・ラヴ・ジャズ・テスト」での、ミュージシャンのコメントを再編したのが、この「JAZZ名盤100」の2冊。
ジャズマン、いわゆるプロの視点でのアルバム評って、我々素人とは違った視点があって、プロのミュージシャンを理解する上での大きな助けになりますし、アルバムにまつわる、ミュージシャンならではのエピソードなどは、「トリビアの泉」的な驚きや発見があったりして、凄く面白いです。ジャズを聴き始めて、ミュージシャンの人となりや、ミュージシャンの考え方、アルバムにまつわるエピソードなどに興味を持ち始めた方々には、是非、お勧めの2冊です。
アルバム2〜3枚程度のミュージシャンの談話を読むのが、最近の僕の「寝る前」の密かな楽しみ。さあ、今日も寝る前に、床に入って読むぞ。
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