30年経って評価が定まった。
朝、にわか雨が残ったが、昼が近づくにつれ、日が照りだしてきて、蒸し暑くなる(午後から風が出て爽やかな陽気になったけど)。今日は有休。朝早起きをして、秋葉原へ。我が愛しのiBookが無線LANへ接続できなくなったので、修理に出しに行った。
対面修理の店なので、てっきり、その場で故障箇所を確定し、修理してくれるのかと思ったのに、いきなり「お預かり」になった。それでは「対面修理」とは言わないやろ。そうだったら、早起きせずに、もう少しゆっくりと秋葉原に行ったのに。なんだか、詐欺にあった感じ。修理の見積りが出てくるのは連休明けとか。あ〜あ、また、秋葉原へ行かなくてはならないのか〜 (>_<)。
それでも、松屋の「大もりそば」とたけむらの「焼餅ぜんざい」を食することができたし、ラジオ会館に寄って、現在、購入検討中の「真空管アンプ」の現物を見ることが出来たので良しとするか(笑)。
我が愛しのiBookが、いきなりの「お預かり」になったので、用事は午前中で済んでしまい、午後はひたすら暇。録りためてあった番組を見て、NHK教育の英語番組で勉強して、それでも時間が余ったので、久し振りに、プログレのアルバムを何枚か聴く。
特に、今日、その内容に感心したのが、エマーソン・レイク&パーマー(以下ELPと略す)の、4枚目のアルバム「トリロジー」(写真左)。昔昔、そのまた昔、今を去ること32年前、僕はこのアルバムを手に入れた。その時は、そのLPを再生する装置が貧弱だったのと、僕の音楽に対する経験不足から、「なんだか地味なアルバムやの〜」と激しくガッカリしたのを思い出す。他のELPの人気アルバム、「タルカス」「展覧会の絵」「恐怖の頭脳改革」に比べると、当時、見劣りがして、この「トリロジー」に針を落とすことは、かなり少なかった。
しかし、である。最近、この「トリロジー」を聴くにつけ、このアルバムって、ELPのオリジナル・アルバムの中でも、1,2位を争う、内容のあるアルバムではないかと思うようになった。名盤というものは、アルバム全体を通じて、その内容が充実していることが絶対条件であるが、そういう観点で、この「トリロジー」は、冒頭の「永遠の謎 パート1」からラストの「奈落のボレロ」まで、無駄な曲、捨て曲、駄作が無い。実にバランスの取れたアルバム内容である。
テクニカルでありながら、叙情性を併せ持ち、ELPの作品の中で、最も美しい雰囲気を湛えた作品だと言える。キース・エマーソンのキーボードはアルバム全編において素晴らしくで、シンセやオルガン、ピアノ、どれもが申し分無い。K2リマスターで、各楽器の分離が明確になり、低音がすっきり押し出されて、音質的にも飛躍的に向上したことも見逃せない。
思い返せば、この「トリロジー」を購入して、約30年が経って、やっと、この「トリロジー」というアルバムに対して、僕なりの正統な評価が下せた感じがした。そして、このアルバムを聴き終えて、その内容に感じ入っていたら、得も言われぬ幸福感に包まれた。これだから、アルバム蒐集〜アルバム鑑賞って止められないんだよな〜。
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