« 今度は西へ飛ぶ。臨時休業です。 | トップページ | 最近、音楽本が充実している。 »

2007年4月20日 (金曜日)

松山に飛んで、高中正義

この一週間は、本当にタフな一週間だった。月〜火は札幌、水曜日は東京、木曜日は大阪、金曜日は松山。出張って移動時間が長ければ長いだけ疲れる。旅行好き、出張慣れしている僕でもこれだから、普通の人だったら寝込んでるかも・・・(笑)。

この木金の大阪〜松山行きでも、当然、iPod nano持参。このiPod nanoには、Jポップの名盤、お気に入り盤をしこたまアップしているのだが、今回は、高中正義特集。

高中正義と言えば、日本のロック界、フュージョン界を代表するギタリストの一人。プロデビューは、つのだ☆ひろが結成したFried Eggのベーシストであったのは、隠れ情報。加藤和彦が結成した伝説のロック・バンド、サディスティック・ミカ・バンドのギタリストとして名を挙げる。

Takanaka_jolly

そのサディステック・ミカ・バンド解散後、サディステックスを経て、ソロ活動に専念。彼のラメのジャンプスーツなど、ド派手のファッションは有名。そして、彼の音楽性も不思議と言えば不思議。フュージョンの様で、徹底的にフュージョンでも無く、ロック・ギター・インストルメンタルの様で、徹底的に、ロック・ギター・インストルメンタルでも無い。それぞれのアルバムで、ど〜して、こんなとても上手いとは言えないボーカル入りの楽曲が入っているんだろうと今でも不思議。

ホントになんかスカッと理解できない高中なんだが、フレーズ一発バシッと決まった時の彼の演奏って素晴らしい。ほんと、フレーズ一発バシッと決まった時の彼の演奏って、それはそれは、唯一無二の凄く美しいフレーズの連発なんですよ。この「ホントになんかスカッと理解できない高中」と「フレーズ一発バシッと決まった時の彼の演奏」が一番実感できるアルバムが「Jolly Jive」(写真左)。

1曲目の「ブルー・ラグーン」の躍動的で美しいフレーズ。これぞ高中の傑作の1曲。そして、2曲目「ラジオ・リオ」は、これぞスカッと理解できない高中の面目躍如(笑)。なんで、こんな下手くそなボーカル入りのロックだかフュージョンだか良く判らない、なんで「ブルー・ラグーン」の後に入れるのか、と思う。4曲目「珊瑚礁の妖精」の妖艶でファンタジーな幻想的なギター演奏は素晴らしい。でも、5曲目「タジ・マハール」は、やっぱりスカッと理解できない高中の面目躍如(笑)。やっぱり、なんで下手くそボーカル入り演奏なの、って感じ。

それでも、この「Jolly Jive」ってアルバム、1曲目の「ブルー・ラグーン」だけで名盤。それほど、この「ブルー・ラグーン」という楽曲は、高中の演奏成果の中でも突出していると僕は思う。
 
 
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
 

« 今度は西へ飛ぶ。臨時休業です。 | トップページ | 最近、音楽本が充実している。 »

コメント

初めまして。
おはようございました。
『JOLLY JIVE』素晴らしいですね。
自分もとても大好きです。そういえば
不思議といえば不思議な方ですよね。。。

isoさん、コメントありがとうございます。
改めて、初めまして。松和のマスターです。

そうですよね。「JOLLY JIVE」は名盤名演だと僕も思ってます。
他に「T-WAVE」「虹伝説」辺りのギター・インストルメンタル
が、僕にとっては、お気に入りですかね。

振り返ると、ホント高中ってひと、不思議な方で、そのファッ
ションは当時から相当ド派手で変わってますし、あれほどの
ギターの腕前をしているのだから、ジェフ・ベックの向こうを
はって、ギター・インスト一本でいけばいいのに、と常々思う
のですが、変な方向に行っちゃたり・・・・(笑)。

でも、彼のギターは上手い。素晴らしいギターだと思います。
 

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 松山に飛んで、高中正義:

« 今度は西へ飛ぶ。臨時休業です。 | トップページ | 最近、音楽本が充実している。 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー