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2007年4月14日 (土曜日)

ジャズは「逸話」で豊かになる

昨晩遅くから明け方にかけて、嵐のような天気だった。強い南風、強い雨。我が千葉県北西部地方は、雷までは鳴り響かなかったようだが、かなりの荒天だった。そして、今日は朝からうって変わって快晴。日差しは強く、昨日、吹き込んだ南風が暖かい空気を連れてきて、ちょっと暑いくらいの陽気。春たけなわである。

さて、「逸話(いつわ)」とは、特定の人物に纏わる興味深い話。言い換えれば、エピソード (episode) 。英語ではアネクドート (anecdote) と呼ぶ。一般的には、その人物の性格をよく表している話として紹介されることが多いが、逆に、人物の意外な側面を示す話であることもある。

Itoshi_jazzmen

ジャズの世界では、この「逸話」が多く存在し、この「逸話」を知れば知るほど、ジャズという音楽は、人間が主役の、人間が作る、人間臭い音楽だということが判る。幸い、日本語で書かれたジャズ本の中で、この「逸話」を中心に集めて判りやすく解説してくれる書籍が存在する。

そんな中で、今回、新たに発売されたのが、小川 隆夫著「愛しのジャズメン」(出版社: 東京キララ社)である。80年代初頭のニューヨーク。著者が留学中に交流を深めたジャズ・ミュージシャンをはじめ、過去にインタビューをしたり、イベントで寝食を共にしたり、友人としての交流をしたり、様々な形で出会った、魅力あふれるジャズメンを、「逸話」を交えて紹介している。愛すべき50人のジャズメンの素顔である。

これが、面白い。今までの「逸話」中心の書籍は、ジャズの歴史の中で語り継がれてきた「定説」となった「逸話」を集めて披露するという「伝承」的な要素が強く、新しい発見とか、生々しく臨場感溢れる話には乏しかった。

しかしである。この小川隆夫さんの「愛しのジャズメン」は違う。今までの伝承的な「逸話」もしっかり押さえてあるが、他の書籍と違うのは、彼が実際にインタビューしたり、交友関係の中で聞いた話など、彼が実際に、そのジャズマンに訊き、そのジャズマンが実際に答えた話が中心だという部分である。この中には、新しい発見とか、生々しく臨場感溢れる話が沢山あって、「へぇ〜っ」と感心したり、苦笑したり、意外に思ったり、実に楽しい、著者ならではの「逸話」が楽しい。

ジャズという音楽は、演奏するジャズメンの「逸話」を知ることで、更に豊かになる音楽である。
  
 
 
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