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2007年3月 2日 (金曜日)

夭折の天才アルト奏者

風邪がなかなか治らない。鼻がグスグスしたまま。あ〜、鬱陶しい。それでも、今週、休んじまったからなあ。外せない会議もあるしなあ。会社へ行かんとなあ。

まあ、風邪は、ひいてしまったら、寝てるしかない、暖かくして栄養のあるもの食べて、寝ていたら治る、と、よく医者に言われるのだが、確かに、そう思う。でも、医者にそう言われて、必ず、言い返すのだが、会社勤めというもの、そうそう、3日も4日も休んで、家で寝てはおれんのだ。まあ、そもそも、そういう就業態度が問題と言えば、問題だと、最近は思うけど。

体調が優れないとはいえ、聴きたい音楽は、今日も純ジャズ。それも、「ド」の付く、純ジャズが聴きたい。ということで、今日の通勤音楽は、エリック・ドルフィー。このエリック・ドルフィーの名前を聴いて、「そりゃ〜、また、えらい濃いなあ」と思われる方は、ジャズ通です(笑)。

Ed_candid

今日は、大のお気に入り、エリック・ドルフィーの「Candid Dolphy(キャンディド・ドルフィー)」を聴いて会社へ。このアルバムは、ジャズ・レーベルのひとつ、Candidの音源からのコンピレーション・アルバムで、主に、ミンガス・ワークショップ系のアーティストの共演が収録されています。ミンガス・ワークショップ系のアーティストの共演が主ということで、演奏の内容は水準以上のものばかりで、僕にとっては、ドルフィーをちょっと聴こうかな、と思った時、気軽に聴けるアルバムです。

エリック・ドルフィーは、実質6年という短い活動期間でしたが(1964年6月29日、ベルリンのアッヘンバッハ病院で糖尿病のために帰らぬ人となった)、アルト・サックス、フルート、バス・クラリネットという3つの楽器を、どれも優れたテクニックで演奏し、実に刺激的で、類い希な想像力に溢れたサウンドを奏でた、唯一孤高のジャズ演奏家です。彼には、正式なクラシック音楽を学んだ経験があり、それが恐らく、彼の演奏を、独特のものにしていると僕は睨んでいるんですけどね・・・。

とにかく、独特のハーモニー感覚とタイム感覚。加えて、それらを支える演奏テクニック。彼の独特な演奏は、アバンギャルドに喩えられることがあるが、それは間違いで、彼は、伝統的なジャズのフォーマットと演奏手順の範疇で、他に例を見ない、最大限の「フリーなインプロビゼーション」を展開できた演奏家である。時に、無調性のように感じる時もあるが、実際には曲の調性の範疇にギリギリ収まる、類い希な演奏の感性は驚くべきものだ。彼の充実した時のインプロビゼーションは、あのジョン・コルトレーンをも寄せつけない、それはそれは、素晴らしいものだ。

このアルバムのジャケットって、昔は、写真左の様な、太い枠線の「橙色」が素敵なアルバム・デザインだったと記憶しているのですが、最近は、写真右の、ちょっと地味めのデザインに差し替えられている様です。なんでやろ。前のデザインの方が、個人的には圧倒的に好みだったのですが・・・(単に橙色が好きなだけやったりして)。

"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again. "

「音楽を聴き、終った後、それは空中に消えてしまい、二度と捕まえることはできない」とは、ドルフィーのアルバム『ラスト・デイト』に収められた、ドルフィーの名言です。演奏家として音楽の本質を語る、素晴らしい含蓄ある言葉です。
 
 
 
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