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2007年3月22日 (木曜日)

ジャズ本に載ってなくても・・・

やっと暖かくなってきた。そして、夜、会社からの帰宅途中、西の空を見上げると、月が出ていた。その細さから見ると「二日月」である。しかも、その形が、「ニコニコワッペン」の笑った口元の様な、お椀のような「お月様」。この形の二日月、三日月が見られるようになると「春」である。

さて、最近、iTMSを徘徊している。ジャズのジャンルで、ディレクトリを総なめしていって、全く知らないアルバムだけど「おぉ、これは」という感じがするアルバムをピックアップして、日本語、英語問わず、Webでレビューを検索して、そのレビューを呼んで吟味して、最後はフィーリングで判断。そして、その値段を見て、900円だったらダウンロードする(アルバム一枚が900円だったら、かなり「お買い得」)。つまり、ジャズ本や雑誌に、恐らく紹介されない、紹介されることが非常に少ないアルバムを聴いて楽しむことが、最近の「マイ・ブーム」。
 

Hicks_barron

 
今日は、Kenny Barron-John Hicksの 「Rhythm-A-Ning」(写真左)。Kenny Barron(写真右)、John Hicks(写真中)共に、玄人好みのジャズ・ピアニスト。Kenny Barronは、端正で破綻のない、優雅なタッチとそこはかとなく香る「黒さ」が魅力のピアニスト。John Hicksは、バリバリ弾きたおす、時にアグレッシブでフリーキーな、ビ・バップの生き残り的なタフさと繊細さを併せ持つピアニスト。端正・優雅で破綻のないBarronと、ビ・バップよろしくバリバリに弾きたおしながら繊細さも垣間見せるHicks、この両名が共演したライブをアルバム化したのが、この「Rhythm-A-Ning」。

89年のライブ。ライブならではの熱気溢れる二人のピアノ。ベースはウォルター・ブッカー、ドラムはジミー・コブ。端正・優雅で破綻のないBarronが、Hicksのダイナミックかつパワフルなピアノに引きずられて、バップ・ピアニストの様に弾きたおしている。これがいいんだなあ。1曲目「Sunshower」や4曲目「After the Morning」の様なボサノバ・チックな曲も、熱く弾きたおすBarronとHicksのお陰で、甘きに流されず、良質のバップ・チューンの様に、楽しく明るくノリの良い曲に変身する。

そして、ラストのアルバムのタイトル曲「Rhythm-A-Ning」は大団円。それはそれはノリノリで、それでいて、繊細さ端正さを、そこかしこに垣間見せながら、二人の味わいのあるジャズ・ピアノが堪能できる。ライブならでは、の熱気も楽しい。

ジャズ本や雑誌に載ってなくても、ほとんど紹介された事が無くても、楽しくて、内容のあるアルバムが、ジャズには沢山ある。それを探索し、思い切って購入し、家に帰って聴いてみて、これが「当たり」だったら、その喜びって「この上無し」。ジャズを聴いていて良かったと思う瞬間の一つである。
 
 
 
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