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2007年3月の記事

2007年3月31日 (土曜日)

センチメンタル・シティ・ロマンス

昨日の夕方から強くて、冷たく重い北風が吹いて、これは寒くなるかな、と思っていたら、今朝はちょっと寒い朝。空はベタ曇り。すぐに雨が降る感じでは無いが、なんだか怪しい空模様。

我が千葉県北西部地方の桜は満開なのだが、この天気では花見には寒すぎる。しかも、この曇天では気分も乗らない。でも、明日も天気が良くないんだよな。花見という天気じゃない。これじゃあ、今年の桜は愛でる前に終わってしまう。

さて、今週はタフな出張があった訳だが、出張の時には、日頃愛用している iPod video では無く、iPod nano を持って行くことにしている。何より軽いし、電池の持ちが良い。音はさすがに iPod videoには劣るが、携帯のし易さが出張には一番。そして、この iPod nano には、70年代Jポップのアルバムが、たんまりと収容されている。つまり、出張の時の音楽は、70年代Jポップ三昧となる。

今回、出張の時の一押しは「センチメンタル・シティ・ロマンス」。この名前を聞いて「懐かしいなあ」と思う方は、かなりのマニアですよ。今を去ること約30年前。当時も、センチメンタル・シティ・ロマンス(略称「センチ」、以降「センチ」と略す)を知る人は少なく、センチを愛聴している人は「センスの良い、粋な音楽を知る人」として一目置かれた。
 

Senti_2

 
センチは、1973年結成。名古屋のロックバンドとして、結成以来、現役で活動を続けている息の長いグループである。結成当時のメンバーは告井延隆(G)、中野督夫(Vo)、細井豊(Key)、加藤文敏(B)、田中毅(Ds)の5人。この5人のうち、告井、中野、細井の3人は、現在もメンバーである。

センチの音楽の特色は、心地良く爽やかなギター、美しいコーラス、爽やかで明るいサウンドに尽きる。いわゆる、アメリカン・ウエスト・コースト・サウンドを基調にした、親しみやすく洗練された楽曲の中に、そこはかとなく日本的な情緒を漂わせているところが個性的。とにかく小粋で格好良い。そのエッセンスがギッシリ詰まったアルバムが、1975年のデビューアルバム「センチメンタル・シティ・ロマンス」(写真左)である。

ジャケットからして、1975年当時、垢抜けていた。ミュージシャンの写真中心でない、イラスト中心のジャケット。それだけでも、なんとなく、米国西海岸、カルフォルニアの青い空を感じたものだ。プロデュースは細野晴臣。凡百の米国コピーだけのロックアルバムとは一線を画した、センチにしか持ち得ない個性的なサウンドが、アルバム全編で聴ける。どこから聴いても「センチ」。そんなアルバムである。CDプレイヤーのトレイに載せて、スタートスイッチを押す。出て来る音はもう「西海岸」。

 ロックの好きな人なら、70年代Jポップ好きなら、西海岸ロック好きなら、一度、聴いてみて下さい。演奏はテクニック溢れつつ緻密。音の隅々まで神経が行き届き、ストレートでシンプル。「大人のロック」が満載です。
 
 
 
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2007年3月30日 (金曜日)

やっぱり「サキコロ」は超名盤

春である。卒業のシーズンでもあり、進級のシーズンでもあり、入学のシーズンでもある。今までの生活にけじめをつけ、新たな環境に向かってスタートを切るシーズンである。僕は、この季節になると、「初心忘れるべからず」という言葉を思い出す。

最近、ジャズの紹介本にあまり出ていない「隠れ優れ盤」を、このブログでご紹介していて、この「初心忘れるべからず」という言葉をふと思い出した。そう言えば、最近、ジャズの定盤、名盤、入門盤の類から、ちょっと御無沙汰であることに気がついた。そうだよな、「初心忘れるべからず」。ちょっと、こらからしばらく、ジャズの定盤、名盤、入門盤の類を聴きかえしてみようと思う。

さて、今日、会社の往き帰りで聴いていたジャズの大名盤は、ソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」。略して「サキコロ」。泣く子も黙る、ジャズ盤の紹介本には必ずと言ってもいいほど取り上げられる「超名盤」である。

Sonny_sc

カリプソ調の「セント・トーマス」から始まる。楽しい明るい曲が魅力的。この頃、既に「アドリブ命」だったロリンズ。出だしのアドリブは、タイミングをはかってか、アドリブのイメージが湧くのを待っているのか、ちょっと出だしで「ウロウロ」するが、アドリブのフレーズが湧き出してからは、次々出る出る、唯一無二、二度と出ないであろう珠玉のアドリブ・フレーズの数々。

続く「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ(あなたは愛について知らない)」は、ジャズ・ボーカルの超定番。歌モノに強いロリンズ。歌う様に、切々と豪快にフレーズを紡いでいく。いや〜、やっぱり、ロリンズは歌モノに強い。そして、バラードに強い。甘きに流されない、硬派なバラード。ロリンズの面目躍如である。

続く「ストロード・ロード」は、シャープなロリンズ・オリジナル。さすがオリジナルだけあって、切れ味の良い、スピード感のある、誰にも真似できないアドリブが押し寄せる。この演奏に、ロリンズの硬派なジャズ心をビンビンに感じる。これぞジャズ。

そして、超有名な「モリタート」。別名「マック・ザ・ナイフ」。これも歌モノ。しかも、ゆったりとしたテンポ、ほのぼのとしたテーマ。悠々、朗々とロリンズは吹き進めていく。威風堂々。テナー・サックスの王道を行くアドリブの洪水。ロリンズは、優れたテクニックもさることながら、アドリブの歌心が最高。「テクニックがあっても、歌心がなければね」、そんなロリンズの想いが溢れている。

ラストは「ブルー・セブン」。唐突に始まり、唐突に終わる。これは難解な曲。初心者のうちは避けても良い。この演奏を性急に判ろうとするとジャズが嫌いになる。でも、メンバーそれぞれが、技術の粋を尽くして、お互いのアドリブの上にアドリブを積み上げていく。モダン・ジャズを感じる曲。最初は取っつきにくい曲だが、長年の間、聴き続ければ、徐々にその良さが判ってくる、不思議な曲。

やっぱり、この「サキソフォン・コロッサス」って大名盤。サイドメンの好演もさることながら、このアルバムは、ロリンズのアドリブの神髄を、心ゆくまで楽しむべきアルバムだろう。
 
 
 
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2007年3月29日 (木曜日)

今日は朝から松山に飛ぶ

うへ〜、疲れた。今日は朝は大阪で目覚め、10時前のフライトで松山へ飛ぶ(今日のブログの写真は、松山城遠景)。松山空港に降り立ち、松山のお客さんのところへ赴き、挨拶もほどほどに打合せ。松山のお客さんといっても、大阪支社のお客さんで、僕は初対面。

初対面って苦手なんだよな(というか「めんどくさい」)。相手がどんな性格をしていて、どんな思考パターンをしていて、好き嫌いは何かなど、全く、体験した情報が無いので、探りを入れながらのプレゼンとヒヤリングになる。これが疲れる。まあ、この歳になると、初対面のキーマンに対してのプレゼンやヒヤリングのテクニックは持ち合わせてはいるが、既知の人対する場合と比べると、3倍の労力が必要となるので、単純に疲れる。

Matsuyamajoujpg

まあ、めんどくさがらずに頑張ったお陰で、まあまあ、初対面としては上手くいったのではないか、と自画自賛している(笑)。

でも、松山の今日の最高気温が24度(!)。暖かいを通り越して「暑い」。これだけ急に暑くなると「疲れる」。帰りの飛行機は遅れるし、羽田空港からのバスは、首都高速大渋滞で大幅遅れ。家に帰り着いたのが、20時を過ぎていた。あまりに暑くて、仕事でバタバタして、航空券の領収書を取り忘れるし、なんだか凄く「疲れた」。

ということで、今日のバーチャル音楽喫茶『松和』の「マスターのひとりごと」は、音楽の話は無しにします。態勢、体調立て直し、明日から、「マスターのひとりごと」ブログを正式に再開したいと思います m(_ _)m。
  
  
  
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2007年3月28日 (水曜日)

大阪に飛んで、臨時休業

28日は、昨日より、ココログフリーがメンテナンス状態のまま、朝から大阪へ出張。予定では、28日の15時にメンテナンス終了らしいのだが、その頃は、会議の真っ只中。仕事終わって、夕方から大阪の連中の飲みに行って、ホテルに着いたら、28日は終わってた(笑)。

ということで、28日も、我がバーチャル音楽喫茶『松和』は休業でした。2日連続で申し訳ないです m(_ _)m。
 

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2007年3月27日 (火曜日)

ココログメンテで、臨時休業

いやはや、27日(火)は、ココログフリーのメンテナンスで、ブログの更新ができませんでした。やれやれ。

夜9時頃、ブログを更新しようと思ったら、なんと「ココログフリー」がメンテナンス中。ココログのメンテナンス情報って、すごく見にくいんだけど、どこにそんな情報があったんだ、と探しに探してみたら、なんと、27日15時〜28日15時まで、24時間メンテナンス。なんだと〜。

つまり、27日(火)は、夜ブログ更新しようとしたら出来なくて、バーチャル音楽喫茶『松和』は、臨時休業でした。

でも、ココログさん、メンテナンス情報はもっと判りやすく報知できないもんですかね。あれじゃあ、気がつかないよ。

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2007年3月26日 (月曜日)

ベースのボウイングの功罪

暖かくなった。もう今日からコート無しである。駅まで歩くと、ちょっと汗ばむ位。いよいよ春である。でも、朝からちょっと体調が思わしくなく、今週は出張も控えているというのに困ったものである。

さて、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」にて、なかなか前に進まなかったんだが、そろそろ、ジャズ・ベースの代表格、ロン・カーターの特集をアップしようと準備している。その流れの中で、ロン・カーターの初リーダー作「ホエア」を手に入れたので、今日は、この「ホエア」を聴きながら帰宅。

この「ホエア」、ロン・カーターのボウイングがフィーチャーされていて、ちょっと辟易する。「ボウイング」とは、運弓法(うんきゅうほう)ともいい、擦弦楽器にあって弓をどのように動かすかという方法をいう。もっと簡単に言うと、弓を使って、弦を擦って音を出す方法。バイオリンを思い浮かべていただければ良い。

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ジャズ・ベースにおいて、この「ボウイング」、ほとんどのベーシストが、どこかで必ずやるのだが、これがあんまり感心できたものではないから困る。ノコギリで「ギ〜ギ〜」いわせるような、あんまり綺麗な音ではない、というか、不快音に近い響き。しかも、音程が少しずつ外れ気味とくる。音程のズレに敏感に反応してしまう者にとっては、不快きわまりない奏法である。

何故だか判らないのだが、ジャズ・ベーシストは、音程が外れ気味な人が多い。ピチカート(つま弾き)でのウォーキング・ベースやソロ演奏の時はあんまり目立たないんだが、ボウイングになると、音程の狂いが露わになる人が多い。もともとベースのチューニングに問題がある場合と、ボウイングのテクニックに問題がある場合と、両方の場合とあるが、ピッチが狂うなんて、音楽家にとってあるまじき行為である。

確かに、ベーシストが、サックスやトランペットの様に、ソロ演奏を華々しくやりたい時、旋律をはっきりと前に出したい時、ボウイングに頼りたくなるのはわかるが、クラシックの世界では、コントラバスのボウイングは「かなりテクニックを要する技」だと言われているのに、ジャズ・ベースの余芸としてのボウイングは、ちょっと無茶だろう。僕は、ジャズ・ベーシストのボウイングで、音程、テクニック共に優れた、ソロ演奏として鑑賞に堪えうるボウイングに出会ったことがない。

もともとベースって、ソロ演奏には、あまり向かない楽器なのだから、ベーシストの本来の良さって、リズム・セクションの要として、堅実で豪快なウォーキング・ベースと、要所要所で、ピチカートでの、音程の確かな洒落たソロだと思うんだけどなあ。

ベーシストとして、ソロ演奏として、目立ちたいが為の「ボウイング」。それが「美しい匠の世界」として、聴く者に対して響いているかといえば、そうでもない感じがする。このロン・カーターの初リーダー作「ホエア」を聴いてそう思った。
 
 
 
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2007年3月25日 (日曜日)

懐かしの70年代館、更新です。

昨日から今日にかけて「春の嵐」。日本海側を低気圧が走り抜け、強い南風が吹き込んで、ここ千葉県北西部地方は、一気に春の気温。暖かくなった。これで、もう寒の戻りもないだろう。

さて、今日は朝から雨の一日だったので、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」を更新しました。更新したコーナーは「我が懐かしの70年代ロック」のコーナー。ウエストコースト・ロックのジャンルに、「ドゥービー・ブラザース」を新たにアップしました。

Doobie_brothers

「ドゥービー・ブラザース」の歴史は1969年に始まる。黒人音楽に傾倒していたトム・ジョンストン、フォーク畑を歩いてきたパット・シモンズ、指向する音楽性の違う二人が組むことによって、彼らならではのロックがつくられていきました。

当初、本来のドゥービースのサウンドは、「キャプテン・アンド・ミー」や「スタンピード」のようなものであって、カルフォルニアでバイク野郎に愛された音楽性こそが、彼らの原点です。バンド名もまさしくそれを体現しています。

しかし、彼らのバンド活動の後半、いわゆる「マクドナルド・ドゥービー」も、紛れもないドゥービー・ブラザースです。ジャジーで、落ち着いた雰囲気と、相変わらず疾走感のあるコーラスと、全体を包む品の良いファンキーな香り。とにかく、小粋で格好良い。甘きに流されない、硬派のAORだと思います。この「硬派のAOR」というところが、往年のドゥービーらしいところだなあと思います。

この様に、彼らの音楽は、活動前半と後半でガラッと変わります。僕は、どちらも好きなんですよね。ということで、今回は、彼らの活動の前半、後半、どちらにも偏らず、それぞれの音楽性の魅力について語っています。

バーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」より、是非、一度、ご覧下さい。

なお、バーチャル音楽喫茶『松和』へのアスセスは、このブログ右のコーナーの上の方、『音楽喫茶「松和」のサイト』からお願いしますね〜。

それでは、お待ちしております m(_ _)m。
 
 
 
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2007年3月24日 (土曜日)

長い間、待った甲斐があった。

夕方から雨になるということは判っていたので、午前中、とっとと買い物を済ませて、午後は、久し振りに、購入して平積みしたままのCDの整理をする。CDについては、所有するCDは相当数に上るため、以前より、Macにデータベースを導入して一括管理している。

このデータベースへの入力作業が、なかなか根気のいる作業で、ジャズは、パーソネルと録音年月日をしっかりと入力することにしているので、骨が折れる。特に、パーソネルの入力は、当然、アルファベットで入力するのであるが、日本発売のCDの中には、パーソネルのミュージシャン姓名の表記が、カタカナ表記のみ、という良く判らない対応を続けているレコード会社があるので、要注意である。アルファベットでの綴りが判らなかったら、Webに入って、すぐに調べる。これが結構手間だったりして、手間がかかる。

黙々と作業を続けること2時間。夕方になって、やっと全てのCDのデータベースへの入力が終わって、このブログを書いている。

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そうそう、昨日、ちょっと良いことがあって、機嫌がちょっと良い。待ちに待った「リトル・フィート」の紙ジャケ再発が、5月23日にリリースされることが決定したそうだ。やった〜。待つこと、苦節10年。それまで、幾度となく、プラケース輸入盤に手を出しそうになったか。その度、「きっと、そのうち、紙ジャケで再発されるから、それまで待つのだ」と自分にしっかりと言い聞かせて、ここまできた。そして、この「リトル・フィート、紙ジャケ再発」の報である。単純に嬉しい。長い間、待った甲斐があったというものだ。
 
「リトル・フィート」とは、米国のバンドで、サザンロックの代表的アーティストの一つ。彼らは、根っからL.A.のバンドなのですが、米国南部の香りがする、泥臭いロックン・ロールを売りものにしていた(一度も米国南部に行ったことが無かったらしい)。

彼らの音楽は、L.A.の都会の洒落たセンスと米国南部の泥臭いファンキーなノリが融合した、ワン・アンド・オンリーなもの。ローウェル・ジョージの「ドラッグ漬けレイドバック」した、テクニック溢れる「ファンキーなギター」と、ビル・ペインの「真面目一本槍な天才的キーボード」、これら二人のプレイが、リトル・フィートの「一押し」でしょう。

待った甲斐があったというものだ。リトル・フィートの紙ジャケについては、再発される彼らの全てのアルバムを手に入れることになるだろう。あぁ、今から、5月23日の発売日が待ち遠しい。
 
 
 
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2007年3月23日 (金曜日)

ソロ・ピアノは春に良く似合う

正確に言うと、「ソロ・ピアノは、春と秋に似合う」である。ジャズのソロ・ピアノのアルバムは、冬は寒々して合わないし、夏は暑くて、ソロ・ピアノをジッとして、じっくり聴く気がしない。

春と秋、過ごしやすい、爽やかな季節に、ソロ・ピアノがピッタリとフィットする。春には春の、秋には秋の、ピッタリとフィットするソロ・ピアノがある。春は、アグレッシブで明るく爽やかなソロ・ピアノが、秋は、叙情的で静謐感があってドラマチックな展開のソロ・ピアノが、僕はお気に入りである。

例を挙げれば、春は、チック・コリア、レイ・ブライアント、マッコイ・タイナーなどが、秋は、キース・ジャレット、ハービー・ハンコック、ビル・エバンスが、ピッタリ。
 

Cc_vol1

 
そこで、今日はチック・コリア(Chick Corea)の「Piano Improvisasion Vol.1」(以降、「ソロ vol.1」と略す)である。この「ソロ vol.1」、サークル解散直後に録音された、チック・コリアのソロ・アルバム。ピアノ・ソロ・ブームの先駆けとなった作品である。チックのピアノの音は、適度に乾いていて爽やか、適度に浪漫が香り、知的な雰囲気漂う、一言で言うと「いい音色」をしている。

冒頭の一曲目「ヌーン・ソング」の出だしのフレーズが実に爽やか。チックのテクニックのあるピアノが、難しいフレーズを何気なく爽やかに弾きこなしていく。いや〜、ホントに「ヌーン・ソング」という感じが清々しい。そして、4曲目「ソング・オブ・ザ・ウインド」。春の曇り空、暖かい風、雨が降りそうな、いや暖かい霧雨がふっているような、そんな天気の中で、春の暖かい風が柔らかに駆け抜けていくような、そんな優しい、落ち着いた雰囲気。

そして、「ソロ vol.1」のLP時代のB面、6曲目以降の「ホエア・アー・ユー・ナウ? 〜 8つの絵の組曲」は、8曲の小品から構成される組曲ふうになっていて、これが絶品。親しみのある、優しい曲、清々しい曲、前衛的な曲、現代クラシック的な曲、ジャズのピアノ・ソロが、こんなにも、様々なスタイル、ジャンルの音楽を包含しているとは、驚きである。なんてジャズって、懐深い音楽なんだろう。

「ソロ・ピアノは春に良く似合う」。春のうららかな光の中で、ソロ・ピアノを聴きながら、読書、そして、「うたた寝」。「至福のひととき」である。
 
 
 
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2007年3月22日 (木曜日)

ジャズ本に載ってなくても・・・

やっと暖かくなってきた。そして、夜、会社からの帰宅途中、西の空を見上げると、月が出ていた。その細さから見ると「二日月」である。しかも、その形が、「ニコニコワッペン」の笑った口元の様な、お椀のような「お月様」。この形の二日月、三日月が見られるようになると「春」である。

さて、最近、iTMSを徘徊している。ジャズのジャンルで、ディレクトリを総なめしていって、全く知らないアルバムだけど「おぉ、これは」という感じがするアルバムをピックアップして、日本語、英語問わず、Webでレビューを検索して、そのレビューを呼んで吟味して、最後はフィーリングで判断。そして、その値段を見て、900円だったらダウンロードする(アルバム一枚が900円だったら、かなり「お買い得」)。つまり、ジャズ本や雑誌に、恐らく紹介されない、紹介されることが非常に少ないアルバムを聴いて楽しむことが、最近の「マイ・ブーム」。
 

Hicks_barron

 
今日は、Kenny Barron-John Hicksの 「Rhythm-A-Ning」(写真左)。Kenny Barron(写真右)、John Hicks(写真中)共に、玄人好みのジャズ・ピアニスト。Kenny Barronは、端正で破綻のない、優雅なタッチとそこはかとなく香る「黒さ」が魅力のピアニスト。John Hicksは、バリバリ弾きたおす、時にアグレッシブでフリーキーな、ビ・バップの生き残り的なタフさと繊細さを併せ持つピアニスト。端正・優雅で破綻のないBarronと、ビ・バップよろしくバリバリに弾きたおしながら繊細さも垣間見せるHicks、この両名が共演したライブをアルバム化したのが、この「Rhythm-A-Ning」。

89年のライブ。ライブならではの熱気溢れる二人のピアノ。ベースはウォルター・ブッカー、ドラムはジミー・コブ。端正・優雅で破綻のないBarronが、Hicksのダイナミックかつパワフルなピアノに引きずられて、バップ・ピアニストの様に弾きたおしている。これがいいんだなあ。1曲目「Sunshower」や4曲目「After the Morning」の様なボサノバ・チックな曲も、熱く弾きたおすBarronとHicksのお陰で、甘きに流されず、良質のバップ・チューンの様に、楽しく明るくノリの良い曲に変身する。

そして、ラストのアルバムのタイトル曲「Rhythm-A-Ning」は大団円。それはそれはノリノリで、それでいて、繊細さ端正さを、そこかしこに垣間見せながら、二人の味わいのあるジャズ・ピアノが堪能できる。ライブならでは、の熱気も楽しい。

ジャズ本や雑誌に載ってなくても、ほとんど紹介された事が無くても、楽しくて、内容のあるアルバムが、ジャズには沢山ある。それを探索し、思い切って購入し、家に帰って聴いてみて、これが「当たり」だったら、その喜びって「この上無し」。ジャズを聴いていて良かったと思う瞬間の一つである。
 
 
 
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2007年3月21日 (水曜日)

一日、「寝ながら読書に音楽」

今日は、「春分の日」なのに、朝から曇り空。気温も少し肌寒く、「春分の日」らしからぬ朝。この気温と天気では、お墓参りもちょっと大変だろうなあと、遅く起きた朝、起き抜けに思う。

昨日というか、今日の深夜というか、会社から家に帰り着いたのが、完全に「午前様」だった。遅い晩ご飯を食べて(飯も食わずに社内調整に走り回っていた)、それから風呂に入って、床に入ったのが、夜中の3時を過ぎていたかなあ。

それでも、朝は9時には目が覚めるのだから困る。朝食を食べてから、また睡魔が襲ってくる。思ったより疲れている。寄る年波には勝てんなあ。まあ、夜中の3時過ぎに寝付いたというのが久し振りなので、慣れの問題もあるんだけどね。ということで、今日一日、ゴロゴロ寝て暮らすことに決定。ちょっと風邪が、ぶり返し気味やしね。

ゴロゴロ寝て暮らすなら、寝室のステレオで音楽を流しながら、という楽しみもある。結構、ええ音するし。今日は、一日、The Doobie Brothers(ドゥービー・ブラザース)のアルバムを通して聴きながらの「ゴロ寝」。天気もちょっと曇り気味、気温も低め、外出する動機も無く、心ゆくまで「ゴロ寝」を楽しむ。

Doobie_brothers_2

ドゥービー・ブラザースについては、そろそろ、バーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」にアップしようと、準備中。情報も揃ったし、ホームページへの追加作業をする前に、おさらいとして、ドゥービー・ブラザースの全アルバムを通して聴こうと思い立ち、一昨日、「ドゥービー・ブラザース・ファースト」から順番に、アルバムを聴いている。

今日も、ほとんどず〜っと、ドゥービー・ブラザース一色。「スタンピード」から「ドゥービー・ストリート」、「運命の掟(Livin' on the Fault Lineの邦題)」、「ミニット・バイ・ミニット」、そして、ラスト・アルバム「ワン・ステップ・クローサー」と最後まで聴き通した。

こうやって、ドゥービーのアルバムを通して聴いて見ると、「スタンピード」までと、「ドゥービー・ストリート」以降と、音楽の嗜好が大きく分かれることが良く判る。スティーリー・ダン出身の、ジェフ・バクスターとマイケル・マクドナルドの加入が原因なんだけど、これだけ、バンドの歴史の前半と後半で、音楽の嗜好がガラッと変わるバンドも珍しい。

それでも、彼らの歴史の前半の、野性味溢れる、印象的なギターの「リフとフレーズ」を武器に、アメリカン・ルーツ・ミュージックをベースに、疾走感と爽快感溢れるロックンロールは素晴らしくて、今でも、僕は大好きだ。後半部分のAOR的な雰囲気が強調された、落ち着きのある「大人のロック」も、これはこれで、僕は、実は大好きで、「ミニット・バイ・ミニット」などは、リリース以来、お気に入りの一枚だったりする。

昨日の仕事のトラブルでの午前様は、体にこたえたなあ。寄る年波には勝てないねえ。でも、今日が休みで良かった。「ゴロ寝」で「ドゥービー・ブラザース」っていうのも、70年代ロック・ファンならではのリラックス方法かな、と思います(笑)。
  
  
  
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2007年3月20日 (火曜日)

今日は臨時休業でした。

相変わらず寒い一日。それでも、今日は、昼ご飯を外へ食べに出た時のこと。冷たい風には違いないのですが、南風に変わりつつある感じで、そろそろ暖かくなる兆しが感じられました。

さて、夕方、本業の方で、トラブルが発生。自分の主幹の仕事では無いのですが、あるプロジェクトの支援をしていて、その支援先のプロジェクトがトラブって、さあ大変。本社側でフォローに回って、社内調整に歩き回って、なんとか、明後日からの「次の一手」が見いだせて、家に帰り着いたのが、翌日0時を回って、完全な「午前様」。
 
よって、今日の、バーチャル音楽喫茶『松和』は、緊急事態発生ということで、臨時休業でした。

 
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2007年3月19日 (月曜日)

やっぱり、実際に聴くのが一番

今日から時差出勤。30分の時差出勤だけど「時差出勤のマジック」っていうのがあって、朝9時に出社するのと、9時30分に出社するのでは、約45分〜50分の余裕が出来るんだよね。ふふふっ。朝6時15分起きが、7時起きに。やっと人間的な生活に戻った気がする。

気分が良いついでに、今日の通勤音楽、朝は、キャノンボール・アダレイの「イン・ヨーロッパ」を聴いて会社へ。この「イン・ヨーロッパ」というライブ・アルバムは、現在、廃盤になっていて、CDでは手に入らないのだが、昨晩、iTMSを徘徊していて、偶然に見つけて、即ゲット(というかダウンロード)。

このアルバムについては、ほとんど手持ち情報がないんだけど、1962年8月5日、ベルギーの国際ジャズ・フェスティバルでののライブ録音だそうだ。パーソネルは、リーダーのCannonball Adderley (as)を筆頭に、Yusef Lateef (fl, oboe,ts); Nat Adderley (cor); Joe Zawinul (p); Sam Jones (b); Louis Hayes (ds)のセクステット(6人編成)。
 

Cannonball

 
キャノンボール・アダレイは、よく「ファンクの商人」と呼ばれ、商業ジャズの権化的な扱いを受けて、正統な評価をされないことがままある、「過小評価」されているミュージシャンなんだが、実際に彼のリーダー作をいろいろ聴いてみると、決して、そんなことは無いことが判る。確かに、彼のファンキー・ジャズは「売れた」。でも、彼の本質は「正統なハード・バッパー」である。しかし、「売れた」だけで、「ファンクの商人」とは、あんまりだなあ。

この「イン・ヨーロッパ」を聴くと良く判る。出だしの「P Bouk」は、徹頭徹尾「ハード・バップ」な、それはそれは熱い演奏を繰り広げる。アダレイのアルトも火の出るような熱いブロウ、ユセフ・ラティーフのテナーもフリーなブロウで対抗する。途中、アドリブで有名曲のフレーズを織り交ぜたりしながら、さすがにジャズ・フェスティバルの演奏、熱く楽しい演奏が繰り広げられている。聴衆の反応も「熱い、熱い」。曲が終わる毎に、洒落たアドリブが終わる度に、拍手拍手、かけ声、指笛〜、である。

面白いのは、ジョー・ザビヌルのピアノ。この頃はまだザビヌルは、生ピアノを弾いているが、これが、完璧なまでに「ファンキーな」ピアノ。周りは、どちらかといえば、ハード・バップな演奏を繰り広げているのにも拘わらず、ここでのザビヌルのピアノは、ダントツに「ファンキー」。後に、ウェザー・リポートのリーダーとして、一斉を風靡する、マルチ・キーボーダーだけれど、こんなに、完璧なまでのファンキー・ピアノを弾きこなしているとは思わなかった。

音楽って、どのジャンルの音楽も変わりなく、実際に聴くのが一番。書物や人伝の知識だけで音楽を語る無かれ。今日、このキャノンボール・アダレイの「イン・ヨーロッパ」を聴いて、再認識した次第です。
 
 
 
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2007年3月18日 (日曜日)

ジャズの小径3月号、更新です

もう3月18日なんですが、今日の東京の最高気温は「10度」。ちょっと寒いですね。しかも、今日は、北風が強く、吹く風に向かっては、体を前倒しにしないと歩けないほどの風の強さ。

よって、体感温度はグッと下がって、最高気温10度なんて、もってのほか。「2月の真冬の寒さ」って感じでした。しかも、3月に入って寒い日が多いので、体調はなんとなく「グズグズ」した状態が続いている。早く、スカッと暖かくならないかなあ。

Jazz_komichi0703

さて、毎月恒例、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」、「ジャズの小径」のコーナーを更新しました。

春には春の、春の雰囲気にあったジャズがあります。季節にあったジャズを選んで、その季節にどっぷり浸って聴くのも、楽しいものがあります。

3月の「ジャズの小径」は、春の陽の当たる部屋の中、ポカポカの部屋の中で読書をしながら、そのBGMにピッタリのジャズ、読書をしながら聴き流せるけれど、その内容はなかなか、しかっりしていて、楽しいジャズをピックアップ。

デビッド・ベノワの「ヒアズ・トゥ・ユー・チャーリー・ブラウン&スヌーピー〜50グレイト・イヤーズ! 」(上写真左)と、スイスのピアニスト、ティエリー・ラングの「ブルー・ピーチ」(上写真右)の2つのアルバムをご紹介しています。バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」より、是非、一度、ご覧下さい。

なお、バーチャル音楽喫茶『松和』へのアスセスは、このブログ右のコーナーの上の方、『音楽喫茶「松和」のサイト』からお願いしますね〜。

それでは、お待ちしております m(_ _)m。
 
 
 
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2007年3月17日 (土曜日)

70年代の日本のフュージョン

今朝は寒い。今日は流石に、関東地方のそこかしこで、雪がちらついたとか。ここ千葉県北西部地方は、ドンヨリ曇り空で、外の風景は寒々としている。でも、お昼過ぎから、晴れ間が出てきて、すっかり日差し眩しい良い天気に。日が照り始めると、気温も少し上がって、まだ、ちょっと寒いかなって感じだけど、ちょっとした散歩日和に。

今日は土曜日。休みである。寝室に設置したステレオの存在は、なかなかのもので、目が覚めてから、焦って起きることもないので、iPodを持ってきて接続。ジャズを聴きながら、寝床の中で、ゆったりした気分で読書など。うんうん、苦労して設置しただけに、すこぶる調子が良い。まあ、CDがそのまま聴けないのは、問題だけどね。

今日、朝寝を継続しながら、寝床の中で聴いたのが、渡辺貞夫の『Sadao Watanabe Recital(渡辺貞夫リサイタル)』(下の写真左)。昨日からの影響なんだけど、2日連続で「ナベサダ」さんの登場。1976年の録音で、昭和51年度文化庁芸術祭大賞受賞の優れもの。アフリカンの雰囲気漂う独自のジャズを、おおらかに演奏している。これは、完全にフュージョン。特に僕の好きな、ワールド・ミュージックとジャズとの融合系のフュージョンですね。
 

Nabesada_recital

 
が、演奏の質、テクニックについては、1976年当時、日本人メンバーだけでは、まだまだ米国には追いつけない、いろいろ課題の多い演奏ですよね〜。改めて、パーソネルをご紹介すると、渡辺 貞夫(as、fl、sn)、峰 厚介(ts、ss)、福村 博(tb)、本田 竹廣(p)、渡辺 香津美(g)、岡田 勉(b)、守 新治(ds)、富樫 雅彦(per)、岡沢 章(el-b)。ALL日本人のメンバー構成である。

管楽器とピアノ、ギターは、今から思えば、当時、最高のミュージシャンを揃えてはいるが、やはり、ドラムとベースのリズムセクションが弱い。よって、当時の演奏を聴き返してみると、リサイタルという特殊な環境で、日頃無い緊張を強いられたせいもあるのだろうが、グルーブ感というか、リズムのノリが「いまいち」で、演奏全体のスピード感が足らない感じがする。そうなると、管楽器とかピアノのソロは「ノリ」が悪くなるのは必定で、主役のナベサダさんと、ピアノの本田さんは、流石に、良いソロを展開しているが、他はちょっとズッコケ気味。

アルバム全体として、ライブ・アルバムとしては、熱気・グルーブ感・疾走感というレベルで、不満が残るアルバムです。個々の演奏は、実に真面目・誠実で一生懸命やっているのが伝わってくるのですが、徹頭徹尾、「ノリ」が悪いのが残念です。

でも、この演奏が、70年代の日本のフュージョンの最高峰の演奏のひとつだったんです。僕も当時は、このアルバムの演奏を聴いて「スゴイ」と思いましたし、日本人のジャズもなかなかのレベルに来たな、なんて思ったりもしました。

しかし、このアルバム、それぞれの曲が「美しくて楽しい」。「曲の出来」という観点から言うと、理屈抜きに、聴いていて楽しい作品です。「カルフォルニア・シャワー」以前のアルバムですが、既に、こんな美しくて楽しい曲を演奏していたなんて、素晴らしいですね。1970年代前半の、ナベサダさんのアルバムを全て、復刻再発していただきたいものだ。

70年代のフュージョンの演奏テクニックと演奏の質。まだまだ発展途上だったとはいえ、当時の真面目で真摯な演奏には、実に好感が持てる。70年代の日本のフュージョンも捨てたもんじゃない。客観的に、当時のライブ・アルバムを聴いて、改めて、そう思った。
 
 
 
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2007年3月16日 (金曜日)

「ナベサダ」に励まされた一日

朝からどんより曇り空。パラパラと霧雨も降ってくる。ずっしりと寒い朝。やっと、今日、この冬初めて、東京に雪が降ったそうです。「曇っている、霧雨、寒い」と揃いも揃った三拍子。気持ちまで、どんより沈み気味。

こんな時は、明るい溌剌としたフュージョンで景気付けして、気持ちを前向きにするのが一番。明るい、溌剌としたフュージョン。今日、選んだのは、渡辺貞夫の「カルフォルニア・シャワー」。溌剌とした、真っ直ぐで、明るく、ブラス輝くアルト・サックス。前向きでポジティブな「ナベサダさん」のアルトが映える、フュージョンの名盤。聴き進めるにつれ、沈んだ心が前向きになって、顔に微笑みが浮かぶ。ハッピーな演奏は、人を幸せにする。

Nabe_sada

僕は、ナベサダさんの演奏が好きで、ジャズを聴き始めた頃から、もう早30年、「ナベサダ」ジャズを聴いている。特に、70年代後半、「マイ・ディア・ライフ」「カルフォルニア・シャワー」「モーニング・アイランド」「オレンジ・エクスプレス」の4枚は、お気に入りのアルバム達で、僕は勝手に、この4枚を「ナベサダ・フュージョン4部作」と呼んで、長年、愛聴している。

また72年から19年も続いたFM番組「渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ」は、ジャズのライブの楽しさを教えてくれた。確か、土曜日の深夜0時から、一時間位の番組で、ライブの録音中継が中心だった記憶がある。今から、約30年ほど前、ジャズのライブ演奏なんて、学生の身分で、しかも大阪で聴くことは、そうそう無い時代だった。この「渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ」は、放送まるごとエアチェックして、よく繰り返し聴いたものだ。

ナベサダさんのアルト・サックスは、一聴すれば、すぐに「ナベサダのアルトだ」と判るほど、個性がはっきりしている。先に書いた「溌剌とした、真っ直ぐで、明るく、ブラス輝く」ポジティブな音色に加えて、「ぴゅう〜と、速いクレッシェンドで入る」アルトを吹く時のクセが「たまらない」。いつ聴いても「元気印」、明るく楽しい「ナベサダ・ミュージック」。気持ちが沈んだ時、気持ちを立て直す時の「僕の特効薬」である。

ナベサダさんって、その飾らないダンディズムと気さくなキャラクターが実に素敵で、CMモデルとしても印象的でした。そうそう、草刈正雄と共演した、資生堂の「ブラバス」の一連のCMは、インパクトがありましたよね。

ということで、帰りに聴いた「モーニング・アイランド」と「オレンジ・エクスプレス」と併せて、今日は「ナベサダ」に励まされた一日でした。
 
 
 
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2007年3月15日 (木曜日)

好きな「プログレ」で頭はカラッポ

いや〜、3月に入って、寒いですね〜。我が千葉県北西部地方、今日の朝は、北風が断続的に吹いて、寒い朝でした。朝日の光は力強いんだけどなあ。

今日、会社では、ある会議があったんだけど、これが、煮え切らない会議で、皆、良い意見は言うんだけど、「じゃあ、どうしたら、それが実現できるのか」という具体的な進め方についてはコメントしないので、ド素人の会議になってしまって、困った困った。昔のように、ズケズケ注意するのもなんだなあ、と思って聞いていたけど、困ったもんだ。ちょっと、意見したけど、なんだか、自分も歯切れが悪くて、自分でも「なんだかなあ」。精神的に疲れた。
 

Wakeman_wr

 
そんな、精神的に、どっと疲れた帰りの帰宅音楽は、気楽に聴けて、気楽に楽しめる、70年代ロック、それも、やっぱり、プログレが良い。ちょっと、最近、「寒の戻り」な感じの天気なので、リック・ウェイクマンの「ホワイト・ロック」を聴いて、聴き終わった時には、頭の中は「カラッポ」。

リック・ウェイクマンは、僕のお気に入りの、ロック・キーボード奏者。イエスのキーボード担当で有名ですよね。この「ホワイト・ロック」、第12回インスブルック冬季オリンピック大会公式記録映画のサントラ盤。ボブスレーやスキージャンプ等の美しいスロー・モーションが脳裏に浮かぶような、素晴らしい演奏です。

リック独特の手癖、フレーズ、音色が満載で、一聴すると「おお、リック・ウェイクマンではないか」とニンマリしてしまうような、リックのファンには欠かせない「マスト・アイテム」だと思います。特に、「ヘンリー8世と6人の妻」が好きな方にお勧めです。特に、リックのクセのあるシンセサイザーの音色が「たまりません」。

精神的に疲れたら、好きな「プログレ」で頭はカラッポ。さあ、明日は金曜日。今週もあと一日、頑張ろう。
 
 
 
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2007年3月14日 (水曜日)

これぞ「寄せ集めの極み」です。

3月に入ってから寒い。北風が吹いて風が冷たい。とはいえ、底冷えするほどの寒さではなく、本格的に春になる前の「寒の戻り」的な寒さ。まあ、今年に限っては「寒の戻り」という表現は相応しくないけどね。日の光は力強く、日差しは既に春なんですよね。

さて、昨日から、モダン・ジャズづいている。力強い春の朝日を浴びての出勤は、落ち着いた、小粋なハード・バップが一番だ。ということで、今日は、Art Pepper & Sonny Redd の「Two Altos」を聴いて会社へ。Art Pepper & Sonny Redd と書くと、二人の共演盤がと思ってしまうのですが、違うんですね。ペッパーのリーダー・セッションが4曲にレッドのリーダー・セッションが2曲の「寄せ集めアルバム」です。

録音年もばらばらで、レッドのが57年、ペッパーのは52年と53年と54年。サイドマンもばらばら。まさに「これぞ、寄せ集めの極み」という作りとなっております。しかも、裏話として、ペッパーのセッション部分は『サーフライド』の落ち穂拾いモノ。
 

Art_sonny_altos

 
この『Two Altos』収録のペッパーのセッション4曲は、今、発売されているCD版の『サーフライド』には、きっちり収録されていますから、なんだかな、って感じですね。でも、LP時代には収録されてなかった訳ですから仕方ないですよね。CD時代になって、LP時代に収録されていなかった曲を、同一セッションだからといって、一まとめにするのもどうかな、と常々思っていますので、CD版の『サーフライド』は、やりすぎかな、と思ったりもします。

でも、このアルバム、通して聴けば、それなりに味わいがありまして、4人のサックスの演奏を楽しめるのですよ。アルト・サックスとしてアート・ペッパーとソニー・レッドの聴き比べ、なかなかレアなテナー・サックスとしてジャック・モンテローズのプレイが聴けます。そして、サックスの種類としては、ちょっと珍しい、ペッパー・アダムスのバリトン・サックスが堪能できます。

その他、ピアノ〜ベース〜ドラムのリズム・セクションも、ピアノが、Russ Freeman, Wynton Kelly, Hampton Hawes、ベースが、Monte Budwig,Bob Whitlock,Doug Watkins,Joe Mondragon、ドラムが、Larry Bunker, Bobby White, drums Elvin Jonesと知っている人、知らない人、それぞれごった煮で担当しており、とはいえ、それぞれ、演奏のクセや音色に、それぞれ違いがあって、これは誰だろうな〜、と思いをめぐらせながら聴くと、なかなか楽しくて、面白いです。

「寄せ集めの極み」的なアルバムですが、通して聴くと、このごった煮の感じが、ハード・バップ時代の「やっつけセッション」的雰囲気に通ずる味わいがあって、僕は結構好きです。「やっつけセッション」だからといって、適当な演奏かというと、必ずしもそうではなくて、結構、内容充実なアルバムもある。これが、ジャズの面白いところ。

しかし、サボイ・レーベルのアルバムって、ジャケット・デザインがいい加減ですよね。でも、いい加減はいい加減で、レーベル全体で統一感がありますから、これもまた良し、って感じで、納得しちゃうんですよね。まあ、サボイ・レーベルのアルバムに、「ジャケ買い」対象は少ないなあ、と思いますけどね。
 
 
 
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2007年3月13日 (火曜日)

「ジャケ買い」の逆もある。

昨日は、たらふく飲んだ(みたい)。朝から、ちょっと二日酔い気味。眠いし、怠いし、外は寒いし、でも、会社に行かないとお給料が貰えないので、一念発起。体調が悪いのに、今日は仕事をバリバリにしたもんだから、17時30分過ぎに「ガス欠」。早々に帰宅。

さて、今日の帰り、疲れた頭には「モダン・ジャズ」ということで、ハンク・モブレーの「ザ・ジャズ・メッセージ・オブ・ハンク・モブレー VOL.2」を聴いて帰る。このアルバムは、1956年の録音。ハード・バップ全盛に向かって、若きジャズ・ミュージシャン達が技を競い合った時期。

前半2曲が、11月の録音。パーソネルは、Lee Morgan (tp) Hank Mobley (ts) Hank Jones (p) Doug Watkins (b) Art Taylor (d)。後半3曲が、遡ること7月の録音。パーソネルは、Donald Byrd (tp) Hank Mobley (ts) Barry Harris (p) Doug Watkins (b) Kenny Clarke (d)。いや〜、錚々たるメンバーやなあ。このメンバーを見ただけで、アルバムの内容の良さは、約束されたようなもの。
 

Hank_message

 
しかし、なかなか、このアルバムは話題に上ることが少ない。何故か。僕は、恐らく、このアルバムのジャケット(写真左)に問題があるんじゃないかと睨んでいる。悩みに悩んだモブレーの横顔。しかも、額に手を当てて、痛々しいことこの上ない。しかし、アルバムのジャケットに、こんな写真、ふつう使うか〜。文字は、サボイ・レーベル特有の、古くさい、どうでも良い感じのタイポグラフィー。このジャケットじゃあ、触手は伸びませんわな。

でも、内容は良いですよ。リーダーのモブレーをはじめとして、若きバードやダグ・ワトキンス、モーガンが熱気溢れるハード・バップを展開します。若きモブレーの、まだ荒削りで野太い、それでいて歌心を感じさせるテナーは「これぞモダン・ジャズ」的な音で、聴いていて心が和みます。

ペットのモーガンやバードは、もうこの頃、既に、彼らそれぞれ特有の「クセ」が、ところどころに見え隠れして、思わず口元が緩みます。ワトキンスのベースは、太くて堅実。ブンブン鳴ってます。ハード・バップの美味しいところが詰め込まれていて、代表的名盤で無い分、リラックスして聴けます。
 
「ジャケ買い」という言葉があります。ジャズのアルバムで、ジャケット・デザインの良いものは、中身の演奏も良いものが多い。つまり、ジャケットが良ければ、その場で衝動買いしても悔いは残らないことが多い、という格言みたいなものですが、この「ザ・ジャズ・メッセージ・オブ・ハンク・モブレー VOL.2」には、あてはまりませんね(笑)。

時には、こういう「ジャケ買い」の逆もあります。だから、アルバムのコレクションって楽しいのかもしれません。
 
 
 
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2007年3月12日 (月曜日)

忘れてました。臨時休業です。

忘れていましたが、今日は、本業のほうで、歓送迎会があり、家に帰り着くのが深夜になりそうなので、今日は、バーチャル音楽喫茶『松和』は、申し訳ありませんが、臨時休業とさせていただきます。また、明日、お会いしましょう。


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2007年3月11日 (日曜日)

「ジャズへの招待状」更新です。

朝から強い雨。雨の音で一度目を覚ますが、今日は何もする予定が無いので、2度寝を楽しむ。気がついたら、もう9時。遅い朝ご飯を食べる。そして、また寝る。

先週、寝室にステレオを設置したので、iPodを接続すれば、音楽が楽しめる。今日は、ジャズを聴きながら、寝床でゴロゴロしながら読書。エアコンが効いていて暖かい部屋の中、至福の世界。昼前まで、ジャズを聴きながら、ゴロゴロ。

午後からは、ちゃんと起き出して、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」の更新をする。今回は、「ジャズへの招待状」のコーナーの「その他の楽器」を更新。この「その他の楽器」のジャンルは、ジャズ演奏で使われる楽器の中で、マイナーな存在とも言える、フルート、トロンボーン、バイオリン、ハーモニカなどを「その他の楽器」として「ひとくくり」にして、ご紹介しようというもの。

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この「その他の楽器」での、最初のミュージシャンは「ジェレミー・スタイグ」。ジャズ界では数少ないフルート奏者です。

一般的には、フルートと言うのは綺麗な音の楽器というイメージでしたが、ジェレミー・スタイグのフルート演奏は、息が漏れてマイクで大きく拾われる程の凄いアタックで、時には、感情移入が激しくなると、息でのアタックと同時に、声が漏れるほどのエモーショナル溢れるものです(調べてみたら、過去に自動車事故にあって、半身が麻痺したために息が漏れる演奏スタイルになったそうです)。

今回は、ジェレミーの最大の代表作である、ビル・エバンスの名盤の中で最も個性的な1枚と話題を呼んだ、ヴァーヴの「ホワッツ・ニュー」。そして、最近の録音(2001年4月録音)で、その素晴らしい内容に感動し、今でも、僕のお気に入りの一枚で、たびだびCDプレイヤーのトレイに載る、盟友エディ・ゴメス名義のライブ・アルバム「ホワッツ・ニュー at F」の2枚をご紹介しています。

バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」の入口は、このブログの右上「音楽喫茶「松和」のサイト」にあります。「バーチャル音楽喫茶松和・ジャズ館入口」www.ne.jp/asahi/matsuwa/home/ ですので、是非、お立ち寄り下さい。お待ちしております (^_^)v。
 
 
 
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2007年3月10日 (土曜日)

今日はかなり遅い「初詣」

天気予報が、今日の午後まで穏やかに晴れて「暖かい」。夕方から雨ということなので、これは今日しかないと、朝、早起きをして、成田山新勝寺へ。

我が家は、正月は、どちらかの実家へ帰っているので、物理的に初詣には行けない。加えて、1〜2月はとにかく寒いし、成田山新勝寺は、2月の節分まではとにかく人が多い。以前、その寒い中、凄い人ごみの中、無理して初詣に行って、こっぴどい風邪にかかって酷い目にあった。それ以来、ちょっと暖かくなってから、具体的には、3月上旬〜中旬、遅くとも春分の日までに、大変「遅い」初詣に行くという習慣に変わった。

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朝早起きして行ったお陰で、成田山は空いていた。天気は上々、朝吹いていた冷たい風も、強い日差しに暖められて、心地よい風に変わって、絶好の行楽日和に。古いお札を納めて、新しいお札をいただく手続きをして、おみくじを引いて、と恒例の手順で成田山を回る。

そして、新しいお札が出来るまで、成田山公園を散策するのが通例。今年の冬は暖かい、暖かいというが、確かに暖かったんだろうな。今年は、もう早咲きの桜が咲いていた。それも、満開を過ぎて葉が出始めている。成田山公園といえば、梅の名所なんだが、梅は完全に終わっていた。

いつもなら、梅が満開をちょっと過ぎて、それでもそれなりに梅を楽しめる、3月10日前後だと、いつもは、そんな時期なんだけど、今年は桜のみならず、いろいろな花、白木蓮は満開、水仙も満開、スミレがこじんまり咲き、雰囲気は、3月の下旬から、4月上旬の雰囲気。いや〜、とても良い「心の保養」になりました。

今年は僕にとって、新しいクルーの始まりの年なので、心機一転、すべてをリセットして、過去を振り返らず、新人の気持ちで頑張ろうかなと思っています (^_^)v。
 
 
 
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2007年3月 9日 (金曜日)

フルートのジャズに酔いしれる

やっと一週間が終わった。今週は、途中、福岡出張があったり、風邪が回復せず体調がイマイチだったこともあって、しんどい一週間だった。明日は休み。ゆっくり休みたいところだが、そうもいかない。散髪も行きたいし、ちょっと行きたいところもあるし・・・。明日の日中は晴れるそうだから、明日、やりたいことは一気にやって、明後日は、天気が悪いらしいので、ゴロゴロしていようかと思っている。

さて、今日の通勤音楽は、ハービー・マンの「At the Village Gate」(写真左)と「Memphis Underground」(写真右)。ハービー・マンと言えば、フルート・ジャズの名演奏家の一人。フルートという楽器は、音色が甘く、音の強弱・濃淡がつけにくくて、演奏の幅とバリエーションが限定されてしまう傾向にあり、ジャズの世界では、あんまり、ソロ演奏に向かない楽器だと僕は思っている。

そのジャズの世界で、ソロ演奏にあんまり向かないフルートを専門に、数々の名演を残したフルート演奏家の一人がハービー・マン。フルートは、息をちょっと強く吹くことで、エモーショナルで、ファンキーな音色を出すことができる。この「エモーショナルで、ファンキーな」フルートの音色の特性を最大限に活かして、コテコテの「ファンキー・ジャズ」で勝負したのが、今日の通勤音楽だった、「At the Village Gate」と「Memphis Underground」の2枚。

Herbie_mann

「At the Village Gate」は、ライブ録音。ライブならではの楽しい演奏が魅力。コテコテのファンキー・ジャズのビートに乗って、ハービー・マンの抑制の効いた、非常にセンスの良い、ファンキーなフルートが活き活きとしていて、つい体でリズムをとってしまいます。演奏の中でも、客から声がかかったり、手拍子が鳴ったり、もうノリノリの世界です。でも、ノリノリだからと言って、ウルサイ演奏ではありません。聴きやすくて俗っぽい。それに眉をひそめるジャズ・ファンの方もいらっしゃいますが、僕は、気軽に聴けて、気軽にのれる、このアルバムが好きです。「理屈抜きに楽しめる」というのは、このアルバムのことでしょう。

もう一枚の「Memphis Underground」はスタジオ録音。ライブと違って、1曲1曲、丁寧に良く練られて、演奏されています。ちょっと、不気味で、おどろおどろしいジャケットで損をしていますが、ここでも、コテコテのファンキー・ジャズをガンガンに展開しています。アレンジ等も含めて、なかなか趣味の良い、リラックスした演奏が、なかなか良い雰囲気。

エレキ・ギターも入って(ソニー・シャーロック&ラリー・コリエルというジャズ・ロックを代表するギタリストをフィーチャーしています)、色彩豊かな、ファンキー・ジャズになっていて、聴いていて、とても楽しいです。録音当時、流行っていた、サイケデリック・ロックや当時のR&B(いわゆるモータウン・ミュージック)のフレーズやリズムが、あちらこちらに顔を出して、時に、ちょっと古い感じがしないでもないですが、それはそれで楽しめるかな、と思います。結構、格好いいですよ。自然と体が動きます。ソウルな感じが「たまりません」。

こんな聴きやすい、俗っぽい、ファンキーな雰囲気満載な演奏、「これもジャズ」。大衆向け、迎合スタンス丸出しだって、いいじゃないか。今日聴いたハービー・マンの2枚は、演奏水準も高いし、選曲もなかなか考えた選曲してるしね。

「気軽に、リラックスして、楽しく聴けるジャズ」の存在も大切だと、ハービー・マンのアルバムを聴いていて、改めて思った。
 
 
 
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2007年3月 8日 (木曜日)

いつ見ても「ええ男達」やねえ

最近、暖かくなりそうで、なかなかそうはならない、なんだか、中途半端というか、意気地のない気候が続いている。でも、確かに、朝も夜も、冬の寒さでは無い。でも「春が来た!」って感じの暖かさでも無い。困るよな。何故って、2週間ほど前にひいた風邪が、まだ抜けない。やっと、気管支辺りが痛いのが治ってきた。けど、喉は相変わらず、いがらっぽい。暖かくなったら治るかな、と思っているのになあ。とても好調とは言い難い、どちらかと言えば、不調な毎日である。

さて、鬱陶しい体調の話はさておき、今日、ふと、ポリスの「白いレガッタ(Reggatta de Blanc)」が聴きたくなった。そう言えば、ポリスの紙ジャケが再発されるとか。でも、予算の関係で、この2ヶ月は絶対に買えない(T_T)。でも、一応、4枚組ボックス・セット「Message in a Box」は持っているので、これをiPodにコピって、明日の通勤音楽にしようぞ。

The_police

ポリスは、ベーシスト&ボーカリストのスティング、ドラマーのスチュワート・コープランド、ギターリストのヘンリー(アンリ)・パドゥバーニの3人がオリジナル・メンバー。1978年に「アウトランドス・ダムール」でデビュー。デビュー当時は、パンクにジャンルされていた。

う〜ん、そうかぁ〜。確かに、「アウトランドス・ダムール」を何気なく聴き通すと、シンプルな演奏にメッセージ性のある歌が印象に残るので、「ポリス=パンク」というのも判らんではないが、時折顔を出す、レゲエの香りやハード・ロックを彷彿とさせるソリッドなリズム、ジャジーな雰囲気は、既にパンクでは無い。

敢えて私見を言うなら、ポリスは、70年代、ロックのメインストリームのジャンルのひとつであった「ハード・ロック」の発展型というか、最終型というか、完成型のひとつだと思う。70年代ハード・ロックから、無駄な装飾音をそぎ落とし、限りなくシンプルな演奏形態とパフォーマンスを追求し、ボーカルを重視した、メロディーに頼らない、ビートを核とした、いわゆる「ハード・ロック」の最終型。しかも、彼ら格好ええのよね。3人とも、いつ見ても「ええ男達」やねえ。

そういえば、ポリスは、2月11日、グラミー賞授賞式にて、再結成パフォーマンスを行ったのをきっかけに、本格的に再結成することを宣言。今年、まずは、北米中心からスタートして、最終的には、世界37都市以上を対象にした、大々的なワールド・ツアーを開催するらしい。今秋は、ヨーロッパ・ツアーも予定されていて、日本での公演も計画中とのこと。

年齢を重ねた後の「ポリス」は、聴き応え十分な感じがする。きっと、格好良くて、アグレッシヴだが、余裕溢れる、実に渋〜いパフォーマンスになるんじゃないかなあ。ちょっとワクワクするなあ。
 
 
 
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2007年3月 7日 (水曜日)

この一曲で「記憶に残る歌姫」・1

昨日から、博多でお仕事。今日は、昼過ぎまで博多をウロウロ。夕方、東京へ戻って来て、ちょっくら会社に寄って、一仕事。今日の午前中、福岡空港は突然の「にわか雪」。細かい雪が、ザーッと降ってきた。一時、飛行機が着陸を見合わせたくらい。3月に入っての「にわか雪」。僕は、この光景を目にする度に、かぐや姫の「なごり雪」を思い出します。

このところ、出張の時は、昨年の暮れに手に入れた iPod nanoが専らの「出張のお供」。iPod nanoって、すごくコンパクトに出来ているので、かさばらないし、電池も、iPod videoより長持ちだし、このところ、出張には、iPod nanoである。

このiPod nanoには、日本の音楽、いわゆる「70年代のJポップ」(当時はニューミュージックと呼んでいた)のお気に入りのアルバムを相当数、コピーしてある。つまり、出張の時の「出張音楽」は、「70年代のJポップ」のオンパレード。「70年代のJポップ」大会と化すのだ(笑)。

「70年代のJポップ」は、隠れた名盤がゴロゴロしていて、デジタル録音で「切り貼り」が横行し、リズムは「打ち込み」という、現在の音とは違い、全ての楽器を人間が演奏する、という音楽の基本を前提としていて、聴いていても気持ちが良い。決して、ノスタルジックではない、今の音楽と比較しても、引けを取らないどころか、僕は、「70年代のJポップ」の方が、今のJポップより優れているところが多いのではないか、と睨んでいる。

Saki_kubota

そういう意味で、今日聴いた、久保田早紀の「夢がたり」は、そんな優れた「70年代のJポップ」の名盤の一枚。そう、久保田早紀といえば「異邦人」ですよね。彼女のデビューはとても鮮烈でした。美人シンガーで、その雰囲気は、今で言う「アジアンテイスト」、かつ「清楚」、ほのかに「エキゾチック」。僕たち、史学研究室の男どもは、こぞって、彼女のファンになりました。そりゃ〜、あれだけ、エキゾチックで、シルクロードの雰囲気満載の曲ばかりですから、史学を志す者たちは「イチコロ」ですわ。研究室にポスターなんか貼ってたり、結構な頻度で、このアルバム「夢がたり」が流れていたりしてましたね(笑)。

そう、時は、1979年10月。当初から三洋電機のCMにサビの部分が使用され、そのオリエンタルで神秘的なムードが新鮮で、大ブレイク。この「異邦人」がこの年最高のセールス(144.5万枚)を記録しました。ほんと、この「異邦人」って曲、良い曲、良い歌詞ですよね。僕たちの学生時代、なんかの時には「異邦人」を口ずさむ。結局、この「異邦人」、最終的に、僕たち、史学研究室の「テーマ・ソング」になってしまいました(笑)。

でも、この「夢がたり」というアルバム、「異邦人」だけが全てではない。トータル・アルバムとして、優れた逸品と僕は思います。これだけ個性溢れる、オリエンタルな雰囲気満載のトータル・アルバムは唯一無二でしょう。今でも、十分通用しますね。

生まれ変わりをイメージする「朝」にはじまり、説明不要の名曲「異邦人」、古物語を読み解くような、文学的味わいのある「帰郷」や「白夜」、彼女のファドへの憧れが滲み出た「ギター弾きを見ませんか」、少女の幼い恋の終わりを歌う、ナイーブな「ナルシス」、 天文ファン御用達、ズバリ星の神話「星空の少年」と、久保田早紀でしか、書けない、歌えない、ワン・アンド・オンリーな歌の数々。アルバム全体のトータルな流れの中で、一つの物語を聞いているような秀作です。

「異邦人」。唯一無二、この抜群に完成度の高い曲が「大ヒット」したおかげで,久保田早紀といえば「一発屋」という文脈で語られることが多いようですが、これは「全くの認識違い」。ファースト・アルバム「夢がたり」の優れた内容からも「認識違い」は明らかですし、セカンド・アルバム「天界」も、「夢がたり」路線を踏襲した、なかなかの秀作です。シングルも「異邦人」以降、25時」などの後続シングルはラジオでかなりよく流れていましたし、そういった状況は少なくとも、CMソングに使われた「オレンジ・エアメール・スペシャル」あたりまでは続いています。

でも、僕にとって、この「異邦人」という曲との出会いは新鮮でしたし、驚きでもありました。この一曲で「記憶に今でも残っている歌姫」。久保田早紀さんは、僕にとっては、「永遠の歌姫」の一人です。
  

  
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2007年3月 6日 (火曜日)

今日は「お休み」です・・・

今日は、バーチャル音楽喫茶『松和』は、臨時休業とさせていただきます。

といって、風邪がぶり返した訳ではありませんよ。確かに、まだ、鼻がグズグズしていて、気管支がちょっと痛いんですが、体調的にはまあまあです。

今日は福岡に出張。先月までは札幌だったのですが、北に西に忙しいことです。このブログがアップされる頃には、博多の街を歩いていることでしょう。そして、今日は博多に宿泊するので、今日の夜は、いきおい、中洲辺りを徘徊することになりますね。 

ということで、今日は「臨時休業」。それでは、明日の夜、お会いしましょう (^_^)v。
  
   
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2007年3月 5日 (月曜日)

E.L.O.が聴きたくなって・・・

昨日は暖かかった。その余波で、今日も朝から暖かい。今日は東京も最高気温が20度を超えたみたい。でも、夕方から、予報通り、強い南風が吹き荒れ、雨も降り出し、大荒れの天気。

明日はまだ、そこそこの気温だけど、また、寒くなるんだよね。明日から、福岡に出張なんだが、天気予報を見ると、最高気温が7度とある。7度とな。今日と比べると、13度の気温差があるということ。これでは体が持ちまへんわ。まだ、先週にひいた風邪、一進一退でまだ全快してへんっちゅうのに〜。

閑話休題。昨晩、急に、Electric Light Orchestra(エレクトリック・ライト・オーケストラ・以降ELOと略す)が聴きたくなって、3枚組のベスト・ボックス盤である「FLASHBACK」を、iPodにコピー。通勤音楽の時間に、一通りアルバムを聴き終えた後の「つなぎ」として聴いている。

Twilight

今日は、無性に「Twilight(トワイライト)」が聴きたくて、朝から繰り返し聴いている。「Twilight(トワイライト)」は、ELOの楽曲の中で、僕のお気に入りナンバー・ワンの楽曲。「コンフュージョン」も良いし、「ミッドナイト・ブルー」も良いが、イントロからサビの部分に至るまで、ジェフ・リン節満載の「トワイライト」が、やっぱり一番好きだなあ。

以前、フジテレビ木曜22時に放映されていたドラマ「電車男」のオープニングに使われたのには驚いた。初回は「ミスター・ロボット」も使われていて、「これはまたまたマニアックな選曲で・・・」とニンマリしていたのだが、オープニングの「トワイライト」にはブッたまげた。忘れていたELO、ジェフ・リン節が脳裏にありありと蘇ってきた。蘇ったお陰で、今回のELO紙ジャケ・リイシューは、全てを手に入れてしまった。これは全て「電車男」が悪い(笑)。

「トワイライト」について、ちょっと調べてみたら、当時のシングル・レコードのジャケットが見つかった(写真左)。懐かしいなあ。でも、米国のサイトに入って調べていたら、この日本盤の「トワイライト」のジャケ写真って、米国での「The Way Life's Meant To Be」のジャケット写真を横流ししているみたい。米国盤の「トワイライト」のシングルのジャケットは、日本盤とは全く違う(写真右)。ええ加減やなあ。まあ、1981年やしな。そんなもんやろ。

The visions dancing in my mind
The early dawn, the shades of time
Twilight crawling through my windowpane
Am I awake or do I dream?
The strangest pictures I have seen
Night is day and twilight's gone away

「トワイライト」。エレクトリックな前奏と、出だしのボーカルを聴いただけで、今でもゾクゾクする。ELOって、今でも色褪せないバンドやねえ。さあて、サビの部分でも口ずさみながら、明日の準備をするか。

Twilight, I only meant to stay awhile
Twilight, I gave you time to steal my mind
Away from me.
 
 
 
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2007年3月 4日 (日曜日)

万策尽きて、ああしんど・・・・

今日は朝から天気が良い。そして、暖かな予感。朝食を摂ってすぐに、整体へ。朝9時頃でも暖かいなあと思っていたが、整体が終わった頃には、もう日差しも強く、暖かいを通り越して、汗ばむほど。もう、フリース・ジャケットを着る季節は過ぎたようだ。

しかし、暖かい気候とはうらはらに、体調は優れない。先週からの風邪がまだ抜けない。鼻の調子がすこぶる悪く、なんだか凄く眠たい。それでも、昨日からの、寝室のステレオ設置の問題を片付けなければならない。今日は、スピーカー・ケーブルを上質のものに変えて、DVDプレーヤーの音声出力レベルのアッテネーター(減衰)設定をしてみたが、状況は改善されず、万策が尽きた。もうこれは完全に、アンプのボリューム不良である。

もうアンプを買い直すしかない。でも、金がかかる。しばらくは、DVDプレーヤーで、CDを聴くことは諦め、iPodをケーブルでつなげて、iPodで音楽を聴くことのみに限定。iPodは、本体にボリューム設定が当然あるので、iPod側で音量を絞れば、寝室に設置したアンプでも適当な音量で再生できる。暫くは、これで我慢するしかない。
 

Mccoy_tyner_inception

 
万策尽きて、ああしんど・・・・。夕方になるに従い、なんだか風邪の状況が悪くなってきたので、床に伏せる。ついでに、寝室の「曰わく付きステレオ」の試運転。iPodをステレオに接続し、選んだアルバムが、マッコイ・タイナーの「インセプション」。バリバリ硬派のピアノ・トリオである。

マッコイ・タイナーとは、ジョン・コルトレーンの黄金のカルテットのレギュラー・ピアニスト。今日聴いた「インセプション」は、そのタイナーの1962年の初リーダー作。ベースにアート・デイビス、ドラムにエルビン・ジョーンズという超弩級のトリオで、迫力のあるピアノ・トリオが聴ける。特に、エルビンのドラミングは迫力十分、超絶技巧の極み。アート・デイビスのベースは重量感溢れ、迫力十分。

タイナーのピアノは、初リーダー作とはいえ、バリバリに弾きこなしており、奏法としては、既に「シーツ・オブ・サウンド」のピアノ版的な、音符を敷き詰めた様な、テクニックとスピード溢れる奏法は、コルトレーンなみ。それでも、冒頭の「インセプション」などは、初リーダー作ゆえ、前がかり気味な早弾きになりがちで、タイナーの緊張と意気込みが伝わってくるようで微笑ましい。

このタイナーの「インセプション」を床に伏せって聴きながら、「曰わく付きのステレオ」とはいいながら、iPod接続での音はなかなか良好で、これならは暫くは我慢できるな、と安心した。まあ、もう少し、暖かくなると、書庫のサブ・ステレオで聴けるようになるので(今は寒くて、暖房無しの書庫では10分も聴けない)、寝室のアンプの取っ替えは、もう少し、時間をかけてじっくりやることにした。



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2007年3月 3日 (土曜日)

いやいやお恥ずかしい話で・・・

朝からどんより曇り空で、なんとなく機嫌が悪い。午前中、買い物に行って、ちょっとした「いざこざ」があって、機嫌が悪い。それから、ずーっと、なんとなく釈然としない、機嫌の悪さをズルズル引きずって、はや夕方。

午後は午後で、例のソニーのDVDプレーヤーの返品交換品をセッティングしたら、さすがにDVDプレーヤーはちゃんと動く。が、今度は、13〜4年前に買った、ステレオ・アンプのボリュームがおかしくて、小音量にすると、左のスピーカーから音が出ない。

ある程度のボリュームにすると、いきなり左スピーカーから音が出てくるのだが、このボリュームでは、ベッドに寝ころんで、本でも読みながら音楽を聴くというボリュームでは無い。ちょっとウルサイ。これでは、CDが良い状態で聴けないではないか。一難去ってまた一難である。よって、機嫌が更に悪くなった。

Ringo

閑話休題。機嫌が悪いなりにも、音楽は聴くもので、今日は、ビートルズ・ソロ・ワークスの中から、Richard Starkey II、そう、Ringo Starrである。

「人気投票では、全然3人に敵わないけど、2番目に好きなメンバーを選ぶ投票だったら、1番になれるよ」という彼のセリフは、僕のもっとも好きなセリフのひとつ。僕の印象としては「ビートルズのメンバーの中で最も穏やか、かつ人格者」で、確かに、「人気投票では、全然3人に敵わないけど、2番目に好きなメンバーを選ぶ投票だったら、1番になれるよ」と自らが言うのも判る気がするが、僕の中では、ビートルズの中で、人間的に好きな度合いは「3番目」である。

今日の午後、寝室に新たなステレオをセッティングした時に、試聴に使ったCDが「RIngo」。リンゴ・スターの本格的なロック・アルバムのファーストである。「Photograph」は絶品中の絶品。「You're Sixteen」もリンゴらしい秀作。冒頭の「I'm The Greatest」は、リンゴだから歌える曲で、この歌を歌っているリンゴの表情を想像して、「クスリ」と軽い笑いを誘う。このアルバムは、名盤であり、絶品である。

今日の朝、月刊誌「ストレンジ・デイズ」の2005年10月号の特集「ザ・ビートルズ 〜解散後のFAB4の奇跡」を読んだことが、久方ぶりの「Ringo」試聴の引き金だった訳だが、このタイトルの「FAB4」って、何を意味するのが判らない。調べてみると、「FAB4」とは、ビートルズの別呼称だそうで、「FABulous4」つまり、「とても素晴らしい4人組」って意味らしいです。

「FAB4」って「ファブフォー」と読むのが、一般的だそうです。へ〜え、初めて知った。いやいやお恥ずかしい話で・・・・(^0^;)。「FAB4=ビートルズ」と知った瞬間、いやいやお恥ずかしい話で、またまた、一気に機嫌が悪くなった(笑)。
 
 
 
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2007年3月 2日 (金曜日)

夭折の天才アルト奏者

風邪がなかなか治らない。鼻がグスグスしたまま。あ〜、鬱陶しい。それでも、今週、休んじまったからなあ。外せない会議もあるしなあ。会社へ行かんとなあ。

まあ、風邪は、ひいてしまったら、寝てるしかない、暖かくして栄養のあるもの食べて、寝ていたら治る、と、よく医者に言われるのだが、確かに、そう思う。でも、医者にそう言われて、必ず、言い返すのだが、会社勤めというもの、そうそう、3日も4日も休んで、家で寝てはおれんのだ。まあ、そもそも、そういう就業態度が問題と言えば、問題だと、最近は思うけど。

体調が優れないとはいえ、聴きたい音楽は、今日も純ジャズ。それも、「ド」の付く、純ジャズが聴きたい。ということで、今日の通勤音楽は、エリック・ドルフィー。このエリック・ドルフィーの名前を聴いて、「そりゃ〜、また、えらい濃いなあ」と思われる方は、ジャズ通です(笑)。

Ed_candid

今日は、大のお気に入り、エリック・ドルフィーの「Candid Dolphy(キャンディド・ドルフィー)」を聴いて会社へ。このアルバムは、ジャズ・レーベルのひとつ、Candidの音源からのコンピレーション・アルバムで、主に、ミンガス・ワークショップ系のアーティストの共演が収録されています。ミンガス・ワークショップ系のアーティストの共演が主ということで、演奏の内容は水準以上のものばかりで、僕にとっては、ドルフィーをちょっと聴こうかな、と思った時、気軽に聴けるアルバムです。

エリック・ドルフィーは、実質6年という短い活動期間でしたが(1964年6月29日、ベルリンのアッヘンバッハ病院で糖尿病のために帰らぬ人となった)、アルト・サックス、フルート、バス・クラリネットという3つの楽器を、どれも優れたテクニックで演奏し、実に刺激的で、類い希な想像力に溢れたサウンドを奏でた、唯一孤高のジャズ演奏家です。彼には、正式なクラシック音楽を学んだ経験があり、それが恐らく、彼の演奏を、独特のものにしていると僕は睨んでいるんですけどね・・・。

とにかく、独特のハーモニー感覚とタイム感覚。加えて、それらを支える演奏テクニック。彼の独特な演奏は、アバンギャルドに喩えられることがあるが、それは間違いで、彼は、伝統的なジャズのフォーマットと演奏手順の範疇で、他に例を見ない、最大限の「フリーなインプロビゼーション」を展開できた演奏家である。時に、無調性のように感じる時もあるが、実際には曲の調性の範疇にギリギリ収まる、類い希な演奏の感性は驚くべきものだ。彼の充実した時のインプロビゼーションは、あのジョン・コルトレーンをも寄せつけない、それはそれは、素晴らしいものだ。

このアルバムのジャケットって、昔は、写真左の様な、太い枠線の「橙色」が素敵なアルバム・デザインだったと記憶しているのですが、最近は、写真右の、ちょっと地味めのデザインに差し替えられている様です。なんでやろ。前のデザインの方が、個人的には圧倒的に好みだったのですが・・・(単に橙色が好きなだけやったりして)。

"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again. "

「音楽を聴き、終った後、それは空中に消えてしまい、二度と捕まえることはできない」とは、ドルフィーのアルバム『ラスト・デイト』に収められた、ドルフィーの名言です。演奏家として音楽の本質を語る、素晴らしい含蓄ある言葉です。
 
 
 
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2007年3月 1日 (木曜日)

摩訶不思議なモンクのピアノ

風邪がなかなかスカッと抜けない。丸2日間寝込んで、昨日、会社へ出て行ったら、いきなりトラブルに巻き込まれた。ややこしく、こんがらがった話で、簡単に言えばこうなんだろ、と判るまで、約1時間。それから、その対策に1時間。なんだか、風邪がぶり返した気分。

今日も、なんだか、バタバタしていた感じで、なかなか、風邪が完治しない。鼻がスカッと抜けないだよな。自分でも、少し鼻声なのが判る。こういう状態って、ちょっとイライラするなあ。外部の人と打合せをしていても、なんだか、迫力不足で良くない。

でも、少しは回復基調にあるのか、今日は朝から、モダン・ジャズが聴きたくなった。それも、とびきり硬派のモダン・ジャズが聴きたくなった。よって、今日の通勤音楽は、「Art Blakey's Jazz Messengers With Thelonious Monk」。今回、秀逸な紙ジャケ再発ものだった、アトランティック・紙ジャケ・シリーズの中の一枚。
 
数々の奇行のためか、ジャズ界最大の異端児として知られるセロニアス・モンク。モンクのピアノは、それはもう、とびきり変わっている。強烈なオリジナリティである。一度聴いたら絶対に忘れない、パーカッシブな奏法に加えて、独特のタイム感覚。なんて表現したら良いのか。
 
ピアノの演奏と言えば、流れるように弾き進めていくものだが、モンクのピアノは違う。訥々としているというか、朴訥としているというか。途切れ途切 れでパキパキしているというか、それはそれは、特徴の有り過ぎる奏法。独特の不協和音。でも、これがいいんだな。クセになるんだな。
 

Ab_tm

 
だが、モンクが強烈なオリジナリティを有した偉大なコンポーザー/ピアニストであるという事実はまぎれもない。「ストレート・ノー・チェイサー」、「ラウンド・ミッドナイト」、「ブルー・モンク」など、後にジャズ・スタンダードとなる曲を多く作曲している。僕は、特に、「ブルー・モンク」という曲が大好きで、この曲の持つ、ほんわかした「とぼけた」雰囲気が大好きで、この曲があれば「何でも通し」って感じなのだ。

今日の通勤音楽だった「Art Blakey's Jazz Messengers With Thelonious Monk」にも、「ブルー・モンク」は収録されている。これが、ほんとに良い雰囲気で、しかも、今回の紙ジャケには、別テイクも付いていて、もう何も言うことはありません。
 
このアルバムを全編通して言えることは、アート・ブレイキーとセロニアス・モンクの演奏家としての相性が抜群に良い、ということ。朴訥としたモンクのピアノに、その隙間を上手く埋めるような、包み込むような、鼓舞激励するような、アートのドラミング。これは、もう名人芸の世界です。

サイドマンの、ジョニー・グリフィン(ts)、ビル・ハードマン(tp)、スパンキー・デブレスト(b)も、モンクとの相性は良い。こんな素晴らしいアルバムなのに、ジャズ雑誌やジャズの紹介本に、余り取り上げられないのが不思議なほど。

でも、モンクのピアノ・ジャズは、初心者の方にはお勧めするのには勇気がいる。なぜなら、モンクのピアノ演奏は、従来のピアノ演奏の印象を根底から覆すような演奏だからね。
 
ピアノをある程度、弾きこなした経験のある人は、その凄さは感覚で判るとは思いますが、普通の方々は、まず、初めて聴いたら、なんて下手くそなピアノなんだ、と、ただただ、ビックリするだけでしょうから・・・・。

モンクのピアノは、「ジャズ鑑賞の成長度合いを測る「物差し」みたいなものである」と、僕は密かに思っている。
 
 
 
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