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2007年2月の記事

2007年2月28日 (水曜日)

渋〜いブリティッシュ・ロッカー

昨日、風邪で寝ていたら、宅配便が来た。うちの嫁はんが「今月の配給が来たよ〜」と叫んでいる。夕方、やっと気分が良くなってきたので(よく考えたら、日曜の夕方から、丸2日ベッドに寝たきりだった)、ベッドから起きて、その宅配便の箱を開ける。

おお〜、そうであった、そうであった。オールマン・ブラザース・バンドの70年代アルバムの紙ジャケ・ボックスと、渋〜いブリティッシュ・ロッカー、スティーヴ・ウィンウッドのアイランド・イヤーズの紙ジャケ・ボックスと、2つの紙ジャケ・ボックスが一気に我が家にやって来た。もう、それだけで、風邪は快方に向かう感じ(笑)。

特に、今回、楽しみにしていたのは、スティーヴ・ウィンウッドのアイランド・イヤーズの紙ジャケ・ボックス。1977年にリリースされた、彼のファースト・アルバム「スティーヴ・ウィンウッド」(写真左)は、大学時代に手に入れて、渋いブリティッシュ・ロックのアルバムとして愛聴した、大のお気に入りアルバム。しかし、それ以降の「アーク・オブ・ア・ダイバー (1981) 」「トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト(1982)」 「バック・イン・ザ・ハイ・ライフ(1986)」は、ず〜っと聴きたいなあ、と思いながらも、なかなか購入に至らず、「どうしたものか」と思案投げ首状態だった時に、紙ジャケ・ボックスの発売ときたら、そりゃ〜、あなた、買うしかないでしょう(笑)。

Steve_winwood_album

ちなみに、彼は、 トラフィックのメンバーとして、『ミスター・ファンタジー』『トラフィック』など4枚のアルバムをリリース。1969年には一時的にトラフィックとしての活動を休止し、エリック・クラプトンらとブラインド・フェイスを結成。しかし、このブラインド・フェイスは、アルバム『スーパー・ジャイアンツ』をリリース後、あえなく解散。その後、トラフィックを再開するも、1974年に『ホエン・ジ・イーグル・フライズ』のリリースを最後に解散。

しかし、その後、ソロ活動で、1980年にシングル「ユー・シー・ア・チャンス」がビルボードで最高7位、この曲が収録されたアルバム『アーク・オブ・ア・ダイバー』(写真右)は全米5位、全世界でのセールスのべ700万枚というセールスを達成。

スワンプや米国南部のリラックスした音世界に影響を受けながらも、英国に留まって、そのスワンプや米国南部の音楽の要素を自分の自家薬籠中の物とし、デジタルの荒波やパンクの逆風にもめげず、ブリティッシュ・ロック風AORな味付けの粋なアルバムを輩出した『渋〜いブリティッシュ・ロッカー』である。

今日、通勤音楽として聴いた『アーク・オブ・ア・ダイバー』は傑作である。1982年のリリースなんだが、この頃のロックのほとんどは、デジタルの波に飲み込まれ、ペラペラ、薄々な音作り、耳障りな無機質な打ち込みのリズムで、もう、70年代の全盛期の面影も遠い昔となって、個性の希薄な、商業ロックが横行していた。そんな中での、この『アーク・オブ・ア・ダイバー』は素晴らしい内容だ。スワンプや米国南部の音楽の要素を自分の自家薬籠中の物とし、英国ロックの音作り(湿っていて、曇っていて、重心の低い感じ)の伝統もしっかりと踏襲した雰囲気は、何物にも代え難い。

どの曲も素晴らしい出来映えの曲ばかりで、甲乙付け難いが、シングルにもなった1曲目の「ユー・シー・ア・チャンス」、ゆったりとしたレイド・バックした雰囲気が素敵な、4曲目の「スローダウン・サンダウン」、そして、R&B的な味付けの6曲目の「ナイト・トレイン」が秀逸ですね。それから、全編に渡って、効果的に使われている、アープ・オデッセイの様な魅惑的なシンセサイザーの音が、僕には「たまりません」。

スティーヴ・ウィンウッド。渋〜いブリティッシュ・ロッカー。この人の紙ジャケ・ボックスは、僕のお宝の一つとなりました (^_^)v。
 
 
 
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2007年2月27日 (火曜日)

風邪で寝ていたおかげで・・・

日曜日の夕方に具合が悪くなってから、今日の夕方まで、ず〜っと寝ていた。完全な風邪である。久し振りに熱も出した。今日の午後から、ちょっと気分が良くなって、夕方からは起きて、本を読んだりして過ごせるようになった。明日は会社へ行かんとな。

風邪で床に伏せっていたおかげ、という訳ではないが、寝ながら、結構、本が読めた。といって、常に読んでいた訳ではないですよ。風邪薬が効いて、眠くなったら寝て、起きている時は、ジッと寝ているのも暇なので、熱が引いてからは、寝ながら読書。
 
ベッドで寝ながら、いろいろと音楽関係の本や雑誌を読み漁っていたのだが、これはなかなか良い本だったなあ、と感銘を受けた単行本としては、秋吉敏子のバイオグラフィーとディスコグラフィーを一冊の本にまとめた『孤軍 〜秋吉敏子 その人生と作品〜』が良かったなあ。

Toshiko_akiyoshi

ジャズピアニスト・作曲家・編曲家として、半世紀に渡って、アメリカで活躍し続けている秋吉敏子さん。前半部分は、秋吉敏子さんの半生にスポットあてたバイオグラフィー編。満州、日本、ニューヨーク、ロスアンジェルスと、彼女の生活した都市ごとに、エピソードを織り交ぜ、判りやすく、簡潔にまとめてあって読みやすい。後半は、完全ディスコグラフィーと秋吉さん作曲の全作品リスト。これは貴重な資料として、コレクターの僕としては有り難い。

秋吉敏子さんと言えば、僕のビッグ・バンドの入口となった、秋吉敏子=ルー・タバキン・ビック・バンドの指揮者である。大学時代、秋吉敏子=ルー・タバキン・ビック・バンドの作品『孤軍』を自ら購入。ビッグ・バンドの演奏をLPで聴いたのは、これが初めてだったのだが、ダイナミックで抑揚、陰影に富んだ、その素晴らしい内容に、感銘を受けた。続けて『インサイツ』そして『塩銀杏』と聴き進み、僕の中で、ビッグ・バンドといえば、まずは、秋吉敏子=ルー・タバキン・ビック・バンドなのだ。

この本を読んで、久し振りにビッグ・バンドが聴きたくなってきた。ビッグ・バンドといえば、まずは、この秋吉敏子=ルー・タバキン・ビック・バンドの諸作だよな。早く、この風邪が完治しないかなあ。体調が優れないと、ビッグ・バンドを聴き通すのは辛いからね〜。
 
 
 
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2007年2月26日 (月曜日)

今日は風邪でダウンです。

一昨日、ソニーの不良品DVDプレーヤー騒ぎで、寒い部屋の中で、長時間、クレーム対応していたのが悪かったらしく、昨日の夜から、完全な風邪状態。

今日は、朝、起きることができませんでした。鼻は完全に詰まるわ、熱は出るわ、クシャミは出るわ、で完全な風邪状態です。夕方になっても、良くならんぞ。

ということで、今日は、風邪にて、バーチャル音楽喫茶『松和』はお休みです m(_ _)m。
(この調子だと、明日も危ないかも・・・・)


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2007年2月25日 (日曜日)

懐かしの「カセット・デンスケ」

久し振りに寒い一日。日差しは暖かなんだが、北風が凄く冷たい。昨日のソニーのDVDプレーヤー騒動で、DVDプレーヤーを置くためのレイアウト変更とセッティングをした時に汗をかいた訳だが、その後、例のメーカー品としてあるまじき不良品に出会い、クレーム対応をしている間に冷えたらしい。おかげで、風邪をひいた。

なんだか、鼻が痛いし、目の周りがぼわ〜として腫れぼったい。こりゃ〜、風邪ひいたな。くそ〜、ソニーのヤロウ。この冬は、結構、風邪からは逃れていたのになあ。とにかく、鼻が痛いし、体が熱っぽい。

体調が優れないので、昼ご飯を食べてから、昼寝ついでに、ゴロゴロしていたのだが、昨日から楽しみながら読んでいる本が、昨日話題にした「僕の音盤青春記」。とにかく、著者と同い年なので、同時期に同じ様な体験をしているので、かなり入れ込んで読みふけっている。

Densuke

この本の著者とは、聴いた音楽の変遷もほぼ同じで、とても他人とは思えない(笑)。僕は、中学1年生の秋、深夜放送に目覚め、夜な夜な、朝日放送の「ヤング・リクエスト」を聴いていた。そこで、出会った洋楽ポップスが、アルバート・ハモンドの「カルフォルニアの青い空」。素敵な曲だと思った。それから、エルトン・ジョンの「ユア・ソング」。そして、カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」。洋楽ポップスに、生まれて初めて触れた瞬間である。歌謡曲とは違う音の作り。なんだか、ちょっと大人になったような、オシャレな気分だった。

それから、暫くは、洋楽ポップス一本槍。高校に入ってからは、素晴らしい先輩、同期に恵まれ(?)、プログレ小僧としてプログレを聴きまくり、ハード・ロックへと突っ走り、特に、レッド・ツェッペリンは大のお気に入り。高校2年生の半ば、プログレの勢いが弱まりだした頃、ある出来事を境に、突如として、スワンプ〜サザン・ロックに走り、70年代クラプトンとオールマンズは大のお気に入りとなり、最終的には、アメリカン・ルーツ系ロック(「ザ・バンド」のことだけど)に落ち着いた。

この本の中で、色々、今では忘れてしまっていたグッズが出てきて、とても楽しいのだが、今日、おったまげたのは、「カセット・デンスケ」(写真参照)。丁度、高校に入って、入学祝いにと、電気屋を営む親戚から安く譲ってもらった。

この「カセット・デンスケ」は、高校時代、ず〜っと、音楽ライフを共にした仲で、友達から借りたLPをカセットにダビングするのに大活躍。ポータブル型のデッキで、持ち運びも可能だったので、友達の家に遊びに行く時も、このデンスケを担いで遊びに行き、レコードを聴きながら談笑する間にも、カセットにそのLPをダビングさせてもらっていた。

それから、映画研究部で、映画を作る際、効果音の録音やセリフの録音にも大活躍。とにかく、単一電池6本で最低2時間は動いたから、野外の効果音の生録には、大活躍した。でも、さすがに、毎日、このデンスケを、家と高校の往復を持ち運ぶのは、当時、高校生の僕でも辛くなって、一時は、映画研究部の部室の屋根裏に、隠して帰っていたのを覚えている。

懐かしいなあ。カセット・デンスケ。僕の持っていたモデルには、「ドルビー」というノイズ・リダクションが付いているのが自慢の種で、この「カセット・デンスケ」は、持っていることに深い満足を覚える、素晴らしい機材だったなあ。
 
 
 
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2007年2月24日 (土曜日)

「僕の音盤青春記」は最高!

最近、ついているのか、ついていないのか、良く判らない出来事が多い。

今日は、ソニー・ミュージック・ショップの景品で当たったDVDプレーヤーのお陰で気分が悪い。これが、とんでもない不良品で、電源は入るが、そこからだんまり。とにかく、トレイが開かない。トレイが開かなかったら、何をどうやって、視るんじゃい、聴くんじゃい。寒い中、汗かきながら、部屋を片付け、セッティングして、さあ、まずは、CDでも聴くか、と思ったら、この状況である。

しかも、それから、クレームに電話をかけまくるが、思い出したらまた腹が立ってくるので、詳細は書かないが、ソニー関係のクレームの応対は最低。こんなひどい応対をされたのは久し振り。10年前ならともかく、顧客満足度が重視されている昨今では、今回のソニーのような酷い対応されたことは無かった。ソニーのブランドとサービスに対して、多少の信頼感があったのに残念だ。もうソニー製品は買う気にならないだろうな。

Onban_1

とにかく、ソニーのおかげで気分がすこぶる悪い。が、今日は、なかなか面白い本を手に入れた。その名は「僕の音盤青春記」。『CDジャーナル』(音楽出版社)に好評連載中のイラスト入りエッセイが、単行本になったとのことなのだが、これが凄い。

なにが凄いって、まず、著者の牧野氏の年齢と僕の年齢が一緒。ただ、牧野氏の方が、学年が一年上なので、牧野氏は早生まれかと。どちらにしても、同世代。同じ年齢で同じ時代を生きたものとして、同感することばかり。というか、音楽の嗜好、好きな音楽の変遷、その音楽についての感じ方、が酷似している。同感するというか、自分の「音盤青春記」を読んでいるみたいで、奇妙な気分。

この本の中に出てくるアルバム、ミュージシャン、どれもが懐かしいものばかり。それぞれの時代のエピソード(札幌オリンピックや浅間山荘事件など)も懐かしいものばかり。牧野氏の文章も、丁寧でテンポが良いので、読み易い。

この『僕の音盤青春記』、70年代の洋盤ロック、洋盤ポップスのファンの皆さんは必読ですよ。
 
 
 
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2007年2月23日 (金曜日)

1924年生まれのおじいちゃん

なんだかよく判らんのだが、本業の仕事ほうが立て込んでいる。適度な忙しさなので、肩慣らし程度で、生活にハリが出来ていいんだが、ちょっと寝不足気味なのが、不満と言えば不満。週の半ば、風邪をひきそうで危なかったが、気合いと風邪薬を飲みまくって、危機的状況をなんとか回避した。なんぼなんでも、休めない時は休めないからね。

クリエイトな仕事の時は、早めに家に帰って、夕食を食べて、風呂に入って、いつでも寝られる体制で、家のMacを使って、ネットサーフィンにて、情報収集やイメージ作りをするのだが、これが結構時間がかかる。今週は、一日平均5時間弱しか寝とらん。明日から連休なので、ゆっくり寝たい気持ちで一杯。

頭も体も疲れた週末、気軽に聴ける音楽が欲しくなる。最近、この僕にとって、「いつでもどこでも、どこからでも気軽に聴けて、ノリが良くて、心地良い音楽」が、Bent Fabric(ベント・ファブリック)の『Jukebox』。

2週間前、大阪へ帰った時に、大阪のお嬢からプレゼントされた。彼女って、新しい音楽に対して、ちょっと勘が良くて、ジェイミー・カラムもそうだったし、ColdPlayもそうだった。今回のベント・ファブリックもそう。ふらっとCDショップに立ち寄って、試聴して「これや!」とビビッときて(ちょっと古いか)即ゲット。そして、「松和のマスター、これ知ってる? これ、ええよ〜」。と言われて、聴いてみて、常に「これはええなあ〜。お嬢、たいしたもんやで〜」。大阪のお嬢、恐るべし(笑)。

Bent_fabric

個人的な話はさておき、このベント・ファブリックというミュージシャン、1924年生まれである。コペンハーゲン(デンマークの首都ですね)生まれ。本名はBent Fabricius-Bjerreなんだけど、アメリカでは発音しにくいからって、Bent Fabricってしたらしい。1924年といえば関東大震災の翌年。元号でいえば大正13年。日中戦争よりも前に生まれた人が、81歳になった、昨年、2006年にダンス・ミュージックのアルバムをリリースしたのだ。

デンマークのメトロノーム・レコードの社長であり、1962年にはシングル「アレイ・キャット」でUSチャートのトップ10圏内にまで上った、本職はジャズ・ピアニスト。そんな彼が、自身のピアノを軸に、7人のゲスト・ヴォーカリストをフィーチャーして作り上げたアルバムが『Jukebox』。

冒頭の1曲目の「Jukebox (Vocals:Allan Vecenfeldt)」を聴けば、「あ〜、あの曲ね」と言える人はなかなかですよ。ソフトバンクの携帯のコマーシャル、ブラピが出演していたヤツのバックに流れていた、あの印象的な曲である。ちなみに、米国でも、モトローラ製の世界初iTunes対応携帯電話(デザインが凄く格好悪くて、見ていても恥ずかしい代物)のTVCMに使用され注目を浴びたとのこと。

ダンス・ミュージックなのは確かだけれど、ジャズのようでもあり、R&Bのようでもあり、ロックのようでもあり、ファンクのようでもあり、様々なジャンルの音がごった煮になった、というか、「調和とバランスが取れた絶妙のブレンド」というか、国籍不明、ジャンル不明の、実にユニークな演奏である。さすが、北欧出身のミュージシャンだね。

冒頭の「Jukebox」や2曲目の「Everytime (Vocals:Peter Frodin)」など、一度はまったら、なかなか抜け出すことが出来ないぞ〜。病みつきになるというか、クセになるというか、「いつでもどこでも、どこからでも気軽に聴けて、ノリが良くて、心地良い音楽」がここにある。

裏話だが、ベント・ファブリックは、既に、3回結婚してて、3人目の奥さまは39歳。自分の年の半分以下である。その上、このバリバリの演奏でしょ〜。う〜ん、素晴らしい生き様である。僕もそうありたい、これからの人生の目標の一人にしよう、と心の中で、密かに想う「松和のマスター」である(笑)。
 
 
 
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2007年2月22日 (木曜日)

「ペンの力」の傑作です。

なんだか、マイルスの「クールの誕生」を聴いて以来、「ペンの力」のジャズが面白くなって、このところ、「ペンの力」のジャズを、取っ替え引っ替え、集中して聴いている。

ギル・エバンスとか、クインシー・ジョーンズとか、アレンジを主たる生業としているミュージシャンは、「ペンの力」のジャズをリリースし続けていたので、これはこれで、また、取り上げるとして、マイルス、テディ・チャールズと取り上げてきたのは、他でも無い。彼らは、アレンジャーとして、「ペンの力」のジャズ・アルバムを創り上げたことに加えて、単に、演奏者としても、素晴らしいパフォーマンスの持ち主なのだ。

今日、通勤の帰り、ずっと聴いてきたのは、オリバー・ネルソンの「ブルースの真実(Blues Abstract Truth)」。このアルバムは、一昨日から聴いてきた「ペンの力」のジャズの傑作の一つ。オリバー・ネルソン自身も、アレンジの才を発揮するかたわら、テナー・サックス奏者としても、このアルバムで、結構、バリバリにテナーを吹いている。頼もしい。

On_bat

「ブルースの真実(Blues Abstract Truth)」、オリバー・ネルソンがブルースを題材にして作編曲した定評あるジャズの名盤。参加メンバーは、フレディ・ハバード(tp)、エリック・ドルフィー(as,fl)、オリバー・ネルソン(as,ts)、ジョージ・バーロウ(bs)、ビル・エヴァンス(p)、ポール・チェンバース(b)、ロイ・ヘインズ(ds)。1961年の録音。Impulseレーベルからのリリース。

しかし、なんだなんだ、そうそうたるメンバーではないか。当時のジャズの最先端を走っているミュージシャンばかりではないか。特に、僕としては、ドルフィーとビル・エバンスの参加に興味を覚える。7人編成セプテットによる演奏なんだけど、たった7人で奏でるアンサンブルとは、にわかに信じがたい、その重厚なアンサンブルが素晴らしい。

しかも、この部分は、このアルバムの最大の「売り」の部分なんだけど、しっかりアレンジされた、いわゆる「ペンの力」のジャズでありながら、各メンバーの個性がダイレクトに伝わる、卓越したソロが素晴らしい。フレディ・ハバード(tp)、エリック・ドルフィー(as,fl)、オリバー・ネルソン(as,ts)、ビル・エヴァンス(p)と、この4人のジャズ・ジャイアントのソロは素晴らしいの一言。1フレーズ聴くだけで、誰のソロかがすぐ判るくらいの、個性溢れる、アレンジの枠組みの中で、そのアレンジの枠組みを感じさせないソロ。

このアルバムは、オリバー・ネルソンの卓越したアレンジと、そのアレンジされた枠組みの中で、ジャズ・ミュージシャンならでは、個性とインプロビゼーションの閃きを重視したソロ演奏のバランスが見事にとれた、唯一無二の成果だろう。

曲の展開も、従来のハード・バップの展開を確実に踏襲しており、典型的なジャズの演奏として、真に教科書的な演奏が展開される、模範的なアルバムである。しっかりアレンジされているので、ユニゾンOK、ハーモニーOK。7人で演奏されたとは思えない、ぶ厚い演奏。ブルージーでジャジー。ジャズのエッセンスが全て、このアルバムに、「ペンの力」でしっかりとアレンジされて、しっかりと取り込まれている。

加えて、このアルバムは音質が素晴らしく良くて、録音はBlueNoteレーベルの録音で有名な、ルディ・ヴァン・ゲルダーが担当している。

特に、このアルバムの冒頭、ネルソン作のスタンダード曲「Stolen Moments」はマイナー・ブルースの佳作。この曲の前奏だけで、ああ、ジャズって良いなあ、って思ってしまう。ほんとに、雰囲気のあるアルバムですよ。これは・・・。
 
 
 
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2007年2月21日 (水曜日)

「ペンの力」は、ジャズの歴史

昨日は、ジャズにおける「ペンの力」として、マイルス・デイビスの「クールの誕生」について語ったわけだが、そういえば、「ペンの力」のジャズって、まだまた、あったような気がして、しばし考える。そして、さっそく、思い出したのが、テディ・チャールズの「テディ・チャールズ・テンテット」(写真左)。

大学に入って、ジャズを聴き出して、ジャズ入門書を買って、試行錯誤でアルバムを購入していたのだが、この「テディ・チャールズ・テンテット」って、入門書ではジャケット写真入りで、名盤として紹介されているのだが、なかなか見当たらない。ジャケット写真も、入門書では白黒写真ながら、なかなか格好良くて、是非とも手に入れたい、と思って、かなりのレコード屋を探したのだが無かった。今になって思えば、当時、アトランティック・レーベルのアルバムって、手に入りにくかったんだよな。

この「テディ・チャールズ・テンテット」については、大学時代、FMで一部オンエアされていたものをエア・チェックしていたので、その内容については、あらかた掴んでいたんだが、それでも、アルバム本体を手に入れたい、という思いは、ず〜っと続いていた。そして、やっと、今回、アトランティック・レーベルの有名どころが紙ジャケ化されて、その中にやっと、「テディ・チャールズ・テンテット」があった。求め始めて約30年。やっと念願がかなった訳だ。

Teddy_charles

その内容はと言えば、チャールズ本人をはじめ、ギル・エバンス、ジミー・ジュフリー、マル・ウォルドロン等々のアレンジの下、Art Farmer (tp)、Don Butterfield (tu)、Gigi Gryce (as)、J.R. Monterose (ts)、George Barrow (bars)、Teddy Charles (vib, arr)、Mal Waldron (p)、Jimmy Raney (g)、Teddy Kotick (b)、Joe Harris (ds)のテンテットが、ちょっと実験音楽風の雰囲気を漂わせながら、ハード・バップの演奏方式のショーケースのような演奏を繰り広げる。ちょっと小難しいと感じる部分もあるが、ハード・バップ時代の中で、聴く度に新しい発見が出来るような、その革新的な内容は、一聴に値するもの。

このアルバムの録音が、1956年なので、昨日、ご紹介したマイルスの「クールの誕生」から、6年が経過。「クールの誕生」が、反ビ・バップ、脱ビ・バップのプロトタイプであったとしたら、このアルバムは、ハード・バップの演奏方式・演奏展開のプロトタイプである。

一曲一曲の曲の長さも、4〜8分と長くなり、曲の展開も、完全にハード・バップのマナーに準じている。「クールの誕生」と同様、しっかりアレンジされ、事前に譜面に落とされた演奏とはいえ、「クールの誕生」より、柔軟でバリエーションに富んでいる。演奏者の自由度も増している。こういう部分に、ジャズの演奏方式の着実な進歩を見て取れるのではないだろうか。

「クールの誕生」と同様、アレンジされた「ペンの力」によるジャズなので、ハーモニーや曲の構成や全体の展開は、スムーズで聴きやすい。このアルバムも、「クールの誕生」と同様、ジャズの雰囲気を安心して感じ取れる秀作だと思います。今回の紙ジャケ化で、やっと手に入りやすくなりました。次回、いつ再発されるか判らない代物なので、興味のある方は、早めにゲットして方が良いかと思います。なんせ、紙ジャケだしね。

「クールの誕生」〜「テディ・チャールズ・テンテット」と聴き進めてきて、改めて実感する。「ペンの力」は、ジャズの歴史でもあると・・・。
 
 
 
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2007年2月20日 (火曜日)

ジャズにおける「ペンの力」

今日は東京だけ天気が悪かったのか? 昼間から蕭々と降る雨。そして、ちょっと寒い。まあ、朝、家を出て会社に着けば、外出が無い限り、空調の効いた部屋の中で温々と過ごしているんだけどね。

今日は、久し振りにマイルス・デイビスの「クールの誕生」を聴いて会社を往復。ちょっと、「ペンの力」を借りたジャズが聴きたくなったのだ。事前にアレンジされ、譜面が用意され、その譜面を基に「ジャズ」を演奏する。クラシックの様なアプローチ。即興演奏が命の「ジャズ」の世界にも、クラシックの様なアプローチの「ジャズ」がある。

時は、1948〜1950年。当時のジャズ界は「ビ・バップ」の全盛期。演奏のテクニック、スピード、展開、インスピレーションを競う「ビ・バップ」。その頃、ビ・バップは、その演奏がテクニックとスピード優先、演奏者同士の競い合いに終始し、その最先端の演奏は、単純に、音楽として、鑑賞に堪えるものではなくなっていた。そのテクニックを愛でる「アクロバティック」なマニア向けになりつつあった。

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当時、マイルス・デイビスはどう考えたか。「これでは大衆音楽としてのジャズは駄目になる」と思ったのか。いやいや、彼はきっと「人と同じ事をやっていても駄目だ。人のやってないことをやらないと生き残れない」と考えたか、いやいやいや、「こんな騒々しい演奏では、女は口説けない」と考えたに違いない。そうだ、マイルス。いいぞ(笑)。

反ビ・バップの「新しいムーブメント」を創造しようとする新鮮な心意気。このアルバムの根底に流れているコンセプト。ギル・エヴァンスやジェリー・マリガンら、有能なアレンジャーの「ペン」の下、バリトン・サックスやフレンチ・ホルン、チューバを含む9重奏団の演奏を録音した。ビ・バップの熱いアドリブ合戦に対比して、「クール」と称された本作。ジャズにおける「ペンの力」を示した最初の作品だと僕は思う。

構成やアレンジを重視する関係上、プレーヤー個々の自発性が犠牲にされている。これはジャズでない、と良く言われることもうなずける。でも、アレンジされた「ペンの力」の下での「ジャズ」でも、このアルバムを聴くと、十分に「ジャズ」しているのが判る。譜面通り演奏されていても、ところどころピッチが狂っていたり、タイミングが合ってなかったり、クラシックではあり得ない、演奏家の個性と即興性が優先される「ジャズ」ならではの「譜面を使った演奏」。

しっかりアレンジされ、演奏の進行も規定されているのだが、じっくり聴いていると、この「クール」のコンセプトを通過して、ビ・バップはハード・バップに移行したんだ、と納得できる。1954年2月21日、バードランドでの歴史的な夜に、突如として、ハード・バップが世に出た訳ではない。

マイルス、コニッツそしてマリガンは熱い演奏を繰り広げているし、しっかりアレンジされている関係上、楽器のハーモニーが素晴らしくて、なかなかのオーケストラ・サウンドです。結構、聴き易い「ジャズ」になっていますので、ジャズの初心者の方にも聴きやすく、上記の様な背景を踏まえながら、「ジャズ」の雰囲気を感じるには、良いアルバムだと思います。

ジャズにおける「ペンの力」。振り返って、聴き返してみると、結構、興味深く、楽しく聴けたりして、これはこれで「あり」かな、と思ったりします。
 
 
 
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2007年2月19日 (月曜日)

サザン・ロックにハマッた頃・・・

故あって、この3日間、サザン・ロックを聴いている。サザン・ロックとは、カントリー、ヒルビリー、ブルースなど、アメリカ南部の土臭い音楽を前面に押し出したロックのこと。この3日間、サザン・ロックの中でも、特に有名な「オールマン・ブラザース・バンド(以降、オールマンズと略す)」を聴いている。

サザン・ロックと出会ったのは、今を去ること約30年前、高校2年生の秋に遡る。高校2年生の秋、ほとんどヤケになって買った2枚組が(高校生当時、2枚組のアルバムを買うなんて、なかなか出来なかった)、エリック・クラプトンの「愛しのレイラ」。ここで、サザン・ロック(スワンプ)に出会う。そして、デュアン・オールマンというギタリストに出会ったのだ。

デュアン・オールマンのスライド・ギターには、心底、たまげた。クラプトン目当てだったはずが、クラプトンは遠く霞んでしまった。リラックスした、ちょっとユルユルの、それでいて緊張感のある演奏にぞっこんになってしまった。デュアン・オールマンという名前から、「オールマン・ブラザース・バンド」のバンド名を知った。

そして、かの映画研究部の部室で、「レイラはええ、凄い」と熱く語っていたら、「じゃあ、これ聴いてみ」と渡されたアルバムが、「Win, Lose or Draw」(写真左)。このアルバム、良かったねえ。出だしから、土臭い、野太い演奏にニンマリ。特に、「High Falls」(長尺のインストルメンタルもの)は、今でも大のお気に入り。ロックの世界で、これだけのインストを展開できるバンドがどれだけあるか。米国南部の雰囲気をプンプン漂わせながら、ノリの良い、広がりのある、疾走感溢れる演奏が繰り広げられる。
 

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この「Win, Lose or Draw」で一気に、オールマンズの虜になって、このアルバムを返す時、「どうやった」と感想を求められて、「うん、オールマンズってええなあ」と答えたら、「そうやろ〜、でもな〜、フィルモア・イースト・ライブとイート・ア・ピーチを聴かなあかんで〜」と言われて、即、レコード屋に「フィルモア・イースト・ライブ」と「イート・ア・ピーチ」を買いに走った。なけなしの貯金を「一気に大放出」である(どちらも2枚組のアルバムだった)。

それまでの、プログレ小僧はどこへやら。もう、これで完全にサザン・ロックに首っ丈。このサザン・ロック熱を皮切りに、「ザ・バンド」など、アメリカン・ルーツ・ロックにドップリ浸かり、カントリー&ウエスタン風の演奏つながりで、ウエスト・コースト・ロックにも飛び火していった。

そして、オールマンズのアルバムで内容充実かつ一番聴き易いアルバムといえば、「Brothers and Sisters」(写真右)。このアルバムは、サザン・ロックというよりは、もう、アメリカン・ルーツ・ロックといってもいい、強く米国を感じさせる土臭い演奏が繰り広げられるが、そこはかとなく、上品さと洗練された雰囲気が加味された、極上のロック名盤。とにかく、このアルバムから加入した、ピアニストのチャック・リヴェールが、実に効いている。このアルバムのハイライトは、長尺のインストルメンタルものの「Jessica」。土臭いサザン・ロックに、ピアノの音色が上手くブレンドして、もう「たまらん」。

しかし、プログレ小僧だった僕が、アメリカン・ルーツ・ロックに鞍替えするとは思わなんだ。というか、どうも、最近、僕は、ルーツ・ロック系、ワールド・ミュージック系の音に、実はからきし弱いことに気が付きつつあるのだが、その「きっかけ」はどうも、このあたりにあると、最近、睨んでいる。
 
 
 
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2007年2月18日 (日曜日)

ジャズの小径2月号、更新です

今日の千葉県北西部地方は、昨晩からの雨がず〜と続いていて、朝から結構強い雨。しかも寒い。冷たい雨がず〜と降り続いて、やっと先ほど1時間前に止んで、今では、ちょっと日が差し込む状況にまで回復。

この冷たい雨の中、今日は、東京国際マラソン。テレビで見ていたけど、本当に寒そう。世界選手権男子マラソン代表の選考を兼ねたレースだったそうですが、この悪天候では、ちょっと選手が可哀想でした。今年から一般のランナーの人たちも抽選で参加できるようになったみたいですね。この冷たい雨は、特に一般の方々にはお気の毒でした。

Jazz_komichi_0702

さて、我がバーチャル音楽喫茶『松和』、「ジャズ・フュージョン館」の「ジャズの小径」のコーナーの定期更新が終わりました。2月の「ジャズの小径」は、寒い冬。芋焼酎のお湯割り片手に聴く、余裕のあるホットなジャズ」と題して、僕のこの季節の「お気に入りのアルバム」を2枚ご紹介します。

寒い冬は、ホットなジャズで盛り上がるのが一番。でも、あまりホット過ぎるのも、ちょっと疲れる。汗が飛び散るような熱いジャズではなく、ゆったりと寛いだ中で、芋焼酎のお湯割りでもいただきながら、ちょっとだけ体でリズムを取りたくなるような「余裕のある」ホットなジャズが、この季節にはピッタリ。

ということで、「リー・コニッツ・アンド・ウォーン・マーシュ」とMJQの「ラスト・コンサート」の2つのアルバムをご紹介しています。バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」より、是非、一度、ご覧下さい。

なお、バーチャル音楽喫茶『松和』へのアスセスは、このブログ右のコーナーの上の方、『音楽喫茶「松和」のサイト』からお願いしますね〜。それでは、お待ちしております m(_ _)m。
 
 
 
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2007年2月17日 (土曜日)

二足のわらじを履く男・・・

ジャズとクラシック。まったく音作りのアプローチが正反対なので、双方、遠いような感じがするが、実は近い関係だったりする。

ジャズは、即興演奏と演奏のスタイル、音の個性が命であるが、クラシックは、譜面通りに如何に忠実に演奏するか、そして、その枠の範囲内で、演奏家としての個性を如何に発揮するか、が命である。全く、正反対のアプローチなんだけど、演奏家としては、どちらのアプローチも大変、魅力的で、出来れば、どちらも出来るようになりたいなあと思ってしまう。

その、ジャズとクラシック両方の世界で活躍している男が米国にいる。アンドレ・プレビンという男である。もともと、本籍はクラシック。クラシックの指揮者であり、ピアニストでもある。クラシックの世界でもかなりの実績を残しており、これだけでもたいしたもんだ、と思うんだが、彼はジャズ・ピアニストとしても、ピアノ・トリオ中心に活動していたりする。

Andre_previn_ws

今回、「ビクター 1000 JAZZ」と題した、ハード・バップ時代を中心に、ジャズの佳作を、なんと1000円で再発するという、素晴らしい企画がスタートしたが、この企画の中の、アンドレ・プレビンの「ウエスト・サイド・ストーリー」を入手した。このプレビンの「ウエスト・サイド・ストーリー」は、暫く廃盤になっていて、ほぼ入手不可能だったアルバムである。これは、1000円で手にはいるのだから、良い時代になったものだ。長生きはしてみるものである。

プレビンのジャズ・ピアノは、端正で、スクエアなノリが特徴で、特に「ミュージカルもの」や「歌もの」に、彼の個性が発揮される。彼のピアノ・トリオの演奏で、一番、有名なのが「マイ・フェア・レディ」(これも素晴らしい内容ですよ)。今回、入手した「ウエスト・サイド・ストーリー」は、その「マイ・フェア・レディ」の内容に、負けず劣らずの内容で、とにかく、喉から手が出るほど、欲しかったアルバムなのだ。当然、内容は、なかなかのもので、いつでもどこでも、どこからでも、気軽に聴ける「ジャズ・ピアノ・トリオ」の佳作である。

クラシックの指揮者として、クラシック・ピアニストとして、クラシックの世界で成果を出し、その傍らで、ジャズ・ピアノを弾かせれば、端正でスクエアなノリで魅了する。二足のわらじを履く男「アンドレ・プレビン」。

もう今では結構、お年を召されてしまったけれど、若い時は、すごく、女に、もてたんだろうな。きっと、ブイブイ言わせていたに違いない。う〜ん、羨ましい限りである。
 
 
 
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2007年2月16日 (金曜日)

乾いた爽やかなハード・バップ

昨日今日と風がちょっと冷たいが、それでも最高気温は12度。この冬は、雪が降る前に「春一番」という史上初の現象。まあ、僕は、寒いのが大嫌いなので、このまま春になっていただいて、何ら問題は無いんですが・・・。

19時頃、会社からの帰り道、最寄りの駅で降りて、少し歩いて、南の空を見上げれば、オリオン座が南中してそびえ立っている。そして、夜半には、東の空を見上げると、春の星座、しし座やうしかい座が、東の地平線から滑り出ている。星空も着実に季節を進めつつあることを実感。

先週の3連休に大阪へ帰ったこともあって、このバーチャル音楽喫茶『松和』の話題も、70年代jポップが中心だったので、ジャズ・ファンの方々は「ジャズはどこへいった、ジャズは」とお思いでしょう。ということで、今日の話題は、久し振りにジャズ。
 

Hampton_haws_for_real

 
今日の通勤音楽は、久し振りのジャズ。Hampton Haws(ハンプトン・ホーズ)の『For Real』。パーソネルは、HAROLD LAND (ts) HAMPTON HAWES (p) SCOTT LA FARO (b) FRANK BUTLER (ds)のカルテット構成。なんといっても、ビル・エバンス・トリオの伝説のベーシスト、SCOTT LA FARO(スコット・ラファロ)の参加が目玉。

1曲目の「HIP」を聴くと、このカルテットの雰囲気が判る。西海岸独特の、カラッと乾いた、爽やかなハード・バップ。東海岸の様に、翳りを帯びて、ファンキーになったり、ブルージーになったり、ウエットになったりしない。西海岸ジャズ特有の「影のない」ジャズ。明るく爽やかな「健康的な」ジャズ。

リーダーのハンプトン・ホーズのピアノは、ハード・バップというよりは、ビ・バップに近い。スピード感溢れる、瞬間芸的な閃きのソロは、ビ・バップそのもの。そして、ホーズの乾いた爽やかなピアノには、ハロルド・ランドのテナーが良く似合う。バックでは、スコット・ラファロがベースをブンブンいわせて、内容は典型的な「ハード・バップ」。

何も、翳りを帯びて、ファンキーで、ブルージーで、ウエットなハード・バップだけが、ハード・バップではない。西海岸には西海岸ならではのジャズがある。その典型的な一例が、ハンプトン・ホーズの「For Real」。

西海岸独特の、カラッと乾いた、爽やかなハード・バップ演奏でかためた「For Real」。春はもうすぐそこまで、という今の季節にぴったりである。
 
 
 
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2007年2月15日 (木曜日)

70年代Jポップを振り返って・3

昨日は、絵に描いたような「春一番」だった。天気図的にも、実際の外の様子を見ても、絵に描いた様な「春一番」。これだけ絵に描いたような「春一番」は久し振りなような気がする。

「春一番」の翌日は、一時的に「西高東低の気圧配置」。今日の夕方から、強い北風がピューピュー吹いているが、決して、芯から冷え冷えする北風では無い。きっと、明日以降、寒さは緩むだろう。「春一番」が吹くと、北風がピューピュー吹いても、寒さは長持ちしない。春はもうそこまで来ている。

一昨日から、故郷に「帰省」する度に決まって、70年代のJポップが聴きたくなるなかで、今回の帰省で、聴きたくなったアルバムについて語っている。一昨日は、チューリップの「Take off(離陸)」。昨日は、井上陽水の「氷の世界」。ラストの今日は「Creation(クリエイション)」。

「クリエイション」と聞いて、「懐かしい」と即座に叫ぶ貴方は「マニアック」(爆笑)。クリエイション(バンド名です)は、エリック・クラプトンらのホワイト・ブルースに傾倒したギタリスト・竹田和夫を中心に、74年に結成された。竹田和夫(G)、飯島よしあき(G)、松本茂(B)、樋口晶之(D)。ブルージーなツイン・ギターが売りだった。アルバム『CREATION』は、75年6月に発売されたデビュー・アルバム。

Creation

冒頭のイントロは「なんだなんだ、グループサウンズか〜」とのけぞってしまう様な、ノスタルジックなフレーズ。それ以降、ツイン・リードが炸裂するところなんざあ、完全に、Wishbone Ashの影響丸出し。でも、それが格好良いんですよ。当時は、このツイン・リードが堪らんかった。竹田のギタ・テクも格好良かった。

英語の歌詞で歌うボーカルは、発音的には完全に「日本人英語」で、歌い方も決して「上手い」とは言えないんだけれど、それがなんとなく良い味出していて、ついつい聴き込んでしまう。まあ、ここまで、聴き込めれば、やっぱり、「マニア」の域なんでしょうね〜(笑)。

「俺は所詮yellowだけど、この国にだってbluesはあるんだぜ」。このアルバムを締めくくる曲「Blues from The Yellow」にはそんなフレーズが出てくる。これに、当時、いたく感動した。今では、「そんなにツッパらなくても良い、日本人の音には日本人の音なりに、他の国に真似できないクールな面がある」と思うんだが、当時は、外国の音に対して、密かな「劣等感」があったからね。

故郷に「帰省」する度に決まって、70年代のJポップが聴きたくなる。今回は「Take off」「氷の世界」「Creation」と聴き継ぎながら、これらのアルバムを聴きまくった高校時代の思い出や雰囲気を思い出す。

そして、僕の故郷、大阪に降り立つ時には、すっかり、気持ちは「ロック・キッズ」。仕事のことなんか、すっかり忘れて、心から帰省を楽しむ「態勢」が整うのであった。
 
 
 
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2007年2月14日 (水曜日)

70年代Jポップを振り返って・2

いや〜、夕方、帰宅時、強い風と雨。これはほんまに「春一番」。この冬、東京は雪が降らない、なんて言ってたけど、雪を通り過ぎて、もう「春一番」である。

まだ、僕が帰る時は、パラパラと雨が強風に混じって降っていた程度だったが(それでもコートは結構濡れたけど)、今では、大雨+強風。雨がザアザア音をたてて降っている。いや〜、早く帰ってきて良かった。

さて、昨日から、故郷に「帰省」する度に決まって、70年代のJポップが聴きたくなるなかで、今回の帰省で、聴きたくなったアルバムについて語っている。昨日は、チューリップの「Take off(離陸)」。今日は、もう一枚、井上陽水の「氷の世界」。

Yousui_kohrinosekai

このアルバム、単に「フォーク・ブームに最も売れたアルバムのひとつ」で片付けてはいけない。改めて良く聴けば、これは凄い内容のアルバム。1973年の録音でありながら、このアルバムはロンドン録音と東京録音の合体。全体の音の雰囲気は、ブリティッシュ・ロックの雰囲気そのもの。湿っていて、薄暗くて、泣いちゃいそうな雰囲気。

バックには細野晴臣、林立夫、松岡直也、高中正義、村上秀一なんて、今振り返ると、日本を代表するアーティストの参加で、バック・バンドで、もの凄い演奏を繰り広げ、若き「シュールな天才」である井上陽水と、当時としては、完全に「ぶっ飛んでいた」アレンジャー星勝、という、唯一無二のコンビによる傑作です。

とりわけ、冒頭1曲目からの「あかずの踏切り〜はじまり〜帰れない二人」のメドレーは、今聴いても、鳥肌が立ちます。シュールな歌詞、スピード感のあるギター、とんでもないラインを刻むベース、余裕を持って突っ走るドラム、そして、音の作りは、完全に和製「ウォール・オブ・サウンド」。「これは、もうフォークではない、これはロックや〜」と、高校時代、我が映画研究部で、先輩達と歓声を上げたのを昨日のことのように思い出します。

僕は、「心もよう」と「小春おばさん」の存在に違和感を感じますが(なんで、この2曲を収録したのか、理解に苦しむが)、この2曲を飛ばして、他の曲を一気に聴きと押すと、このアルバムは、どう考えても、単なるフォークのアルバムではない、当時として最良のロックの部分を切り出したような、そんな「奇跡」のような音作りに圧倒されます。

今一度、再評価されて然るべき、70年代の日本のロックの名盤だと僕は思います。井上陽水の名前に惑わされる事なかれ。70年代は、こんな「表面づら」だけでは判断できない、隅に置けない「ロック名盤」が結構あったりして、なかなかに味わい深いです。
 
 
 
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2007年2月13日 (火曜日)

70年代Jポップを振り返って・1

先日までの3連休で、故郷に「帰省」していた訳だが、故郷に「帰省」する度に決まって、70年代のJポップが聴きたくなる。70年代前半のフォークから、70年代後半のニューミュージック、70年代通じて、異端と扱われつつ、健闘した「日本のロック」。どれも、高校〜大学時代に、リアルタイムで聴いたものばかり。

当時は、「フォーク、ニューミュージック」などを鑑賞するには、個人的に複雑な状況があって、高校時代、僕はバリバリのロック小僧で、英国のロックでなければ、ロックにあらず、みたいなところがあって、日本のフォーク、ニューミュージックなどは、「軟弱ソング」として、聴く耳持たず、って感じだった。

が、なんかのきっかけで、その一端に触れたりすることがあるんだが、後に「名盤」と呼ばれるアルバムに出会うと、「日本のニューミュージックなんかでも、なかなか良いなあ、心地よいなあ」と心の中で、密かに思ったりするんだが、「いやいや、そんな軟弱なことでどうする」と必死の思いで打ち消そうとする別の自分がいたりする(笑)。特に「日本語ロック」に至っては、バッサリと一言「認めない」。今から思えば、なんて心の狭いことだろう、と苦笑いするのだが、当時は、結構、「くそ真面目に」思っていたりしたのだ。

Tulip_takeoff

そんな「ツッパった」状況の中、心密かに「これはいいかも」と、心を揺さぶられた「日本のロック」のアルバムが、幾つかある。今回の「帰省」で聴きたくなったアルバムの一枚でもある、チューリップの「Take Off(離陸)」。

まずは、チューリップが「日本のロック」のバンドか、と異論を唱える方も、未だにあるでしょうね(笑)。「チューリップ」とは、1970年代を中心に活躍した日本の音楽グループ。1970年結成、1989年解散。ロックでもフォークでもない新しい音楽分野「ニューミュージック(Jポップスの草分け)」を開拓したバンドのひとつです。

オリジナル・メンバーは、財津和夫 (vo&g&key)、吉田彰 (b)、安部俊幸 (g)、上田雅利 (ds)、姫野達也 (vo&g&key) の5人。「チューリップ」というと、ビートルズから影響を受けたメロディー・ラインとアレンジが特徴。口の悪い方々からは「ビートルズのコピー・バンド」と言われております(笑)。メロディアスでポップな作風が特徴で、僕は単純にそこが好きです。そして、洋楽の影を追いながらも、そこはかとなく、日本的な情緒を加えているところがチューリップの「隠し味」ですね。

その「チューリップ」の、当時、大飛躍のアルバムが「Take Off(離陸)」。1974年4月のリリースですが、このアルバムの内容が素晴らしい。当時のポップ・ロックの最先端を行く、メロディーとアレンジは、客観的に見て、素晴らしいものがあります。

曲のアレンジ面についても、先に書いた「ビートルズ」からの影響からは逃れられないものの、その完成度は高く、単なるアイドル・バンドでは無い、しっかりとした「正統派のJポップ・バンド」としての実力を、充分に感じられる作品だと思います。当時、ロック雑誌・ミュージック・ライフの「国内年間ベストアルバム」に選ばれたのも頷けます。

特に、後半の「悲しみはいつも〜ぼくは陽気なのんきもの〜笑顔をみせて」と続くメドレーは、正にチューリップ版『Abbey Road(アビーロード)』のB面メドレーとも言えるもの。当時のソング・ライティングの全体レベルからすると、このメドレーなどは突出していたと思います。

加えて、名曲「青春の影」が収録されています。これは、完全に「The Long And Winding Road」からの影響が丸出しですが、それまでの仮の姿であった「アイドル・バンドのイメージ」を完全に払拭する出来で、緩やかな空間の中で財津さんが柔らかな優しい声で歌い上げる「チューリップ」を代表する名曲になっています。この曲に感動して、当時、僕は「隠れチューリップ・ファン」になりました。

70年代のJポップ、意外と捨てたもんじゃないですよ。今の耳で聴くと、結構、「イケル」アルバムが多いです。まあ、歳を取って、許容量が増えたとも言えるのかな(笑)。
 
 
 
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2007年2月12日 (月曜日)

関西地方から帰還しました

午後7時過ぎ、関西地方から帰還しました(笑)。3日間とも、まずまずの天気、寒さも思ったほどではなく、なかなか充実した「帰省」でした。

土曜日は「京都」。烏丸鞍馬口から、昔、1年通った予備校が懐かしくなって、ちょっと覗いて(昔と全然変わってない事に感動した)、鴨川に出て、鴨川の河川敷をブラブラ、南へ下る。そして、御所へ。御所の中を南へ下る途中、故あって、急遽、四条烏丸へ。四条河原町から七条へ。京都国立博物館がメイン・イベント。

日曜日は、古墳巡り。奈良の南、JR桜井線を南に下って、「柳本駅」から「山の辺の道」を行く。崇神天皇陵、景行天皇陵、ホケノ山古墳、倭迸迸日百襲姫大市墓(箸墓古墳)等を見て歩く。そして、三輪に出て、そのまま、桜井まで歩く。桜井から近鉄に乗って、橿原神宮前へ。

そして、甘樫丘(あまかしのおか)に直行し、蘇我入鹿の邸宅跡とみられる奈良県明日香村の甘樫丘東麓(とうろく)遺跡の現地見学会へ参加。この遺跡は、なかなかの物でした。思わず、僕も一緒に掘りたくなりましたね。現地見学会の説明を聞いた後、甘樫丘の展望台へ。大和三山が一望できて、飛鳥時代の浪漫に浸りきり。

今日は、高校時代からの友人の家へお呼ばれし、ひとしきり、高校〜大学時代に「Back to the Future」。お土産に、ベント・ファブリックの「ジューク・ボックス」をもらった。嬉しい。そして、昼ご飯は、餃子の「王将」。う〜ん、これも大阪、高校〜大学時代を彷彿とさせる店じゃのう〜(笑)。

Mimuro

という、おおよその流れで、夕方のフライトで、帰京しました。結構、日差しがきつくて、顔は日焼けして、ちょっと火照っていて、唇がヒリヒリして痛い。ほんと、今年は、異常なほどの暖冬。でも、その暖冬のお陰で、あまり寒い思いをしなかったのは、良かったと言えば、良かった。

そうそう、昨日、「お土産、お土産」という声がありましたので、今回の「古墳巡りツアー(別名:ダイヤモンドの恋ツアー)」で、いろいろ食べたものの中で、一押しの写真をアップします。

これは、三輪明神大鳥居前の「白玉屋栄壽」の「みむろ」。大和大納言小豆が醸す風味豊かな餡ともち米の芳ばしさを賞味され、大和の代表銘菓として広く知られているもの。併設の和風喫茶でいただいたのですが、「みむろ」って、しっかりしている割にあっさりしている餡の味わいが豊かな、嫌みのない最中。とても美味しかったです。写真だけで申し訳ないのですが、その美味しさの一端でも感じ取って頂ければ幸いです(笑)。

今日は、帰還報告のみにて失礼します。音楽喫茶ならではの話題は、明日からということで m(_ _)m。



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2007年2月11日 (日曜日)

今日はお休みです〜。

故郷というものは良い。なんと言っても一番落ち着く場所。心地の良い場所。

昨日から関西地方に生息しています。昨日は京都。今日は奈良地方を歩いているかと思います。ということで、今日は、バーチャル音楽喫茶『松和』はお休みとさせていただきます m(_ _)m。

明日の夕方には帰京するので、明日、お会いしましょう。


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2007年2月10日 (土曜日)

大阪に出て来てから〜もう〜

仕事にストレスを感じて、ちょっと疲れたかな〜、と思った時、この歳になってくると、故郷に帰ってノンビリしたいな〜、と思うことが多い。子供の頃、学生の頃、見慣れた風景、吸い慣れた空気、肌で感じる湿度。これらって、やっぱり故郷が一番。

そういう意味で、僕の故郷は大阪だな。子供の頃、父親が転勤族だった関係で、小学校3つ、中学校3つ経験していて、約2〜3年のスパンで住むところが変わっていた。よって、どこが故郷なんだ、ということになるが、大きく分けて、大阪府に住んでいた期間が一番長い。それも「北」。北摂地区が、僕にとって、一番「故郷」と呼べる場所。でも、うちの親は名古屋が実家。よって、僕の帰る実家は大阪に無い。でも、僕の故郷は大阪だ。
 

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さて、今日は大阪へ。ちょっと「命の洗濯」に。仕事の環境も、やっと落ち着いたしね。

大阪へ帰ろうかな〜、と思うと、聴きたくなるアルバムが、上田正樹と有山淳司の「ぼちぼちいこか」。収録された曲名を見渡しても、「梅田からナンバまで」「大阪に出てきてから」「俺の借金、全部でなんぼや」「かわいい女と呼ばれたい」「あこがれの北新地」等、大阪の雰囲気がむちゃむちゃ出た、相当、大阪くさいアルバムです。

当然、ボーカルのイントネーションは「大阪弁」。よって、このアルバムに収録した歌を歌うには、純正の大阪弁を話せる必要があります(笑)。そういえば、このアルバムが流行った頃、「浪花ロック」って言葉が流行ったなあ。その「浪花ロック」の最前線が、この上田正樹と有山淳司、そして「サウス・トゥ・サウス」やったんやな。

「ぼちぼちいこか」。最近の僕の生き方の「キャッチ・フレーズ」です (^_^)v。
 

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2007年2月 9日 (金曜日)

チョコレートの季節 (^_^)v

チョコレートの季節である。テレビを見ていても、ネットをサーフィンしていても、チョコレートの話題に事欠かない季節である。甘いモノが嫌いな人にとっては、とんでもない季節なんでしょうが、僕はチョコレートが大好きなので、この季節はちょっとワクワクするんですよね。

といって、バレンタイン・デーに、意中の女の子からチョコを貰える、なんてことで、ワクワクするんじゃないですよ。もうそんな年齢でもないし、学生の頃から、特別に、バレンタイン・デーに、甘〜い思い出なんか無いしね〜。

この季節、チョコレート好きにとっては、興味津々、日頃、出てこない「有名どころ」のチョコレートが、有名百貨店で売られたりするのだ。コディバやノイハウスなどは、既に結構ポピュラーになった(家から歩いて10分の駅前ショッピング・センターで買えたりする)ので珍しくもないし、触手も伸びないが、ピエール・マルコリーニ、マダム・セツコ、リシャールなど、ちょっとマニアックなものが、この季節には出てくる。これが「たまらない」。
 
 
Chet_baker_sings
 
 
さて、「バレンタイン・デー」というキーワードを聴くと、ジャズ好きなら、恐らく大多数の人が「マイ・ファニー・バレンタイン」を思い浮かべるのではないだろうか。ミュージカル「Babes in Arms」(1937年)で歌われた曲。ちょっと不細工なバレンタイン(男ですよ、伊語読みすると「ヴァレンチノ」)を慕う女性の想いを切々と綴ったラブソング。

Miles Davis, Ella Fitzgerald, Frank Sinatra, Keith Jarrettらを筆頭に、ジャズ史に名だたる大物アーティストがこぞって取り上げてきた、というか、殆どのジャズ・ミュージシャンがなんらかの形で取り上げてきたであろう、超スタンダードな名曲ですが、僕は、Chet Bakerのヴァージョンが一番好きです。

ジャズ・ヴォーカルにつきものの大胆なフェイクは使わず、メロディーをストレートに歌い上げるシンプルなスタイルで、その声は「中性的」、そして、まろやかな声で、耳元で囁くように、それでいて芯のあるボーカルです。そして、彼の歌声と、彼のリリカルなトランペットのハーモニーが絶妙。

そのチェットの唄う「マイ・ファニー・バレンタイン」のベスト・テイクが収録されているアルバムが「チェット・ベイカー・シングス」(写真左・写真右は晩年のチェット)。バレンタイン・デーが来ると、思い出す。バレンタイン・デーが来ると、なぜか聴きたくなる。なんだか、僕の中では「季節物アルバム」的な位置付けなんですが(笑)。

嫁はんと百貨店行って、有名どころのマニアックなチョコ買って、家に帰って、そのチョコ食べながら、紅茶のストレートを飲んで、思わず「美味い」と叫ぶ。僕にとっては「バレンタイン・デー」の季節の過ごし方って、この10年、変わってませんね〜(笑)。
 
 
 
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2007年2月 8日 (木曜日)

精神的に疲れたら「純ジャズ」

仕事で疲れた。精神的に疲れた。事実を無視して、又聞きと想像と想定と好き嫌いとが横行し、事実を無視して、うわさ話が暴走。

自分で事実を確かめずに、さも自分が一番判っているかのように、他人の仕事を評論家の様に評価するって、僕は大嫌い。疑義を抱いたら現場に事実を確かめろ、事実を捕まえないまま、想定で話をするな。自分が言われて嫌な指示を他人にするな。まあ、当たり前と言えば当たり前なことが出来ずに、頭でっかちの言い分がまかり通る。それでは、人を感動させる仕事は出来ないだろう。

精神的に疲れたら、その疲れを癒すには「純ジャズ」が一番。それも、1950年代。ファンキーな、オフビートな、ノリノリの演奏ではなく、寛いだ演奏中心のビ・バップからハード・バップの移行期、1950年代前半の「メインストリームな」ジャズが、精神的な疲れを癒すのに一番。

Lee_konitz_and_warne_marsh

今日の精神的疲れを癒す一枚は「Lee Konitz & Warne Marsh」(写真右)。1955年6月の録音。レニー・トリスターノという、クール・ジャズの最高峰的存在の盲目のピアニストがいた。自己のトリオで活動する一方で、音楽理論の研究に力を入れクール派として独自の音楽理論を打ち立てる。51年には音楽学校を開校、リー・コニッツ、ウォーン・マーシュを指導。このトリスターノの門下生である、リー・コニッツとウォーン・マーシュの共演作。

トリスターノの門下生、クール派の二人の共演。きびしい、coolというよりcoldな演奏が身上の二人。しかし、ここでは、リラックスした、二人のサックスの「warmで静かな熱気のある」、掛け合い、バトル、ユニゾン、ハーモニーが聴ける。ジャズ・ミュージシャンの本能が、演奏理論を凌駕したセッションの記録。寛ぎの演奏が、精神的に疲れた頭をリフレッシュさせる。どの曲も、鼻歌で歌えそうな曲ばかり。しかも、適度な長さで飽きが来ない。

加えて、ジャケットの写真も素敵。寛いだ笑顔の二人が、このアルバムの内容を保証する。
 
 
 
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2007年2月 7日 (水曜日)

雪の世界にぴったりのジャズ

昨日、今日と札幌にいた。札幌は折しも「雪祭り」。昨日が初日。昨日の札幌行の飛行機は満席。ゲートの待合いはごった返している。

そんな中、年配の団体旅行者が大勢いて、マナーの悪いこと悪いこと。どうして、こんなに年配の方々のマナーが悪いのか。しかも、こういう時、必ず、2〜3人が飛行機の出発時間になっても搭乗せず、飛行機の出発を遅らせるのだが、今回も3人いましたね。全員60歳前後の年配の方々。悪びれることもなく、慌てもせず、無表情で乗り込んでくる様子には、呆れることを通り過ぎて、なんだか背筋が寒くなった。

昨日の札幌は4月上旬の陽気とかで、札幌に着いたら雨(ビックリ)。なんだか東京の寒さと同じ感じに凄い違和感を感じる。街中の寒暖計を見たら「+6度」。え〜、摂氏6度。どうりで雨になるはずだ。雪祭りの雪像は溶けないのだろうか。これから仕事というのに、しょうもないことを考える。しかし、夕方からグッと冷え始め、仕事が終わって遅い夕食を食べに行った22時過ぎには雪が降り始めた。札幌の雪って、降り始めたら、あっという間に積もっていく。遅い夕食を食べてホテルに戻ることには、既に5センチは積もっていた。

朝起きて外を見て、ビックリ。15〜20センチ位、雪が積もっている。加えて、外は吹雪。しかも寒い。外の気温は、昨日とはうって変わって「氷点下」。うえ〜、どうやって会社まで行こうか。道は雪が凍って滑りやすいし、タクシーがひろえる大通りに出るまで歩くのは、この天候では危険。ということで、久し振りに札幌の地下鉄に乗った。

今日は、例の雪祭りの影響で、東京行の飛行機の午後便は、ほとんど満席。加えて、新千歳空港での積雪と降雪の為、遅延が出まくり。空港のロビーや待合い場所は、旅行客でごった返している。ここでも、年配の旅行客、出張客のマナーの悪さは目に余る。ほんとに、団塊の世代の皆さん、あのマナーの悪さは、見ていて怒りすら感じます。僕の乗った飛行機も、約30分の遅延。それでもやっとのことで、東京に帰り着いた。

Dairy_ralph

さて、新千歳空港〜札幌間は、JRの快速で移動するのだが、途中、原野の中を走る箇所がある。この風景が僕は昔から好きなのだが、今回は、もう真っ白、白一色。大地は真っ白、空は少し灰色がかった白。地平線を境に、空と大地の白の色が微妙に違う。真冬ならではの北海道の風景。

この真冬ならではの風景を見ながら、聴いていたアルバムが、ラルフ・タウナーの「ダイアリー」(写真左)。耽美派ギタリストのラルフ・タウナーの初ソロ・アルバム。ECMレーベルの第2作。6弦と12弦ギターを中心にピアノもオーバー・ダビングした作品。

ECMレーベルで、オーバー・ダビングした作品という部分で、本家本流のジャズとはちょっと雰囲気の違う、いわゆる「ECMジャズ」である。決して、ハードバップの様に「熱気とファンキーな雰囲気溢れる」ジャズでは無い。でも、ビートはジャズ、構成もインプロビゼーション中心。このラルフ・タウナーの「ダイアリー」は、いわゆる「これもジャズ」のひとつ。

透明感があって耽美的。印象的なエコーがかかって、ダイナミックかつ繊細なタウナーのギターが素晴らしい作品です。特に、4曲目の「イカロス」は、胸が締め付けられるような、切なく躍動感のあるタウナーのギターが絶品です。

この透明感があって耽美的な、それでいてダイナミズム溢れるタウナーの「ダイアリー」を聴きながら、車窓に広がる雪の原野を見ていると、すっ〜と、音の中に引き込まれていくような錯覚を感じる。ちょっとしたトランス感を味わいながら、ふっとこう思った。

「タウナーのギターは、冬の北海道によく似合う」。
 
 
 
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2007年2月 6日 (火曜日)

今日は臨時休業〜 m(_ _)m

今日は、バーチャル音楽喫茶『松和』は、臨時休業にさせていただきます。
m(_ _)m

昨日、急遽、今日から札幌に出張することになってしまいました。今、札幌は雪祭りのシーズンで、飛行機もホテルも満員状態。こんな時に、仕事で行かなくても良いのになあ。しかも、雪祭りを見る時間も余裕も無く、しっかり仕事漬けでござりまする〜 (>_<)。

ということで、本日は臨時休業。明日は大丈夫だと思います。無事、帰京できれば・・・(笑)。


Close_13



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2007年2月 5日 (月曜日)

日だまりのようなジャズ

今年の冬は暖かい。今日も朝は冷え込んだけど、底冷えという感じではなく、日中は暖かくなるぞ、って感じの、ちょっと緩めの冷え込み。当然、オーバーを着込むほどでもなく、やっぱり、日中は、眩しいばかりの日差し。仕事場の窓越しなので、暖かさの度合いは判らないけど、暖かそう。

今年の冬は、日差しが強い感じがする。2月にしては、眩しい日差し。3月の日差し。もしかしたら、平年より1ヶ月ほど、早く季節が移りつつあるのかもしれない。青い空は高く、高層ビルの白い壁は眩しいばかり。そして、眼下の公園には、暖かそうな日だまりがあちらこちらに見える。

この公園の日だまりを見ていて、「日だまりのようなジャズ」を思い出した。ほんわかして、柔らかで、それでいて、芯がしっかり通っていて、優しくて、心地良い。こんな「日だまりのようなジャズ」が聴きたくなった。

Milt_jackson_sunflower

そんな「日だまりのようなジャズ」は、1970年代、フュージョン界を牽引し、後のスムース・ジャズの源を作った、CTIレーベルのアルバムに多く聴くことが出来る。50年代のハード・バップの様に熱く無く、60年代のファンキー・ジャズの様にノリノリではなく、フリー・ジャズの様に激しくない。聴いていて、柔らかく心地良いジャズ。

今日の「日だまりのようなジャズ」は、そのCTIレーベルから、ミルト・ジャクソンの「サンフラワー」(写真右)。ストリングスとエレピで優しく包んだ、切なくなるような柔らかいミルトのヴィブラフォン。

バックは、決して甘きに流れない、一本芯の入った、玄人好みのバッキング。それもそのはず、ハービー・ハンコック(key)に、フレディ・ハバード(tp)、ロン・カーター(b)に、ビリー・コブハム(ds)。超一流のバックの面々。彼らのテクニックが、甘く流れてしまいそうなフュージョンを、しっかりと、ぎりぎり、ジャズに留める。

聴き入っていると、ついつい、まどろんでしまいそうな儚さ。ほんわかして、柔らかで、それでいて、芯がしっかり通っていて、優しくて、心地良い、甘美で官能的な響き。

70年代ジャズの成果である、フュージョンのひとつの形がここにある。
 
 
 
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2007年2月 4日 (日曜日)

ちょっと「マニアック」なBOX盤

朝から風が強い一日。台風が来たかのように、ビュービュー北風が吹き付ける。日差しは暖かいし、今日は天気も良いし、午後からウォーキングでも、と思っていたのに、この強風ではそうもいかない。ということで、今日は、午後はゴロゴロ、3時間も昼寝をしちまったい。おかげで、体調も上向き加減。

最近、紙ジャケBOX盤の発売予定が相次いでいる。オールマン・ブラザース・バンド、レーナード・スキナード、ロッド・スチュワート(マーキュリー時代)、そして、スティーブ・ウィンウッド。どれもが、1万円以上するヘビーなBox盤なので、全てを手に入れる訳にはいかない。紙ジャケといえば、ELOの「アウト・オブ・ブルー」以降の紙ジャケ化第2弾も発売が決まったし、もう、70年代ロックの世界は、紙ジャケのお祭り状態で、嬉しいやら悲しいやら(笑)。

そんな中で、とても手に取る日を楽しみにしているのが「スティーブ・ウィンウッド」の紙ジャケBOX盤。まず、「スティーブ・ウィンウッド」とは何者か。この「スティーブ・ウィンウッド」の名前を聞いて、「ああ、知ってるよ」と言い切れる人は、かなりの「70年代ロック」のマニアと見た(笑)。

Steve_winwood_picture

「スティーブ・ウィンウッド」。1967年、クリス・ウッド、ジム・キャパルディ、ディヴ・メイソンらと「トラフィック」を結成。 トラフィックで、『ミスター・ファンタジー』『トラフィック』など4枚のアルバムをリリースした後、1969年、一時的にトラフィックの活動を休止。エリック・クラプトンらと「ブラインド・フェイス」を結成。しかしながら、このバンドはアルバム『スーパー・ジャイアンツ』のみをリリースし解散。

その後、トラフィックとしての活動を再開するも、1974年に解散。その後、日本人パーカッショニストのツトム・ヤマシタによる「GO」(懐かしいよね〜)をはじめとするいくつかのプロジェクトへの参加を経て、1977年にスティーヴは自らの名を表題にした『スティーヴ・ウィンウッド』でソロ・アーティストとしてデビュー。

このソロでのファースト・アルバムである『スティーブ・ウィンウッド』(写真左)は、僕の永遠の愛聴盤。全編に渡る、淡々とした音の味わいは、実に小粋なロックで、時にジャジー、時にポップ、時にブルージー。当時流行った「レイド・バック」した「穏やかな」味わい、そして、そこはかとなく、米国南部の雰囲気を漂わせながら、切々と歌い上げる様は、少し地味だけど、既に30年経ってしまった今でも、肩肘張らずの、リラックスして、幾度となく繰り返して聴ける「隠れた名盤」と言えます。

今回のスティーブ・ウィンウッドの紙ジャケBOX盤は、この『スティーヴ・ウィンウッド』、『アーク・オブ・ア・ダイバー』(1980年)、『トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト』(1982年)、 『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ』(1986年)の4枚が収録されていて、しかも、全て、最新のリマスターを採用予定ということで、音的にも期待が膨らみます。あ〜、早く来ないかな。首が長〜くなりそうです。

実は、このスティーブ・ウィンウッドの紙ジャケBOX盤、発売予定が、2月14日から28日に延期されてしまったので、長〜くなった首が、もう「ろくろ首」級になりそうです。再延長は勘弁ですぜ、ユニバーサル・ミュージックさん(笑)。
 
  
 
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2007年2月 3日 (土曜日)

時には、変わったジャズ・ピアノ

2月というのに、外の日差しが眩しい今日の朝。さすがに、今日はよく寝た。朝の9時半過ぎまで熟睡。昨日も、このブログに書いたが、よっぽど疲れていたらしい。少し、喉のイガイガと体のだるさは残るが、風邪の具合も悪化せずに、ちょっと良くなった感じがする。

外はちょっと冷たい風が吹いてはいるが、平年に比べると、やっぱり暖かいと感じる。今日は忙しい一日で、午後から、整体に行って、その足で、歯医者に回って、家に帰り着いたのは夕方。

歯医者といっても、虫歯になった訳ではない。約3〜4ヶ月に一度、歯の定期検診を受けているのだ。歯が綺麗に磨けているとか、口の中のばい菌もほとんどいない、なんて言われると、ちょっと気分が良い。これから、2週間に1度のペースで、歯の掃除である。

さて、ジャズ・ピアノの中には、「え〜っ、こんな人がピアノ・トリオ、やってんの」なんて、ちょっとビックリしたりするアルバムが、突然ヒョッコリ出たりするので目が離せない。特に、フュージョンの世界でバリバリに、エレピを弾いたりしているミュージシャンが、生ピアノで本格的なジャズ・トリオを演奏したりするアルバムの場合は興味津々で、ついつい、衝動買いしたりしてしまう(笑)。

Bob_james_straight

先日、当ブログでの、「フェンダー・ローズの使い手・2」でご紹介した、ボブ・ジェームスも、「え〜っ、こんな人がピアノ・トリオ、やってんの」とちょっとビックリする一人。しかしながら、ジャズの歴史を紐解くと、実は彼のデビューは古く、初リーダー作「Bold Conceptions」は1962年の録音。しかもデビュー直後は知る人ぞ知るゴリゴリの前衛奏法を身上としていたのだ。ソフト&メロウ、フュージョンの権化のようなボブ・ジェームスが、若かりし頃は、前衛奏法を身上としていたとは面白い。

彼のピアノ・トリオの秀作とは「Straight Up」。1996年のアルバムである。ボブ・ジェームスも白人系ピアニストのなので、例に漏れず、耽美的かつ叙情的なピアノ、いわゆる、ビル・エバンスのようなリリカルなピアノがベース。しかし、若い頃鳴らした前衛奏法の影が見え隠れしながら、タッチは力強くて硬質、そして、そこはかとなく、ファンキーな香りが漂う、特徴的なピアノである。サイドメンもクリスチヤン・マクブライド(b)にブライアン・ブレイド(ds)と申し分ない布陣。

自作のフュージョンの傑作、1曲目の「Night Crawler」や、Pat Metheny が作った曲で、PMGのアルバム『Offramp』にも入っている、3曲目の「James」など、他のピアノ・トリオのアルバムでは、まず取り上げられることがないであろう名曲が、ピアノ・トリオ演奏されており、これがなかなか良い出来で、聴き応えがある。

このアルバム、決して有名なアルバムではないので、店頭で見かけただけでは二の足を踏みますが、なかなかの内容なので、一聴の価値はあると思います。僕は好きですね。



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2007年2月 2日 (金曜日)

フェンダー・ローズを愛でる・3

疲れた。今週はとても疲れた。そして、眠い。今日の会社の帰りなんか、眠たくて、頭が痛くなったほど。まあ、それほど、今週は働いたということ。明日は休み。ゆっくりと寝させてもらおうではないか。

さて、今日の通勤音楽は、いよいよ、フェンダー・ローズの使い手の最後、いよいよ、真打ちの登場である。その真打ちとは、チック・コリア(Chick Corea)である。この人のフェンダー・ローズは凄い。フェンダー・ローズには、フェンダー・ローズの弾き方っていうものがあって、フェンダー・ローズを生ピアノのように弾いても、なんの意味も無いんだが、このチック・コリアは、フェンダー・ローズならではの弾き方が出来る第一人者である。

かのマイルス・デイビスが電気化していった時、フェンダー・ローズを生ピアノのようにしか弾けないハービーに代わって、マイルス・グループのレギュラーとなったのが、このチック・コリア。あのマイルスが、チックのフェンダー・ローズの弾き方にはたいそう満足したというから凄い。確かに、フェンダー・ローズって、その音の表現という面で、こんなに可能性を秘めた楽器だったんだ、とチックの演奏を聴いて、強く思ったのを覚えている。
 

Chick_corea_light_as

 
さて、今日の通勤音楽のアルバムは「Light as a Feather」。チックのフェンダー・ローズの神髄を聴くなら、絶対に「Return to Forever」である。このアルバムに、フェンダー・ローズの演奏の神髄がある。が、このアルバムは芸術の域に達した「最先端のジャズ」なので、朝、通勤がてらに聴くには、ちょっと「辛い」。聴きこんでしまうからな。道を歩いているときなど「危ない、危ない」。なので、この「Return to Forever」の次に出た、「Return to Forever」に比べて、ちょっとポップな「Light as a Feather」を選択した。

でも、この「Light as a Feather」も大変良いですよ。結構、評論家の方々やジャズ・ファンの方で、「Light as a Feather」は、「Return to Forever」と比べて、ポップになって、神秘性、緊張感が薄れて「イマイチ」なんて、言われることがあるが、僕からすれば、的はずれも甚だしい。そもそも、コンセプトが違うのだから、「Light as a Feather」と「Return to Forever」を比べること自体、ナンセンスである。「Light as a Feather」は『親しみやすさ』と『演奏性の高さ』がバランス良くミックスされており、聴きやすく、演奏テクニックも楽しめる。

そして、極めつけは、なんと言っても、ラストの名曲・名演「スペイン」である。「アランフェス協奏曲」をイントロに用いた、スパニッシュな雰囲気満載の人気曲。僕はこの「スペイン」には、からきし弱く、このチックのオリジナル「スペイン」を聴いて以来、「スペイン」のカバーが収録されているアルバムを片っ端から、買い続けている有様。フローラ・プリムの爽やかで神秘的な歌声と、チックの変幻自在のフェンダー・ローズがたまりません。

ということで、僕の中での「フェンダー・ローズの使い手」の第一人者は、チック・コリアでした。

余談になるが、最近、ブレイクして人気者の「上原ひろみ」。初めて聴いたときから、この音、どっかで聴いたような、この演奏のコンセプト、どっかで聴いたような、という感じがしていたのだが、その一つが「チック・コリア」じゃないか、と最近思うようになった。
 
 
 
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2007年2月 1日 (木曜日)

フェンダー・ローズを愛でる・2

今日から2月。1月はあっという間に過ぎ去った。今日は、夕方から、冷たい風が強くなって、ちょっと寒くなってきた。昨日、一昨日と暖かかったからね。でも、寒いといっても、この時期ならではの「切れるような冷たさ」ではないのが「暖冬の証拠」。

さて、昨日から、フェンダー・ローズの音がやたらに聴きたくて、ジャズ・フュージョンのジャンルから、フェンダー・ローズの使い手のアルバムを聴きまくっている。

フェンダー・ローズとは、もともとは、ローズ・ピアノ(Rhodes Piano)と呼ばれ、1940年代にハロルド・ローズ(Harold Rhodes)によって発明された鍵盤楽器です。エレクトリックピアノの一種。その中で、楽器メーカーのフェンダー社が出しているものを、フェンダー・ローズと呼んでいます。

これが、それはそれは独特の音がして、僕は大好きです。鋭い打撃音と長く伸びる減衰音から鳴る独特の音色を発するのが特徴。生の音は、特徴ある澄んだ、アタックの強い音がするが、ピアノに内蔵のトーンコントロールの調整や、アンプをオーバードライブ気味に歪ませた時の低音のうなるような力強い音は独特です。

今日の通勤音楽で聴いた「フェンダー・ローズの使い手」は、ボブ・ジェームス。今や、「フュージョンの大家」として有名を馳せているボブですが、この人もフェンダー・ローズを弾かせたら天下一品。今日は、彼が、サイドマンに回って、フェンダー・ローズを弾きまくっているアルバムを聴いて、会社へGo!
 

Bob_james

 
そのアルバムとは、チェット・ベイカーの「枯葉」(原題「She Was Too Good to Me」)。若い頃、甘いマスクと、まろやかで中音域が優しいトランペットと、中性的なソフトなボーカルで一世を風靡し、その後、麻薬に染まって「過去の人」となってしまっていたチェット・ベイカーが、1974年、突如として、にクリード・テイラーのプロデュースで制作し、ヒットしたアルバム。

このアルバムでの、ボブ・ジェームスのフェンダー・ローズは凄いです。サイドマンとしてバックに回った時のボブのフェンダー・ローズは、メインの楽器がソロを取っているバックで、そのソロの演奏を引き立てながらも、フェンダー・ローズの特性を活かして、実に印象的なバッキングを繰り広げます。

特に、冒頭1曲目の「枯葉」でのボブは名演。この「枯葉」という超スタンダードで、フロントには、まろやかで中音域が優しいペットのチェット・ベイカー、軽やかで丸くて優しいアルト・サックスのポール・デスモンドが、それぞれ、印象的で、それはそれは優しいソロを取る。そして、そのバックで、ボブのフェンダー・ローズが炸裂している。「バックに回ったときの、フェンダー・ローズの弾き方っていうのは、こうするんだ」的な、模範的なバッキングが素晴らしい。歌モノのバックに、フェンダー・ローズ。この組合せに、僕はまだまだ可能性を感じた。

この1曲目の「枯葉」を手始めに、全7曲。どの曲でも、チェットのペットやボーカル、デスモンドのアルト、そのバックで、フェンダー・ローズを弾きまくるボブがいます。フェンダー・ローズに内蔵のトーンコントロールの調整を多用せず、出来るだけ、生の音である「特徴ある澄んだ、アタックの強い音」で弾きまくるボブは圧倒的です。チェットのボーカルのバックで弾く、ボブのフェンダー・ローズも優れものです。

僕にとって、フェンダー・ローズの音って、いわゆる「癒しの音」なんですよね。
 
 
 
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