チョコレートの季節 (^_^)v
チョコレートの季節である。テレビを見ていても、ネットをサーフィンしていても、チョコレートの話題に事欠かない季節である。甘いモノが嫌いな人にとっては、とんでもない季節なんでしょうが、僕はチョコレートが大好きなので、この季節はちょっとワクワクするんですよね。
といって、バレンタイン・デーに、意中の女の子からチョコを貰える、なんてことで、ワクワクするんじゃないですよ。もうそんな年齢でもないし、学生の頃から、特別に、バレンタイン・デーに、甘〜い思い出なんか無いしね〜。
この季節、チョコレート好きにとっては、興味津々、日頃、出てこない「有名どころ」のチョコレートが、有名百貨店で売られたりするのだ。コディバやノイハウスなどは、既に結構ポピュラーになった(家から歩いて10分の駅前ショッピング・センターで買えたりする)ので珍しくもないし、触手も伸びないが、ピエール・マルコリーニ、マダム・セツコ、リシャールなど、ちょっとマニアックなものが、この季節には出てくる。これが「たまらない」。
さて、「バレンタイン・デー」というキーワードを聴くと、ジャズ好きなら、恐らく大多数の人が「マイ・ファニー・バレンタイン」を思い浮かべるのではないだろうか。ミュージカル「Babes in Arms」(1937年)で歌われた曲。ちょっと不細工なバレンタイン(男ですよ、伊語読みすると「ヴァレンチノ」)を慕う女性の想いを切々と綴ったラブソング。
Miles Davis, Ella Fitzgerald, Frank Sinatra, Keith Jarrettらを筆頭に、ジャズ史に名だたる大物アーティストがこぞって取り上げてきた、というか、殆どのジャズ・ミュージシャンがなんらかの形で取り上げてきたであろう、超スタンダードな名曲ですが、僕は、Chet Bakerのヴァージョンが一番好きです。
ジャズ・ヴォーカルにつきものの大胆なフェイクは使わず、メロディーをストレートに歌い上げるシンプルなスタイルで、その声は「中性的」、そして、まろやかな声で、耳元で囁くように、それでいて芯のあるボーカルです。そして、彼の歌声と、彼のリリカルなトランペットのハーモニーが絶妙。
そのチェットの唄う「マイ・ファニー・バレンタイン」のベスト・テイクが収録されているアルバムが「チェット・ベイカー・シングス」(写真左・写真右は晩年のチェット)。バレンタイン・デーが来ると、思い出す。バレンタイン・デーが来ると、なぜか聴きたくなる。なんだか、僕の中では「季節物アルバム」的な位置付けなんですが(笑)。
嫁はんと百貨店行って、有名どころのマニアックなチョコ買って、家に帰って、そのチョコ食べながら、紅茶のストレートを飲んで、思わず「美味い」と叫ぶ。僕にとっては「バレンタイン・デー」の季節の過ごし方って、この10年、変わってませんね〜(笑)。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
« 精神的に疲れたら「純ジャズ」 | トップページ | 大阪に出て来てから〜もう〜 »
コメント