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2007年2月14日 (水曜日)

70年代Jポップを振り返って・2

いや〜、夕方、帰宅時、強い風と雨。これはほんまに「春一番」。この冬、東京は雪が降らない、なんて言ってたけど、雪を通り過ぎて、もう「春一番」である。

まだ、僕が帰る時は、パラパラと雨が強風に混じって降っていた程度だったが(それでもコートは結構濡れたけど)、今では、大雨+強風。雨がザアザア音をたてて降っている。いや〜、早く帰ってきて良かった。

さて、昨日から、故郷に「帰省」する度に決まって、70年代のJポップが聴きたくなるなかで、今回の帰省で、聴きたくなったアルバムについて語っている。昨日は、チューリップの「Take off(離陸)」。今日は、もう一枚、井上陽水の「氷の世界」。

Yousui_kohrinosekai

このアルバム、単に「フォーク・ブームに最も売れたアルバムのひとつ」で片付けてはいけない。改めて良く聴けば、これは凄い内容のアルバム。1973年の録音でありながら、このアルバムはロンドン録音と東京録音の合体。全体の音の雰囲気は、ブリティッシュ・ロックの雰囲気そのもの。湿っていて、薄暗くて、泣いちゃいそうな雰囲気。

バックには細野晴臣、林立夫、松岡直也、高中正義、村上秀一なんて、今振り返ると、日本を代表するアーティストの参加で、バック・バンドで、もの凄い演奏を繰り広げ、若き「シュールな天才」である井上陽水と、当時としては、完全に「ぶっ飛んでいた」アレンジャー星勝、という、唯一無二のコンビによる傑作です。

とりわけ、冒頭1曲目からの「あかずの踏切り〜はじまり〜帰れない二人」のメドレーは、今聴いても、鳥肌が立ちます。シュールな歌詞、スピード感のあるギター、とんでもないラインを刻むベース、余裕を持って突っ走るドラム、そして、音の作りは、完全に和製「ウォール・オブ・サウンド」。「これは、もうフォークではない、これはロックや〜」と、高校時代、我が映画研究部で、先輩達と歓声を上げたのを昨日のことのように思い出します。

僕は、「心もよう」と「小春おばさん」の存在に違和感を感じますが(なんで、この2曲を収録したのか、理解に苦しむが)、この2曲を飛ばして、他の曲を一気に聴きと押すと、このアルバムは、どう考えても、単なるフォークのアルバムではない、当時として最良のロックの部分を切り出したような、そんな「奇跡」のような音作りに圧倒されます。

今一度、再評価されて然るべき、70年代の日本のロックの名盤だと僕は思います。井上陽水の名前に惑わされる事なかれ。70年代は、こんな「表面づら」だけでは判断できない、隅に置けない「ロック名盤」が結構あったりして、なかなかに味わい深いです。
 
 
 
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