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2007年2月13日 (火曜日)

70年代Jポップを振り返って・1

先日までの3連休で、故郷に「帰省」していた訳だが、故郷に「帰省」する度に決まって、70年代のJポップが聴きたくなる。70年代前半のフォークから、70年代後半のニューミュージック、70年代通じて、異端と扱われつつ、健闘した「日本のロック」。どれも、高校〜大学時代に、リアルタイムで聴いたものばかり。

当時は、「フォーク、ニューミュージック」などを鑑賞するには、個人的に複雑な状況があって、高校時代、僕はバリバリのロック小僧で、英国のロックでなければ、ロックにあらず、みたいなところがあって、日本のフォーク、ニューミュージックなどは、「軟弱ソング」として、聴く耳持たず、って感じだった。

が、なんかのきっかけで、その一端に触れたりすることがあるんだが、後に「名盤」と呼ばれるアルバムに出会うと、「日本のニューミュージックなんかでも、なかなか良いなあ、心地よいなあ」と心の中で、密かに思ったりするんだが、「いやいや、そんな軟弱なことでどうする」と必死の思いで打ち消そうとする別の自分がいたりする(笑)。特に「日本語ロック」に至っては、バッサリと一言「認めない」。今から思えば、なんて心の狭いことだろう、と苦笑いするのだが、当時は、結構、「くそ真面目に」思っていたりしたのだ。

Tulip_takeoff

そんな「ツッパった」状況の中、心密かに「これはいいかも」と、心を揺さぶられた「日本のロック」のアルバムが、幾つかある。今回の「帰省」で聴きたくなったアルバムの一枚でもある、チューリップの「Take Off(離陸)」。

まずは、チューリップが「日本のロック」のバンドか、と異論を唱える方も、未だにあるでしょうね(笑)。「チューリップ」とは、1970年代を中心に活躍した日本の音楽グループ。1970年結成、1989年解散。ロックでもフォークでもない新しい音楽分野「ニューミュージック(Jポップスの草分け)」を開拓したバンドのひとつです。

オリジナル・メンバーは、財津和夫 (vo&g&key)、吉田彰 (b)、安部俊幸 (g)、上田雅利 (ds)、姫野達也 (vo&g&key) の5人。「チューリップ」というと、ビートルズから影響を受けたメロディー・ラインとアレンジが特徴。口の悪い方々からは「ビートルズのコピー・バンド」と言われております(笑)。メロディアスでポップな作風が特徴で、僕は単純にそこが好きです。そして、洋楽の影を追いながらも、そこはかとなく、日本的な情緒を加えているところがチューリップの「隠し味」ですね。

その「チューリップ」の、当時、大飛躍のアルバムが「Take Off(離陸)」。1974年4月のリリースですが、このアルバムの内容が素晴らしい。当時のポップ・ロックの最先端を行く、メロディーとアレンジは、客観的に見て、素晴らしいものがあります。

曲のアレンジ面についても、先に書いた「ビートルズ」からの影響からは逃れられないものの、その完成度は高く、単なるアイドル・バンドでは無い、しっかりとした「正統派のJポップ・バンド」としての実力を、充分に感じられる作品だと思います。当時、ロック雑誌・ミュージック・ライフの「国内年間ベストアルバム」に選ばれたのも頷けます。

特に、後半の「悲しみはいつも〜ぼくは陽気なのんきもの〜笑顔をみせて」と続くメドレーは、正にチューリップ版『Abbey Road(アビーロード)』のB面メドレーとも言えるもの。当時のソング・ライティングの全体レベルからすると、このメドレーなどは突出していたと思います。

加えて、名曲「青春の影」が収録されています。これは、完全に「The Long And Winding Road」からの影響が丸出しですが、それまでの仮の姿であった「アイドル・バンドのイメージ」を完全に払拭する出来で、緩やかな空間の中で財津さんが柔らかな優しい声で歌い上げる「チューリップ」を代表する名曲になっています。この曲に感動して、当時、僕は「隠れチューリップ・ファン」になりました。

70年代のJポップ、意外と捨てたもんじゃないですよ。今の耳で聴くと、結構、「イケル」アルバムが多いです。まあ、歳を取って、許容量が増えたとも言えるのかな(笑)。
 
 
 
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